本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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白い紙の本

 「見本帳」というものがあります。紙を短冊状に切ったサンプルを綴じて、小冊子にしたものです。紙を売っているところにはたいてい置いてあって、色や厚さを確認することができます。
 見ていて楽しいのは、いろいろな色紙を綴じたもの。透かし模様が入っていたり、エンボス加工がしてあったり、触っていると飽きません。たいてい、右スミに用紙の名前が入っています。
 白い紙だけ綴じたものもあります。ただの白紙ですが、比べて見ると、厚さや加工によって、だいぶ感じが変わります。こちらには、印刷の調子をみるために写真が印刷してあったりします。
                          *
 1899年創業の紙の商社で「竹尾」(たけお)という老舗があります。この会社では毎年春にPAPAR SHOW という展覧会を開いています(巡回展あり)。毎年紙にまつわるテーマを決めて、デザイナーが作品を作ります。たまたま、東京・青山のスパイラル・ホールで開催されていたときに通りかかり、立ち寄ったことがあります。
 その年の出品作品の中に「白い紙の本」というのがありました。米村浩さんという方の作品で、その名の通り、白い紙ばかりを綴じた見本帳です。
 
 ただし それぞれの紙の右すみには、紙の名前ではなく、こんなことが書いてありました。
 「アヒルの白」
 「モンシロチョウの白」
 「ニワトリの白」
     …
 確かに、それぞれの紙はこれらの白なのです。アヒルの白は「OKミューズホワイト」。ニワトリの白は「こもん」。モンシロチョウの白は「きらびき」。ほかにも大根の白やマーガレットの白、看護婦さんの白などがあり、ぴったりの質感の紙が選ばれていました。
 この見本帳は売り物だったので(高かったけど)買っちゃおうかな~と手を出しかけたら、運の悪いことにその日は連れがいて、「買うの…使わないでしょ?」と痛いところを突かれたので、やめてしまいました。
 今にして思えば、買っとけばよかった…。 
                          *
 確かに買ってたら、飾るところもないし、仕事で使うわけじゃなし。
 買わなかったからこそ、こんなに印象深いわけで…でも、やっぱり欲しかったなあ(T_T)
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by silverspoonsjp | 2004-03-25 11:29 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(0)