本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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コンスタンティン・メーリニコフの建築/リシャット・ムラギルディン監修


 ソヴィエトの生んだ天才建築家、メーリニコフ。その作品は美そのものでありながら、常に用途にあった機能を発揮したといいます。「ノヴォ・リャザンスカヤ通りの貨物車両専用ガレージ」といった作品が、それを証明しています。
 党派争いに加わらず、政治にもかかわらず、建築様式主流派への宗旨替えも一切行わなかった彼は、建築家としては抹殺され、作品は譴責の対象となります。しかし彼のその高潔な人格は曇ることがなかったと、息子さんは述べています。存命中に再評価がなされたのは、不幸中の幸いというべきでしょう。
 本書は、2002年、東京のギャラリー間で開かれた回顧展に合わせて出版されたものです。1920年から30年代にかけてのメーリニコフの主要な作品について設計図、写真、関連資料など、彼の人となり、作品を、さまざまな角度から知ることができます。各建築物に添えられたメーリニコフ自身による作品設計についてのことばは、示唆に富むものです。その一部。

 
未来の都市。街路という街路は緑に覆い尽くされる。しかも歩行者専用である。車道はその下をくぐる(除雪の必要も、凍結の心配もない)。さらに下には動く歩道。一番下には高速道路。



280 x 220  120p  TOTO出版 


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 ・ロシア建築案内
 上記の監修者による、めくるめくロシア建築ワンダーランド。ガイドブックのような体裁なので、眺めていると、この建築を見るためにすぐリュックをしょってロシアに行きたくなってしまいます。
 モスクワ、サンクトベテルブルグ、黄金の環、ヴォルガ川流域、ウラル、シベリア、極東までカバー。写真もきれいですし、解説は建築から見たロシア史にもなっています。
 ロシアの教会建築もきれいですよね。中に一歩足を踏み入れたら、パラジャーノフの映画のような、不可思議な夢を見そうです。
 手元に置いて損のない一冊。
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by silverspoonsjp | 2004-03-28 21:51 | 素敵なヴィジュアルの本 | Trackback | Comments(0)