本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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The Hobbit

訳本(岩波の愛蔵版)「ホビットの冒険」がビルボ同様going off into the blue(消え失せた)になってしまったので、しかたなく原書を読み返していたら、映画を観た後だからか、何だかちょっと新鮮でした。

ちなみに映画についての直接の感想はこちらに

まずは主人公ビルボの住む、袋小路屋敷の説明があるんだけど、「壁にコートや帽子をたくさん掛けられるようにpegがいっぱいついています。ホビットはお客さんが大好きで…」と抜けぬけと描写したあと、次から次へと招かれざるドワーフが押しかけてきたり、それでもビルボはドワーフに図々しくも「シードケーキはあるかな」と聞かれると、「Lots!」と答えてしまう…映画で見たらちょっと疲れる、手を変え品を変えの繰り返しの描写は、本で読めばいかにも子どもが好きそうな感じです。

そして、映画でガンダルフも言っていた、ビルボのお母さん、ベラドンナ・トゥックのことも、改めて原書で見てみると、ビルボよりも、第一、ホビットを描写するよりも前に、詳しく説明が出てくるんですよね。

fabulous」ベラドンナ・トゥックはトゥック老の「remarkable」三人娘のうちのひとりでした。トゥック家は妖精から嫁をもらったに違いないと他家の人たちから言われていて、ちょっとホビット離れしたところがあり、一族から冒険に出た者もいたのですが、ベラドンナはブンゴ・バギンズに嫁いだ「後は」特に冒険もしなかった…これをもってガンダルフに「poor」ベラドンナと言われてるんだろうけど…どうもこの文脈からいくと、fabulousとかremarkableというのは見てくれが美人で素晴らしいというよりは、きっと豪気で「牛うなり」の異名を取った先祖にふさわしい、冒険心のある人(ホビット)柄が魅力もあり、目を引くものだった、ということなんでしょう…。

なんて、考えだしたらいつまでも本を読み終われないんですが、これを機に、改めて原作本を読んでみるっていうのも、面白いかもしれませんね。 私は俄然ベラドンナ・トゥックに興味が湧いてきたんですけど、映画に出るのは肖像だけってちょっと残念…。誰か「ベラドンナ・トゥックの大冒険」書いてくれればいいのに。
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by silverspoonsjp | 2013-01-07 00:42 | 「指輪物語」関連の本 | Trackback | Comments(0)