国会図書館のウェブ・アーカイブ構想
2005年 05月 12日
今日、まったくの偶然から、国立図書館の館長さんのスピーチを聴く機会がありました。
書籍に関する集まりでのスピーチ、しかも数分の短いものだったのに、強調されていたのはデジタル情報収集の重要性。おおよそ場違いな発言ではありましたが、それだけに国会図書館の本気ぶりが伺えました。
ユネスコ第32回総会(2003年)で「デジタル遺産の保存に関する憲章」が採択されたように、
放っておくと消えてなくなってしまうウェブコンテンツ保存の重要性は以前から指摘されていました。国会図書館でも、館所蔵の資料をデジタル化したり、デジタルコンテンツを収集するほかに、ウェブ・コンテンツを時系列順に、発表されたものと同様なアーカイブとして収集しよう、という構想を打ち出しています。
そのために、去年の年末にこちらのような調査を行ったのですが、この文書がすでにGoogleのキャッシュにしかない、ということが、ウェブアーカイブの重要性を示しています。
以前、「オックスフォード英語大辞典」に関する本を読んだときにもなるほどと思ったのですが、アーカイブというものは、何を収蔵し、何を収蔵すべきでないかをなるべく選別せず、最大限収録したほうが優れているのです。何が重要な資料かは、その資料の閲覧者が決めるのですから。
だから、国会図書館の納本制度では、国内で刊行される全ての書籍(頒布目的のもの)が納本の対象になっています。内容とは関係なく、全部取ってあるのが重要なんですね。本当は自費出版のものも納入されてればいいんでしょうけど、さすがにそれは難しいんでしょうね。なお、納入すべき本を理由なく納本しないと、価格の5倍の罰金だそうです…。
ウェブ・アーカイブも含めた国会図書館の全ての電子図書館構想についてはこちらをごらんください。
書籍に関する集まりでのスピーチ、しかも数分の短いものだったのに、強調されていたのはデジタル情報収集の重要性。おおよそ場違いな発言ではありましたが、それだけに国会図書館の本気ぶりが伺えました。
ユネスコ第32回総会(2003年)で「デジタル遺産の保存に関する憲章」が採択されたように、
放っておくと消えてなくなってしまうウェブコンテンツ保存の重要性は以前から指摘されていました。国会図書館でも、館所蔵の資料をデジタル化したり、デジタルコンテンツを収集するほかに、ウェブ・コンテンツを時系列順に、発表されたものと同様なアーカイブとして収集しよう、という構想を打ち出しています。
そのために、去年の年末にこちらのような調査を行ったのですが、この文書がすでにGoogleのキャッシュにしかない、ということが、ウェブアーカイブの重要性を示しています。
以前、「オックスフォード英語大辞典」に関する本を読んだときにもなるほどと思ったのですが、アーカイブというものは、何を収蔵し、何を収蔵すべきでないかをなるべく選別せず、最大限収録したほうが優れているのです。何が重要な資料かは、その資料の閲覧者が決めるのですから。
だから、国会図書館の納本制度では、国内で刊行される全ての書籍(頒布目的のもの)が納本の対象になっています。内容とは関係なく、全部取ってあるのが重要なんですね。本当は自費出版のものも納入されてればいいんでしょうけど、さすがにそれは難しいんでしょうね。なお、納入すべき本を理由なく納本しないと、価格の5倍の罰金だそうです…。
ウェブ・アーカイブも含めた国会図書館の全ての電子図書館構想についてはこちらをごらんください。
by silverspoonsjp
| 2005-05-12 22:01
| 本にまつわるエトセトラ