本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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ヨーロッパを旅してしまった猫のはなし

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その辺に猫がいると、つい目がついてってしまう、という程度には猫好きでありますが、ちまたの猫愛好家の皆さんに比べればまだまだ猫好きの入り口にも立てない私。

でさえ、この本を見た瞬間、ハートがグワシとワシづかみに!なんて絵になるんでしょう、ヨーロッパと黒猫って…。よくほら、人形を旅行に連れて行って、一緒に風景写真を撮るっていうの、あるでしょう?あれはあれで好きなんだけど、でも生きた猫にはかないませんよ。

旅先で猫を見かけると何かトクした気分になるのに、常にフレームの中に猫が!それは良い旅だったことでしょう。著者は、猫と旅すれば具体的に何かもっと良いことがある、と心の奥底では期待してたみたいですが、旅先で特別ちやほやされることはなかったみたい。その辺の醒めた描写も、ネコの愛好家にふさわしいクールさなのが良いのであります。

ネコと旅行に行くなんて、検疫だとか飛行機だとか、大変なのでは?と誰しも思う疑問にも答えてくれます。エアラインで犬猫の搭乗は普通のサービスなのだとか。

「なので遠慮は要りません。もちろん猫のやる気も要りません」

なんかこう、猫的な文章でしょう?
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写真がとってもいいし、レイアウトも、たまに入っているイラストのぺージもとても良い感じです。ブルースインターアクションズといえば、ジャック・タチの本とか雑貨の本とか、結構あるみたいなんですけど、ブラックミュージックとかPファンクの本を出してるとこだと思ってたのに…この方面ではひとかたならずお世話になったので、不思議な気持ち。

ところどころ、猫とは関係ない話題があります。ヨーロッパの車のデザインはなぜ派手か、とか、時間があって何かを探す旅に出るとしたら、インド放浪じゃなくてホームセンターめぐり、とか。めちゃくちゃツボに入りました、この本。著者の方は全く存じ上げませんが、「ぼくの伯父さん」的な方を想像してしまいます。

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平松謙三 著 
blues interactions
1600円
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by silverspoonsjp | 2005-06-21 23:36 | 素敵なヴィジュアルの本