【経堂】本にゆかりのカフェ2題 李白とロバロバカフェ
2005年 10月 24日
その昔、神保町に「李白」というシブーい喫茶店がありました。
すわ、一見さんお断りの料亭か!?と思わせる、格調高い店構え。
jひっそり佇んでいるにもかかわらず、この店があるだけであたりの空気が違うほどの存在感でした。
ところが、去年、あっさりお引っ越ししてしまい、今や影も形もありません(泣)
いつか時間が空いたら行くぞ!と思いつつはや幾月、
ようやく念願叶って移転先の経堂へ行くことができたのでした。
ああ、郊外へ来てもやっぱりシブイ(感涙)と正面玄関に回ってみたら…。
あゝ無情…。
まあこんなこともあるさと気を取り直し、駅前から続く道を先へ進むとそこにはこんなカフェが。
ロバロバカフェ。
私のようなものにはオシャレ過ぎる店だなあ…だけどこの先は小学校で、もうお店がない…と尻込みしつつ入ると、案の定、美術学校から直行してきたみたいなスタイリッシュなお客さんばかりで、ますます肩身が狭いのでございました。しかも皆知り合いらしい。一見さん云々は李白よりこっちだったか…。
もうちょいスキのある方が自分としては居心地良いのですが、もちろん、オシャレな人にはピッタリのお店であります。「Arne」とか似合っちゃうお店、と言えば雰囲気わかって頂けます…?
ここは分をわきまえ、頼んだ珈琲頂いたらとっとと退散しようとチョー弱気になりつつ、横目でちらちらお店の中を見ると、あちこちに本が置いてあるではありませんか。しかも他ではないような本ばかり。
先ほどまでの気後れはどこへやら、座ってる人の迷惑も考えず、本棚を漁る漁る。小さいスペースですが、スゴかったです。ちょこちょこっと作ったような手作り本や少部数本ばかりですが、コーヒーを飲みに来た人も買える値段で、しかもちゃんとした本が選ばれてます。安いけど安っぽくない本を作るのはきっと難しいでしょう。それを揃えるのはもっと難しい。
置く方が選ばないと、こうはなりませんから、普通の本屋ではありえない品揃えです(普通の本屋さんなら、営業の人が置いてくださいと言ってきた本を、あーうち要りませんとかいって断るってことはあまりないはず)。
修行したらまた出直してみたいと思います。
お店のHPはこちら。
by silverspoonsjp
| 2005-10-24 22:25
| 書店めぐり国内編