ku:nel クウネル 2006年1月号 パリのすみっこ案内。
2005年 11月 19日
「クウネル」は号によって当たりハズレが激しいですが、今回のは当たりのようです。
パリの特集ですが、いわゆる名所案内でも単なるお店の紹介でもなく、「クウネル」誌として面白いと思った場所にいる人を取り上げている記事。読んでいると、こんな視点で旅してみると楽しいかな、という良いヒントになります。
ごく普通の暮らしや町の小さな店を紹介するという、最近のパリ特集のトレンドをよく押さえていると思います。…って先方はずっとそうやって暮らしてるので、日本人にとって、ようやくフランスも「お」がとれた、ということなんでしょうね。
古い文化との関係で、フランスの中では特にブルターニュが気になっているのですが、記事の中でちょこっと触れられていてやっぱり面白いところなんだなあと改めて感じました。
さて、「クウネル」は隔月刊なので、もう表紙に2006年って書いてあるんです。何だか早く歳を取る気分(T T)
そういえば、月刊誌は号数をひと月先にしますね。どうしてなのか偉いひとに聞いたことがあるんですけど、そのときの答えは
「正月号を年内に配本する(全国の書店に卸す)都合上」
ということでした。年明けすぐに書店にお正月号を並べるためには、取次(とりつぎ:問屋さん)が締め切る12月中旬より前に、雑誌を配本しなくてはならないからです。でも、結局年内から1月号が並んじゃう訳で、これって本当かしら?(あっ、いえ別に偉いひとを疑ってるわけでは)
単行本の方は、もっと理由がはっきりしています。
本屋さんは奥付をみて返品時期を決めるので、1日でも長く棚に置いてもらうための便法なのです(涙ぐましい)。
だったら10年後とかにしとけば?と、貧乏性の私は考えるわけですが、発売日と奥付が極端に違う本というのは聞いたことがありません。これはたぶん、ふつうの書籍には、たとえば注文してから3ヶ月以内なら返品できる、などと条件がついているため、あまり阿漕なことをすると信用にかかわるせいなんじゃないでしょうか。他に何か規定があるのかどうかは存じません。
今度また偉いひとにお会いする機会があったら、伺っておきますね。
マガジンハウス
680円
by silverspoonsjp
| 2005-11-19 23:51
| 素敵なヴィジュアルの本