図書館の話 その続き
2007年 01月 09日
皆様こんばんはー。ご好評に気を良くして(?)図書館エントリーの続きでございます。
地方に行くと、そこで一番立派な建物が市役所と図書館と公会堂、というのは良くあるパターンのようですね(爆
旅先で素敵な建物だと思って入ってみると、図書館だったり図書室だったり、ということも良くあります。利用者のための取り組みも工夫があって、狭山市立図書館のHPは本選びの参考にさせて頂いております(子供向きと侮るなかれ!)。都下にも調布市立図書館とか、立派なのがあります。それに比べると都内はあまり充実してるとはいえません。
公園の中にある都立中央図書館、閲覧室に入るとお堀端の桜の大パノラマな千代田中央図書館(フロアが代わるそうですが、移転後も見られるのでしょうか)なんて別格で、たいていは公民館の片隅や庁舎のビルの一角に細々と、というのが多いです。
しかし、図書館の本当の良さは、立地や蔵書数では測れないところにあります。
私が都内最強だと秘かに思っているのは文京区立図書館。この区には大きな図書館がないかわりに、各館が分散して専門分野を持っています。特に小石川の視聴覚、水道端のSFは変わりダネで有名。
蔵書数、CD枚数はさほどでもないのに使えるのは、そのコレクションの質の高さにあります。雑誌なら都立中央クラスにしかないものも置いてますし、CDならやみくもに揃えず、そのジャンルの名盤を持ってるんです。例えばグリーグならユニバーサル盤とか、ポップスならそのバンドの一番良いのと最初期のアルバムとか…。館員に目利きがいるのか、リクエストする利用者が通なのか。
大塚みどりの図書館とか千石図書館とか、雰囲気のいい分館があるのも羨ましい限り。
たいした数はないけどCDコレクションが充実してるのは他にも目黒、千代田。目黒は当然ですが、千代田区はコレクションの大半を所蔵する四番町分館が「ぴあ」とラジオ局の側なのが関係あるのでしょうか。ちなみに千代田区も蔵書数自体は多くありませんが、明治、法政など大学図書館と提携しているのがユニーク。他の区でもやってるところがありますが、千代田区は大学の数が多いので利用しがいがあります。管内にある神保町古書店街との提携も模索してるとのこと。
目黒区は中目黒図書館は夜9時半まで空いており、区内のCDや都内の多くの図書館から本を取り寄せて借りられるので、勤め人の強い味方です。
渋谷区立図書館は中央図書館が大したことない反面、分館がこぢんまりしていて和めます。笹塚、富ヶ谷、改装中だけど大和田も良い図書館でした。サブカルに強いのは渋谷ならではです。
館数は少ないけど、港区の図書館はどこも立派。HPもオシャレでバイリンガル、さすがリッチな区は違います。催しものもいろいろあるし。
江東区の図書館も立派なんですが、どこも微妙に駅から遠いんですよね。自転車があれば便利なんでしょうけど。
逆にほとんどの分館が駅至近(駅1分の館も)で便利このうえないのが板橋。区内には板橋ボローニャこども絵本館もあります。
さて、逆に人口も多いというのに意外にダメなのが「新宿区」「豊島区」「中野区」。
「新宿区」は、中央図書館はともかく、他がショボ過ぎます。北新宿図書館は雰囲気良かったけど、あれは周りが良かったせいか…。むかし中町図書館の近くに住んでたんですけど、あまりにも使えないので隣の千代田区で本を借りていたという(怒)
「中野区」「豊島区」も同じで中央集権パターン。中野区の中央図書館はすごく立派なのに、どうも利用しづらく感じます。棚が縦に高すぎるせいかもしれません。「豊島区」は…いったい区民税を何に使っているのでしょう。ここは中央図書館が移転するそうなので、その後に期待?
しかし、実は日本の公立図書館で最強なのは「大学図書館」なのです。あなたが国立大の院生なら、ある意味、国会図書館より使えます。何しろ他の大学図書館、海外、国会図書館からでも稀覯本、専門書問わず公費で取り寄せてくれちゃうんですから…。この特権を十二分に利用して研究してくださいね!
そのほか、東京の図書館についてはTakeniさんの「東京図書館制覇」という、足で書かれた素晴らしいブログがあります。
図書館に関しては国立国会図書館関西館の調査研究ページなんて面白いものも。
地方に行くと、そこで一番立派な建物が市役所と図書館と公会堂、というのは良くあるパターンのようですね(爆
旅先で素敵な建物だと思って入ってみると、図書館だったり図書室だったり、ということも良くあります。利用者のための取り組みも工夫があって、狭山市立図書館のHPは本選びの参考にさせて頂いております(子供向きと侮るなかれ!)。都下にも調布市立図書館とか、立派なのがあります。それに比べると都内はあまり充実してるとはいえません。
公園の中にある都立中央図書館、閲覧室に入るとお堀端の桜の大パノラマな千代田中央図書館(フロアが代わるそうですが、移転後も見られるのでしょうか)なんて別格で、たいていは公民館の片隅や庁舎のビルの一角に細々と、というのが多いです。
しかし、図書館の本当の良さは、立地や蔵書数では測れないところにあります。
私が都内最強だと秘かに思っているのは文京区立図書館。この区には大きな図書館がないかわりに、各館が分散して専門分野を持っています。特に小石川の視聴覚、水道端のSFは変わりダネで有名。
蔵書数、CD枚数はさほどでもないのに使えるのは、そのコレクションの質の高さにあります。雑誌なら都立中央クラスにしかないものも置いてますし、CDならやみくもに揃えず、そのジャンルの名盤を持ってるんです。例えばグリーグならユニバーサル盤とか、ポップスならそのバンドの一番良いのと最初期のアルバムとか…。館員に目利きがいるのか、リクエストする利用者が通なのか。
大塚みどりの図書館とか千石図書館とか、雰囲気のいい分館があるのも羨ましい限り。
たいした数はないけどCDコレクションが充実してるのは他にも目黒、千代田。目黒は当然ですが、千代田区はコレクションの大半を所蔵する四番町分館が「ぴあ」とラジオ局の側なのが関係あるのでしょうか。ちなみに千代田区も蔵書数自体は多くありませんが、明治、法政など大学図書館と提携しているのがユニーク。他の区でもやってるところがありますが、千代田区は大学の数が多いので利用しがいがあります。管内にある神保町古書店街との提携も模索してるとのこと。
目黒区は中目黒図書館は夜9時半まで空いており、区内のCDや都内の多くの図書館から本を取り寄せて借りられるので、勤め人の強い味方です。
渋谷区立図書館は中央図書館が大したことない反面、分館がこぢんまりしていて和めます。笹塚、富ヶ谷、改装中だけど大和田も良い図書館でした。サブカルに強いのは渋谷ならではです。
館数は少ないけど、港区の図書館はどこも立派。HPもオシャレでバイリンガル、さすがリッチな区は違います。催しものもいろいろあるし。
江東区の図書館も立派なんですが、どこも微妙に駅から遠いんですよね。自転車があれば便利なんでしょうけど。
逆にほとんどの分館が駅至近(駅1分の館も)で便利このうえないのが板橋。区内には板橋ボローニャこども絵本館もあります。
さて、逆に人口も多いというのに意外にダメなのが「新宿区」「豊島区」「中野区」。
「新宿区」は、中央図書館はともかく、他がショボ過ぎます。北新宿図書館は雰囲気良かったけど、あれは周りが良かったせいか…。むかし中町図書館の近くに住んでたんですけど、あまりにも使えないので隣の千代田区で本を借りていたという(怒)
「中野区」「豊島区」も同じで中央集権パターン。中野区の中央図書館はすごく立派なのに、どうも利用しづらく感じます。棚が縦に高すぎるせいかもしれません。「豊島区」は…いったい区民税を何に使っているのでしょう。ここは中央図書館が移転するそうなので、その後に期待?
しかし、実は日本の公立図書館で最強なのは「大学図書館」なのです。あなたが国立大の院生なら、ある意味、国会図書館より使えます。何しろ他の大学図書館、海外、国会図書館からでも稀覯本、専門書問わず公費で取り寄せてくれちゃうんですから…。この特権を十二分に利用して研究してくださいね!
そのほか、東京の図書館についてはTakeniさんの「東京図書館制覇」という、足で書かれた素晴らしいブログがあります。
図書館に関しては国立国会図書館関西館の調査研究ページなんて面白いものも。
by silverspoonsjp
| 2007-01-09 01:46
| 本にまつわるエトセトラ