本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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レベル3/ジャック・フィニィ

この短編集にはタイム・トラベルらしきものが出てくるので、カテゴリーとしてはSFに入るんでしょうが、どちらかといえばアメリカ文学の伝統というか、そんなものを感じます。

ごく普通の小市民が主人公であり、不可解とはいえ、まあそんなこともないとは言えまい、くらいのいきさつがあって、どこか読み手をほっとさせる結末があって終わる…。

プロットや語りの面白さだけで読もうとすると、大したことはない話と読み飛ばしてしまうかもしれません。だとしたら、あと10年くらい経ってから、読み直して見ると良いかもしれません。

この種の物語に込められた機微を理解するには、自分が似たような境遇に遭ったという経験か、そうなったらどうだろうと思う想像力か、どちらかが必要なようです。

ということで、全ての方にお勧めとは言えませんが、映画で言えば…そうね、オシャレじゃないウディ・アレンのような、そんな感じですね。

95年に亡くなっておられるので、ワールドコンでお目にかかれないのは残念ですが…。

早川書房 2000円
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by silverspoonsjp | 2007-08-07 20:20 | センス・オブ・ワンダーの本 | Trackback | Comments(0)