本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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西洋書体の歴史/スタン・ナイト著

a0003079_224010.jpg白黒図版ばっかりで7000円、マジですか(ノ_<。)
と思わなくもありませんでしたが、結局買ってしまいました。

大学出版会から出ているので、それほど部数を刷らなかったのかもしれないし、
縦310ミリもある大きい本を作るのは、それなりに大変なのでしょう。

この大きな本の見開きに1書体ずつ、ギリシア碑文から始まり、46種の書体が収められています。各書体とも、原寸大の1行、各写本の1ページ、拡大した部分図が載っています。

この本は、カリグラフィーの専門家によって、美しい文字の見本としてまとめられたものです。ですから、解説には、「大文字のサイズや行間スペースが書体のラインと関係があることがわかる」など、実作者でなければ書き得ない内容が含まれている点が特に興味深いです。

1ページ分の図版は、本としての美しさを知るのに有益です。書体の本というとフォントにばかり目がいきがちですが、実際に版面(ページデザイン)の美しさを決めるのは、行間、字間、余白といった、文字以外の要素の力が大きいからです。

あとがきで訳者が指摘しているとおり、校訂本を見て横着したりしないで、ちゃんと原本に当たらないと歴史の研究なんてできないなあという気にさせられる本でもあります…。

高宮利行 訳
慶応大学出版会
大型本 118ページ
ISBN 4-7664-0834-9
本体6500円
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Commented by leirani at 2004-07-07 00:06 x
こんばんは。自分の文字をフォントにするソフトがあるそうですね。書体愛(笑)は人類の智の歴史なのでしょうか?
高宮利行氏は『アーサー王伝説』(書名があやふやですが)の訳者でいらっしゃったのでは…映画『アヴァロン』のなかで主人公が入る古書店のなかになぜか日本語タイトルのアーサー王伝説本が並んでいてそのなかの一冊だったような?気がします。
後書きを読んでみたくなりました。
Commented by silverspoonsjp at 2004-07-07 23:51
leiraniさんもご存じの方の中に、訳者先生の(元)生徒さんがいらっしゃるんですよ…。とても真面目な先生なのだそうです。
Commented by crann at 2004-07-14 23:54
ほほう、どなたさまでしょう?(笑)
まじめな方でしょうね、読むと人柄がわかるとはこの方のことを言うのだなと、実感いたしました。
Commented by silverspoonsjp at 2004-07-15 23:36
今度お隣に来たとき、つついて差し上げますわ(笑)
キング・アーサー、見ようかどうか迷い中です。ピクト系のグゥイネヴィア姫、原作と関係ないと思えば結構好きかも。
by silverspoonsjp | 2004-07-06 22:41 | 素敵なヴィジュアルの本 | Trackback | Comments(4)