本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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外国語をマスターするには?その1

本日のエントリーは、ぜひ外国語教師の皆さまにお読み頂きたいのです。

商売柄、
○○語を勉強したいんですが、どんな本が良いですか?
とか、
お勧めの辞書はどれですか?
と良く聞かれます。

私はそのたびに親切にも、巷で評判の良い参考書を
教えて差し上げていました。

いわく、
これから始めるなら、CD付きの本にした方がいいよ
自分のやりたい内容や興味にあった教材を選んでね

等等等です。

しかし最近、あることがきっかけで、
このようなアドバイスは、
場合によっては全然トンチンカンであることを悟ったのです。

その発端は、とある英語の勉強会でした。

英語ネイティブの人が講師役として来てくれて、
10人そこそこの英語のレベルや興味もバラバラの人たちが、同じ教材を使って勉強します。
かなり難しい教材だったので、講師が英語で説明して、皆はその解説を聞くという方式。
教材には分からない単語が出てくるので、皆は手元の辞書を引き始めました。
すると先生はそれを止めて、
「辞書を引いちゃダメ。分からなかったら説明するから、質問してください」

これは、学習者が母語を介さずに外国語を学習するメソッドで、
ネイティブ講師が外国語教授法を心得ている場合、非常に効果があります。

ところが、そう言われているにも係わらず、どうしても辞書を引きたい!と
頑張る人が何人もいます。
文法的に、その意味になる理由を確認しないと気が済まないんですって。

そういえば、中国語のクラスにも、よくこういうオジサンがいたなー。
根掘り葉掘り文法について質問するくせに、
いつまでたっても、挨拶一つ中国語で出来るようにならなかったっけ…。

ところが、レッスン後にお茶しているとき、「どうしても辞書」組の人たちから、
あるブログを紹介されました。それを読んでみて、はたと気づきました。

外国語が不得意、あるいは嫌いなのに、受験だとか昇進のために、
どうしてもマスターしなければいけない人はどうすれば良いか。

大抵の語学教師は、学習者が語学を好きになってくれるように、
あるいは鈍感な教師だと、誰にとっても語学は面白いんだくらいの勢いで、
授業をしますよね。

しかし、語学が嫌いな人にとって、これほど苦痛なことはないんですね。
たとえば英語で言うと、字幕要らずで映画が観られる。洋楽を聞いて理解できる。
そんな工夫は余計なお世話なんです。だって、英語が嫌いなんだもん。

せめて彼らの苦痛が軽くて済むように、彼らに理解できる方法で、
良い点を取れるようにしてあげること、これこそが、
彼らの望むことな訳なのです(あくまで、受験英語の話ですよ)

嫌いなもので良い点取れるわけない…と思った私は浅はかでした。
詳しくは上記ブログに譲りますが、
そのとき、語学嫌いを救う魔法の杖は文法。そう、文法なんですよ!

ブログ主のマウスバードさんによれば、語学のセンスのある人は文法が嫌い、
語学のセンスがない人には文法が必要。
大抵の語学教師はセンスがいいので、文法をきちんと教えることが出来ないのだそうです。

個人的には異論もありますが(だって、外国語学科って主に文法・語法の研究してるんですものね)、確かに一理あります。

ということで、まずはご自分が「外国語が好き」なのか、あるいは「嫌いだけど点を稼がなきゃいけないのか」を見極めることがマスターへの第一歩というところで、続く。
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by silverspoonsjp | 2008-03-04 23:54 | 英語の本