本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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外国語をマスターするには その6【大幅付け足し】

新学期特集?ということでまだ続いております、このエントリー。
さて、聞く、話すときて次は「読む」ですね。

外国語を日本語に翻訳する能力は素晴らしいけど、「聞く」「話す」「書く」が全然ダメ、という方、プロでも結構います。

確かに、翻訳はどちらかというと日本語勝負なところもあるので、ちょっと特殊です。
ただ、これから翻訳をやろうという方は、他の能力も磨いとくのをオススメします。仕事が天から降ってくるうちは良いですが、話すことも書くこともできないと原著者から翻訳を断られるケースだってあるんです。信じてない?本当にあるんですよ!

特に中国の人はシビアなんで、知り合い経由で「私の本を訳すって話が来てるけど、この○○って翻訳者、中国語のレベルどのくらい?何の連絡もよこさないけど、ちゃんと中国語できる人?」って問い合わせを貰ったこともあります(こ、怖~)。

翻訳者が原作者に電話で交渉したりインタビューしたりって企画もあります。そのたびに他人の手を煩わせなきゃ行けないというのも、外国語の専門家として如何なものかと…。

「聞く」「話す」「書く」が出来ないと、ニュアンスが良くわからないとき、原作者に聞くという奥の手も使えなくなりますしね。

と、さんざん脅して「読む」に入る訳ですが、これは中国語だと特に、英語は上級者の方ほど、やさしいものから読む、がオススメです。その点、難しいものからチャレンジすべき「聞く」とは違います。

しかも、「やさしい」程度が半端ではいけません。いきなり「ハリー・ポッター」は無謀すぎです(笑)。もっとやさしい児童書なら良いかというと、たぶん、それではレベルが高すぎるでしょう。

リトールド(retold)版といって、映画や大人向けの小説をごくごく短く書き直した本もありますが、それでも難しすぎます。

理想は、1冊1折(16ページ)程度、語数は全部で(異なり語数がじゃないですよ、aだのtheだの、何度も出てくる語もみんな数えて)100語以内の本からスタートです。

いまあなたがTOEIC400点であろうと、800点であろうと、スタートは全て一緒。むしろ、スコアが高い人の方が(英語圏での生活が長い方を除き)、やさしいものを読む必要があります。

この分野で有名で、オススメの学習材料としては、小学生向け副読本のシリーズがあります(オックスフォード・リーディング・トゥリーとか)。

中国語は文学以外の分野、あるいは上級になればなるほど、使われている語彙が日本語と似てきます。逆に、小学生くらいが読む本には、日本人学習者が苦手とする「補語」がいっぱい出てきますし、イディオムの勉強にもなりますからオススメです。
具体的には、中国語書店で扱っている幼児向けのペラッとした(一見パンフのような)絵本とか、「十万個的為什ma?」あたりですね。

今後、自分の力で難しいレベルまで読みたいと思う方は、次のやり方がお勧めです。
必ずや自力で洋書が読めるようになりますが、注意点が4つあります。

1 最低レベルから始めてください
どんなに英語が出来ると思っても、最初の目安は、1冊16ページ前後から。総単語数30~200程度。

いくら何でも大人なんだから…と思わないように。

実際、本を手にしてみるとスッカスカなのでアホらしいとお思いかも知れませんが、意外に知らない単語があるものです(←少なくとも私程度のレベルでは)。こんなレベルですら、というか、逆にこのレベルだからこそ、知らない単語や熟語があると思われます。でも、分からない語は辞書を引いたりしないで、絵や続きの文章から類推してください。

何のためにこんなことをするかといえば、日本語を介さずに英語を英語で理解する習慣をつけるためです。ですので、もっと難しい内容の本が読みたいと思ってもぐっとこらえて(わからないところがあると和訳したくなるのが大人の悪い癖なので)、やさしい本から読んでください。

2 本の難易度はとにかく低く。ただし量を読むこと。
初めて手にする幼児向けの本でもすらすら読めるようになったら、小学校低学年向けの本に移りましょう。そのぐらいのレベルの本をひたすら読みます。

3 ペーパーバックが読めるようになるまで、2年かかるのは覚悟してください。
子ども向けの本と言えども結構難しいものです。とにかくすごーく易しい本から読み始めて、最終的に語彙(word)にして300万語に目を通せば大人向けの本が読めると言われています。一般的な日本人の外国語学習方法ではインプットの時間が足りなさすぎます。
中編1本で2000語くらいなので遠い道のりですが、この方法は時間はかかっても確実です。

4 英語が大嫌いで目の前の試験だけが大事な人には向きません。
上記の方法に即効性はありません。大学受験のためなら、高校1年生くらいに始めてギリギリのラインです(本が好きな人はもっと上達が早いかも)。それから、英語が大嫌いで見たくないという人には全く効果がないです。

人生は短いです。キライなことより、好きなことに時間を使いましょう。くどいようですが、てっとり早く試験の成績を上げたいなら英文法をやりましょう。
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by silverspoonsjp | 2008-03-22 00:50 | 英語の本