【池袋】ボボタム ~大正児童文学の跡を訪ねて
2008年 04月 23日
皆さまこんばんは。
皆さまはどちらにお住まいでしょうか?関東?関西?海外だってネットならいつでも様子を知ることができますよね。
私は祖父の代からずっと東京に住んでいます。だから、出身地も田舎も東京。なので、この時期になると、とても寂しい思いをすることがあります。
年度初めのこの時期の寂しさは、盆・暮れに皆が出身地へ帰ってしまって東京がガラガラになる時期とは、また違った寂しさなんですよね…。
この時期は、新しく東京で生活を始める人がたくさん増える時期です。そういう人たちが、こちらが東京出身と知るや、口を揃えて言うことは、
「東京は汚い」
「人が冷たい」
「人が多すぎる」
ポジティブな話題でも
「お店がいっぱい」
「にぎやか」
「有名人に会っちゃった」
…よそから来た人には、ここはお店屋さんがある場所なのかも知れませんが、ずっとここで生活してる人だっているんですからね…。
わいわい来られて人が多くて困ってるのはこっちですっ!
自分が住んでないからってゴミをポイ捨てしないで下さいっ!
東京人は親切なんですっ!あなたが行くような場所では、あんまり出会わないだろうけど…。
ぜいぜい…
東京に昔から住んでる人は、食べ歩きには行かないし(食事どきは家に帰る)、
しょっちゅうブランドショップで買い物する訳でもないし、
東京タワーに上ることもないし、話題の何とかヒルズとか興味がないし、
たいていの人は、自分の住んでるとこ以外は知らないですよ。
たまに家に配達されてくる「サン○イリビング」とか読んで(タウン紙ですが、細かく地域別になってるので、近場のことしか書いてない)、へえー近くにこんなところがあるんだーとか、思うくらい。
下手すると、幼稚園から大学まで、区内で済んじゃう人もいます。
地味~に暮らしてるんです。当然ですけど。
同僚と話をしてたら、同じフロアに東京出身者は2人しかいませんでした(泣
しかも向こうは城東、こちらは城西、全然文化が違います。
でも、どちらのエリアも急速にマンションが増えていて、お隣の顔も知らず、
しょっちゅう住民が入れ替わる、郷土愛とか成り立ち得ない状況になっているのは似ています。
これで、他の地方の人に一把ひとからげに東京人は冷たいとか言われたら、
腹が立つより前に、寂しいですよ…。
それから、よくエッセイなんかで、東京は地方なんか相手にしてないとか書いているけど、
それは完全な誤解です。東京人はコミュニティが狭いんです。隣の区のことさえよく知らないくらいです。
これは東京 as No.1と思ってるからじゃありません。単に無知なだけです(爆
なんでそんな偉ぶってるふうに言われちゃうのか、不思議でしょうがないですね。書く人が勝手に決めつけてるだけなんじゃないでしょうか。
誰でもいいから東京の人に聞いてみてくださいよ。たぶんかなりの確率で「横浜に住めたらいいわね~(横浜は神奈川県です)」とか、言うと思いますから…。少なくとも私はそうなんですが…。
と、前置き(とグチ)はこの辺にして、私の考える東京らしい東京もちょっとずつご案内してみたいと思います。ご近所の散歩道みたいな場所ですから、遠くからわざわざいらっしゃるほどでもないですが、何かのついでに立ち寄れたら嬉しい感じの場所。
まずは、池袋~目白ルートを。
池袋と聞いて、思い出すのは「東は西武で西、東武」とか、「サンシャイン」のイメージでしょう。ですが、ここにはそれ以外にも、なかなか味わい深い場所があります。以前は「東池袋」がとても気に入っていたんですが、最近再開発で様子が変わってしまったため、今回は「西池袋」を御紹介致しましょう。
ここにある「ボボタム」というブックギャラリーに用事があったので出かけました。
目白からの方が若干近いんですが、西武線の踏切を越えたら池袋という意識も手伝って、池袋から出かけることに。
ちょうど駅前の西口公園で、古本まつりをやってました。
それを横目にみつつ、まずは自由学園・明日館へ向かいます。
ここは芝生でお花見が出来るので春はにぎやか。フランク…ロイド・ライト設計の校舎が素晴らしく、それを利用していろいろなイベントもやっていたりして大好きな場所です。ちなみに、ここから目白にかけては、豊島区随一の住宅街。見事なドアを持つ古い平屋や、洋館風の不思議な建物などが並ぶ、池袋駅前の喧噪が嘘のような美しい所です。
そこを過ぎて、上り屋敷公園の近くを曲がると、目的地のボボタムがあります。こちらは本にまつわる展示をいつもやっていて面白いところ。駅からだいたい12~3分。
お店を出て西武線の踏切を渡り、目白地区に入ります。表示にそって歩いていくと、目白庭園という立派な門構えのお屋敷があります。ここが「赤い鳥」の社長、鈴木三重吉ゆかりの場所です。茶室はふだん入れませんが、外から覗くととても気持ち良さそう…。
さらに進むと、三重吉の旧居(現在は千種画廊)があります。そこからまっすぐ行くと目白通り。向かいには学習院の緑が眼に鮮やかです。
目白通りを右折して、しばらく歩いていくと、目白通りから右に入る小径の奥まったところに、森のようなものが見えます。
進んでいくとそこは何と、軽井沢…と見まごうばかりの別天地が。
ここは徳川ビレッジという住宅地で、鬱蒼と茂る木立の中に、これも木造(レトロモダンな感じの)家が建ち並びます。写真かなり下手くそですみません。もっともっと素敵なところです。
良い地図がないかなと思ったら、大体同じルートを辿った地図が見つかりました。散歩してみたい方はこちらをご参照ください。
皆さまはどちらにお住まいでしょうか?関東?関西?海外だってネットならいつでも様子を知ることができますよね。
私は祖父の代からずっと東京に住んでいます。だから、出身地も田舎も東京。なので、この時期になると、とても寂しい思いをすることがあります。
年度初めのこの時期の寂しさは、盆・暮れに皆が出身地へ帰ってしまって東京がガラガラになる時期とは、また違った寂しさなんですよね…。
この時期は、新しく東京で生活を始める人がたくさん増える時期です。そういう人たちが、こちらが東京出身と知るや、口を揃えて言うことは、
「東京は汚い」
「人が冷たい」
「人が多すぎる」
ポジティブな話題でも
「お店がいっぱい」
「にぎやか」
「有名人に会っちゃった」
…よそから来た人には、ここはお店屋さんがある場所なのかも知れませんが、ずっとここで生活してる人だっているんですからね…。
わいわい来られて人が多くて困ってるのはこっちですっ!
自分が住んでないからってゴミをポイ捨てしないで下さいっ!
東京人は親切なんですっ!あなたが行くような場所では、あんまり出会わないだろうけど…。
ぜいぜい…
東京に昔から住んでる人は、食べ歩きには行かないし(食事どきは家に帰る)、
しょっちゅうブランドショップで買い物する訳でもないし、
東京タワーに上ることもないし、話題の何とかヒルズとか興味がないし、
たいていの人は、自分の住んでるとこ以外は知らないですよ。
たまに家に配達されてくる「サン○イリビング」とか読んで(タウン紙ですが、細かく地域別になってるので、近場のことしか書いてない)、へえー近くにこんなところがあるんだーとか、思うくらい。
下手すると、幼稚園から大学まで、区内で済んじゃう人もいます。
地味~に暮らしてるんです。当然ですけど。
同僚と話をしてたら、同じフロアに東京出身者は2人しかいませんでした(泣
しかも向こうは城東、こちらは城西、全然文化が違います。
でも、どちらのエリアも急速にマンションが増えていて、お隣の顔も知らず、
しょっちゅう住民が入れ替わる、郷土愛とか成り立ち得ない状況になっているのは似ています。
これで、他の地方の人に一把ひとからげに東京人は冷たいとか言われたら、
腹が立つより前に、寂しいですよ…。
それから、よくエッセイなんかで、東京は地方なんか相手にしてないとか書いているけど、
それは完全な誤解です。東京人はコミュニティが狭いんです。隣の区のことさえよく知らないくらいです。
これは東京 as No.1と思ってるからじゃありません。単に無知なだけです(爆
なんでそんな偉ぶってるふうに言われちゃうのか、不思議でしょうがないですね。書く人が勝手に決めつけてるだけなんじゃないでしょうか。
誰でもいいから東京の人に聞いてみてくださいよ。たぶんかなりの確率で「横浜に住めたらいいわね~(横浜は神奈川県です)」とか、言うと思いますから…。少なくとも私はそうなんですが…。
と、前置き(とグチ)はこの辺にして、私の考える東京らしい東京もちょっとずつご案内してみたいと思います。ご近所の散歩道みたいな場所ですから、遠くからわざわざいらっしゃるほどでもないですが、何かのついでに立ち寄れたら嬉しい感じの場所。
まずは、池袋~目白ルートを。
池袋と聞いて、思い出すのは「東は西武で西、東武」とか、「サンシャイン」のイメージでしょう。ですが、ここにはそれ以外にも、なかなか味わい深い場所があります。以前は「東池袋」がとても気に入っていたんですが、最近再開発で様子が変わってしまったため、今回は「西池袋」を御紹介致しましょう。
ここにある「ボボタム」というブックギャラリーに用事があったので出かけました。
目白からの方が若干近いんですが、西武線の踏切を越えたら池袋という意識も手伝って、池袋から出かけることに。
ちょうど駅前の西口公園で、古本まつりをやってました。
それを横目にみつつ、まずは自由学園・明日館へ向かいます。
ここは芝生でお花見が出来るので春はにぎやか。フランク…ロイド・ライト設計の校舎が素晴らしく、それを利用していろいろなイベントもやっていたりして大好きな場所です。ちなみに、ここから目白にかけては、豊島区随一の住宅街。見事なドアを持つ古い平屋や、洋館風の不思議な建物などが並ぶ、池袋駅前の喧噪が嘘のような美しい所です。
そこを過ぎて、上り屋敷公園の近くを曲がると、目的地のボボタムがあります。こちらは本にまつわる展示をいつもやっていて面白いところ。駅からだいたい12~3分。
お店を出て西武線の踏切を渡り、目白地区に入ります。表示にそって歩いていくと、目白庭園という立派な門構えのお屋敷があります。ここが「赤い鳥」の社長、鈴木三重吉ゆかりの場所です。茶室はふだん入れませんが、外から覗くととても気持ち良さそう…。
さらに進むと、三重吉の旧居(現在は千種画廊)があります。そこからまっすぐ行くと目白通り。向かいには学習院の緑が眼に鮮やかです。
目白通りを右折して、しばらく歩いていくと、目白通りから右に入る小径の奥まったところに、森のようなものが見えます。
進んでいくとそこは何と、軽井沢…と見まごうばかりの別天地が。
ここは徳川ビレッジという住宅地で、鬱蒼と茂る木立の中に、これも木造(レトロモダンな感じの)家が建ち並びます。写真かなり下手くそですみません。もっともっと素敵なところです。
良い地図がないかなと思ったら、大体同じルートを辿った地図が見つかりました。散歩してみたい方はこちらをご参照ください。
by silverspoonsjp
| 2008-04-23 22:47
| 書店めぐり国内編