本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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整理整頓は大切よ☆

先日、漫画家の雷句誠さんがご自身のブログで、もうこれまで描いていた雑誌では描かない、という趣旨のコメントをされていました。

版元は一体何やっちゃったんだろう~と身にいろいろ覚えのある私は冷汗三斗。そのときはどこにも理由の説明がなかったため、とても他人事とは思えなくてそれとなく知り合いに聞き込みしたりしてましたところ、今日のニュースで理由(か、理由の一部)が判明しました。

ナニ、原稿を無くした?!(エコー)

この業界、この手の黒武勇伝は枚挙に暇がありません。酔っぱらって網棚の上に原稿を置き忘れてついに見つからず、センセイにイヤミを滝のように浴びせられながらもう一度書いて頂いた人の話とか(←この人は懲りない人で、その後も酒をやめず、朝起きたら十字路の真ん中で寝ていたとかいう逸話もある)、印刷所が原稿をなくしたのに証明できず、始末書書かされて懲戒の憂き目にあった人とか。

原稿じゃありませんが、これまで実話として聞いた話の中で一番ホラーなエピソードは、風呂敷に包んで持っていた試験の解答用紙を、路面電車から降りる拍子にばらまいてしまい、辞表を胸に校長の元を訪ね「どんな処分もお受けします」と頭を下げた教師のお話ですね(だってあなた、学校たって陸軍中野学校なんですから…)

最近は文字原稿だとほとんどコンピューターだから、あまりこういう話は聞かなくなりましたけど、これらのケースで問題になったのは、活字になる前に原稿を無くしたということであり、たぶん、手書きの文字原稿だったら作家に返さない出版社も結構あるんじゃないでしょうか。で、本が出てしばらくたつと、場合によったら古本屋に売っちゃったりするとんでもない版元もあったんです。村上春樹の自筆原稿を古本屋に売っちゃった事件もありましたよね…。

さて、理由が判明してみると、このニュースの中で一番驚いたのは、人気漫画家さんのカラー原稿の稿料がたったの1万7000円だったってことです、そりゃ、単行本にすれば別に印税が発生するわけだからトータルで見れば安くないんだろうけど。用意周到なことにこの作家さんは、ご自身の原稿をオークションにかけて、客観的な価格を調査したそうです。そしたら25万円。漫画の展覧会に行くと、生原稿には大変な迫力があり、美術品という主張も頷けます。それを粗末にされちゃ、怒るでしょうねえ…。

それにしても、全員に同じ稿料を払っているわけではないだろうから、値段を公にされて困ってるだろうな、担当の人は…。訴訟より何より、制裁として痛いのはそれかも…。

しかし、編集部と名の付くところに入ったことのある人は、こりゃモノがなくなって当たり前だって感想を持つでしょうね。各人の机の上やら共有スペースやらはほとんどチョモランマ状態。俗に「台所が汚いほど料理はウマイ」っていうけど、そういう問題なのかしら?デザイン事務所に行くと、みんなこざっぱりと片づけてるじゃないですか、あんなに資料やら画材やら多いのに。

ということで、〆は自戒として、オフィスはきちんと整理整頓しましょう、ってことで…。
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by silverspoonsjp | 2008-06-06 21:50 | 本にまつわるエトセトラ