本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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第九の季節 第3楽章

すいません、とぎれとぎれで。
今日は忘年会が入っておりまして。

ちなみに、昨日も忘年会だったんですけれども。

明日は休日出社で、夜は忘年会。
明後日は勉強会で、夜は忘年会。
今月の生活費は忘年会費用で底をついてしまいました。
なぜ、他の人の酒代を飲まないこちらが負担しなくちゃいけないのか、いつも疑問なんですが…

まあ、いいや。

飲めや歌えのちゃんちきおけさ、じゃなくて、神々たちの花火大会でしたね(大して変わらない気がする)。

ソプラノを除く3声がバリトンに唱和すると、今度は独唱者たちのアンサンブルになります。

カワイ出版の楽譜では、こんな訳詞の部分。

大いなることに成功し、一人の友の友となり、
優しき女性を得た人は、歓喜の声に唱和せよ!
そうだ、この地上でただ一つの魂しか自分のものと呼ぶことが出来ない者も!


なんかよく意味がわかりませんが、指揮者の説明によると、素晴らしい業績を上げた人は、当然この歌を歌う資格がある。そうじゃなくても、たとえば良き伴侶を得た人は、、この歌を一緒に歌える。いやいや伴侶や友達がいなくたって、自分を愛する者ならば、この歌を歌うことができる、ということだそうです。ベートーベン自身は、暗くてあまりお友達がいなかったそうで、かわいそうに、「あいつは暗いからパーティーに呼ぶな」かなんか言われていたらしい。だから、3行目は実感こもってるのであります。

だから、合唱は「Ja!〈ヤー;そうだ!〉)」の部分でノリツッコミとなります。バリトンが、ついフライングしちゃう(他のパートより1拍早く歌い出す)、という箇所が多いこの曲ですが、ここもバリトンだけが先に出、テノール、アルト、ソプラノは一拍遅れてついてきて、次のここでsf(スフォルツァンド;非常に強く)歌います。

Und wer's nie gekonnt(そして、それをできなかった者は),

ど、どうなるの?

この次はいきなりp(弱く)なります。で、

der stehle weinend sich aus diesem Bund(泣きながら、この集いから立ち去れ)

しくしく。

この箇所は大事なので、「悪いけど、出てってくれる?」という顔をする練習をさせられたりしてます(実感出すために、日本語で言わされたりする)。

すぐ続けて、また独唱者のアンサンブル。ここは、善人も悪人も、自然から歓喜を、そして、口づけと葡萄酒、死の試練を受けた一人の友を与えられた、と歌います(もちろん、キリストのことですね)。そして、最後の審判の場面。天使ケルビムが神の御前に立つ、が歌われます。

ここへ合唱が唱和します。
ソプラノはほとんど音が五線譜からはみ出しております。高いとこは「シ」です。天使ケルビムにたどりつく前に、酸欠で倒れそう。ニ短調とか、高すぎるんですけど!キーをもう一個下げてくれたら、もっと綺麗に歌えるんですけど!と楽聖に詰めよりたくなるけど、抗議するのはまだ早い!

取りあえず、ほとんどの場合、ソプラノはヤケになって、この節最後の「vor Gott!(フォル ゴット;神の御前に) vor Gott! vor Gott!」を歌っていますので、注目してあげてください。ソ・シャープにラの全音を繰り返し、最後はラがフェルマータ。嫌がらせのように伸ばす指揮者の頭をどつきたくなる一瞬ですが、いえいえいえいえいえ、怒るのはまだまだっ!

そもそも、なぜこの曲がこんなに絶叫音階なのか、ソプラノならば一度は腹を立てたことがおありでしょう。練習が始まった時はアルトと同数いたソプラノなのに、回が進むにつれ、一人減り、二人減り、(そして誰もいなくなって余所から借りてきたり)、その元凶はすべてこの怪鳥音絶叫音。

ベートーベンは声楽に詳しくなかったからという説もありますが、私としては断然オタク説を推したい!
第九の調性は「ニ短調」。日本語で書くと、へーそー?って感じですが、イロハニのニってことは「D」ですね。
この曲を神聖な神(Deus)の頭文字の調にすることにコダワリがあった、という説があるんですって。(今なら絶対オタクの烙印を押されてますがな)…さて。

このあと、拍子は8分の6と代わり、曲想はAllegro assai vivace(生き生きと快活に)に。 なぜかオーケストラが祭り囃子みたいな気の抜けた伴奏を始めるのでコケそうになるんですが、トライアングルが鳴り始めるまでは緊張を保っとけ、と申し渡されております。言いつけを守るのは、時に困難…。

そして、娘さん、よく聞ーけよ♪ じゃなかった、「山男パート」と私が勝手になづけております、男性のみのアンサンブルパートとなります。非常にドイツっぽいメロディーに、いかにもドイツ語らしい発音が集中してるパートで、ソーセージのコマーシャルとかに使えそうな感じの曲想です。

話は変わりますが、社会人の男性で合唱をされる方が非常に少ないため(ダンス教室と一緒ですな)、どこの合唱団に行っても、男性は大変に優遇されております。ではありますが、とあるイベントで公募した合唱団は、非常に珍しいことに、男声と女声がほぼ同数になってました。ただ、同数だと、どうしても女声が負けてしまうんですね…

それはともかく、多少音程が危なっかしかろうが、甘やかされてきた男声でありますが、この部分は彼らしかいないので、いきなり指揮者もキツくなります。

太陽が大地の広壮な平地を飛翔するように、喜ばしく、
兄弟よ、君たちの道を走れ、勝利に向かう勇士のように楽しく。


ラウフェット ブリューダー オイレ バーン!(走れ、兄弟よ 君たちの道を)
までは良いんですけど、問題はこの次。

feaudig,wie ein Held zum Siegen,(喜ばしく、勝利に向かう勇士のように!)

がどう聞いても、フロイディッヒ ヴィー アイン 「ヘルツムジーゲン」と聞こえるんですねー。
この「ツムジー」が非常に耳障りなので、mをムって発音するなー!と指揮者が暴れるんですが、まず、直りません。

「今度そう歌ったら“ツム爺”って呼ぶぞ!」と脅されても、直らないんですねー。

あきらめて、続く。
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by silverspoonsjp | 2008-12-12 23:51 | プチ日記 | Trackback | Comments(0)