本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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Google ブックス 書籍検索

最近は「ウェブ」か「マップ」しか使ってなかったので、全然気が付かなかったけど、Googleに「書籍」ってカテゴリーが出来てたみたいですね。

これが訴訟だ和解だと大騒ぎになってた機能か…へーぇと思いつつ試してみました。

たとえば「One ring to rule them all」と検索してみると(^^;)
原作の「旅の仲間」の該当ページをはじめ、
Lex Populiに始まって、トールキンのガイド本やら指輪物語の映画関連本やら、本文にこの詩が引用されている書籍がずらずら出てきます。

ちなみに下の方の欄に、本の中でよく使われている語句としてAragornが一番大きく出ているのはどういうことなんでしょうか?(ちなみにちなみに、Aragornよりは小さい字でMerry とPippinも出てくるのに、Frodoが出てこないのはナゼなんでしょう??)

うーむ…これはこれは…。

日本の書籍ではどうかと思って、

石炭をば早や積み果てつ

と入力してみると、
鴎外全集の一部(該当部分の6字くらいを1ページにわたって横長に表示)
が出てきました。

確かに、このページそのものは出てこないのですが、
検索した時点で鴎外全集の400ページに記載があること、前後の文章なども出てきますし、
アメリカの大学に蔵書があるためか、がっつりデジタル化されています。

こういう仕組みは確かに調べ物なんかにはとても便利です。
論文を書くときに、どこに自分の欲しい情報が載っているか探すところに時間がかかっていたのが、これならあっという間。

しかも、ネットに慣れてる人は調べ物をするとき、本を探すってことを考えつかないみたいですが、ネットを窓口にすればもれなく探せますしね。

それなのに何が問題なのかといえば、たとえば、

・いきなり無許可で印刷物をスキャンしてデジタル化し、これをネットで公開するというやり方は乱暴過ぎる。

・検索に賛成なら何もしなくて良いが、反対するには高いハードルがあるうえ、一方的に不利な立場に立たされるというのはアンフェアではないのか。

・ユーザーにとっては無料に見えるが、Googleは(現状)広告料で成り立っている。著作権者や出版社がコストをかけて作ったコンテンツを許可なく利用してもうけているのはどうなのか(ただ、これはニュースの検索の方が影響大きかったと思いますけど)。

・絶版本や著作者の許可が取れた書籍のみを全文公開するというが、その支払いの窓口はGoogle一社であり、著作者には相応の著作権料が払われるというものの、額や支払い方法はGoogleの都合によって左右される恐れがある。

・将来的に、全世界の本に対して、Googleの恣意的な判断で検閲まがいのことが行われる可能性は排除できるのだろうか。

私も上記の懸念はもっともだと思うんですが、一方で、Googleがやらなくてもどこかがやるだろう、という気もするんですね…。なので、結局、問題は、

一私企業であるGoogleの独り勝ちになるやり口は如何なものか

ということに尽きるんだろうと思います。

あとは、ますます書籍のデジタル化が進むだろう、ということでしょうか。
この点については、またの機会に…。
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by silverspoonsjp | 2010-01-04 23:34 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(0)