本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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オン・デマンド

本は少量・他品目生産のジャンルなので、いったん品切れが発生すると、再版されるかどうかは微妙なところです。
  読者の側から、復活を希望する試みで有名なのが「復刊ドットコム」
  それから、最近では出版社の側から、埋もれた名作をローリスクで復活させようという試みがあります。オンデマンド出版というもので、注文がきたら1冊ずつ作るという、オーダーメイドみたいなものです。2003年6月13日に、晶文社の「音楽のおしえ」(高橋悠治)という本を、ためしに本屋さんに注文してみました。結果については後日レポートいたします。

                              *
 お待たせいたしました。 注文した本がその後どうなったか、御報告いたしましょう。
 
  今回は実験のつもりでしたので、事前に調査はせず、いきなり注文してみました。この時点で、こちらで知っている情報は、

 「晶文社の」
 「品切れだった本『音楽のおしえ』が」
 「オンデマンドで」
 「復刻されるらしい」
 「申し込みは書店で受け付ける」

の5つです。
 ブックファースト渋谷店の1Fカウンターで尋ねると、その場で検索を始めてくれました。
 ほんの数分で係の人はわかったらしく、取り寄せの申し込み書への記入を求められました。特にオンデマンド用の特別の書式ではありません。そのときの説明によりますと、
 「この出版物は在庫がないので2週間くらいお待たせすることになるんですが、よろしいでしょうか。」
 取り寄せで2週間待ちは珍しいことではないので「ハイ」と返事をしつつも、「その場ですぐ出来るからオンデマンド(要求があり次第すぐ)というのでは…?」と脳内でつっこみ入れてみたり。伝票を見ると、書名の前に「CD版」と書き込んであるのでさらに不安に。まさか電子データを寄越すんじゃないでしょうね?まあ、待てというのですから、とりあえず書店にお任せです。料金は後払い。
                            *
 それから3週間過ぎた7月7日、書店から入荷したとの連絡を受けました。1ヶ月は取り置きしておくとのこと(もし取りに行かなかったら、返品できるのでしょうか?)
 サービスカウンターで代金を支払い、受け取った本は、放送大学のテキストみたいな頼りない装丁ではありましたが、ちゃんと本の形をしていました。
 CD版じゃなくて、OD版ですってば。
 本の内容については、いずれ別項でご紹介するとして、全体的な印象を。
 
 元版を全く見たことがないので比較できませんが、活字は現在市場に出回っている本に比べると、だいぶ太って見えます。特に初出一覧のゴシックは読みづらい。本文はまあ許容範囲内です。
 面白いのは奥付で、通常の奥付(底本になった本の表記)をめくると、次の次のページに、オンデマンド版の奥付があります。2003年5月30日って…在庫あったの?どういう基準なんでしょうか。

 これで一段落したので、一体どういうシステムになっているのか調べてみることにしました。今回のオンデマンド印刷については、「オンデマンドコレクション」を利用したのだということがわかりました。5月31日に申し込みを締め切り、ある程度の注文が集まったら、6月に配本するという方式だったようです。これで奥付の謎が解けました(受け付けてくれてありがとう)。

 オンデマンドとはいえ、製本の過程があるので、ある程度時間が必要なようです。
 このシステムについて詳細をお知りになりたい方は、

「e-honネットワーク」のHPから

を、またオンデマンドの仕組みそのものについて詳しくは、

「万能書店」 をご参照くださいませ。 m( _ _ )m
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by silverspoonsjp | 2004-03-24 18:04 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(0)