書斎のうちそと
2016-05-29T11:21:36+09:00
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本と読書をめぐる冒険
Excite Blog
マニュアル車で行こう!
http://palantir.exblog.jp/22854737/
2016-05-29T11:17:00+09:00
2016-05-29T11:21:36+09:00
2016-05-29T11:17:37+09:00
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プチ日記
しかも、借りられる車種はほぼマニュアル(MT車)。
免許を持ってる期間こそ長いけど、長距離ドライブは未経験で、っていう以前に都内に引っ越してからはマイカー持ってないし、そもそも都内では有り難いことに、おうちに小さなお子さんやお年寄りがいるとか荷物を運ぶためとか、特別な事情がない限り車は必要ないし。
で、最後にマニュアル車に乗ったのは前世紀(!)イギリスで車を借りて以来。
どうしよう、行くのやめようかな…事故ったり、周りに迷惑をかけたりしてもいけないし…と弱腰になりながらも、そういえば前回、イギリスのコッツウォルズでマニュアル車に乗ったときは(公共交通機関が不便なので、個人旅行でいくなら車が必須だったのです)、運転自体がすごく楽しかったな。そうだ、近場で試し乗りをしてみればいいやと思い直し、マニュアル車をレンタルしてみることにしました。
と言っても、都内だと、どこで借りられるのかよく分かりません。
(そういえば、日本でレンタカーを借りたことがなかった…;)
ネットで予約時にトランスミッションを指定できる、というサイトもあったのですが、何度トライしてもご希望の車種はありません、という答えばかり。車が趣味の人専用のレンタカー屋さんは料金が数万単位で試し乗りにしては高すぎる。
困ったな…と思っていたら、ホンダのレンタカーにマニュアル車がおかれているのを発見。
当然、車種はホンダのみですが、6時間で7,000円台と意外にリーズナブル。早速電話で問い合わせてみると、すぐに都内で借りられるところを教えてくれました。貸出日まで余裕があれば、メールで問い合わせも可能で配車もしてくれるそうです。
Honda Cars 東京中央のHP
電話した翌日、指定の販売店に行ってみると、ピカピカの車が用意されていました。
(写真はホンダの公式サイトから)
FitのRSで6段変速、乗ると広いのに見た目はかわいくコンパクトなのも気に入りました。
最近の車に乗ってないのでトレンドを知らないのか、Fitの仕様なのかは存じませんが、エンジンは鍵じゃなくてボタンで操作するんですね(ヘタクソがマニュアル車に乗るとエンストしがちなので、これはすごく助かる仕様;)。
実はカーナビを使ったことがなく(をいをい…)設定に時間がかかりましたが無事出発。
外に出る前に駐車スペースでぐるぐる乗ってみましたが、操作は忘れてなかったようでホッとしました(をいをい…)。
都内なので、ちょっとした道も結構交通量が多く、右折左折などの車線変更もキビキビやらないといけないのですが、ナビが優秀ですいすい走れました。
そして何よりも、速度に合わせてギアを切り替えていく作業が楽しいです。
シフトレバーがガシッ、ガシッと決まる、この爽快感がたまりません。
実は大したことしてない割に(笑)バッチリ「操縦した」感が味わえる、いやー、ホントに好きです、マニュアル車。
お借りした車は中にいると吸い付くように静かで、カーブでの取り回しもよく、加速もスムーズで乗りやすかったので、戻って御礼を言ったら、そうですね、これはスポーツタイプなので、シリーズの下位車種とは乗り心地は違うと思います、といったような趣旨のことを教えてくれました。
スポーツ車の定義はよく分からないんだけど、普通に街中を走ってるコンパクトカーの見た目で6速というのが、走ったら凄いんです…のツンデレ風で面白いです。
ともあれ、これなら旅行で運転できそう。ありがとうございました。
すっかり味をしめたので、日本でも旅先でレンタカーを借りてみようかな。
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スター・ウォーズ論/スター・ウォーズ フォースの覚醒 予習復習最終読本
http://palantir.exblog.jp/22505977/
2016-02-21T18:48:00+09:00
2016-02-21T19:07:09+09:00
2016-02-21T18:48:46+09:00
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センス・オブ・ワンダーの本
ちゃっちい子ども騙しの映画じゃん、一体どこが面白いのよ? とおっしゃる方々には、ハイさようでございます、でも子どもを騙すのこそ大変だと思いますけどね…と流しておき、
あれマニア向けの映画で面白くない、と言われれば、ハイさようでございます、初めて観る人にかなり気を遣ってたみたいですけどね、と庇っておく。
そもそも、良識のある作り手ならば、子ども向けの作品こそ、細心の注意とエネルギーを注いで作るはず。
何しろ、子ども向けの作品は当然大人も見に来ますし(付き添いで)、小さいときに目にしたものは一生にわたって影響力も大きく、成功すれば長く名声を手にすることが出来るということは、お子様を優遇するデパートしかり、世界のジブリしかりで、日常あらゆる場面で証明されています。
…って、別に宣伝部員でもマニアでもないのに、何で自分がこんな解説をしなければならないのだろうか....と思う、ごく普通の「スター・ウォーズ観たけど面白かった」ご同輩の皆様も、いざ、じゃどこが面白かったの、と言われると言葉に詰まるのではないでしょうか。
そこに焦点を当てた、ありそうでなかった本が「スター・ウォーズ論」。
この本は、巷によくある、「○○論」といいながら、その作品の分析に名を借りて、他のことを論じようとしている便乗本でもなければ、作品のオタクすぎてそれしか見えてない、という本でもありません。
「スター・ウォーズ」の面白さを、映画産業に携わる人の目から見て、映画史の中での位置づけや、興行作品としての意味合い、シリーズ自体の価値といった面から、きちんと分析、紹介、考察している本なんです。こういう本はマニアやファンでは書けません。
マニアやファンが悪いと言うのではなく、そういう「ファンの声」を読むのも楽しいものなのですが、本として出版するならば、きちんと当事者に話を聞いて書いている、こういうレベルの仕事を取り上げて欲しいものです。
とは言っても新書なので、文章は堅苦しくないし、他の映画の話もいろいろ出てきて読み応えがあります。
この本を読むといちいち、へぇ、なるほどねぇ、とか、ふーん、そうだったのか、と感心してしまいますが、それはトリビアが満載だからじゃなく、映像作品を、芸術面や技術面、興行面など、各方面から知っている人でないと書けない内容だからです。
シリーズの生みの親ジョージ・ルーカスと作品の関わりや、最初はボツだった企画が、どのように映画史に残る作品になったのか、スター・ウォーズが描いているもの何か、スター・ウォーズが作り上げた文化とは何なのか、これらが説得力を持って考察されていきます。
ジャニーズ事務所と同じくらい業界の人が恐れている、ディズニー関係の内容もしっかり入っており、ディズニーの功績について評価すべきところはきちんと押さえている点にも好感が持てますし、
著者のレベルの高さに唸るのは、同じ著者によるもう1冊のいかにもファン向けなタイトルの本、
「スター・ウォーズ フォースの覚醒 予習復習最終読本」
でも同じです。
こちらは、新作「フォースの覚醒」の公開前に発行された本なのですが、驚くべきことに、今読んでみると、ここに書かれた予測内容は、ほとんど外れていません。
もちろん、ストーリーを公開前に知っているのが重要なわけではないのですが、それが出来る人の発信する情報に信頼がおけるという傍証にはなります。
あれほど厳しい情報統制がなされていたにもかかわらず、そんなことが出来たのはなぜかといえば、ズバリ、これまでの作品を良く知っていたこと、作品に愛情を持っていること、情報を幅広く集めることができ、その取捨が正しく、その読み方が正しかったからだ、と言えるからです。
ネット上には、新作に関して無数の推測や憶測が流れていましたが、ほとんどのものは、その正しさについて製作者側がYesともNoとも言っていません。製作者側のリークもなく、こうした玉石混交の情報のなかから正確なものを選び取れるというのは、正しくプロの書き手の仕事だと感じます。
つい「予習」の方ばかり取り上げてしまいましたが、この本の「復習」部分も周到に整理され、読みやすく書かれています。ただ単にあらすじ紹介にとどまらず、当時ファンが(現在と同じように)推測していた内容や、途中で放棄された設定なども上手いこと織り込んで、公開時の雰囲気や作り手の視点なども知ることができ、興味深いです。
春休みにリピート鑑賞をする前に、あるいは、次回作をより楽しむために、または、見なかったけどちょっと気になる、という方にも、ぜひにとお勧めしたい2冊です。
「スター・ウォーズ論」 河原一久著 NHK出版新書
「スター・ウォーズ フォースの覚醒 予習復習最終読本」 河原一久著 扶桑社
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CREA 2016年1月号 冬にしたい ふだんのこと、と映画。
http://palantir.exblog.jp/22017898/
2015-12-29T15:28:00+09:00
2015-12-29T15:41:00+09:00
2015-12-29T15:28:36+09:00
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素敵なヴィジュアルの本
本が面白くなかったら、ほとんどの部分が書いた人の責任だけど、雑誌が面白くなかったら、それは100パーセント編集者のせい。
どんな素材を選ぶか、どう見せるか、誰に何を頼んで、何を載せ、何を載せないか。
限られた時間でこれらを的確に按配するのは難しいし、だからこそ、成功した号には心から感動します。
実は、最初特集タイトルを見たときは、全然ピンと来なかったんですけど、よくある映画紹介かな、と思ってめくってみたら素晴らしくて、初めてこの雑誌を買いました。
見開きのカラーで、冬らしいテーマをひとつ選んだ記事があり、テーマにまつわる映画が、隅のほうに控えめに載っている、というつくりなのですが、まずそのテーマというのが面白い。
普通、冬にしたいこと、というと、温泉に入りたいとか、暖炉であったまりたいとか、スキーに行きたいとか、そういうことを思いつきますが、「白い器」とか「コペンハーゲンの自転車」「帽子」とか、冬でもないし、「したいこと」でもない、というオキテ破りの記事がかなり挟まっているのに、ちゃんと冬の特集っぽく見えるのがまずスゴイ。
しかも見開きごとに、まったくバラバラな内容を扱っているのにもかかわらず、ちゃんと統一感がとれているのがスゴイ。
だから、眺めていて単調な印象がないし、「雑」な感じもしない。
ひとつのテーマは2ページしかありませんが、その中で過不足なく新鮮な情報が提供され、いい按配にテーマが展開している。
たぶん、レイアウトのフォーマットと写真の色味は厳格に揃える代わりに、内容はゆるく作っとく、という方針なのでしょう。
以前に眺めたことがある同じ雑誌の映画特集とかは、全然こんな洒落た作りではなかったので、編集した人が違うか、編集方針を変えたんだと思う。
同じ素材なのに、腕利きの料理人が作ると一味違うって感じでしょうか。
ほとんどが、読む人のことはともかく、広告が取れればいいや、みたいな印象しか与えなかった昔の女性誌に比べると、今はちゃんと中身で勝負しようという心意気が伝わってきて、ぜひこういう傾向が支持されて欲しいなと心から思います。
次号は児童文学特集だそうで、ちゃんと児童文学ファンにも声をかけて作っているらしい。同様の丁寧な誌面を期待しています。]]>
中国時代劇で学ぶ中国の歴史
http://palantir.exblog.jp/20569805/
2014-12-23T11:12:00+09:00
2014-12-23T11:16:23+09:00
2014-12-23T11:12:34+09:00
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センス・オブ・ワンダーの本
何の因果か、テレビドラマ『蘭陵王』をハイスピードで見る羽目に陥り、しかも結構面白かったので、別ブログでなぜか延々と記事を書いております。(ご興味がおありの方はThe Palantir の史実編)、テレビドラマについては(有話即長編)からどうぞ。)
『蘭陵王』はツッコミどころに事欠かないドラマだという点も大変面白いのですが、中国語や、中国の歴史を覗くにも恰好の題材で、これをきっかけに、調べ物したり、本を読んだりするのもなかなか楽しいものです...と思っていたら、やはり同様な事を考える方は多いらしくて、ついにこんな本 ↑ まで出版されてます。
って言っても、史実そのままだと脚色もしづらいから、ワザと変えてるドラマがほとんどだと思うんだけど、それで学んじゃって大丈夫なのかなぁ…といちおう史学科出身の私は思いますが、そこはそれ、フィクションだとわかる年齢の方が観てるってことで、OKなのでしょう。
それにしても、こんなにいっぱい史劇(時代劇)が日本語でもオンエアされてたんですね。ほぼ全時代網羅してるのが凄すぎる。
中国では、時代劇で一番近い時代が清代で、漢民族にとっては異民族(満州族)に支配されていた時代なので、それ以前のものとは使う用語から衣装、髪型、習俗に至るまで(貴族の名前なんかもカタカナ)、ガラリと違うんですが、意外に清代を舞台にしたドラマも人気あるんですね。
取り上げられているのは、古いとこで「封神演義」(これは「殷」代!)から清代の「書剣恩仇録」まで、約58本。
巻頭はスターや新作の話題などテーマ別、本編は時代順になっています。
各時代の年表プラス地図もついた本格的な歴史解説に続いて、各ドラマの解説があるのですが、歴史解説が本格的すぎちゃって、ドラマの解説とはかなりレベルに差があるのが気になるけど皆、ついていけるの?…きっといいんでしょうね、これで。
小ネタや史実の解説などもちょこちょこ織り交ぜてはありますが、どの辺が脚色かとか、もうちょいいろいろ解説する本も欲しい感じですね。まあ、どのくらいファンがいるのか分からないので、ドラマごとに本を出すのは難しいんでしょうけど…。
その辺は今後に期待するとして、1冊でコンパクトに見渡せるのがありがたいムックです。持ってて損はない本と言えるでしょう。解説を書いてる方々も、この方面では長いこと活躍されている方が入っていて、しっかりした内容だと思います。
キネマ旬報社
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続・デザビレの猫
http://palantir.exblog.jp/19830062/
2014-05-25T00:19:00+09:00
2014-05-25T00:19:23+09:00
2014-05-25T00:18:29+09:00
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素敵なヴィジュアルの本
東京、下町発のデザインの祭典、モノマチに行ってまいりました。日本発のものづくりや地場産業と組んだデザインを発信していこうということで、秋葉原駅高架下の2k540と台東区のデザイナーズ・ビレッジを中心に、千代田区や墨田区の工房や小規模なデザインショップなども参加して、プロダクツの展示や販売、各種イベントなどが行われています。
そこで見かけたのがこちら↑の小冊子。デザイナーさんが、仕事場にふらりと現れた猫の写真をまとめた本です。被写体の猫は、たぶん野良猫なんだと思いますけど、とっても自然体で、人間なんかふんっつて感じが、いかにも猫らしいです。
背景に映っているデザイナーズ・ビレッジの建物も、すでに廃校になった小学校ですが、洒落たモダンな造りで、とても素敵です。本のデザインが良いのはデザイナーさんが作ってるなら当然でしょうけど、写真も上手いなー。ご本人が撮ったのかしら。。。? 猫が好きな人じゃないと、撮れない写真ですね、これは。
これは「続」になっていますが、正編と、たぶんもう1冊くらいあって、どれにしようか相当迷いました。文庫版で薄いとはいえ、300円はお買い得です。他のも買えばよかったなー。
モノマチは明日5月25日(日)まで開催です!
詳しくはこちら]]>
「アナと雪の女王」を指輪ファンが観ると…
http://palantir.exblog.jp/19757781/
2014-05-04T01:50:00+09:00
2014-05-15T02:47:38+09:00
2014-05-04T01:50:55+09:00
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プチ日記
好奇心はネコをも殺すとは、けだし名言であります。
この話は元々、女の子がさらわれた男の子を助けに行く、という時点で、すでにふつうのファンタジーとは逆の意外なパターンなのですが(ナルニアっつーのはございますが、あの話は前半がまるごと似て見える…)ディズニー映画はさらに「ディズニーだからやっぱり王道だろ」というこちらの読みを見事に外してきたので、その辺が腹黒い大人にもウケたんじゃないでしょうか。
ま、映画の中身については別ブログで書くとして(書きました。こちら)、私がちょっと驚いたのは、この話が北欧の話だったってことでした。
アンデルセンだから当然でしょ、と言われてはぐうの音も出ないのですが、だって、ロシア民話かと思ってたんだもん。予告を観ると、衣装とか小物にロシアっぽい柄が描いてあるし、チョコレートを食べるシーンがあったりするし…。
なので、かなり冒頭の部分で国王夫妻が探し出した文献がルーン文字で書かれていたほんの一瞬のシーンに目が釘づけ。他にも、石碑とか、装飾とか、トロルが出てくるとことか、よくよく気を付けて観ると、北欧っぽさの小ネタ演出がいろいろあって面白いです。
私は吹き替え版を観てしまったので、かなり情報が圧縮されているのですが、英語版を観れば、さらに小ネタが見つかるかもしれませんね。
雪だるまの名前が「オラフ」なのも、私的には評価高いポイントかな。
と、いうようなことをつらつら書いているとオタクと間違われちゃうかもしれないからやめておきますが、そういう意味で(ってどういう意味だろう)、指輪ファンの皆様も、一見の価値ありかとおもいます。取り急ぎ…。
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中国の切り紙 窓花 黄土高原 暮らしの造形
http://palantir.exblog.jp/19571580/
2014-03-16T02:56:00+09:00
2014-03-16T02:58:08+09:00
2014-03-16T02:56:48+09:00
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素敵なヴィジュアルの本
(展覧会の紹介は→こちら)
「窓花」とは、こんな場所で室内装飾につかう切り紙のこと。
(以下、写真は展示から)
↑どう見てもホビット村なんですけどコレ。
中国の黄土高原地帯は雨が少ないため、山に横穴を掘ってヤオトンという家を作っており、
そのファサードに、はさみだけで作ったこんな「窓花」を貼って飾りにするのだそうです。
そういや昔、障子が破れたときに、障子紙で桜とか梅とか作って貼ってたな…とか、思い出してちょっと懐かしい。窓花は繕いもの用じゃなくて、新年とかの飾りですけど。
窓花は素朴なだけではなく、意匠は大胆、かつ繊細で大変面白いものですが、そのほかのちょっとした日用品などにも、同じように手が入っていて、良いなと思います。
本は窓花の図案もカラーで入っているほか、現地でのフィールドワークの様子や、工夫を凝らした生活の様子が素敵なカラー写真やイラストで入っていたりして、とても楽しめます。「河童の覗いた…」シリーズとか、考現学がお好きな方もぜひどうぞ。挑戦したくなった方のために、中の図案で作れる「窓花」制作用の用紙もセットされています。
丹羽朋子、下中菜穂 著 エクスプランテ 1,800円]]>
星を賣る店:クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会
http://palantir.exblog.jp/19550468/
2014-03-10T01:39:00+09:00
2014-03-10T01:49:05+09:00
2014-03-10T01:40:09+09:00
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本にまつわるエトセトラ
装丁家+小説家+アーティスト+夫婦漫才(?)のユニット、「クラフト・エヴィング商會」の展覧会が世田谷文学館で開かれています。
京王線蘆花公園駅からだとゆっくり歩いても徒歩10分程度。入口に錦鯉なんか飼ったりしちゃってよくわからない世界なのですが、先日は坂本九の「上を向いて歩こう」をテーマに展示をするなど、「文学館とは、手書き原稿や作家の遺品が並んでいる場所」的な先入観を常に覆そうとしているアヴァンギャルドな姿勢が大変よろしい。
っていうか、展示の中身以上に、展示品を並べるセットや小道具に凝っているあたりが、さすが特撮のメッカ、砧(きぬた)を擁する区の正しいあり方というべきでしょうか。
ともあれ、今回の展示は装丁なので、いちおう装丁作品を並べているコーナーもありますが、それは何となく言い訳で、挿絵の写真の中だけでなく、きちんと存在する小物である、入口の「商品見本」の数々がちゃんとモノとして作られているのが圧巻だったりします。
展示のメインの、ぼんやりと街頭に照らされ、暗闇に浮かび上がる想像の古書店「一角獣書店」やクラフト・エヴィング商會の架空の事務所も実物大で再現され、後者は中に入って見学できるつくりとなっています。
小品の数々には説明がついているのですが、よくも考えついたな…と唸るものばかり。たとえば、
シガレット・ムーヴィー
なるものは、火をつけて口に加えれば脳内に映画が再生されるという代物。また、自作の詩はぜひ味わってみてほしい、と詩人が取り出す食べられる詩、
エピファイト
とか、Q&AのうちのAだけが書かれた書物(A41 猿を探すことが先決だったから って、質問は何だったんだろう? 答えた人はとりあえず、柴田元幸さんかも知れない)とか。
取りあえずといえば、
とりあえずビール
赤巻紙、青巻紙、黄巻紙
などは、実物を拝める日が来るとは思わなんだ、と人をして感嘆させる逸品ぞろいでございます。
店主の言う、世の中は「絶対にない」と証明する方が難しい、という言葉が、これらの商品が詰められた箱を覗くごとに腑に落ちてきます。
チケットもとても洒落たつくりで、こんなコースターみたいなデザインが、
展示を観終わったあとは、こんな感じに。
展覧会のタイトルは稲垣足穂の本から取られているそうで、そんな感じの世界観がかなりしっかり出来上がっているあたり、好き嫌いはあるかも知れませんが、装丁ではちまちました(←褒めている)作品ばかりでなく、かなり大胆に白地を生かした『絶対音感』や、すっきりとした印象の国語の教科書なんかもあります。インスピレーションが刺激される、観て絶対損のない展覧会。モノとしての本がお好きな方は、ぜひお出かけください。
なお、展覧会の詳しい情報は、→
こちら
2014年3月30日まで
世田谷文学館にて開催中]]>
カラズラスからの脱出
http://palantir.exblog.jp/19444167/
2014-02-09T14:14:00+09:00
2014-03-10T22:41:17+09:00
2014-02-09T14:15:16+09:00
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プチ日記
東京は雪に慣れておらず、ほんの数センチ降っただけでも困ったことになるので、ものすごく気が進まなかったのですが、半年前からの約束を破ると宅のわにが怖い。前門の雪、後門のわになら前者のがややマシです。しょうがないからわに連れでしぶしぶ出かけてみたら、やっぱり大冒険になってしまいました…。
覚えのために、どんなことになったか顛末をメモしておきます。
↑ 午前中の御茶ノ水・聖橋。この時点でもすでにかなりの雪でした。
今日の用務地は東京の東隣り、千葉県の海浜幕張(かいひんまくはり)。ここにはJR武蔵野(むさしの)線とJR京葉(けいよう)線が通っています。京葉線は従来からちょっと強風が吹くと止まるので、夕方まで持つかすごく不安でした。と、思ったら、
午後の早い時点で武蔵野線が運転中止。
ちょ、ちょっと待って、あてにしてたのに、裏切者~!
これは用事が終わったらダッシュで帰らねば。夕方5時を回って、私はもう気もそぞろ。ようやく帰途について駅までの800メートル、車が怖かったので歩道橋へ登ったところ、雪が降り積もってそこはまさにカラズラス状態。
傘も役に立たない猛吹雪の中、傘を杖がわりに前にと進みます。長野県のホームセンターで購入した、雪の日専用長靴を履いていたにもかかわらず、靴を超えてくる雪の深さ。笑っちゃうほど悲惨な状況に何を思ったかスマホで写真を撮ろうとしたのですが、あまりの寒さに電池残量が激減。今後に備えて温存します。
それと、こんな遭難寸前なのに、大喜びな亜熱帯産のわにを何とかしてください。
息も絶え絶えでモリア…もとい、海浜幕張の駅につくと、武蔵野線は止まったままですが、京葉線はまだ動いているらしい。明日も外に出られないかもしれないし(家の周囲が下り坂なので、道が凍ると怖い)、駅ビルでちゃちゃっとお野菜買って帰ろう、と20分ほどロスした間に、京葉線はポイント故障で立ち往生。
改札口にはみるみる人があふれだし、構内放送が繰り返し流れて来ます。
「復旧の目途が立っていません!幕張本郷(まくはりほんごう)駅までバスで振替輸送を行います!」
一般にこういう場合、ヘタに移動するよりあきらめて復旧を待つ方が早いのですが、雪は降り止む気配がなく、何かが動いているうちに乗らないと最悪帰宅難民です。
定期券か行く先までの切符を持っている人には振替券をくれるというので、とりあえず切符を買い、改札の長蛇の列に並びます。
駅員さんがハンドマイクで叫んでいます。
「SUICAやPASMOなどのICカードでは振替えられません!京成(けいせい)線は動いているので、振替券で1番乗り場のバスをご利用ください!」
ふと、そのハンドマイクの人の隣で状況を説明している駅員さんも振替券を持っていることに気が付きました。近づいて切符を差し出すと、ご迷惑おかけします、と振替券をくれました。なんだ、並ぶ必要ないんじゃん…。
ほうれん草とネギを背中にしょってバス乗り場に来てみると、当然そこはさらなる長蛇の列。広い広いバスターミナルの淵を回って、どこまで列が続いてるんだか見えません。とぼとぼと最後尾を目指して歩き出しましたが、どう考えたって1、2時間でバスに乗れるとは思えません。こんな雪の中、ただ立って待ってたら死んじゃいますって!
そこへ、「イオンモール行き」と表示のあるバスがすすっと入ってきました。おや、バスは運休じゃないんだ。じゃあ、どこか別の駅に出られるバスが来るかもしれない!駅員さんの情報が正しければ、まだ京成線は動いているから、とりあえずそれに乗って千葉県から脱出しないと。
来るバス来るバスを睨み付けていると、「京成幕張」と表示されたバスを発見。こいつだ!
「ちゃんと帽子を被らないと…」などと呑気に説教しているわにを叱り飛ばし、誰も並んでいないバス乗り場に突進します。
周囲の人も気づいたのか、そのバスに向かって走りはじめました。黒門前のアラゴルンもかくやの勢いです。バスには後から後から乗り込んできて、後ろのドアが開いたまま発進してしまうほどでした(さすがに後で閉めたけど)。
バスには何とか乗れたものの、わにが「あー良かったね~」というのをムカッとして聞きながら、私は気が気じゃありませんでした。
京成幕張っていったいドコ?着いた時点で京成線が止まってたらどうしよう? そもそも京成線の終点でどこだっけ? 他の電車は動いているのかしら?
運転席に流れる無線に耳をそばだてていたものの、列車の運行状況に関する情報は一切入ってきません。てことは、少なくとも京成は動いているんだろうと判断。
終点につくと、そこには田舎の小さな駅舎が。バスの運転士さんは親切な人で、本当は振替券を渡さなければいけなかったんでしょうが、まあいいですよ、と降ろしてくれていました。最初の方に乗ったので、かなり待ってバスを降り、開けっ放しの改札を抜けるとあらビックリ。
目の前に遮断機が下りていて、その先には吹きっさらしのホームが一つ。ホームのこっち側は、東京方面行きで、電車が停車しているではありませんか。どうやら反対側に来る列車の待ち合わせをしているらしいんですが、まだまだ来そうな気配はありません。こっち側は関係ないんだから、遮断機を開けて~!という私たちの(無茶な)心の叫びは、遮断機脇の駅員さんに当然無視され、そのうち列車は行ってしまいました。
こんなところでタコに阻まれるとは…!
次の列車は15分後。来るのか。って、いうか、駅舎で待ってたらまた同じ目に遭うので、居残り組はホームに移動です。ホームの上にも雪が降り積もり、レールは雪に埋もれています。
いい加減不安になってきたころ、次の列車がやってきました。行き先表示に「松戸」の文字が見えます。松戸はまだ千葉ですよ。ホームには東銀座方面とか書いてあるのに何なんだろう、と一瞬躊躇していると、隣の人が「この電車、幕張本郷に行きますかね?」と聞いたので、なんとなくわかりました。
この聞いたこともない駅はきっと京成線の支線で、直通でもあればともかく、どこかメジャーな駅についたら乗り換えないといけないのではなかろうか。
取りあえず乗って、車内の路線図を見ると、やはり本線へは京成津田沼(つだぬま)で乗り換えないといけないらしい。津田沼って聞いたことがある。JR総武線が止まる駅じゃなかったっけ?あるいは、本線で日暮里(にっぽり)まで行き、JR京浜東北線に乗り換えようか…と思う間もなく、列車は幕張本郷駅に着きました。
異様に滑る車内にも関わらず、たくさんの人が猛ダッシュで降りていきます。いったい何だろう?車内には、しばらく停車しますというアナウンスが流れたので、私たちもホームに降りてみました。結構大きな駅です。おや?隣のホームに見慣れた黄色い電車が。三鷹(みたか)行き?あっ、JR総武(そうぶ)線だ!!
その途端、私たちも(できる範囲で)猛ダッシュ。京成の改札で、総武線動いてますか?と聞いてみたものの、駅員さんはさぁ…という返事。もうどうでもいいのでとにかくJRの開いてる改札を通ります。構内には、「三鷹行きは時間調整のため停車しています。ご乗車になってお待ちください」とのアナウンス。急げ~!
転ばない程度に走って乗り込むと、いくばくもせずにドアが閉まって発車。間一髪でした。
車内の電光掲示板には、京浜東北線が運休との表示。京成本線で日暮里(にっぽり)まで行ってたら困ってたかも。
車内はびっくりするほど静かで、ちょうど全員が座れるくらいの混雑度。列車が駅に着くとホームのアナウンスで、総武線は今来た電車に乗れと言っています。次発がどこかで立ち往生しているらしい。反対ホームには下り電車が見えますが、止まってます;。
車内の電光掲示板を穴のあくほど見つめつつ、何とか東京まで持ちこたえてくれ~。まだ幕張本郷か~!と思ったところで気づいたんですが、車内の表示とホームの駅名が合っていません。故障したのか何かわかりませんが、車内表示が数駅遅れている(?)んです(バスではときどきあるけど、JRでは初の体験)。
そういえば、乗ってからのアナウンスはすべて自動音声で、追加情報は一切ありませんでした。このあたりに来ると複数路線のチョイスがあるので、音声の案内にしたがって降りた先で電車が止まってたら、次の駅で別の線に乗ればよかったとショックでしょうに…。
とうとう肉声によるアナウンスはないまま、列車は都内まで走ってきました。乗り換え駅で、ここまでお世話になった振替切符を渡すと、駅員さんが「お疲れ様でした」とねぎらってくれました。うぅ、遭難しかけた日の最後に、この一言が嬉しい…。
地下鉄は動いているので、私もようやく一安心。こういう日にのこのこ出かけちゃいけないなーと改めて反省しました。
一方、自分のことは棚に上げて何ですが、乗り入れ駅や列車内できちんと情報が共有されてないのが、この先困るだろうなと思いました。雪はまだ想定の範囲内だけど、大地震はいつ来るか分かりません。大きな余震もある中で、列車がこの先走るかどうか、走らないならどうするかなど、乗客は不安になることでしょう。オリンピックもあることだし、観光客やハンディキャップのある人に情報を伝える手立ても考えておかないといけないでしょう。
何も対策がされていないなら大変なことになりそうだと思った、長い冬の一日でした。]]>
ホビット:スマウグの荒らし場改め竜に奪われた王国観てきました(ネタバレなし)
http://palantir.exblog.jp/19327149/
2014-01-11T03:22:00+09:00
2014-03-10T22:48:39+09:00
2014-01-11T03:19:00+09:00
silverspoonsjp
「指輪物語」関連の本
皆さまこんばんは。
改めまして、今年もよろしくお願いいたします。
さて、『ホビット』の第2作目、お正月明けに台湾で観てまいりました。
日本ではタイトル変更になったとのことですが、こちらでは「荒谷悪龍」でそのまんまでした。
(あ、日本語は「荒らし場」がメインですが、中国語では「悪龍」がメインってことですね。)
初見の感想ですが、アクション映画として飽きずに見られるので、「1」よりは面白いんじゃないかと思います。もっとも、私は3部作の2作目が一番好きなことが多いので、あまりアテにならない感想かも知れませんが…
以下、予告編でわかってしまう以上のネタバレは避けて、第一印象をレポートしたいと思います。
なお、ネタバレ上等!な方は、別ブログになりますが、こちら(→別ブログに飛ぶ)をご覧ください
☆この映画で良かったところ
・アクションシーン
・原作風味満点なスランドゥイル
・原作には1ミリも出てこないレゴラス
・ギムリ
・ギムリ母
・ビルボの「考える人」
・「考える人」以外のビルボ
・黒の言葉(例外あり)
・エルフ語(例外あり)
・ラストシーン
★この映画で良くないと思ったところ
・陶烈児
・換皮人
・レゴラスのエルフ語
・サウロンの黒の言葉
・HFR 3D
▼あまり気に入らなかったけど映画だけのせいとも言えないと思ったところ
・歌がない
・スマウグ
・ストーリー
さてと。台北滞在中に2回鑑賞しましたが、1回目はMRT剣南路近くのミラマー(HPはこちら)、3D IMAX HFRと全部入り、2回目はMRT中山駅近くのショータイム・シネマズ(HPはこちら)2Dで小さ目の部屋でした。
金曜夜20時と日曜昼間15時の回に行きましたが、いずれも、直前でも良席が残っており、興行成績が若干心配な入りでした。
ミラマーはさすがに迫力のある画面で、座席もやや後方よりの真ん中と絶好の条件でした。が、特に最初の方のシーンはHFRで見るとクリアな分、セットも人物もCGめいて見えて、どうも慣れませんでした。
ショータイムの方は、横12席、縦20席ほどの小さな部屋でしたが、六本木TOHOシネマズのプレミアスクリーンのようなちょっと高級なつくりで、こちらの方が映画に集中できました。また、こちらの映画館はお客さんの反応が素直で面白かったし、最後なんか、例のラストシーン(ネタバレのため秘す)でぱっ!と明るくなり、係員の人が「ご鑑賞ありがとうございました!」とスクリーン前に登場するのが、演出の一部っぽくて思わず笑ってしまいました。好きですね、この映画館…。
今回も相変わらず映画は長尺で、前半3分の1ぐらいはややダルい展開なのですが、エルフが登場するシーンから俄然アクションが盛り上がり、息着く間もなくラストまでなだれ込みます。そういう意味では、飽きなくて楽しめました。
ま、はっきり言って、前半はおっさん中心で画面も地味です。後半はエルフや金箔で盛った感が否めないのですが、盛りが気前良かったので勘弁しといてやろう、って感じ?
「ロード…」でボンバディルを出さなかったためにさんざん非難されたのに懲りたのか、今度はちゃんとキャラを省略しないで出したみたいですが、やっぱりボンバディルは飛ばして正解だったなと感心する仕儀となっております。まぁ、第3部へのつなぎってところでしょうか。(これで出番終了だったらいくらなんでも可哀想)
ケレボルン状態で置いてきぼりかと少し心配していたスランドゥイルは、トーリンに負けないイヤゲキャラであることが必要以上に丁寧に描写されており、第2部のおいしいところを根こそぎ持っていった感がございます。息子さんのレゴラスは大活躍だったし、上から目線バリバリの坊ちゃんキャラで「闇のエルフ」っぽい感じもよく出ていたので、エルフファンの皆様、この2人については、期待していてください。
って言ったら、期待できないのは何か、もうお分かりですよね…。ホント、予想を全く裏切らなかったのである意味感心しました。こっち系の非難囂囂はアルウェンで慣れたのかと思ったら、全然学習してないですね。顔立ちもリブちゃんに似ていたので、アルウェンの「色違い」が出てきたのかと思っちゃいましたよ。(エルフ語は上手く聞こえるのもリブちゃんと同じ?)
それに比べるとレゴラスのエルフ語はあんまりエルフ語に聞こえないんだけど、世間から隔離されてるうちに訛ったのかな…?
主役のビルボはマーティン・フリーマンの超絶技巧により、表情豊かで実にすばらしく出来上がっており、感情移入しやすいキャラになっています。あるときは勇敢に、あるときは大旦那さまらしい品格を備え、あるときは思いっきり場内の笑いを誘っておりました。ホント、上手いですね。
トーリンもときどき嫌な奴なので損な役回りですが、その分複雑なキャラになっており、ビルボの向こうを張れる名演技でした。
今回は人間も登場しました。いずれも、第2話の段階では、頑張った割にはあまりパッとしません。あれこれと嫌がらせをしてくるグリマのような役回りのアルフレッド、当初はフロドのお父さん役にキャスティングされてた方ですよね…
ストーリー全般としては、もともと子供向けのストーリーだったものを、無理やり大人用にかさ上げした感がどうしても拭えませんでした。全体が暗くてシリアスなのに、スマウグがしゃべるというのが何ともちぐはぐだし、話もほとんど単線なので3時間もよく持たせたなというのが正直な感想です。キャラは面白いし、細かいところや、画面内の動きなどに工夫があるので見どころはありますが。
とはいえ、長さも感じず(逆に、えっ、終わり!?って思わず声が出た)楽しめましたので、皆さまどうぞご期待ください!!
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明けましておめでとうございます
http://palantir.exblog.jp/19308820/
2014-01-06T23:59:00+09:00
2014-01-07T00:04:27+09:00
2014-01-06T23:56:36+09:00
silverspoonsjp
「指輪物語」関連の本
今年もホビットの新作が見られて嬉しい限り!
新春からさっそく台湾で鑑賞してまいりました。感想など、またアップしたいと思います。
今年もどうぞよろしく!
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今年もありがとうございました。
http://palantir.exblog.jp/19267955/
2013-12-31T23:38:00+09:00
2013-12-31T23:36:24+09:00
2013-12-31T23:35:41+09:00
silverspoonsjp
プチ日記
皆さま、こんばんは。今年もまもなく終わりですね。
いかがお過ごしだったでしょうか。
今年はいつにもまして忙しく、12月は特に滅茶苦茶でした。へろへろの状態で大阪出張に向かったところ、大阪のイメージをくつがえす夜景と素敵なおもてなしをいただき、くつろがせていただきました。エルさん、ありがとう…
そして、帰りにはこんな竜までお土産に…
年明け早々には竜鑑賞の予定です。
皆さまにとっても良い年になりますように!
そして来年はちょっとは余裕が出来て、ブログももうちょい更新できますように。(祈)]]>
小さいけれど面白い「聖書考古学資料館」
http://palantir.exblog.jp/18779144/
2013-10-13T10:14:00+09:00
2014-05-25T00:49:20+09:00
2013-10-13T10:11:40+09:00
silverspoonsjp
東京ところどころ
JR御茶ノ水駅前の道を明治大学に向かって降りていくと、最初の交差点からすぐの右側に、キリスト教関係の施設が集まったOCCビルというのがあります。
ここの4階の奥まったところに、聖書考古学資料館という、「館」というよりは「部屋」があります。
月曜と土曜の午後1時から6時しか開いていないし、祝日がお休みなので、なかなか見られませんが、たまたま土曜に通りかかったので入ってみました。
中には、聖書に登場する時代の展示があり、碑文など大きなものはレプリカですが、楔形文字が記された粘土板や印章などは本物の出土品です。
ちょうど、聖書の世界と文字、という特別展が行われていました。アブラハムの時代からパウロの時代まで、聖書に登場する地域で使われていた文字の変遷が辿れます。
楔形文字、アラム文字、ギリシャ文字…などなど、文字好きには興味深い品々が目の高さ、至近距離から見られて、なかなか離れがたいものがあります。
学芸員の方も大変親切で、質問するほど知識がないのは残念でした。興味がある方なら、きっとお話も弾むことでしょう。講演会やセミナーも開催されるそうです。
入場料は無料(寄付歓迎)なので、日にちが合えば、立ち寄って見られてはいかがでしょうか。
千代田区神田駿河台2-1 OCCビル403
http://www.tmba-museum.jp/]]>
代官山 蔦屋書店
http://palantir.exblog.jp/18137739/
2013-07-21T01:31:00+09:00
2013-07-21T01:32:29+09:00
2013-07-21T01:30:04+09:00
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書店めぐり国内編
みなさま、こんばんは。またまたご無沙汰しておりました。
猛暑が一段落した昨日、渋谷に出たついでに代官山 蔦屋書店に行ってみました。
駅からほどよく離れたヒルサイドテラスの一角に、ガラス張りの、これまたほどよい高さの建物が点在しています。そのうち3つを蔦屋書店が占めています。
書棚と床は自然な感じの木でできていて、天井近くの吊り書架と、目線の高さまでの低めの書架がコンビネーションになっており、本の森に囲まれているといった印象です。
店舗の中は至るところに座れるスペースがあり、ところどころ、雑貨や食品などでコーナーを作っています。それぞれのコーナーが書架によってゆるく仕切られているため、どことなく森に迷い込んだようで、実際より広く感じます。お客さんも口々に、こりゃ一日じゃ回りきれないねー、と言っていました。
私も最初は探検家気分でワクワクしながら書架を見て回りましたが、仕掛け的には楽しいものの、どうも落ち着いて本が見られず、途中で本は諦めてテラスのソファでお茶する方にシフトしてしまいました。
建物の周りには木がたくさん植えられ、贅沢なスペースの使い方です。そういえば建物2階にあるラウンジにも読み放題の貴重な雑誌が並んでいて、まったりできそうでした。ここは本を探しに来る場所というより、本が小道具に写り込んでいるラウンジスペースといった方が正しいのかもしれません。ヘタすると、蔦屋本体より、併設しているスターバックスの方が儲かっているかも…?
空間を広く見せてはいるものの、各コーナーはあまり大きくなく、本自体のプレゼンテーションがイマイチだった気がします。棚の編集がイマイチというべきか…。
一日いられる本屋さんであることは間違いないので、ここはさらに頑張っていただきたいところです。]]>
ニコライ堂の復活大祭(パスパ)
http://palantir.exblog.jp/17735734/
2013-05-05T16:02:00+09:00
2013-05-25T17:15:31+09:00
2013-05-05T16:02:31+09:00
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プチ日記
昨晩から今朝にかけて、御茶ノ水にある東京復活大聖堂教会の復活大祭に参列しました。合唱の集まりにニコライ堂の聖歌隊の方が参加されていた関係で、お招きを受けたものです。
御茶ノ水駅の聖橋口を降りると、下り坂の右手に見える美しい教会、通りかかれば必ず目に留まると思いますが、他のキリスト教系の教会と同様、奉神礼は信者でなくても参加することができます。と言われても、信者さんの邪魔になったらどうしようとか考えてしまうと、なかなか入りづらいですよね。
今回は、知り合いがいるという心強さと、大勢の人が集まる催しということで、失態も目立たなかろうという(?)気安さからちょっとお邪魔してみました。
(ニコライ堂でのお祈りの予定などはこちらのHPにとてもわかりやすく紹介されています)
敷地内に入ると、奥で大祭用のお菓子を売っています。大祭明け用か、かごに詰め合わせて準備している人も。聖人の絵がきらびやかに描かれた卵型の装飾品や、十字クッキー、クリーチという砂糖がけの華やかな菓子パンを売っています。買ったらモロゾフのビニール袋に入れてくれました。そういえば、モロゾフはロシアの人が創業したメーカーでしたね。後半は後味悪いことになったみたいだけど…。
聖堂の中に入ると、まずは会堂に椅子がないのにびっくりです。だって、お祈りは夜の11時半から始まって、明け方4時までやるんですよ!ま、確かにこの時間に座っていたら、いかに信心深くても爆睡してしまう可能性大ですが、聖職者の方々からお年寄り、小さなお子さんまでちゃんと立って務めます。(立つことにはもちろん宗教上の意味があるのですが、私たちは根性がないので、ときどき隅っこに用意された数脚の椅子を占領してしまいました)
11時ちょっと前に着いたのですが、どんどん人が集まってきて、大きなドームの中が人で埋まります。さまざまな年齢層の日本人参列者に交じって、ロシア人らしき人の姿もちらほら…。信者さんはロウソクを買い、堂内のイコンの前にお祈りとともに供えてゆきます。天井にはロウソクを模したシャンデリアが輝き、燭台にはロウソクの炎が揺らめいて、とても厳かな雰囲気です。
定刻になると、徹夜祷が始まりました。とりあえず、始まった時点ではお祈りの言葉は日本語、聖歌隊の歌も日本語でした。先のHPによると、ニコライ堂=ロシア正教と思ってたのは誤解らしく、伝えたのはロシア人ですが、正教の教会組織は各国独立で、カトリックのようにどこかに総本山があるという訳ではないようです。
ただ、教義自体はいずれも同様で、復活大祭も同様に祝われるようです。こちらは、ロシアでの様子。
お祈りのことばも聖歌も文語で、大変趣きがあります。多くの箇所では、司祭のことばのあとに、聖歌隊がコーラスで
「主、哀れめや」などと呼応する形になっています。
歌は本来なら聖歌隊のみが歌うのでしょうが(一般信徒でも口ずさんでいる方はいましたが)、私たちはお呼ばれしたときに、「歌、簡単ですから。すぐ歌えますよ」と言われたのをいいことに、聖歌隊の最後列で参加させてもらっちゃいました。(立って参列してたら徹夜はとても無理そうだったのですが、歌っていれば何時間立ってようが平気、という理由もありまして…。)
歌はグレゴリオ聖歌に似ており、確かに初見で歌えるメロディですが、もちろんお祈りとして歌われているのであって、譜面通り歌っていれば良いというものではありません。聖歌隊の方々は若くてももう十年以上歌ってこられた方ばかり。お邪魔をしないようにとても緊張しました。基本的には祈祷文をずっと同じ高さで歌っていき、曲の最後に上げ下げやバリエーションがあるものが多いですが、声部同士の掛け合いになっている、少し複雑な歌もあります。
楽譜は歌う順につづられているのですが、繰り返しになるときや、応答のことばなどは指揮者がきっかけを出します。正教では楽器がなく、歌はすべてアカペラです。歌う前に、指揮者が音叉で最初の和音を上からハミングし、各パートが音を素早く拾って歌いだします。バス・バリトンには指導者クラスの声楽家のお顔も見え、重厚な響きを作り出していました。
夜中の12時になると、みなコートを着て、一斉に歩きだします。これから、会堂の周りを一周する「十字行」が始まるのです。私たちの後ろから聖職者の方々がついてきたので驚いていると、「聖歌隊は先頭で進んでください」と促され、あっ違います!と思ったら、聖歌隊の人から楽譜をハイと渡されてその位置で歌いながら歩きはじめちゃいました(良かったんだろうか…重大なマナー違反だったら申し訳ありません)
歌は重厚な合唱になっており、以下の讃詞を繰り返します。
ハリストス死より復活し、死を以て死を滅ぼし、墓に在る者に生命を賜へり
とても覚えやすいメロディですが、聖歌隊しか歌っていませんでした。
会堂の正面玄関のドアが開け放たれ、ロシアの教会で聞くような、独特のメロディーで鐘が鳴り響きます。列は結構長く続き、JR御茶ノ水駅前を通って、駅ビルの脇をすぎ、教会へ戻ります。途中、警官が警備に出ていましたが、連休の谷間で人もほとんどいませんでした。たまたま通りかかった人はビックリしてましたが、そりゃーそうでしょう。私も長いこと御茶ノ水近辺に出入りしていたのに、夜中にこんな行事が行われていたとは全く存じませんでした。
風が強い夜で、手にもったロウソクの火がすぐに消えてしまうのですが、お互いに着け直しあい、とても和やかな雰囲気でした。列の中にはお相撲さんの姿も見えました。正教の国から来た方々なんでしょうか。
教会の扉の前まで来ると、主教様とおぼしき方が祈りのことばをとなえて、(教会スラブ語も混ざっていたような気も)聖歌隊がそれに応え、先ほどの歌をうたう、というやりとりが繰り返されたあと、列は教会に戻りました。
この時点で電車組は帰宅したらしく、残った人たちは徹夜組です。儀礼も本格的な様子を呈してきます。途中、ドームの真下で日本語、英語で祈祷文が読まれるところなど、思わず聞き惚れてしまいましたが、とにかく4時間半は長く、ついに途中から腰かけてしまいました。信者の方々は、よほどのお年寄りを除けば、ちゃんと姿勢を正して務められています。4時を回り、パンと葡萄酒を分かち合う領聖が始まったところで、私たちは失礼しました。もう夜が明け始めていて、さわやかな5月の風が心地よかったですが…帰宅して爆睡しました。聖歌隊は最初から領聖の間中もずっと歌い続けていて、全然休みなしです。いやー凄いです。
いま、ラフマニノフの合唱曲「晩祷」を練習しているのですが、単なる美しい曲ということだけではなく、こういう祈りの場にふさわしいように、心して歌いたいと思います。]]>
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