
ボローニャという街は、フィレンツェとヴェネツィアの真ん中へんにあります。
ということは、ローマ→フィレンツェ→ヴェネツィアに行く予定だったんだから、途中に寄れば良いんですね、普通はね。
ところが、サン・マリノに寄りたいという連れの強い希望がありました関係上、先にボローニャに行ってフィレンツェに戻るというムダな旅程になりました。
で、夕方から翌朝までほんの半日滞在の予定だったので何の期待も予習もしてなかったボローニャでございますが、一番おいしいレストランと一番オイシイ本屋さんに当たったのがこの街でした(旅行とは得てしてそんなものです)。
レストランといったって、教会の脇にある、ピザーラが外に椅子出してます程度の店だったんですけど、パスタもピザもすごくおいしかったです。ただ、この店が特においしかったのか、ボローニャの店はどこもおいしくてここはまあまあだったのかはナゾですが…。わざわざ行くほどじゃないと思いますけど(たぶん
ここだと思う)。
で、おいしいご飯を食べおわって、8時を回ったので軒並みシャッターを閉めてる商店街を歩いていくと(イタリアのたいていのお店は夏期は7時半までなのです)、明かりのついた半地下の書店があり、通りから見えるウインドーに50%何とか!(←何とか!の部分はイタリア語)とベタベタ貼ってあります。しかも店番のあんちゃんはずーっと携帯でしゃべってる様子。
安売りの本屋に良い物が置いてあった試しがない…とスルーしようとすると、連れがずかずか入っていくではありませんか。仕方なくついていくと、あるわあるわ、美麗装丁本の山が…。
こちらもレストラン同様、イタリアの本はみな装丁が良くて、ここが特別良い本を置いてた訳ではないのか、それともそれなりに選んだ本を並べてたのかはよく分かりませんが、並製本で洒落たデザインのものがたくさんありました。建築、美術はいうに及ばず、フェンシングの教本なんて、図版がいっぱいでちょっとレトロな色遣いの本もありました。
日本でいうとクレストブックスみたいな薄手のシリーズで、でも各冊違う、ちょっと和紙っぽい紙を使った装丁のシリーズもありました。世界の文学シリーズでしたが、日本の作品では石川啄木と小林多喜二が入ってました。イタリアは共産党が強いと聞いてたけど、プロレタリア文学のシリーズなのかしら…??
ここで買ったらあと何日も本をかついで歩かなきゃいけないので、買うのはやめとこうと思ったんですけど、どうしても欲しい本が見つかってしまい、結局買っちゃいました。
「I Luoghi Della Memoria Scritta」という本で、メディチ家や大学の図書館などいろいろなところに収蔵されている本を紹介したものです。
50ユーロのところ、半額の25ユーロ。

しかしイタリア語が読めない(&常識のない)私は、よその国で出た何かの本の翻訳かもしれないと思い(英米の本ならイタリアで買う必要ないですもんね)、買う前に一応、携帯で電話してた兄ちゃんに確認してみました。すると
「これは国立の機関で編集したものですよ(印刷造幣局とか言うらしい)。良い本を選びましたね」
と言ってくれました。うーん、このセリフ!お世辞だろうけど、本を買おうとしてる人には嬉しいですよね~。
私はかねがね、イタリアには
マフィアのパシリ風
マフィアのボス風
の2種類の男子しかいないと思っていたのですが、そういえばこのお兄さん、上のどちらにも当てはまらない、文学青年っぽいイタリアでは珍しいタイプの人でしたね(偏見)。
お店でかけてる音楽も面白かったので、これイタリアの曲ですか?と聞いたら、
「いや、フランス。パリ・コモってグループの」
と言ってたので、帰国したら探そうと思ってたんだけど見つかりません。ご存じの方がいたらぜひ教えてください。よろしく!
書店の名前はEdison-Il Portico。チェーン店みたいです。
ISTITUTO POLIGRAFICO E ZECCA DELLO STATO
ISBN 88-240-0351-6
504ページ オールカラー