本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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<   2006年 01月 ( 9 )   > この月の画像一覧

どこへ書こうか悩んだのですが、本に関することなのでこちらのブログに…

wataさんから教えて頂いた絵本原画展に行って参りました。こちら、wataさんのブログ「まぞむ雑記」に内容についての詳細な紹介がありますが、高崎のシティ・ギャラリーという施設で2006年1月31日まで開かれています。もう会期も終わり近くになって、ようやく出かけることができました。

この展覧会はNPO法人が主催しているもので、すでに12回を重ねているそうです。出版社単位だったのは今回の評論社と第10回の福音館・岩波書店のみのようです。評論社といえば個人的な興味は「指輪物語」の版元さんだ、ということなんですが、他にも「チャーリーとチョコレート工場」や「グリーン・ノウ」シリーズなどなど、良書を多く出しています。

挿絵が額装されて並んでいたので、本で見るのとはまた違った印象を受けました。
最初の展示は「アンナの赤いオーバー」という、戦後のポーランドを描いた本の挿絵で、絵本としては永久に出会わなかったかも知れません。今回は一つ一つの絵をじっくり見ることが出来て良かったです。

肝心の指輪物語ですが、日本版の寺島龍一さんの挿絵が展示されていました。原寸でもA6版くらいのサイズで、ペンで書かれています。とても繊細なタッチで、なかなか印刷で再現するのは難しそうでした。本で見ると黒くつぶれている部分も、実際にはペンで細かく覆いを掛けるように描かれていて綺麗でした。

その反面、どうもカラー画(カバー絵)の方は色遣いがきつくて私にはいまいちだったんですが、かといって、現在の文庫版の表紙に採用されているアラン・リーさんの絵が全面的に良いかというと、人物は好きなんですが建物が今ひとつ(なんだかゲームっぽすぎる気がして…)。

やっぱりカラーなら、原作者のトールキン教授が描いた絵(この本にたくさん載ってます)が一番いいなあ~。そりゃ本人が一番中味がわかってるんですからイメージに合うのは当然ですが、何より品格が文章と釣り合ってる感じがするんですね…

装画・装幀は本の顔なので、どの本も気合いが入っていますが、装丁につかった絵というのはどうするのでしょうか。装丁家に聞いたら、

①写真の場合-たいてい写真家かエージェントから借りているので現物は返却する。今はほとんどがデータ入稿なので、刷るためのデータを、印刷所が保管しているケースが多い。

②絵の場合-油絵など、写真撮影して使うものは①と同様。描き下ろしてもらった絵はケース・バイ・ケースで、版下入稿したものは出版社が保管しているケースが多い。現在はこちらもデータ入稿が多いので、その場合は原稿は作家に返却するのだそうです。

③挿絵の場合-依頼原稿で買い取りの場合は、先に返却について取り決めておかない限り、作家に返却されないことが多いそうです(文字の原稿を出版社が持ってるのと同様)。

一人に聞いただけなので、他はよくわかりません。が、もし画家本人に返却されないことが多いと、挿絵を集めた画集を作ったり、挿絵の展覧会を開いたりするのって大変そう…。

*なんだか誤解を招く書き方だったようなので補足いたしますが、わざわざ見に行ったほどですから、私ももちろん寺島画伯の挿絵が好きなんです(箱の絵を除いては)。思わず笑いそうになっちゃう挿絵もあるのはご愛嬌だと思ってましたが、今回、原画を見たら、ネタ系だと思っていた絵もとても繊細に描かれていて驚いたのでした。以上追記です。
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by silverspoonsjp | 2006-01-28 23:28 | 本にまつわるエトセトラ

業務連絡

最近、携帯からPHSに変えました。

もともと地下鉄に良く乗るのでPHSだったのに、あまりに圏外が多すぎるのでプチ切れて(「bu」じゃなくて「pu」ね)、携帯に変えたのでしたが、使いたい機械がPHSで出たのでまた乗り換えたわけでございます。

しかし、これがまたなかなか飼い慣らせない上に、電話番号へはメールが送れない、ヘタすると、メールアドレスにもメールが送れない、カバンに入れてると妙なところへ勝手に電話する、ワン切り状態になるなど、傍若無人の限りをつくすので手を焼いております。しかも、1日の途中で電池切れになったり。

ああ!

アイポッド、電池なければガムの箱

にもう一箱おまけがついてしまいました。(当たりが出たらもう一箱、だったのでしょうか)
というわけで、夜な夜なトラブルシューティングサイトを見回る日々、本を読んでる時間がまた削られていくのであります。最近電話が通じないと思われました皆さん、すみません。夜逃げしたわけぢゃないんです…(TT)
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by silverspoonsjp | 2006-01-26 00:00 | プチ日記

ライブバトン

eticaさんの「Dalmatian Dot-matrix printer」からライブバトンを頂きました。そういえば結構な数見た時期もあったんだけど、記憶にうっすらかかるスカル・アイランドの霧…。日記でもつけとけば良かったな~。

Q1:今まで参戦したライブの数は?
とある事情で強制的にライブを見なければいけなくなり(っていうか、ロックを聴かなければいけなくなり、と言った方が正しい)、ほとんどクラシックしか聴いたことなかったのが、いきなり月に10ステージ以上見るはめに…。当初はロックに慣れないというより、あの大音響に慣れなくて、あわや難聴になるところでした(T T) さすがにそれは1年くらいで解放されました。今は月に3回行けば多いほう。

Q2:参戦時の服装は?
パーカーにズボン。色気も何もない(爆)
あと、当日Tシャツを買うか持っていくかして、着替えは必ず確保します。

Q3:ライブ参戦回数が最も多いバンドは?
細野晴臣さんを4回以上見ました。別にそんなつもりではなかったのに(いえっ、細野さんはスキですが)、なぜか思わぬバンドのゲストで登場されたりするので…。

Q4:一番印象的だったライブは?
印象的だったっていうと、アニメタルの渋谷109前ライブですかね…。何かの宣伝のために呼ばれたらしくて繁華街の真ん中で熱唱してるところへ偶然通りかかったんですけど、あれほど盛り上がったのは見たことないです。歩行者ほぼ全員参戦。凄すぎる。

インパクトってことだけでいうと原マスミも凄かった…。聴いてるうちに怨霊に取り憑かれそうでした。歌を聴いてるというより呪われてる感じでしたが(すみません)、彼のベースソロは超絶技巧で上手かったです。

良かったという意味では「スケッチショウ」の1回目のソロライブ「Wild sketch show」かな。激しい音の応酬でした。ちなみに今までの最悪ライブも恵比寿で聴いたsketch showです(核爆)。あとはボ・ガンボスとか。ホーンセクションとか、キーボーダーがいるバンドってライブ映えしますよね。

ライブというよりコンサートかも知れませんが、ジョアン・ジルベルトの公演とブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの公演も良かったです。イブラヒムさんに握手してもらって嬉しかった(^^)

ポップスではフェイ・ウォンの武道館公演。気分屋さんだけに、ライブ直前までどたキャンしないかハラハラしてました。武道館では彼女の他、イ・パクサしか見たことないです(覚えてます?)。

CDで先に聴いちゃうと、ハモリを覚えているでしょう?最近はボーカル本人の声を多重録音するのでライブだとコーラスが再現できず、何となくひと味足りないような気がしちゃうんです。

Q5:一番眠れたライブは?
つまらないときは速攻帰ります。

Q6:一番最初に見たライブは?
友達のバンドは除外すると、プロのライブを見たのは「筋肉少女帯」?「すかんち」?たぶんどっちかかと…。友達がファンだったのでくっついていきました。

Q7.一番最近見たライブは?
The Beautiful Girls

Q8:行ってみたいライブは?
フジロックに行きたい!でもその時期は仕事の繁忙期(がっくり)。
今年は行ければいいなあ…。

Q9:次に回す5人!
うーん…。ライブだとキビシイかしら。いつも私のとこで止めちゃって済みません…。
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by silverspoonsjp | 2006-01-23 23:40 | バトンいろいろ
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皆様こんばんは!東京は雪でした~♪

ただし、たった9センチ積もっただけで、車は乗り捨てられ電車は間引き運転と、よそ様並の被害もあるのでした。

とは言っても、ホビット庄とおんなじで、降れば楽しく遊べる機会とも考えられております東京の
雪。毎日降っているところでは、普通に生活しなくちゃいけないから大変でしょうが、東京では雪が降っちゃってと言えば、ちゃんとエクスキューズになるのであります。

こんな貴重な機会をどこで過ごすか、毎年手帳を買うたびに、最初のページに書いておくのでありました。しかし年に1,2回しか降らないとなるとほとんどが平日。会社の窓から、降る雪を眺めているだけですが、今年は土曜日。この機会を逃してなんとする。

ちなみに、これまで雪の日に行って面白かったところというと
・新宿のパークハイアットのピークラウンジ

ここは41階にあり、天窓を通して雪の降る様子がじっくりながめられます。向かいの都庁に雪が吹き付ける様子は、ゲームか何かに出てきそう。フロアにはフィリッパ・ジョルダーノの歌が天空からのメッセージのように、雪と共に舞い降りてきました。

松戸のおそば屋さん「関やど」の本店
なんてことはない古いお店で、雪の坪庭を見ながら温かいお茶を飲み、冷たいかき揚げ蕎麦を
食べるだけ。なんかこう冬のわびさびを感じます。

なかなか休みだったことがないから、このぐらい。

ということで、前から行こうと思っていた庭園付き豆腐屋さんに行きました。

ここは多摩川を渡った神奈川県の住宅地で鷺沼というところ。駅からすぐの場所に「うかい」というお店があります。お味の方は、まあ普通です。しかし、ここは食べるというより、目の贅沢をするところ。日本庭園の雪景色を見ながら湯豆腐なんか食べていると、ああ、ここが京都だったらなあと(寒いでしょうけど…)しみじみ思ったりして。雪が積もってたので庭にこっそり雪だるまを作って帰りました(をい!)

皆様はいかが過ごされたでしょうか。
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by silverspoonsjp | 2006-01-21 23:55 | プチ日記

小さなアニメーション

いつもはろくすっぽテレビを見ないのに、最近連日、テレビをつけています。

何が見たいかというと、気象情報。
気象予報士萌え?いえいえ、そうじゃございません。

今年は雪害がひどいので何とも迷惑な話なのですが、雪の予報で出る「雪だるま」がスキなんです(すみません)。東京ではこんなもの作れるほど降るのは年に1度あれば多い方で、ほとんど想像の世界のアイテムなんです。

特にNHKのは可愛くて、10時台の気象予報が見られる時間に帰宅できたときは、何をおいてもまずチェックしてます。

他の局でも雪だるまを出すところはあるのに、なぜNHKのが可愛いんだろうなあと思ってよく見たら、全国予報のときの雪だるまは「まばたき」するんですよね~

そして地方予報(関東甲信越)のときは、なんと!雪の降るのを目で追ってるんですよ!かわいらしい(悶絶)!

何てことはない小さなアニメーションなんですけど、作った人ありがとう。いつも楽しく拝見してます。

運がよければこちらのNHK気象予報へのリンクで雪だるまの動画が見られるかも。
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by silverspoonsjp | 2006-01-11 23:53 | プチ日記

なぜか続弾・おたく考

皆様こんにちは。

先日、英語版ウィキペディアに載っていた「OTAKU」の定義をこちらで御紹介しましたところ、
foggy かおる様の「foggyな読書」より ウィキペディア・フランス語版のオタクの定義をトラックバック頂きました。

じゃ、何か他の言語のを、と思いまして、以下中国語ウィキペディアのオタクの項目を御紹介してみました。

中国語でもやたらと詳しいです(笑)
内容からみて恐らく、台湾の方が主に書いたものと思われます。

中国語では「おたく」は「御宅族」(ユィヂャイズウ)と言うんだそうです。
記事後半に出てきますが、現在では「宅」が主流とか。

以下、記事の拙訳です。

***********
御宅族(日本語 おたく 読み otaku)とはアニメ、ゲームなどのサブカルチャーの熱心な愛好者を指す。
日本語ではネガティブな意味合いを持つが、欧米の日本アニメ・マンガ愛好者の間では、使う人によって良い悪いが分かれる語のようだ。

一般には、この語がこうした一群の人々の呼称として正式に使われるようになったのは中森明夫が1883年の月刊マンガ誌『漫画ブリッコ』に連載した「『おたく』の研究」の記事が初めであるとされる。「おたく」の本来の意味は「あなた様の家」であり、日本語では二人称としても使われる。ちょうど1982年に日本で放映が始まった「超時空要塞マクロス(中国語は「超时空要塞」)で主人公が相手を「おたく」と呼んでいたことに影響され、愛好者たちの間でお互いを呼ぶ語として使われるようになり、後にこうした人々全体を呼ぶ代名詞になったものである。

ガイナックスの創始者の一人であり「オタキング」(中国語:御宅王)の異名をもつ岡田斗司夫の定義によると、おたくとは「映像情報が爆発」する21世紀において、映像情報の世界に適応すべく生まれたニュータイプのことであり、映像に対するセンスが極端に進化した人々を指す。

【おたくの三定義】

・資料収集能力が非常に高い
・映像爆発に適応し、ジャンルを超えて情報を収集できる能力を持ち、映像の制作側が暗示するメッセージを余すところなく解読し、検証できる
・飽くなき向上心と自己表現欲を持つ

【類似の概念との比較】

英語のMania(中国語:狂热者,发烧友)はある程度まで同義であり、日本ではしばしば混同される。しかし、(特定の領域に対する熱中の度合の)レベルによって分類するならば、オタクの方がマニアよりもやや高次のレベルに属する(ということは、一般に社会への適応力が更に劣るともいえる)。

日本には他にも「アキバ系」(中国語:秋叶原系)という「おたく」と切り離せない語が派生している。この語は、おたくの興味がアニメとゲームを主なフィールドにし、また電子機器への興味も一般より高いため、かつて日本のスタンダードであったPC9801全盛期に電気専門街として知られていた「秋葉原」一帯に、彼らが出没していたためである。後に秋葉原はさまざまな要因や商業地区の改変によって各店舗が電気製品から漫画やゲームの専門店へとシフトする傾向にあり、自分の趣味嗜好を優先して身なりに構わない人のことを「アキバ系」と呼ぶようになった。日本に出現した18禁のパソコンゲーム「アキバ系彼女」はここから来たものだ。

この名詞が指すのは男性に限らない。似た嗜好と特性を持つ女性もいる。同性愛(男性)の作品をターゲットにした腐女子と呼ばれている同人女もオタクの中に入っている。腐女子とはもともとこうしたタイプの女性による自称だったが、のちに中国語で借用されるとさらに広範囲に使われるようになった。日本ではオタ女(中国語:宅女)を直接同人女と呼んでいる。比較的狭い言い方としては「やおい女」がある。

オタクの指標とされる「アニメ」「マンガ」「ゲーム」の3つは本質的に不可分であるが、日本にはこの三者をまとめて呼ぶ言い方はない(内容面からはよく「二次元」という言い方がされる。これはどれもが二次元の画像であることからきている。現在のように高度な3Dモデル技術の時代になっても、この名称の包括性は揺らいでいない)

中国語の世界では、台湾で早くに創設され、現在に至っているアニメマンガ関係団体「シャッフル同盟」(中国語:扑克同盟 この団体名は日本のアニメ「機動武闘伝Gガンダム」のシャッフル同盟から来ており、夏佛同盟,洗牌同盟とも呼ばれる)の元老「Alplus先輩」が考案した「ACG」(Animation,Comic,Game)が主に使われ、現在でも広く通用している。

【転用】

日本の「おたく」という語はアニメや漫画、ゲームの愛好者以外にも、「軍事おたく」「鉄道おたく」など他の方面で熱狂的なマニアである者にも使える。端的にいえば、ある分野において常人以上に熱中する者(ことにある特殊な分野で)を「おたく」と呼べるのである。しかし、一般にはやはり、アニメ、漫画、ゲームの熱狂的な愛好者を指す。日本ではカタカナで「オタク」と書くことが多いが、差別化するために「ヲタク」または省略して「ヲタ」とも書く(おもにネット上で見られる)。該当者の増大に伴い、この語がネットで使われる頻度もますます高くなっている。また、現在ではさまざまな異表記や転用用法が見られる。

熱烈な愛好者の呼び方としては他に「マニア」があり、この言い方は反感を招きにくい。中国語では「御宅族」という呼称はすでにあまり目にしなくなっている。海外ではローマ字表記「OTAKU」がよく使われている。台湾、香港、中国のアニメ、漫画フォーラムでは「宅」が一般的である。名詞として使われ、おたく本人、または本人のしていることを指す。また、動詞や形容詞への転用、「宅人」の類の連用法も見られる。

【「おたく」への評価】

サブカルチャーへの愛好が度を超しているため、世間から生産的でないと見なされやすい。また、サブカルチャーグッズ、たとえばモデルガンやポルノ関係のグッズなどをコレクションすることから、潜在的な犯罪者と見なされる可能性すらある。

日本では有名な「東京埼玉連続幼女誘拐殺人事件」の犯人・宮崎勤被告の自宅から大量のポルノビデオが見つかったことから、おたく全体が社会から疑いの目で見られることとなった。さらに、ある特定の分野に過度に熱中することにより、人間関係の構築や社会性において一般人より劣る者も多く、世間の「おたく」への印象は良いとは言いがたい。

現在、日本ではこの状況に変化が起きつつある。資本主義国家を標榜する日本では「経済的価値」が一切の指標になるのである。大手シンクタンク「野村総合研究所」が2004年に発表した「おたく市場報告書」がその市場価値を2兆三千億円の規模と見積もった。しかし、当初対象とした範囲は十分広いものとは言えず、実際の市場規模は更に大きいものと思われる。

イタリアで開催された「ヴェネチアビエンナーレ 第九回国際建築展」の日本館の出展は「萌え」(中国語:萌)をメインテーマとし、また二次元の美少女画像が国際的に知られるブランドで採用されるなど、その価値が改めて世の中から認められ始めている。

********

なるほどねえ…。勉強になりました。自分はアニメ、マンガも世間並みにしか詳しくないし(ガンダムってあんなにいっぱいあったのね)、ゲームはほとんどやりません…が、何が楽しいんだか延々翻訳しちゃったところを見ると、ここでいう「転用」の部類に入るんでしょうね。

ふっ…新年早々何やってんだろ。
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by silverspoonsjp | 2006-01-10 01:10 | プチ日記

○○○は世界をつなぐ?

先般仕事調べモノをしていたとき、たまたまウィキペディアのこの単語の説明にぶつかりました(信じてください!ホントだってばー!!)

その単語とは、

OTAKU!

なんでwikiにこんな単語が…といぶかりつつも読んでしまう私。それにしても
ビジュアルも…き…きもっ

思わず読みふけってしまいました(仕事中にごめんなさい<(_ _)> )

日本語「オタク」のページの翻訳なのかと思ったら、海外での使われ方の違いもあって面白いですね。こりゃ絶対オタクが書いたに違いないと思わせる詳しさです。もちろん海外のおたく用語なんかもあり、Eihongo, Otakuese、Otakuismsなんて呼ばれているそうです。オタケーズ(って読むのかな?)。ははは。

baka、ahouなんてKansai(関西)、non-Kansaiでの違いまで解説してあるし、
bishonen美少年、bishojo美少女は短縮形がbishかbishyですって。へえ~。
日本語のhaiは必ずしもyesではない、という解説も。
kithune shitajiki senpai omake ってどんなとき使うんだろ(いえ、教えてくださらなくてもケッコウです)。hentai…当然のようにあるのね(T T)

しかもこの語はイタリア語、韓国語、中国語(御宅族ってスゴイ訳だこと)ドイツ語、エスペラント、など等他に12の言語で立項されております。

そして私が一番感動したのは、このフレーズですね。

an Otaku

そっか。an なのか。
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by silverspoonsjp | 2006-01-07 23:23 | プチ日記

福袋

神保町は今日あたりから店開きのところが多く、町はようやく平常通りとなりました。
とはいっても、あまり季節によって代わり映えしないのが古書店というもの。

ここは新春初夢代わりということで、一つ商売のネタを考えてみました。

今ちょうどデパートでは福袋を売る時期ですよね。

新刊書店は再版制度があるから出来ないけど、古書店なら福袋も売れるんじゃないでしょうか。

福袋を作るコツとしては、1点豪華なお値打ち品を入れておくということだそうですので、「広辞苑第五版 机上版」あたりを目玉に入れる。
どの福袋にも平均して「セ○チュー」 が入ってたりして(爆)。

ダメですか?
じゃ、岩波文庫50冊詰め合わせ袋とか。
○十歳までに読んでおきたい本詰め合わせ袋とか。
あるいは、古本の目利きの、たとえば鹿島茂先生などにお願いして、
棚からセレクトして詰めて頂く「鹿島袋」とか。

重そうなのが唯一の欠点ですね。

こうして粗放農業のように在庫をばらまいておけば、一定の期間過ぎればまたどうせ戻ってきますから上手い商売かも…と言ったら、本は好みがあるからダメだよとたちまち却下されてしまいました。

そーかなー?
本と同様に趣味性の強いDVDなんて、福袋にしてもイケルと思うんですが。
レーティング別DVD詰め合わせ。空けてみたら「○○ゾンビ」とか「少林寺○○必殺○○」とか
普段見ないもの買っちゃったら、見てみるかも知れませんよね。

と反撃したら、「正月からオメデタイ人」という顔をされてしまいました。
お後がよろしいようで…。
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by silverspoonsjp | 2006-01-06 21:37 | 本にまつわるエトセトラ
皆様、明けましておめでとうございます。

旧年中は、ご感想を頂いたり、面白い御本やイベントを教えて頂いたり、励ましのお言葉を頂いたり、本当にありがとうございました。

忙しさにかまけ、更新も滞りがちでしたが、本年は「犬も歩けば…」の精神で、どんどん外に出て面白いものを見つけたいと存じます。どうぞよろしくお願い致します。

さて、年末年始、ようやくちょっと時間が取れたため、積ん読本を一気に読みました。
いちおう本のブログなので、新年くらいはバチッと締めてみたいと思います。

さて、表題の本、新年早々戦争か…とガックリされる方もいらっしゃると思いますが、「敵を知り、己を知らば百戦百勝」、平和の道は戦争を知ることにございましょう。

という建前はさておいて、実は映画「キングダム・オブ・ヘブン」を見て、久々に西洋史のおさらいがしたくなったので手に取りました。この巻は、ヨーロッパの11-13世紀の歴史を、戦争という切り口から眺めたものです。この時代はヨーロッパらしいヨーロッパの基礎が固まった時代。ですから、現代のヨーロッパを理解するにも不可欠の内容が含まれていて、とても興味深いものでした。

フランク王国、十字軍、中世の暮らし、百年戦争、ジャンヌ・ダルク…

きれぎれの断片にしか過ぎなかった知識が、歴史家たちの筆によって、鮮やかにつながり、生気を帯びてきます。

この本が優れているのは、分析の軸として「戦争」を選んだことにも現れているように、本文全体がいわゆる「歴史物語」や、読んで簡単に知識を得た気にさせる「トリビア教養書」にとどまっていない点です。

中世史にはいろいろ面白いエピソードがありますから、それらをつなげてわかりやすく絵を描いてみせたほうが、本の売れ行きも良いだろうし一般ウケもするでしょう。本書にもそういう章はありますが、ギリギリ歴史書としての作法は守って書かれた章もあり、そこが読ませます。

その作法とは、あくまでも社会科学の本としての手順を踏む、ということです。

歴史の教科書や、あたかも物語のように破綻なく組み立てられた教養書は最初に結論ありきなので、そればかり読んでいると、いつでも歴史に定説を求めてしまいがちで、そういう本はいくら一般向けとは言え、大人の読むに耐える本とはいえません。

本書には、史料を分析し、仮説を立て、証拠を示して展開するという、歴史書にあるべき基本を守った章が多くあります。読み手には、それが歴史解釈のある一説である、ということがよくわかります。著者の意見に賛同もできるし、その解釈は違うんじゃない?と思うこともできる。あ、こんな方面の史料が発見されれば、この説はひっくり返されちゃうんだな、ということにも気づきます。

そうは言っても、一般向けの本ですから、切り口や語り方は工夫されてますのでご安心を。

たとえば、第一章。フランク王国の社会構造がテーマですが、それはまず前面には出さず、フランク王国のピピン短躯王にまつわる逸話を示してあります。

ピピン短躯王と王妃ベルトラーダの結婚した年は、息子カールの生まれた年より7年も後になっています。できちゃった結婚にしてもずいぶん開きがありますが、史料の書き誤りとする説もあるなか、著者は「正式に結婚できにくい何かの事情があり、ローマ教皇の許可を得て初めて正式に結婚した」という説を採ります(なぜローマ教皇の許可が要ったのか、という考察は短いですが面白いです)。

で、「何かの事情」とは何かという点ですが、民間伝承に残る「花嫁取り替え事件」説などがまず紹介されます。ブルターニュの王女ベルトラーダは輿入れの途中、自分の娘を輿入れさせようと企む式部官によって殺されそうになり、辛くも逃れますが、結局替え玉が王妃となり、長らく発覚しなかったというもの(エルフ語講座に出てた皆様にはおなじみのエピソードですね(^^)。

歴史家たちはこの話自体は信じないものの、わざわざこういう話が語られたのは、濃い血縁関係など何らかの裏事情があったと見たわけです。

それに対して、筆者が導き出した仮説は「離婚が建前上禁じられていたので、必要な時まで結婚式を挙げなかった」というもの。思わずホントかいっ…?とツッコミたくなるシンプルな説ですが、先の教皇の許可の話や、権力をめぐる当時の社会状況の説明と考え合わせればなるほどと思わされます。そして、どんな史料が出てくればこの仮説が裏付けられるか、または否定されるかなども容易に想像できます。

そのほか、当時の戦争の目的に関する考察(現代の感覚からは考えづらいですが、初期には略奪や身代金で生計を維持するためだった)、
戦争に依存する生活を変えさせたのはキリスト教だったという指摘、
「聖戦」と「侵略戦争」の二面を合わせもつ十字軍がどう社会を変えたか、
それはどんな史料から読み取れるか、
など、大きな視点での論考もありますし、実際の戦い方の変遷についての論考もあります。

矢は貴重品だったため拾い集めて再利用したとか、敵の生首を投石機につめて打ち合ったとか、中つ国だけじゃなくヨーロッパ中世でもやってたんですね(^^)。

市井の暮らしについての考察もあります。ヨーロッパの床屋さんの仕事は「髪を切ること」ではなく「ヒゲを剃ること」というのは、なるほどそうみたい。また、日本人がよく持ち出す「昔、ヨーロッパの人は風呂に入らなかった」という話も、梅毒が流行るまでは違ったようです。

ヨーロッパでの狩りは単なる貴族の鍛錬や遊びで、食肉は自分たちで育てる、という指摘も鋭いですね。これが当たっているなら、捕鯨反対者に「牛を食べるのは残酷じゃないのか」と反論しても理解されないということになります。

講談社から全10巻で出たこのシリーズ、素晴らしい内容なのに品切れ。神保町あたりじゃ古書店に出てもセット販売。仕方なく図書館から借りました。基本文献だから大きな図書館に行けば見つかることでしょう。

木村尚三郎 編
ISBN4-06-289305-X
昭和60年初版
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by silverspoonsjp | 2006-01-04 17:56 | 人文科学の本