本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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<   2006年 06月 ( 12 )   > この月の画像一覧

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京都ではちょうど哲学の道で蛍が見える時期だったので鑑賞してまいりました。実は蛍を見たのは初めて!薄暗いうちは、ちょっと光るモノは何でも蛍に見え、コインやガラスのかけらなどにも胸をときめかせておりましたが、本当の蛍は見誤りようもなく、くっきりした黄色い光で、豆電球が飛んでいるようでした。

あのあたりは月曜お休みの店が多く、夕食抜きかな~と思ってましたところ、今出川通りを銀閣寺へ向かう途中にオープンエアの気持ち良いお店がありました。
名前はNOANOAですけど、イタリアン。

一人はお茶だけ、一人は食事でもいいですか?
とか、
好きな席に座ってもいいですか?
とか、
東京でやったら店から叩き出されるかも系な要求にも嫌な顔一つしないばかりか、
前菜の前にちょっとオマケを出してくれたり(これが桃に生ハムのスライスを載せたもので、すごくおいしかった…)、
味見どうぞと、食器は2セット出してくれたり、
お茶を飲み終わったらさりげなく足してくれたり、至れりつくせり。
薫製はお店で作っているそうで、お料理に入っているタコの薫製やベーコンがおいしかったです。給仕をしてくださった方は的確なタイミングでお料理を出してくれますが、おっとりした、すごく感じのよいサービスでした。

「京都の男の人は、ふにゃふにゃしているけど仕事は良くできる」とは同行したわにの京男評でございます。

さて、関西の旅の最終地点はまた大阪です。土日休だった店を回ってみました。
写真↑のビルはCalo Bookshop&Cafe。雑居ビルの5階にあり、ちょうどいいくたびれ具合の店内も陳列の仕方も感じがよく、ちらほら現れるお客さんも洗練された感じで(私はかなり場違い)、良いお店でした。いつも何かイベントをやっているようで、大阪のこの辺が縄張りな皆さんが羨ましいです。

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同行者が別の用事をしている間ヒマになったので、最後に駆け込みで入りましたのがこのお店、大大阪。ダイビルという、東京でいうと旧マルビルのようなスタンスのレトロビルにある喫茶店です。

このビルをこよなく愛すオーナーが内装等を手がけたそうで、大阪にまつわるグッズや本がさりげなく並べられています。

中でも「大阪人」のバックナンバー「文士オダサク入門」がスゴいオーラを放っていて、つい手に取ってしまいました。恥ずかしながら織田作之助という名前すら知らなかったんですが、この雑誌を見て、ぜひ作品も読んでみよう、と思った次第。

他にもお客さんはいたんですが、オーナーが手がけた本をめくっていたら、お店の方に声をかけて頂き、いろいろ趣味が合うことがわかって、たちまち意気投合。帰京前の楽しいひとときになりました。どうもお世話になりました。お手紙書きますね!

これだから一人旅(2時間くらいだったけど)は、やめられません。
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by silverspoonsjp | 2006-06-30 22:23 | 書店めぐり国内編 | Trackback | Comments(2)

お題バトン

今回も、書店めぐりはちょっとお休みでバトンのお返事を。

foggyかおる様より頂戴したお題バトン。
ご指定はなんと「巻き毛」!

好きなだけに(爆)難航しました。かおるさん、長いこと引っ張りまして申し訳ありませんでした<(_ _)>
いろいろな実物を写真でお見せすれば面白いかもと思っていたんですが、
見つかったときにはカメラがない(泣)
あまりお待たせするのも何なので、とりあえずエントリーしてみました。

さて、お答えするまえにまず、私の愛する「巻き毛」について、定義をしっかりしておきましょう。
まずはお約束の「広辞苑」を見てみると、
「渦のように巻いた毛」
(…喧嘩売っとんのか、ヲイ)

続きましては「大辞林」。
「頭髪などの、縮れて巻いている毛」
(定義される用語を使って定義するとは、コラっ!)

ちなみに、wikiではこの項目がまだなく、仕方なく「天然パーマ」で引いてみると、
「生まれつきウェーブがかかった髪 質のことを言う俗語」

とあって、例がお笑いタレントの東野幸治さん。
いえ、いいんですけどね、
何なのよ、あだ名が「かたやきソバ」って(激怒)。

他にもいっぱい巻き毛の有名人はいますよ!
大泉さんとか、磯野波平さんとか…(詳しくは10%研究所をどうぞ)

ちなみにweblioで引いてみたら、関連項目がウェルズの「タイムマシン」になっててびっくりしました。なるほど、エロイって巻き毛がデフォルト設定なのか。

巻き毛自体を定義するのは難しそうなので、私の主張は以下の通りです。

1.巻き毛はカーラーでは作れない!
天然こそが巻き毛の王道であります。パーマをかけたり、
お蝶夫人みたいにホットカーラーで作った巻き毛は問題外。
よっておばさんパーマは巻き毛ではありません。
さあ、フロド@旦那様を「おばさんパーマ」呼ばわりした方、
ここに来てお座りなさいっ!
ええ?!じゃ、ヅラなら良いんですか?などというツッコミは禁止です!
(ぜいぜい)

2.アフロはアフロである!
マイケル・ジャクソン(変身前)、アムロ・レイ、パパイヤ鈴木氏の髪型はカワイイですが、
あれはアフロヘアです。悪いけど巻き毛とはカウント致しません。
あちらも巻き毛なんかと一緒にされたかないでしょう。
ちなみに私はくせ毛ですが巻き毛じゃありません。アフロでもないです。(哀)

Q:PCもしくは本棚にはいってる『巻き毛』
「巻き毛」と関係ある本なんかあるのか?
と思いつつ、本棚を洗い出してみると、あるわあるわ…(核爆)
「ウィリアム・ブレイク」なんて、巻き毛の出てないページを探す方が難しい。
「花より男子」はなぜいいムードのシーンになると、
いつもは天然パーマの道明寺が巧みにストレートになってるんだか理解不能。

Q:今妄想してる『巻き毛』
スポーツ選手に長髪の人はいないと思ってたから、アン・ジョンファン選手の髪型は衝撃的でした。野球で長髪は花形満くらいだけどサッカーはいいのね?
敵味方全員巻き毛なら面白いだろうなあ(何のため?)。

巻き毛は人間だけじゃありません。
「巻き毛モルモット」
「巻き毛カナリア」
「巻き毛スパゲティ(タリアテッレ)」
…何でもアリ。
Elfarranさんのブログによると、パッションフルーツにも巻き毛があるとか
奥が深い。
希望としては、つる巻バラと巻き毛パッションフルーツに囲まれたおうちで
巻き毛カナリアを飼ってタリアテッレを頂くという生活が良いのですが、
どんなもんでしょうか。いえ、何でもないです。

Q:最初に出会った『巻き毛』
これはたぶん宗教画でだと思います。
ストレートヘアの天使って見たことないもん(爆)。
日本では「鬼」が巻き毛ですけどね。
中学に入ってはじめて天然パーマの同級生を前にした私は、
端から見たらさぞや挙動不審だったことでしょう。
先方が女の子だったのが悔やまれます…(はい?)

Q:特別な思い入れのある『巻き毛』
全員が巻き毛のカツラをかぶる香港の法廷(マジです)…はやめといて、
やはり、絵画作品に出てくる巻き毛ですね。
萩尾望都の作品に登場するふわふわの巻き毛の少年少女とか、
バーン=ジョーンズの作品に登場する巻き毛とか。
まー、でもとどめはやはりイライジャ@フロドでじょうか。
「二つの塔」で沼に落っこった後、髪が真っ直ぐになってるシーンは
断じて容認できません
ましてや、タコ坊主だのクルーカットだの七三分けだの(以下自粛)

今回、回したい先があったのですが最近更新していらっしゃらないため、
また様子を見てバトンをお持ちします。面白いと思った方、どうぞ拾っていってくださいませ。
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by silverspoonsjp | 2006-06-29 23:05 | バトンいろいろ | Trackback | Comments(2)
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続きまして参りましょう、関西書店めぐり第3弾(いえ、別に書店めぐりしに行った訳ではなかったのですが…)

せっかく京都まで来たし京都での予定が一つキャンセルになってしまったので、噂のソーイングテーブル・カフェに行こうと1泊目を大阪に変更しました。ついでにいくつか大阪の書店を見よう、と行きたいところをピックアップしてみたところ、土日が休みというところと月火が休みというところがあることに気づきました;

今日は、日曜やってるところの攻略です。
まず、一度は行ってみたかったトリトンカフェに寄ってみました(って、神戸じゃん)。東京人には俄に信じがたいことですが、大阪から神戸は都内の端から端まで行くのより短時間で行けるんです。

お店は道路側がカフェ、内側が本と雑貨のスペースになっています。東京でいうと…そうですねえ、渋谷のCINQの窓際に池袋のcafé pauseを足したような感じですかしら。こちらで発行している雑誌が好きだったので行ったんですけど、雑誌ほどユニークな感じではなかったような…。

そこから大阪まで戻って、今度は枚方のソーイングテーブルへ(旅行じゃなきゃこんなメチャクチャしませんね)。星ヶ丘という駅で降りて、急坂を登るとすぐのところに洋裁学校があり、その一部がギャラリーになっています。

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学校の建物をそのまま使っているので、とても懐かしい感じ。外は伸び放題の草花が生き生きと校庭を占領しています。

壁に貼られた絵をぐるっと見ていると、冷たいお茶を出して下さいました。可愛い絵はがきを一枚買って、のんびりした午後を過ごしました。…なんてことやっているうちに、チェックインの時間になり、「いとへん」にお邪魔できなかったのが心残りです…
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by silverspoonsjp | 2006-06-28 22:21 | 書店めぐり国内編 | Trackback | Comments(0)
バトンいろいろ、のカテゴリーを作りました。
ただcrannさんから頂いたSFバトンは例外で、センス・オブ・ワンダーの方に入れました。
覚えとしてのエントリー。

SFバトンの記事はこちら
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by silverspoonsjp | 2006-06-28 22:20 | バトンいろいろ | Trackback | Comments(0)
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先日お邪魔しました京都のガケ書房で購入した本です。

「ヴィレンジ・ヴァンガード」みたいな雑然としたお店なのかと勝手に予想していましたが、ガケ書房は雑誌陳列のレイアウトに気を配っているお店で、表紙を見せて並んでいる本が多く、手にとりやすかったです。おかげで雑誌を何冊も買い込んでしまいました。

たぶんどれも近所の本屋さんで扱っている本だと思うのですが、何でもかんでも置いてある書店で見ると手が伸びないようなものでも、こうして綺麗に並べてあると、読んでみようと思うから不思議です。

Pieton(ぴえとん、eの上にアクサン)は現地で発行されている日本語雑誌。観光客はあまり行かないような地域を、その場所特有の文化と合わせて紹介していて、とても興味深いです。私が買ったのは第3号で9区のノートルダム・ドゥ・ロレットの特集でした。

レイモン・クノー、エリック・サティ、マルセル・ドゥシャンといった気になる名前が連なる「パタフィジック」という概念をこの雑誌ではじめて知りました。「ノービットの冒険」にも「パタフィジック」が登場するのですが、関係あるんでしょうか…。

この素敵な雑誌のHPはこちら

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こんどはブラジルについての小冊子。表紙写真に惹かれて買いました(今奥付をみたら、ホンマタカシさんの写真だった。さすが~♪)。ブラジルの音楽と文化について愛あふれる記事が多く出ています。HPはこちら。ちなみにガケ書房にはNo.1も置いてありましたよ。どっちにしようか迷ったんだけど、ジラルド・アルヴェス・ビントのデザインについて紹介記事があったのでNo.2の方にしたんです。

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この雑誌は神保町でも平積みになってます。フィンランドを紹介する雑誌なんですが、数ページパラパラ立ち読みしただけだったんです。今回は時間があったのでよく見てみたところ、デザインの紹介でマリメッコの日本人デザイナーの方が特集だったことにようやく気づき、購入となりました。暑くなると行きたくなるフィンランド。…でも今年はダメみたい。今後の楽しみとして…。
HPはこちら

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ちなみに、ガケ書房ではこんな袋に入れてくれました。裏は当然「ケ」って書いてあるのかと思ったら、真っ黒のまま。ロゴ入りを嫌うお客さんのために、わざと入れてないんだそうです。
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by silverspoonsjp | 2006-06-27 22:49 | 素敵なヴィジュアルの本 | Trackback | Comments(0)

SFバトン

crannさんのSextans 好奇心のコンパスからSFバトンを頂きました。
関西書店巡りの予定をちょっと棚上げしまして、まずはこちらから。

ワールドコンのバックアップ企画だそうで。このさい「補完計画」というのは如何でしょう(コラ)?

質問は以下の通り=====================

★1  初SFはいつ?何でしたか?
★2  ベスト・オブ・SF を5つあげるなら? (映画でもいいですよ)
★3  ベスト・オブ・SF作家 を3人選ぶなら?
★4  今、おすすめのSFは?
★5  バトンを転送する(笑)相手をどうぞ!
=============================

★1  初SFはいつ?何でしたか?たぶん「マジンガーZ」です。話の中身はあまり覚えてないんですが、母がいうには物凄く熱中して見ていたとか。昔から武闘派だったらしい(爆

wiki英語版のマジンガーZの項目を見ると、海外でも爆発的にヒットしたものの何故かフランスでは流行らなかったそうです。理由は、先にゴルドラック(グレンダイザーのことかな?)が放映されていたため、二番煎じと思われちゃったためだとか。ノンノン、逆だってば!!

その後は「宇宙戦艦ヤマト」。 「タウ・ゼロ」で、ラムジェット航法は艦首の大穴から水素を取り込むという記述を読み、とっさに思い出したのはヤマトの波動砲の孔でした。ヤマトのあれ、本当は恒星間旅行のための孔だったのかも…?

★2  ベスト・オブ・SFを5つあげるなら? (映画でもいいですよ)5つだなんて、また回答不可能な設問を(笑)。各ジャンルでどうでしょう?

〈小説〉
「ケルベロス 第五の首」 
ジーン・ウルフ

これは最近読んだ中では一番面白かったSF(といっても、原著は1972年の作品)。
お互いの関連を仄めかしつつ展開する3つの中編からなる物語です。
ストーリーはUltan.netさんのこちらの紹介がわかりやすいです。

双子惑星サント・クロアとサント・アンヌを舞台に、「名士の館に生まれた少年の回想」「人類学者が採集した惑星の民話」「尋問を受け続ける囚人の記録」という3つの物語が展開します。
かつて人類が植民地化したさい、原住種族「アポ」は絶滅したと思われていました。しかし、彼らには変身能力があり、実は人類になりかわっている、という説が密かに語られていて…

記憶の全てを移植されたロボット、番号でしか呼ばれない少年、代々のクローンが住む館…幻想的な雰囲気の中に現れる切れ切れの記述から、「自分が同一の自己であること」の保証が揺らぎ始めます。

ミステリとして読むのも面白いです。果敢にも謎解きに挑んだ方々もいらっしゃいます。ine's daypackさんのこちらの記事、謎解きのポイントを洗い出す「Ultan.net」さんのこちらの記事などを拝見しつつ読むと、新たな楽しみが見つかることでしょう。

「重力の虹」
トマス・ピンチョン
まず、タイトルが良いですよね~。私は単純に、本に登場するミサイルの弾道を指しているのかと思っていましたが、他にも諸説あるようです。

「難解」という感想を見かけたんですけど、それは本に書かれている事柄はオチに向かって収束されるべきだと思って読むせいじゃないんでしょうか。世界で起こること全てを関連づけて認識するのは不可能です。でも、何らかの関わりはある。現実の世界では当たり前のことですが、それを小説でやってみたらこんな感じか、ということで。

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」 
村上春樹
静かで美しい「世界の終わり」と、波瀾万丈の「ハードボイルド・ワンダーランド」という二つの物語が交互に進行していきます。そしてついに2つが交わるとき、現れる世界とは…。

SFと読めばSF,冒険小説と読めば冒険小説、村上作品に時々現れる、「自己の認識」について新たな切り口で提示したものといえばそうも読めます。雨の降りしきる日に楽しみたい本です。

「ニューロマンサー」 
ウィリアム・ギブスン
サイバーパンクは大好きなジャンル。
この本に関する紹介記事はこちら

「ファウンデーション」シリーズ 
アイザック・アシモフ
読み出したらやめられない面白さ。歴史が好きな方には強くお勧め致します。
まるで「三国志」を読んでるような感じです。
本格SFファンでも、特にSFに興味がない方でも、楽しく読めること間違いなしの名作。

「順列都市」 グレッグ・イーガン
こういう技術が現実になったら世の中どうなる?という実験を文字の力でやってみせるのもSFの醍醐味。全人格をスキャンでコピーし、仮想世界に置いてみるとどうなる、という本書のアイデアを追っていくだけでもわくわくします。

〈映画〉
メジャーどころばかりですが、好きなものは好き。
SF小説は物語の背景や技術の説明などがくどい!とお嘆きの方には映像の方が楽しめるかも。ただ押井守作品のように、主人公が本以上にガンガンしゃべる、という例もありますので要注意。

「ブレードランナー」
SFジャンルで一番好きな作品。劇場公開版はとってつけたような(じゃなくて、とってつけた)ハッピーエンドでおやおや??と思ったのですが、やはり監督の意図とは違ったらしい。御覧になるならディレクターズ・カット版をオススメします。
「2001年宇宙の旅
SF映画といえばやっぱりコレ。華々しい「ツァラトゥストラはかく語りき」のファンファーレに始まる進化の物語。映像・音楽ともに一級品。

ほかにも、以下の作品が大好きです。最近あまりバカSFを見ていません。面白いのがあったら是非教えてください!

・「惑星ソラリス」
・「ストーカー」
・「フィフス・エレメント」
・「エイリアン」
・「スターウォーズ」エピソード4
・「バック・トゥ・ザ・フューチャー」三部作
・「トロン」
・「トータル・リコール」
・「銀河ヒッチハイクガイド」

〈アニメ〉
SFアニメのジャンルは日本のお家芸。全体的にヒドイ作品でも何かしら取り柄はあるので選ぶのは難しいけど、好きなのというとこんな感じ?並べてみると改めて、三つ子の魂百までというか、ロボットものが好きらしい。

「機動戦士ガンダム」で面白かったのは、ちょこちょこっとしたディテールにリアリティがあったところ。SFにはありえねーという設定が当然あるんで、それ以外の部分は本当らしい方が面白い。旗艦「ホワイトベース」も相手は名前を知らないので「木馬」と呼んでいたりとか。
でも今冷静に考えると、名前を抑えとくぐらいの諜報活動をやってないんじゃ負けると思う。

「銀河旋風ブライガー」は東京ローカルだったのでご存じない方も多いと思います。絵は毎回バラバラ、設定もむちゃくちゃで、それが面白かったの(核爆)
どんなお話かは「フリクエンシーJ9」さんのこちらでどうぞ。各回ごとのツッコミが笑えます。

中味はともかく金田伊功さん作画のオープニングがムチャクチャ好きでした(こんな感じ)。金田節炸裂!光の表現が素晴らしいです。でも相変わらず人間のデッサンは狂いまくりです(笑)。あ、主人公が巻き毛なのも私的にはポイント高いです(爆)。

「新世紀エヴァンゲリオン」は今さら説明するまでもないでしょうが、噂では聞いていても御覧になっていない方もいらっしゃるのではないでしょうか。この作品、SFにアレルギーがあっても見る価値はあると思います。wikiの紹介記事は良くまとまってます。エヴァンゲリオンで検索してみて下さい(リンクしようと思いましたが文字化けしちゃって…すみません)。

ロボットものの革袋を借りてどんな酒を盛り込むかに腐心してきた日本のアニメ界ですが、ついにこの作品で頂点に達した感があります。が、あまりハマると、「ロンギヌスの槍」「マギ」「使徒」「ゼーレ」なんて単語に意味もなく反応してしまう危険があります。

実写版のSFXはWETAが担当するそうで、そのヴィジュアルイメージがこちら。うおー!カッコいいですね!願わくば作品の繊細な内面世界もうまく反映してくれますように…。

ほかにこんなのも…。
・「未来少年コナン」
・「コブラ」
・「イノセンス」

〈コミック〉
「ヨコハマ買い出し紀行」 芦奈野ひとし
以前に書いた紹介記事はこちら
この作品がお好きなら、 「カラクリオデット」鈴木ジュリエッタもお好きかも。「鉄腕アトム」以来綿々と続く人間とロボットの物語も、今やキーワードは「共生」なんでしょうか…。
「11人いる!」  萩尾望都
原作を読まずに映画「ロード・オブ・ザ・リング」を見ちゃったものだから、「フロド」って「フロル」に似てるなー(←名前がですよ。いや、ビジュアルもかな?いや属性もかな?…)と思ったもんです。
「百億の昼と千億の夜光瀬龍/萩尾望都
「スターウォッチャー」メビウス
「銀河鉄道999」松本零士

★3 ベスト・オブ・SF作家 を3人選ぶなら?同じ作家で2作以上好きな作品がある人って、実はなかなかいないです。
強いてあげれば、

アイザック・アシモフ
フィリップ・K・ディック
萩尾望都

★4  今、おすすめのSFは?上の「好きなSF」は自分としては面白いと思いますし、メジャーどころのつもりなんですけど、SFを読み慣れてない方には何じゃコレ?というのも混ざってます。まずは無難なところで…。

「ノービットの冒険 いきてかえりし物語」パット・マーフィー
「闇の左手」アーシュラ・K・ル・グィン
指輪物語ファンにオススメの2冊↑。
特に前者はタイトルからしてまんまなんですが、絶妙なパロディになってます。
訳も瀬田訳準拠(?)。スゴイ!後者は「二つの塔」後半にインスパイアされた作品だそうです。

「スコーリア戦史」キャサリン・アサロ
新刊で出たとき三省堂の文庫売り場に山と積まれていて、表紙が可愛かったので買いました。主人公のソースコニーを始めキャラクターがきちんと描けていて、特に少女漫画系がイケる方には楽しく読めると思います。

翻訳も非常に上手いです。私はずっとキャサリン・アサロってペンネームの日本人が書いたのかと思ってたくらいです(いや、マジで)。

「知性化戦争」 デイヴィッド・ブリン
どんなに困ってるときでもユーモアを忘れない登場人物たちに導かれて、異なる外見、異なる価値観の種族がせめぎあう世界に軽やかに入っていけます。自分の感情を「グリフ」という形で表すことができる、ティンブリーミーという種族が出てくるんですけど、疑問を表すグリフ、恐怖を表すグリフの他に「せっかくのジョークを理解してもらえない哀しみ」なんてグリフもあったり…。

「世界の中心で愛を叫んだけものハーラン・エリスン
「エヴァンゲリオン」の最終回タイトル「世界の中心でアイを叫んだケモノ」に引用されましたように、非常にインパクトのあるタイトル。そしてこのタイトルの眼目は最後の3文字にあるわけです。

人間爆弾にされた腹いせに人類全部を滅ぼそうとするヤツだの、高速道路でちょっと抜かれたからって相手を殺すまで追いつめようとするヤツだの、まさにケダモノ以下の登場人物ばっかりを集めた中・短編集で、本来なら暴力小説の傑作としてマニアの間でだけ読まれるようなたぐいの本かもしれません。が、叫んでるだけにいちおう愛もあるし(爆)、ヒューゴー賞、ネビュラ賞の2冠を獲っていて、世間様的にも認められている様子。

プロットが鮮やかで悪魔的な魅力が詰まっているので、短編小説がお好きな方にお勧めする次第。

ちなみに「世界の中心で愛を叫ぶ」が大ヒットして吊革広告なんかで宣伝されだしたときに、「いやー、あの暴力的な話を日本に置き換えて、よくP○Aが黙ってたもんだ…しかもミリオンセラーなのね?」と心の中心で快哉を叫んだバカモノは私です。

★5  バトンを転送する(笑)相手をどうぞ! バトンのワープ先ということで(笑)
「旅とこもごも」のElfarranさん-ファンタジー寄りでも結構ですので、ぜひ!
「指輪物語よもやま」の小鳥遊さんー「ハイペリオン」はじめ本格ファンとお見受け致しました。お忙しいと思いますが、できましたら…
Sea SongsのTitmouseさん-SFアニメの話題に反応されてましたので…最近の本にもお詳しそうですし。

のちほどお願いに上がります。どうぞよろしくお願い致します。

★おまけ
他にもいろいろSFが読んでみたいので、他の方のバトンもご紹介します。
TBも歓迎です!
「ラッコ庵日乗」さんのお答え
読んでみたい作品がいっぱい…
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by silverspoonsjp | 2006-06-24 23:53 | センス・オブ・ワンダーの本 | Trackback(2) | Comments(13)
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↑御覧下さい、このドピーカンぶり。

相変わらず凹んでいるうちに6月に入り、ふっとカレンダーを見ると「京都」というメモが。ああ、そうでした。今を去ること数ヶ月前、やっと大仕事が手を離れるので念願の桂離宮をみようと、予約を入れといたんでした。

はがきで応募するしかなかったのは昔の話、今やネットで簡単に予約が入れられます。予約のページはこちら。毎月の締め切りの日にはあっという間に予約でふさがってゆき、何度かトライしてようやく掴んだ参観のチャンスだったのでした。

桜のころや紅葉の頃は大変混んでいるそうなのですが、私はぜひ雨の桂離宮を見たいなあと思っておりました。

ところがですよ。

前日までの雨の予想は全くハズレて滞在中3日間は真夏を思わせるドピーカン。まさか係の人に

今日は 残念ながら 晴れてしまいました

と言われる日が来ようとは。

かんかん照りでもさすがに桂離宮は素晴らしく、そのモダンなしつらえを楽しませていただきました。写真は撮れないと聞いていましたが、参観の合間にちゃんと撮影時間が設定されていて至れりつくせりでした。撮った写真の公開は禁止ということでしたので、外の写真↑だけですみません。

桂離宮の維持で何が一番大変かというと、それは庭木なのだそうです。木がダメになると代わりを植えなければなりませんが、元の木と良く似た木を探さなければならないのだとか。代わりの木を探しておく専門の人がいて、庭の木と似た木を見つけると予約を入れとくんだそうです。

さて、京都では簡易宿泊所のような民家に泊まったので、夜ごはんの場所を求めてふらふらと彷徨いでたところ、ビストロ風のボードが出ている店を発見!

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おお、なかなかオシャレな店ではないですか?と近づいてみると、なんとそこは本屋さんでした(^^;)
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確かにここの名前は聞いたことがありました。ただ、写真で見た感じではもっとアングラ系のお店かと思っていたのに、こんな大通りに面したところにあってビックリ。ここで買った本についてはまた明日(何を引っ張ってるんだか)。

さてお題でございますが、京都の人って不思議ですよねえ?

1 不思議な人ファイル その1
ハモニカ吹きながら自転車に乗る人。

口笛を吹きながら自転車に乗る人は東京でも稀に見かけますけど、片手乗りのリスクを冒してまでハモニカ吹いてるってどうなんでしょうか。しかも哲学の道で。

2 不思議な人ファイル その2
うんちく垂れ こだわりの人。

吉田山に登る途中、立派なお屋敷の庭から庭師の声が聞こえてきました。どうやらお弟子さんを仕込みながら作業をしている様子…と思ったんですが、ハサミの音は一向に聞こえてこず、剪定してもいい箇所についてのうんちくをずーっと垂れていました。私たちが下山するときまでずっとです。

3 不思議な人ファイル その3
疑問な人。

疎水のあたりで蛍が見られるというので散歩しに行きました。夏至も近く、なかなか暗くなりません。と、前方から歩いてきたおじさんが、何やら話しかけてきます。
「いや、あそこなんですけどね、何だか蛍みたいに見えんですか?」
疑問文にはなってるけど、おじさんは絶対確信しているに違いない。

京都の人の話の持って行き方って奥ゆかしくないですか?(←あ、伝染った)
聞いて1時間ぐらいしてから、あ、さっきのジョークだったんだ!ってわかることもあったりなんかしたりして。
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by silverspoonsjp | 2006-06-22 22:30 | 書店めぐり国内編 | Trackback | Comments(2)
旅バトンを頂いて、すっかり旅づいて参りました。

折しも「國文學」の7月号が「旅と日記」の特集で、まことにタイムリーでした。
特集ではなく連載の方で小池昌代さんの詩集「地上を渡る声」が引用されていました。

「旅というものは、だから、たくさんしたからいいでしょう、というものではないのですよ。ただひとつの旅が、生涯をかけて終わらないこともある。

(中略)

旅から帰ったあと、同じ場所で、あなたはさりげなく日常を始めます。けれど、旅人は誰ひとりとして、同じところへは戻れない。あなたは常に、前と違うところへ、着地する。」


イスタンブールへの取材の旅を描きながら、旅にとっての日常、日常にとっての旅が語られて、なるほどと思いつつ読みました。

映画「ロード・オブ・ザ・リング」で、主人公たちが故郷に帰ってから、うわべは出発前と同じ生活をしているのに、心の中はまるで違ってしまっているというのがとても印象に残っているんですけど、程度の差はあれ、旅から帰るというのはそういうことかも知れません。自分では全然自覚できないけれども…。

さて、旅といえば私がまず思い出すのは夏目漱石の「草枕」(青空文庫で全文が読めます。こちら)。

「智に働けば角が立つ…」の冒頭部分があまりにも有名なので、お説教じみた話かと敬遠される方もいるかも知れませんが、芸術と旅について考えている部分が静かに流れていたかと思うと、物語部分がメロディーを奏で、やがてそれが退いて…という具合で、また、言葉の連想されてゆくリズムもとても音楽的です。

松岡正剛さんの「千夜千冊」によると、ピアニストのグレン・グールドも熱烈な「草枕」の愛読者だったそうで、ひょっとしたら彼も、この作品の音楽的なところに惹かれたのかなと思ったりしました。それはさておき、草枕の中で直接旅について触れたところ。

「われわれは草鞋旅行(わらじたび)をする間(あいだ)、朝から晩まで苦しい、苦しいと不平を鳴らしつづけているが、人に向って曾遊(そうゆう)を説く時分には、不平らしい様子は少しも見せぬ。

面白かった事、愉快であった事は無論、昔の不平をさえ得意に喋々(ちょうちょう)して、したり顔である。これはあえて自(みずか)ら欺(あざむ)くの、人を偽(いつ)わるのと云う了見(りょうけん)ではない。

旅行をする間は常人の心持ちで、曾遊を語るときはすでに詩人の態度にあるから、こんな矛盾が起る。」



これも、わかるわかる!って感じですね…
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by silverspoonsjp | 2006-06-16 00:48 | センス・オブ・ワンダーの本 | Trackback | Comments(0)

旅バトン

foggyかおるさんから頂いた「巻き毛バトン」を右手に持ち替えつつ「旅とこもごも」のElfarranさんから「旅バトン」頂きました。すみません、かおるさん…難航してます…海へ出るつもりじゃなかったのに…。

◆旅行するのは好きですか?
はい。これはきっと、遺伝でしょう。
だって実家からして、転勤族でもないのに数え切れないほど引っ越ししてるんですもん(爆

◆絶対旅にかかせない持ち物リスト
音楽。いつもはipodですが、場所によってはポータブルCD。買ったCDをすぐ聴くためです。それ以外の荷物はできるだけ持っていきたくない派。

◆海外で今までどんなところに行ったことがある?
東アジア、東南アジア、北米、中米、ヨーロッパ、ニュージーランド。

◆一人旅が好き?
結婚するまではいつも一人旅でした。旅先で友達が出来るのが楽しみで。
会った人たちのことを書いたら各場所1冊ずつ本ができそうな気がします。
二人で旅行するとそういう出会いがなくなっちゃうのが良し悪しってところです。

◆国内旅行?それとも海外が好き?
いまのところ海外旅行の方が多いのですが、国内にも行きたいところはたくさんあります。

◆いつかは行ってみたいところベスト3
1 大草原の小さな家ゆかりの地
2 火星
3 南極

なんだか行けそうな気がする。

◆行きたいけどいけなさそうなところベスト3
1 中つ国
2 1930年代の上海
3 イスラエル 

行けなさそう、っていうか、行けない。

◆私のオススメスポットベスト3
1 チベット  今はもうダメかもね…。
2 雲南省  ここももうダメかも…。
3 モンゴル なんかここも開発されちゃったかも…。

3箇所とも、距離としては日本に近いし、住んでる人の顔つきもこちらと似てるのに、まったくの異世界(というか別の宇宙)に来たという実感を持てる場所でした。真昼なのに暗いチベットの青空(黒空)は忘れられません。ただ、もうン十年前の話だし、熱心に同化を進めているようなので、かなり平準化されちゃったのではという気はします。

世界中どこへ行っても似たような観光地やリゾート地ばかりになっちゃったら、
むしろふつうの街歩きの方が楽しいかもしれませんね。

◆ズバリ!恋人と行くなら?
フランス。何しようと放っといてくれそう。

◆最近行ったところは?
チェコ。

◆近々行く予定は?
京都の桂離宮に行く予定です。

バトンをこちらに置いておきますので、どうぞ拾っていってくださいませ。
すみません、いつも止めちゃって…。
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by silverspoonsjp | 2006-06-13 21:14 | バトンいろいろ | Trackback | Comments(8)
来年2007年の8月30日から9月3日まで、横浜で「ワールドコン」が開催されます。

世界中からSFオタクが集まる 世界のSFファンが一堂に集う夢の祭典!それがワールドコンなのです。日本SF大会というのがありますが、あれのワールドワイド版で、運営・参加ともすべてファンの手弁当というイベントです。

ワールドってついてる割にはいつもアメリカでやってるのですが(- - )、今回はアジア初となる日本開催、この機会を逃したら、次はいつになるかわかりませんよー!

ゲストは「日本沈没」の小松左京さん、「ファウンデーション」のデイヴィッド・ブリンさんなど魅惑の顔ぶれ。そのほか、アート大会、マスカレード(いわゆるコスプレですが、アメリカの方式に倣ったもの)なども予定されているそうです。

来年の話なのになぜ今エントリーしたかというとですね、入場料が今年の6月30日までだと安いんですよ。開催に近づくにつれて、お値段が上がって行きますので、どうせ参加するという予定の方は、今から申し込みをした方がお得です。私もボランティア登録までして行く気まんまんです(どうせならスタッフで参加した方が面白いし…)。

くわしくはこちらを御覧下さい!
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by silverspoonsjp | 2006-06-10 08:15 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback(1) | Comments(10)