本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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出版社占い

「出版社占い」

というのをやってみました。

 出版社の明日を占う!なんて時節柄ブラックユーモアにも程がある内容、ではありませんで、生年月日であなたがどの出版社のタイプか占ってくれるというもの。

やってみましたが…「角川書店」。
ちょっとアタシの芸風に合わないわっ☆
あ、「アニメージュ」を出してるとこでしたっけ。だったら合ってるかも?(をいをい) あ、しまった、これ、徳間書店でしたね。失礼しました…
この占い、試しに30日分やってみたけど(←こういうことするからオタクと言われるんですね。ハイ。わかってますって)、重複があって、出版社タイプはあまり多くないみたい。それでも、ポプラ社とか有斐閣とか、シブイ出版社が入っているあたりとか、占いにつけられたコメントが、出版社の性格を良く掴んでるあたりとか、やるなって感じ?

たとえば「講談社タイプ」

「講談社は明治時代からの長い歴史を誇る、業界最大手の出版社。文芸からエンタテインメントまで、多彩な分野にまんべんなく良書を刊行し、業界を牽引する存在です。
 積極性と行動力で、集団においてリーダーシップ的存在になることも多いあなた。新しいことを真っ先に思いつくのは少し苦手で、別の人が考えた新しいことを二番煎じで真似したり、勝ち馬に乗りがちな傾向もあったりしますが…(後略)

あと、岩波書店タイプの方へのコメントにはウケました。(岩波には)確かにこういうところがあるなあ…と納得。

取り上げてる出版社の意外な一面なども書いてあり、この占いを作った人はただ者ではない、と思ってリンク元を見たら、編集者の方だったんですね。

出版社は全国に知られていても、実際には中小…どころか文字通り机一つみたいな会社もありますが、変人でも許される職種なせいなのか(?)小粒でも面白い会社が多いですね。

私は未だに忘れられないんですが、高校の英語の先生は、長いこと憧れていた某英語専門出版社に原稿が採用され、大ハリキリで出かけたところ、
「びっくりするほど小さな建物でしたね…」
と遠い目をして語っておられました(爆

ま、人生そんなものです(それが結論かい!)
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by silverspoonsjp | 2007-02-27 23:14 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(19)

初挑戦する。

この歳になっても、初めて挑戦することというのはいろいろあるものです。

世田谷公園の近くに下馬という地区があります。池尻と三軒茶屋の真ん中へんで、アンティーク家具屋を見に時々行くんですが、ずっと足を伸ばして紫陽花カフェまで行ったとき、テラス席から道なりにたいやき屋さんの明かりを発見しました。

こんな住宅街のど真ん中でたいやき屋さん…?(カフェも住宅を改装したものなんですけど)といぶかりつつ、カフェが今ふたつで(ゴメンなさい…場所は良かったんだけど、それ以外が…お店の人の調子が悪かったのかな?)、つい覗いてしまいました。

店主さんはとても丁寧な言葉遣いの感じの良い方で、焼きたてを食べて欲しいというので、焼き上がるまでツレと小さな店内で待つことにしました。

机の上にはミニチュアの囲碁盤が置いてあり、手持ちぶさたなので一局指してみることに。

といっても、実は囲碁をやるのは初めて。ルールも全然わからず、いいように石を取られてしまいます。見かねた(?)店主さんが助太刀をしてくれたおかげで、何とか全滅は免れましたが…。

出来上がったたいやきは、一局終わるまでじっくり弱火で焼いたのでぱりっぱり。あーおいしかった、ごちそうさまでした。

ちなみに、囲碁は当然ボロ負けでした。次は勝つぞ!

下馬たいやきや 世田谷区下馬1-22-9
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by silverspoonsjp | 2007-02-23 00:21 | プチ日記 | Trackback | Comments(0)
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特集は「時代の鼓動と共鳴する、ロックのデザイン」。
500円ぽっちで申し訳ありませんね~と謝りたくなるほど内容が充実しています。

LPからCDが主流になってジャケットが小さくなってしまったとはいえ、ジャケットデザインにはなお魅力があります。

本特集では、素晴らしいジャケットデザインを手がけてきた、ピーター・サヴィルはじめ有名デザイナーへのインタビューから作品紹介、タイポグラフィ、写真、またデザインに力を入れているミュージシャンが取り上げられています。

Beckのお父さんが芸術家集団「フルクサス」のメンバーだったなんて知りませんでした…

あまり音楽に興味のない方でも、ビジュアルが面白いのでオススメです。

阪急コミュニケーションズ 
定価500円
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by silverspoonsjp | 2007-02-18 10:38 | 素敵なヴィジュアルの本 | Trackback | Comments(0)

図書館戦争

世間様は春闘ということで、ふだんはあまり聞かない業界ゴシップ、業界ニュースが飛び込んで参ります。

なかでも驚いたのは、岩波書店が訴えられた、という話。岩波書店が出した沖縄戦に関する本が、名誉毀損に当たるとして裁判になっているそうです。

この件に関しては原告・被告双方の関係者の記事しか見つからなかったので、詳細を知りたい方は検索して両方読んでみてください。

この訴訟に勝ったところで、特段名誉が回復されるとも思えませんが、訴えている側は、この手の本を出すと厄介なことになるからやめとこう、と、出版側が自主規制する風潮を作りたいんでしょうね。

それにしても、高額の経費や弁護士団を用意して、戦争に反対する個人や出版社をバッシングして回る人たちって、何が面白いんだろ。それに、これがネオナチとかブッシュ支持者の話だったら冷静に反対できる人たちでも、こと自国のことになると、自虐的なのは良くないとか思っちゃうのはなぜかな…。

と、先行き暗そうなところで、なんかこれがSFじゃなくなったらやだな、という小説を読んでしまいました。

その名も 「図書館戦争」 (有川浩 著)。

中味もタイトル通り(ええーっ!?)
公序良俗に反するという名目で抹殺されてしまう本を、武装して守る図書館(と図書館員たち)の話です。

登場人物の描き方とか文体が軽いのが、ちょっと好みに合わなくて、30ページくらいでギブアップしてしまいましたが、私の頭がもうちょい柔らかかったら面白く読めたかもしれません。この荒唐無稽な話を考えついたきっかけが、この本の扉に掲載されている「図書館の自由に関する宣言」という、本当に各図書館に掲げられている決議文である、というエピソードが、自分にとっては一番面白かったです。

図書館の自由を守るために、

第1 図書館は資料収集の自由を有する
第2 図書館は資料提供の自由を有する
第3 図書館は利用者の秘密を守る
第4 図書館はすべての検閲に反対する
図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。


どうですか…?カッコいいでしょ。確かに、何かお話が書けちゃいそうです。でも、勇ましいばかりじゃありません。前文には、こんな一文もあります。

わが国においては、図書館が国民の知る自由を保障するのではなく、国民に対する「思想善導」の機関として、国民の知る自由を妨げる役割さえ果たした歴史的事実があることを忘れてはならない。図書館は、この反省の上に、国民の知る自由を守り、ひろげていく責任を果たすことが必要である。

検閲と同様の結果をもたらすものとして、個人・組織・団体からの圧力や干渉がある。図書館は、これらの思想・言論の抑圧に対しても反対する。
それらの抑圧は、図書館における自己規制を生みやすい。しかし図書館は、そうした自己規制におちいることなく、国民の知る自由を守る。


こうまでして守って貰えるような本を出してるのか、だんだん疑問になりつつあるけど…。

宣言の原文はこちらからどうぞ。
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by silverspoonsjp | 2007-02-17 02:40 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(0)
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可愛らしいタイトルにダマされちゃダメダメ。どうせカワイイSFなんてないんだから。
と用心しいしい読んでみると、主人公の「かめ」がカワイイのでフェイントかけられた気分。
かめだけに(?)老成した性格が何ともいえません。

お話はのんびりとした雰囲気です。かめくんは倉庫で働いてたり、リストラされたり、アパートに住んだり、図書館に通ったり、ごく庶民的な生活を送っています(日本橋でんでんタウンが出てくるので、舞台はどうも大阪らしい)。

しかし、この話は、かめさんもウサギさんも良い子の皆さんとお話が出来ますよ、というおとぎ話の類ではありません。かめくんにヒトの言葉がわかるのは、そのように作られてるからなんです。何のために…?

他にも、かめくんには不思議な特技があります。それは何かにつながっているようなので、その部分がほのぼのしたお話にちらちらと影を落とし始めます。13ページくらい読むともう、一体この話の背後に何があるのか知りたくて、読むのがやめられなくなります。

と、唐突に、その種明かしがあったりして、なーんだ、そういうことだったのかぁ、と思うと、実はその後ろにまたさらなる背景が被さってきていて…という、まるで親カメの背中に子ガメが乗って…という世界が展開していきます。

穏やかで小さな日常に陰を落とす、大きな世界の存在。

大好きな「ヨコハマ買い出し紀行」に少し似たテイストを感じます。

それでも、かめくんは達観しています。自分はそのように作られている。世界とはそのように出来ている…。仮想の世界が現実に影響を与え、現実の世界はまた仮想の世界を変えてゆく。歴史を、世界を、自分が生きているということを、どう捉えるか。かめくんの優しい目線の先に、新たな地平が見えています。

北野勇作著

徳間書店
ISBN:4-19-905030

長編
ハードSF度   ★★★★★(「竜の卵」を★5とカウント)
ファンタジー度  ★★★★☆
個人的好み   ★★★★★(ハードSF系に点が甘く、ファンタジーにキビシイ私ですが、この 作品は塩味の後に甘味、甘味の後に塩味という、やめられないサイクルで出来ていて、つい手が伸びます)。
              
〈お好きかも〉
カメが好きな方(マストアイテムです)
ネコが好き(ネコも登場します)
ガメラが好き(ガメラも登場します)
「男おいどん」シリーズのファン(アパートも登場します)
図書館関係者(かめくんは図書館が大好きです)

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by silverspoonsjp | 2007-02-08 23:53 | センス・オブ・ワンダーの本 | Trackback(1) | Comments(4)
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表題作は圧巻。これは読んで頂くしかありません。
非常にユニークな作品です。褒め言葉以外見つかりません。

って言うか、中味に触れずに紹介するのは困難。
私が読んで最初にイメージしたものは「プリオン」。

で(えっ、もう終わり?)、

すごい筆力なので、かなりリアルに情景が想像できるため、読み終わった後、ちょっと気持ち悪くなるかも…(ホラーではないんですけど)。

2004年出版の本なんですが、ごく最近2つほど巻頭作「デュオ」を思い出させる邂逅があったので、何か引き合う力があるのかなとしみじみしてしまいました。

「デュオ」というのは、ピアノ調律師を通して描いた、とあるピアニストの物語なんですが、2007公開になった「ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド」と登場人物の設定が似てるので、おおっ!と思ったわけです。過去にも同様の設定を使った作品はありましたが、その枠をどう生かすか、ここが作家の腕の見せどころ。本作は最後の飛躍がSFらしくて好きな作品です。

飛浩隆著

ハヤカワ文庫
ISBN: 415030768

中編
ハードSF度   ★★★★☆(「竜の卵」を★5とカウント)
ファンタジー度  ★★☆☆☆
個人的好み   ★★★★★

〈お好きかも〉
グレッグ・イーガンのファン
ミステリー、ホラーのファンもいけるかも(私は両方とも苦手だけど、この本は面白かった)

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by silverspoonsjp | 2007-02-06 23:45 | センス・オブ・ワンダーの本 | Trackback | Comments(0)
(写真後ほどアップいたします)

皆様、こんばんはー。

あちこち引っ越ししつつ、祖父の家がある関係で、渋谷区在住歴が一番長いわたくし。転出しては戻り、転出しては戻り…を繰り返しておりましたが、また転出することが(ほぼ)決まりました。

またいつか帰ってくるかもしれないけど、取りあえずお別れ。

ということで、「指輪物語」の故事にならい、思い出の場所あちこちにお別れを言いに回っております。手始めに今回は箱根に行って参りました。

箱根と渋谷、何の関係があるのか?という御疑問はもっともですが、実は箱根に区民の保養所があり、せっかくだから利用させて頂いたのでした。

小田急の急行でとろとろ約2時間、ようやく着いた箱根は2月だというのに春の暖かさ。1日目はラリック美術館に行き、半日まるまる滞在してしまいました。記事は別ブログの方で書く予定ですが、とても面白かったです。

夜はなんと湖畔の元箱根港で花火があり、寒空の下、花火鑑賞と相成りました。知ってる人はほとんどいなかったようで、ほんのわずかのギャラリーと一緒に湖面に輝く2000発の花火を堪能して参りました。道路をはさんだ向かいのセブンイレブンが外でたき火をしてくれていて、にわかキャンプファイア状態になっていました。コンビニなのに駅伝グッズとかおみやげものを売ってるんですね…。

2月3日は節分で、湖畔の箱根神社でも行事がありました。境内で豆まきが終わると、神官や年男・年女は船に乗り、水上スキーに乗った赤鬼・青鬼に向かって豆まきをするという、何ともユニークな祭りです。

肝心の保養所の方は、ロケーションはいいし内装も割と新しいけど、それなりでした。安いのはありがたいのですが、そこここで、宿が最大限手を抜ける方法を工夫してるような、お役所的というより(最近、どこの区役所もそうですが、渋谷区でも区民サービスはとてもきちんとしてます)、むしろ熱海や箱根の古い旅館の悪いところがそのまま残ってる感じです。これを変えるには費用はあまりかからないと思うんだけど…。

ちょっと早めに箱根を出たので、下北沢で下車してみました。そしたら、こちらもちょうど「天狗まつり」の最中で、消防団員に率いられ、ほら貝や鉦、太鼓の音も賑やかに、山伏、七福神や天狗が街を練り歩き、豆の入った小袋を投げてゆきました。なんで消防団員に率いられているのかというと、手に火のついたたいまつ(風のもの)を持っているからです。ハッキリ言って1250年続く箱根神社の神事より、こっちの方が本格的な気はしましたが、まあ、それはそれ。なかなか楽しい一日でした。
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by silverspoonsjp | 2007-02-03 23:47 | プチ日記 | Trackback | Comments(0)