本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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もういい加減、夏も終わって赤とんぼが飛んでいるし、まだバタフライなのか…と肩胛骨付近に哀愁が漂う今日この頃なのですが、そうですよ、必死にバタフライの練習をしていたら、肩胛骨が動かせるようになったんですよ!

ここまでの歩みはこちら→バタフライの泳ぎ方 その4

これだけでも、バタフライの練習をした価値があったのでは?と宅のワニに慰められております。ああ、それはどうせ出来ないんだから諦めろってことね…とやさぐれながら思う晩夏の夕暮れ。

「…なんて、黄昏れてるヒマがあったら練習した方がいいですよ」

ハイ、すみません。

「だいたい、いつもどういう練習してるんです。ちゃんと復習しました?」

あ、はい、マジメに泳いでます。

「泳ぐって何を」

バタフライですよ!

「えっ、他の練習しないの?」

コ、コーチ、タメ口になってますよ。

「ダメじゃないすか、他の泳法の練習もしないと。バランス悪くなりますよ。はい、それじゃまずクロール。泳いでみてください」

ちょちょちょ、ちょっと待ってくださいよ!私はバラフライを習いに来てるんですよ。クロールなんて泳ぎたくないんですけど。

そういえば、バタフライを習いはじめてから、一回もクロールを泳いだことなかったわ…。

だいたい私はプールでクロール泳いでる人がキライです。だって、いつも人をどかそうとするんだもん。っていうか、狭いプールじゃクロール以外の泳ぎは邪魔なだけですね。バタフライ=邪魔。世間の常識とはそういうものです。

「息継ぎしないと死にますよ」

あ、すいません。私、右手の方からだけしか息継ぎできなくて。こんなもんでいいでしょうか。
するとコーチは、はははは、と爽やかに笑って、

「思ってたよりマシでしたね、クロール」

だって。どんだけ下手だと思ってるんだか、失礼な…ああ、いえ、確かに私のバタフライから推測されるのは、ヘタレクロールでしょうとも…。

クロールは何とかOKでたものの、次に泳がされた平泳ぎは悲惨のひと言。前は、プールに来るとほとんど平泳ぎだったのに、…どう泳ぐか、忘れた…

「足、ドルフィンキックになってますけど」

だあああー!平泳ぎ忘れたーーー!アンビリーバボー!!

「はい、今日の練習はここまでです。平泳ぎ思いだしといてください。じゃ、また来週」

コーチにもすっかり見放され、しょんぼりとプールで平泳ぎの練習…なんてやってられるか!バタフライの練習をするのよ!!

あ、あれ…?

手がバタフライで足がカエルになっちゃった…??

こんなマヌケな受講生が世の中にいるのだろうか、と思いつつ、バタフライは一歩も進まないまま、次回へ続く!

(いい加減にしろ、というのは私も同感です)


いやがおうにも続く!
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# by silverspoonsjp | 2012-08-24 23:43 | プチ日記 | Trackback | Comments(0)
皆さん、こんばんは。

ついにバタフライが完成しないまま、海ではクラゲが舞い踊る季節となりました。何てこった…。
(ここまでの練習の歩みはこんな感じです。)

備忘録1
備忘録2
備忘録3

しかし、懲りずにバタフライの練習は続けているのであります。
何ていっても、海よりも、屋内プールの方がカッコいいですから、
バタフライで泳いでると!

私が行っているプールは、コースが片道泳ぐ人と往復泳ぐ人にゆるく別れているのですが、(そして当然、往復の方に上級者が集まってるわけですが!)、私が下手くそなバタフライを練習していると、なぜかしばらくして、それらのエライ上級者様たちが、下手くそ用レーンに移動して来られます。

そして、息も絶え絶えに片道泳いで休んでいる私を押しのけて、バタフライで泳ぎ始める訳なんですよ。

ほほーー!!これはどういう心理なのでしょうか!?

しかも、そういう上級者様に限って、手足がバタバタと大きく音をたてる、いわゆる「バタ」フライになってるのです。

しかーし!ここまで読んでおわかりの通り、上手いバタフライはイルカのようにうねうね泳ぐのですから、バッシャンバッシャン、音なんかしません。何かこう、つつーっつと水面に出たかと思うと、すいーっと潜ったりして、実に静かな泳ぎなんです。

だいたい、足が必要以上に外に出てるから大きな音がするわけで、うるさい泳ぎ方はハッキリ言って間違っています。

それが証拠に、他の泳法ならグルグル往復で泳げる上級者様も、ことバタフライになると、片道泳いだらターンできません。全身力の入れすぎで、疲れちゃってそれ以上泳げないのです。本当に上手い人なら、バタフライはかなり楽々長距離を泳げるらしいので、推して知るべしです。

と、自分のことは棚に上げて意地悪なことを書いてるのですが、ご存じの通り、自分の練習はさっぱり進んでおりません。

下手っぴいなクセに、ダメな箇所は上級者様そっくりです。

どこを直せばいいのか?

まあ、特定できないほど直すべき箇所はいっぱいあるんですが、足がうるさいのと、息継ぎができないのとは、実は理由が一緒です。そこを直すと、かなり良い感じで泳げるようになります。

何がダメなんでしょうか、コーチ。

「それはですね、泳ぎが浅くなってるんですよ」

泳ぎが浅い?

「人間の身体は潜ると自然に浮き上がるようになっています。だから、浮き上がって息継ぎしたければ、しっかり潜ることです。潜ってから、視線を上に向けると、自然に水面の上に身体が向かいます。勝手に浮き上がる、というのが自分で感じ取れると思いますよ。

そのとき、すかさずぴょんっ、と腕を後ろに掻く力と、キックを補助にして、水面に顔を出すんです。真上ではなく、斜め前に向かって。

呼吸が終わったら、沈んでいくと同時に手を前に回してきて、またぐんっと潜ります。

毎回手を回して来るたびに水面上に出て呼吸していると、疲れるし遅くなるので、3回に1回にすると良いでしょう。」

つまり、ヨコからみると、

1 まず、斜め前に向かってぐん!と潜る
          
  =======   ←水面
頭  */  \ 足
     手
 
 手は下に向かってハの字に伸ばし、足は潜る動作を助けるように、
揃えて斜め後方にすばやく、小さくドルフィンキック。
 手を斜め前下方に向かって伸ばす動作を継続。この、伸びている間が、
距離を稼いでいるのです。身体全体の姿勢としては「へ」の字のままです。
(への字は前が浅いですが、実際は手の方が足より深い位置に潜っています)

2. 伸びたら、手の掻きを開始。掻き方は習ったコーチによってまちまちなので、もう少しハッキリしたら書きます。

いちおう、今のコーチのやり方だと、
・肩幅よりやや広く手を広げ、親指を下に、手の甲を向かい合わせになるように入水
・心持ち、左右の腕は外側に広げます。(左右に向かって、水を押しのける感じ)。
・両腕のポジションは、先に広いハの字になっています。
・肘は固定し、前から胸の前へ水を集めるように、
 手を進行方向と逆に向かって、内側に掻いてきます。
・水を集めたら、水を押すように、両腕をぐっと体側に伸ばします。
・最終的に、小指が上向きになります。 

掻きつつ、潜っている場所から、水面を見上げる。身体が浮上しはじめます。

3.手を後ろに伸ばす勢いで、息を吐き、キックの補助で水面に出る。
 ここで息を吸います。沈んだ勢いで上がってくるので、キックは強くは蹴りますが、
補助的な役割です。


  頭 *
      \ ←手のひらが上で伸ばしている)  
  =======
      \ 足 (足は揃えて、斜め下に、補助するように蹴る)
  
4.呼吸が終わったら、トビウオのように、斜め前に向かって落ちていきます。
顔からバッシャン!と入ったらイタイに決まっているので、手を先行させ、
頭を両腕の間に優雅に落とし込むように入水します。

つまり、息を吸う、手を素早く、体側から水面に出し、肩胛骨を寄せつつ、
左右に広げた後、頭が入る前に、手の甲は向かいあわせ、肩幅より少し広げ、
親指を下にして斜め前方に差し込んでゆきます。

また、斜め下に潜る動作に戻るわけです。

これがバタフライの息継ぎです。ヨコからは
への字→ 左上スラッシュ→ 襲いかかる広重津波の図→への字
 
と何だか手ぬぐいの図柄のように進行いたします。

これを見てお分かりの通り、キックが水面に出るチャンスはありません。バタバタうるさいバタフライはキックが水面に出ているせいです。つまり、ちゃんと潜っていないのにキックしているので、水面に足が出ちゃうのです。…などと受け売りで偉そうなこと書いていますが、自分はまだまだです。

なので、記述に間違いもあるかも知れません。ご指摘お待ちしております。


ほ、やっと息継ぎまで来た!

そしてバタフライの5へ続く!

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# by silverspoonsjp | 2012-08-13 00:22 | プチ日記 | Trackback | Comments(0)

金環日食

a0003079_23482170.jpg



皆様お住まいの地域では見えましたか?

本当に不思議な光景ですよね…。

いちおう日食観察用のメガネも買いましたが、直接見た太陽よりも、
ピンホールを通してみた景色の方が神秘的でした。
ちょうど金環食になったときは薄雲がかかり、うまく写真に撮れなくて残念!

ちなみに、メガネはなぜか「ヤマト」柄。対閃光防御!ってセリフが印刷してあるのが
ニクイです。
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# by silverspoonsjp | 2012-05-21 23:52 | プチ日記 | Trackback | Comments(0)
皆さん ドブリ ビーチェル!

覚えた表現は骨までしゃぶる、銀の匙です。
感心にもまだロシア語を勉強しています。(←誰も褒めてくれないので自分で言っとく)

何事にも面倒くさがりなので、地道な外国語学習なんか大嫌い。
別に作家や通訳になる訳じゃなし、
そこに行きさえすれば、私が必要な程度の外国語なんて
簡単に覚えられるのですから(これは私だけではなく、たいていの人が)。
これまでもこうしたズルをして、すっかり味をしめているので、
なかなかこのらくちんな方式から思考回路が抜け出せません。

しかしまあ、社会人ではそうそうワガママも言えません。
ロシア語を勉強したいからって、さくっと旅行に行けるでもなし。
次のチョイスは語学学校だけど、お金がかかるし。
日本にいるロシア人の日本語の勉強をジャマする訳にもいかないし。

仕方ないので、ラジオのロシア語講座を使うことにしました。

昔、ラジオ講座だけで英語を覚えた!みたいな人の話は
イマイチ信用していませんでした。だって、ラジオは一方通行だし、
自分が言い間違えても直してくれないからです。
(私は、外国語が上達する唯一の方法は、自分で言い方を考え、
間違えて、直されることだと思っています。子どもはみんな、
そうやって覚えてますよね…)

第一、ラジオ講座の教材が、あまり面白くなくて…。
しかも、だいたいがリスナーをナメてるのか、簡単過ぎます。
ナニ威張ってるのかって?じゃー証拠を見せましょう。
ホラ、ラジオ講座のページにある、中国語レベルテスト。
a0003079_23574944.jpg


見て下さい、1位ですよ。(って同順二百数十人いるけど、でも
1位は気持ち良いですよね、あっはっは)っていうか、
こんなにたくさんの人が100点取ってて
レベル分けの役に立つわけ?

…とまあ、これまで歯牙にもかけて来なかったラジオ講座ですが、
全然知らない言葉には、今さらながら、かなり役に立つことに気づきました。
名付けて、絨毯爆撃方式。

1.ラジオの語学講座は本放送というのが毎日15分くらいあります。
これは、今書店で売られているテキストを見ながら聴くもの。
今年の講師は八島雅彦先生。ソフトな語り口で、ロシア語が好きでたまらない!という雰囲気を醸し出しているのが何ともGood。ゲストとのやりとりも軽妙です。簡単な内容の割に練習問題は手応えがある内容。
ただし、(私にとっては)聴きづらい時間に放送されているので、
直接聴くことが難しいし、今年の内容は表現中心で文法はあまりやってない。

しかし、ありがたいことに、この放送は「ストリーミング方式」で、
翌週1週間、ネット上で聴くことができます。1周遅れになりますので、
私はこれを復習に使うことにしました。

2.まいにち放送されてる語学講座にはもう一つ、
「アンコールまいにちロシア語」というのがあります。
これは2010年度(つまり2年前)に放送された内容と同じで、
全部通したテキストを売っています。

残念ながらCDはもう入手できません。なので、音声はラジオで聴くか、
らじる☆らじる」というネットラジオで聴きます。これを1日1課、録音し、
家に帰ったら必ず聴きます。つまり、これを本放送のように使っています。

2010年度の講師は柳町裕子先生で、あまり立て板に水でなく、しかも
とっても親しみのもてる解説で毎日楽しく聴いています。スキットも後半はとても自然で、使えそうな表現がたくさん出てくるし、初心者の苦手そうな内容は必ず繰り返してくれる親切設計でありがたいです。日本、しかも新潟を舞台にしているという点も物珍しく、また、ゲストのトークや文法の説明もよく練られていて、オススメの内容です。

3.そして、実はもう一つ、ラジオ講座を使っています。
それは去年(2011年)のバックナンバーです。
基本的にロシア語講座は半年で講座が修了し、
次の半年は再放送になるので、本は6冊、CDは6枚買えば済みます。
チリもつもれば結構なお値段ではありますが、教室に行くよりは安いと思って、
思い切って買いました。

NHK出版は今出てる号の1年前の1つ前の号までしかバックナンバーを
置いていないので、今からだともう4月号(5月号もたぶん)は買えません。

ですが、4月号なら、中味は10月号を買っても一緒です。
以下、5月号は11月号、6月号は12月号…と同じなので、
10月号から翌3月号まで揃えれば、一通りOKです。
2011年度は表紙がとても可愛く
(特に4月号と5月号が可愛かったんだけど…)、
CDとセットで持っていると、何ともいえず幸せな気持ちです。

また、2011年の講師は源貴志先生で、
文法がきっちり整理して示されているので、
後々役に立つと思います。
私はCDを録音して持ってあるき、スキマ時間に聴いて、
地道にコマ数を稼いでいます。

つまり、

3を2ヶ月先の内容まで-1を1週間先の内容まで-2を1日1課

進んでいるので、何気なく2回復習することになり、
しかも文法事項は同じなのに、テキストも単語も異なるので、
飽きずに続くという仕掛けなのです。
(実際には、この前ご紹介した「初級ロシア語文法」
復習にもなっているので、
ほぼ同じ文法内容を4回学習することになります)

そして、3が全部終わったら、同じく源貴志先生がこの年のテキストを
中心に編んだという、「ロシア語練習ドリル」NHK出版に手を付ける
予定です。実は、それぞれの文法事項が終わった時点でちょっと
やってみたんですが、今の私には例文が難し過ぎる…。
でも、半年が終わった時点ならちょうど良いくらいだと思います。

ということで、果たしてどのくらい効果が上がるか、半年後のお楽しみです!
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# by silverspoonsjp | 2012-04-24 23:55 | その他のことばの本 | Trackback | Comments(0)
さて、夏も近づいて参りましたバタフライ。

いつもの講座の時間に出られなかったため、2回ほど、別の講座に出席。
そこは別のコーチなので、教える順番が違っていて結構とまどいました。

前のときは、手は最初から最後まで伸ばしたまま(初心者用訓練)だったんですが、
今度のコーチは最初から完成形で教えるらしく、手の曲げ方から入ります。

まず、けのびの状態で手を伸ばしますが、

・手を左手10時、右手2時の方向に伸ばします。
・その場で、肘を内側に曲げてきます。手のひらは下。
・手を体側にそってぐぐっと伸ばします。
・手のひらを返しながら、左手8時、右手4時の方向に伸ばしきります。
・小指を下にして水面に出し、そのまま水面を通って、
 最初の位置まで持ってきます。
・親指から着水

あとは繰り返しです。

確かに水の抵抗は受けづらいですが、
力が入らないので初心者はぶくぶくと沈みます…。
沈みつつも、これにキックを2回、付けねばなりません。
いや、沈むのがイヤなら、キックして身体を浮かせるしかないのです。

しかし、このキックのタイミングというのが、コーチによってバラバラ。

もう独りのコーチの方は、初心者に合わせて易しいやり方でまず教え、
徐々に補正する方針らしい。

ということで、キックはもうちょいハッキリするまで書かないでおいて…。

バタフライの泳ぎ方の基本は、体幹を使った上下のくねくね運動です。
コーチの模範動作を見ていると、本当に水中でイルカがうねうね泳いでいるような感じです。
手やら足やら付けるとついこれを忘れがちになりますが、
手の力や足の力で前に進もうとしてはいけません!

見てると実にカンタンそうなんですが、自分でやるとさっぱりできません。
他の受講生の人を見ていると、手やキックに頼りすぎていて、スゴイ水しぶきがあがったり、
ばちゃんばちゃんキックの音がしていますが、それは間違い。

音もなくすいすい泳げる日は来るのか?!

ということで、次回に続く。

備忘録4へ続く
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# by silverspoonsjp | 2012-04-22 14:31 | プチ日記 | Trackback | Comments(0)
感心にも、バタフライ講座 第2回目にちゃんと出席。

前回は、

1.背中を動かす
2.背中を動かしながら、足を動かす。
3.手だけの練習

を行いました。今回は、1,2,3を組み合わせます。

コーチ: それにしても、背中、凝ってますねぇ。何のお仕事ですか?
匙   : ああーフルタイムなんでー。
コーチ:(答えになってねぇじゃん…)パソコンとか、事務のお仕事って、ずっと同じ姿勢ですもんね。

何のお仕事って言われると、大きく言えば事務なんですが、事務の仕事って何なんだろう?薬剤師とか教員とか店員とか消防士とか、仕事の中味がだいたい分かる職種と違って、事務って本当に曖昧。実際、教員だってかなり事務仕事もあるでしょうし、会社勤めって営業とか受付とか、ごく限られた職種以外、ほとんど事務な気がする。商社だって銀行だって広告代理店だって、営業以外は事務仕事じゃないんでしょうか。国連事務総長だって事務のエライ人だし…。

と、全然本題と関係ないことをプールで考えてたらマジで溺れそうになりました。危ない危ない。

何の話でしたっけ?ああ、背中が凝ってるとはコーチの優しいフォローで、実際のところは相変わらずド下手というところまででしたね(投げやり)。

しかし、前回同様ここまでは出来たということにして、練習はガンガン先に進みます。

まずは、いちばんベーシックなバタフライ風の動きからです。
(これは、初心者用の練習方法です!手の掻き方は完成形ではなく、ずっと伸ばしっぱなしにするという簡易方法で練習しています)

0 最初に、手を肩幅で前に伸ばして、水に浮きます。足はだらんと伸ばしてる。これは準備。

1 初歩の段階では取りあえず手は伸ばしたまま、肩幅でぐっと垂直くらいまで掻いてきます。

2 手を横に広げ、水の外へ出します。

3 そのまま前に伸ばし、肩幅まで持ってきます。

4 肩幅の手のまま、前進しつつ(足は何もしていないが、掻いた勢いで前進できる)、手ごと少し潜ります。

5 潜った位置で、バシッとキックします。このキックは前回やった、ドルフィンキックというもの。
  両膝を少し曲げておいて、下へ向かって両足ともバシッと振り下ろします。

6 すーっと浮いてくるタイミングで、1に戻り、ぐっと手を掻いてきます。

 あとは、繰り返し。

コーチによると、どうもこの、「4」を忘れちゃう人が多いらしい。
私も下手なりに、ぐるぐる繰り返してみましたが、ときどき4を抜かしてしまい、タイミングが合わなくなってしまいます。集中力が切れてくるとダメらしいです。リズム感も重要。

1 すーっと伸びて
2 ぐっと掻き
3 ふわっと回し
4 すーっと伸びて
5 バシッ 
2 手が伸びてるとこから、ぐっと掻き

縮めますと、
すーっ、ぐっ、ふわっ、すーっ、バシッ、ぐっ

ドラムですと、
ちゃーんつっしゃーんちゃーんつかつっ

リズム感は良いみたいですねっ♪ と悦に入っていると、コーチがひと言。

「はいっ、ここまでの一連の動きは覚えましたね。バタフライには、あと2つ動作があります。上の動作にもう1回キックが入って、あとは呼吸ですね。とりあえず今日はここまでにしておいて、次回は続きをやりましょう」

なに、また次回があるの?

最終巻が終わったと思ったら補巻があったってこと?
(しかも、補巻も1巻ですみゃーいいけどね)
第一、覚えちゃったリズムはどうするの?

とコーチに抗議したいところですが、歌の途中で拍子が変わるなんて良くあることですからちゃんと付いてきてくださいよ、と指揮者にされてる注意をプールでまで聞きたくないのでやめときました。

という訳で、なぜか続く。

備忘録3へ
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# by silverspoonsjp | 2012-03-04 00:03 | プチ日記 | Trackback | Comments(0)

初級ロシア語文法

この秋(って去年ね…遠い目)、ロシアに行って参りました。

ロシアといえば、神保町の住民なら、
「バラライカ」のロシア!
「ナウカ書店」のロシア!
「サラファン」のロシア!
おや、結構ゆかりが深いですね。おっと、そうそう、
「ニコライ大聖堂」のロシア!

そして、指輪ファンなら当然、
シュロブ大好物マトリョーシカのロシア!(こらこらこらこら!!)

際限ないのでこの辺でやめときますが、気が付かなかっただけで、
結構ロシアって身近にありますね。
そういや昔から結構ロシアのモノが好きだったんでした。
映画とか、音楽とか、絵とか、SFとか…。
今は独立しちゃってる地域のモノが多いから、正確にはロシアじゃないけど、
ソビエトっていうと、イメージまた違うし。

ま、とにかく、遅い夏休みが取れたのと、いまはツアーじゃなくてもロシアに行ける、という人の話を聞いたので、これはチャンスとばかり、出かけてみたのでした。

そしたらもう、ツボにはまったの何のって。
うら寂しく寒々しい平原や、ひっそりした森をバックに、
絵から抜け出して来たような美しい人々や建物。
物見遊山で覗く教会、覗く教会、どこでもめちゃくちゃレベルの高い
アカペラの合唱が聞こえ、(もちろんby普通の信者さん)
街のカフェではびっくりするほどおいしいお料理が…。

これで気に入らなかったらヘンですよ。
物価が高いのが玉に瑕だけど。
まあ、東京よりは、安かったですけどね…。

以来、人に会うごとに旅行先にはロシアを勧めまくってる私。
(ご興味があれば、旅行の様子も別のところに書いたので見てやってください)

さて、そんなに面白かったロシア旅行ですが、一つ残念なことがありました。
それは、ロシア語がほとんど分からなかったこと。

ロシア語の旅行会話本がとても良くできていたので、
ほとんどそれで用は足りたし、片言のロシア語でも
皆さん、それなりに親切にはしてくれたのですが、
じっくり観察できるという利点はあるもの、言葉がちゃんと出来ないと、
テレビの紀行番組を見ているみたいで、良いことも悪いことも
ダイレクトに心に響いてこない気がします。

日本人には言われたくないと思いますが、
とにかくモスクワでは英語が通じないし、二カ国語表示はほとんどありません。
(ゴンドールに王が必要ないのと一緒ですかね…)
サンクトペテルブルクの人は結構英語ができたんだけど、
せっかく英語圏以外の国に来たのに、それじゃ面白くないですもんね。

で、きちんと勉強しようかなと思って、読み始めたのがこの本、
黒田龍之助 著 『初級ロシア語文法』(三修社)。

えっ、会話のために勉強するんでしょ、何で文法が必要なの…?
と自分が思うけどこればかりは仕方ありません。
何せロシア語には「一致」と「変化」という厄介な性質があるので、
旅行会話帳の単語を入れ替えただけでは、通じる文章にならない(らしい)んですよ。

「一致」と「変化」 なんだそりゃー?
知りたいでしょう?!
ほら、文法書を読まなきゃ、と思うでしょ?!

取りあえず私はそう思ったので、まず文法書から始めることにしました。
外国語は音から、がポリシーではありますが、何とおいしいことに、
この本にはばっちり音声CDが付属しています。

しかも著者が、あの「羊皮紙に眠る文字たち」の黒田龍之助先生ですよ!
当然、文法用語の知識をひけらかそうとして書いているとしか思えない、
凡百の類書とは比べものになりません。

著書にはほとんど目を通しているくらい、好きな先生の本なので、
当然学習にも身が入る…といいなぁ。

400ページもあって、ボリュームもばっちり、お得感満載。
しかも、課をとても細かく分けている上に、各課が扉で始まっていて、
実質4ページ進むと1課が終わり、非常に達成感があります。
本当に小さな工夫ですが、見開き単位でレッスンが進む本が
いかに見えないストレスを与えるか実感しました。

まあ、ただロシア語は、
キリル文字が何とか読めるくらいまでは嬉しいんだけど、
日本語遣いにとっては発想の違いが大きくてやっぱり大変。
複数形なんて男性、女性、中性の他に、最後の文字によって
作り方が微妙に替わったり、アクセントの位置が変わったりと
正直面倒…と思っていたら、先生のこのお言葉。

「このように、ロシア語は複数形の作り方一つとってもこれほど複雑であり、
学習者を飽きさせることが決してないのです。」


どうですか、モノは考えよう このポジティブ思考!
私なんかすっかり感化されてしまい、変化表を見ると、
ああ、これがロシア語流のおもてなしなのね、お気遣いすいません。

と思える境地に…


なりたいなぁ…。

周りの人にロシア語の勉強始めたんだ~と言うと、
意外な人が
「自分も勉強したことある」
「英語塾の先生が実はロシア語専攻だった」
「(バレエを極めたくて)ロシア留学を本気で考えたことがある」
「ロシア語で I love you」が言える」
「実は自分、正教徒」(マジですか!?)
と言い出し、ロシア語学習人口の多さにも驚く今日この頃、
もし皆様がロシア語に興味をお持ちだったり、
あるいは過去に囓って挫折していたり、するならば、
ちょっとご覧になってみると、毎日が楽しくなるかも知れない本でございます。

健闘を祈る!
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# by silverspoonsjp | 2012-02-26 21:06 | その他のことばの本 | Trackback | Comments(0)
さて、バタフライ。

それ、旨いのか?!というお決まりのギャグはおいといて。

急に暖かくなったので、近所の屋内プールに行ってみました。
そうしたら、バタフライを教えてくれるプログラムがあって、つい、はずみで参加してしまいました。
だってやったことないんだもの。

学校ではクロール、平泳ぎまでしかやりませんでした。
皆様の学校では習いました?
背泳ぎはまあ、自己流ですが何とか前には進みますし、
なんと言っても、どんな泳ぎか知ってる(爆)

だけど、バタフライって、実は泳いでいるところをちゃんと見たこともないのです。
ただ、話によると、平泳ぎが変形したものだということなので、
いきなり習うとはいえ、まあ溺れずには済むでしょう。

そんな軽い気持ちで参加してみると、他の人もレベルは似たりよったり。ああ、良かった。

さて、コーチが登場して練習開始です。

まずは、プールの中で立ったまま、背中を動かす練習です。

背中!

これが、見事に全然できないんですよ
(コーチに、腰痛か、肩を怪我したことありますか、
と聞かれてしまった…どっちもないです…)

まず、肩を落とします。

両手をでれんと伸ばし(力を入れないこと)それぞれ、太ももの前までもってきます。

次に、両肘を少し曲げて、肩胛骨を寄せます。これが出来ません。
私なんて、「よいしょっ」と言う感じでかなり寄せたと思ったのに、背中は全然動いてないらしい。
(ひょっとして背中にお肉が付きすぎ!?)
このとき、胸は張った状態になります。

つまり、
 肩の力を抜き→背中が広がった状態(胸はすぼまり、手はだらり)
 →肩の力は抜いたまま→肩胛骨を寄せる(胸は大きく開いて、肘を少し曲げている)

の繰り返しになります。コーチ曰く、この動作がバタフライの基本で、
これさえマスターできればバタフライが出来たも同然!とのこと。
そりゃ、やるっきゃない。

…が、出来ない私をよそに、練習は次の段階へ進みます。

 この動作を、水に浮いたままやる。

立ってても出来てないので、当然水中でもできませんが、
ここでもう一つ注意事項があります。それは、視線を下に向けること。
(立っててやっていた動作を水平でやるわけですから)。
私はつい、頭を上げて進行方向を見てしまったり、
背中の動きにつられてあごを上げ下げしてしまい、お辞儀状態になってるのですが、
それではダメ。

実に簡単な動作なのに、なぜ出来ない?

ま、お料理番組と一緒で、ここは出来たということにしといて、
次の手順。

次は足です。水中に浮きながら、肩胛骨を寄せて、肩胛骨を離して、
という動作を連続してやっているときに、足をだらんとしてると、実は自然に
バタフライっぽい足になるんですよ(おおーーっ!)

なるほど、背中の動作ができれば出来たも同然とはこのことなのですね。

バタフライの足の動きはドルフィンキックといい、かえる足ともバタ足とも違います。
足にフィンをつけて泳いだことがある人は分かると思いますが、
足を揃えて、えぴとかイルカとか人魚(見たことないけど)のように、
上から下へ打ち下ろすキックなんです。

打ち下ろすとき、足は揃えてまっすぐ。
(浮いてますから、腰の部分が持ち上がって、
横からみると「へ」の時のようになってます。)

終わったら、足を揃えたまま、膝を90度くらいに曲げます。

そこからまた打ち下ろす、の繰り返し。

面白いことに、足を揃えたままで水中で肩胛骨を開くと、
どうしても身体全体では「へ」の字になります。
肩胛骨を戻すときに膝を曲げるようにすると、
もうそれでドルフィンキックのできあがり。

あとはこの動作を無限ループ!

いやぁ確かに、こりゃ簡単です。ちゃんと背中が開いたり閉じたりすれば、
(そして、むりやり頭を上げ下げしなければ)自然と前に進みます。

でも何だかコレ、芋虫が這ってるみたいで可愛くないんですけど。
プールのレーンを目一杯占領してジャマ豪快な、バタフライの泳ぎ方とは
だいぶ違うんですけど。

という、生徒たちのがっかりしたような表情を見てとったのか、コーチはにこやかに、

皆さん、この動作を忘れないように復習してください。来週は手をやりますからね。

ら、来週!?

ここでやめたら芋虫のまま生涯が終わってしまうではないですか。
つまり、来週もプールが確定ってこと…?
つか、復習しないと忘れるし。パソの前に座って肩胛骨を寄せる練習をせねば。

あ、今気づいたけど、パソ打つ動作って、肩胛骨を開いてる動作ですよね。
道理で寄せるのが難しいはずだわ…頑張らないと。

ということで、願わくば来週に続く!

備忘録2へ続く!





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# by silverspoonsjp | 2012-02-25 20:36 | プチ日記 | Trackback | Comments(0)
皆様こんばんは。

ここのところ怒濤のごとく忙しく、当然気持ちに全然余裕もなかったので、ちょっと時間が出来たらここに書き込もう…とネタを溜めているうちに、すっかりタイミングを逸しておりました。日記とか付けていないので、ブログに書いておかないといろいろ忘れちゃって…

幸い今回は時事ネタ(?)なので、さっさと書く気になり、有り難いことです。

さて、岩波書店。

2013年度の社員採用は著者か岩波社員の紹介があること、と堂々ホームページに明記したため、ニュースになりました。

このニュースに対して批判的な意見は、雇用の機会均等に反するというもの。

逆に擁護する意見はいろいろで、私企業なんだからどんなポリシーで採用しようと自由だというもの(その結果、会社が傾いても、それは企業自身の選択だからしょうがない)、明言しないだけで縁故採用は他にもある、というようなもの。

私企業、しかも中小企業なら、そんなに大人数の採用はできないし、だからこそ、採用にあたってどんな条件を出すのも勝手だと私も思います。ただし、エントリーさせて試験も受けさせるくせに、実は隠れた採用制限をするというのはサイテーだと思います。たとえば、男性/女性のどちらかは採用の対象外、独身者/既婚者は採用しない、○○県出身お断り等々、まともな理由も説明せずにこういった採用制限を付ける会社は条件を公開して「あーそういう残念な企業なんだ…」と思われるリスクをきちんと取って頂かないと。

で、岩波書店は公開したのですから、(自覚してたかどうかはともかく)きちんとリスクは取った訳ですし、企業の規模としては立派な中小企業な訳ですが、だからといって採用に条件を付けても問題にならない企業なのかというと、それはちょっと疑問です。理由は

1.採用希望者が1000人単位で殺到する人気企業である
2.昔ほどの権威はないかもしれないが、「発信者」の側であり、私企業といえども一定の社会的な影響力がある
3.リベラルな出版物を出しているというイメージで売っている企業である

こういう企業が縁故採用しかしないと宣言したら社会的な影響力は大きいし、ただでさえ就職が大変な若人はガッカリしてしまうでしょう。天下の岩波書店が、若人をガッカリさせてどうする!?

岩波としては全然そんなつもりはなく、「記念受験」のつもりの人は来なくていいから、くらいのノリで、足切りの条件として出したと言ってるみたいですが、だったら「コネ採用」などと言われないような足切り方法にすれば良かったのに…例えば、岩波新書を100冊読んで全部の宣伝文を各○字で作って来い、とか、本気で入社するつもりがあるかどうか測る方法は他にもあるでしょうに…。

何だか、商品を見る目がないからブランドモノしか買わないとか、美術品の価値が分からないから鑑定書に頼るとか、そんなレベルで人を採用するんだろうかとすら思ってしまいます。

ただ、今回は条件をハッキリ提示していましたが、「噂」のレベルではあれ昔から岩波は、著者の紹介状がない新卒は入れない、とは言われていました。明らかに紹介制だった時期もあったみたいですね。

穿った見方をすれば、岩波書店はかなり専門書が多い、ハイレベルな出版社なので、もし編集部配属にでもなったら、かなり高度な知識が求められることになるでしょう。なので、岩波から本を出してるレベルの著者の弟子でなければ、勤まらない、とでも考えているのでしょう(違ったらゴメン)。あるいは、自分たちと同じ「知識人」のお仲間しか入れたくない。そうとしか解釈できないんですが、この条件…。

さらにイヤだなぁと思うのは、本当に我が社に入りたければ接点を探すか、これから作ればいいという説明。だって、友人・知人・卒業生に社員がいるか、自校に著者がいるか、近所に社員がいるという環境を求めること自体、岩波の場合は選民的だし、それに気が付いてない鈍感さがイヤ…。たとえば私、東電に入社したかったとして同じ条件を出されても、身近で誰ひとり思いつきませんもん。

著者にアタックする、という手もあるとのことですが、自分のゼミ生でもない人においそれと紹介状を書く教授はいないだろうし、だったら個人的に著者に気に入られて紹介状を書いてもらうよう努力しろ、というなら、それは一次試験を著者に丸投げするのに等しい気がするんですが…

そして、なんで私がネチネチと書いているかといえば、それは小さいときから、そして今も愛読している本を出版している会社にこんなことして欲しくないと思っているからです。そりゃ、終戦直後とかの混乱期だったら縁故採用も仕方ないかもしれませんけど、今は平成ですからね。
「出版はハッキリ言って斜陽産業だけど、御社の本をずっと読んできて、自分は本を作りたいんです!」そう思ってる若人(いれば)を門前払いしないであげてくださいな。

それに、同じような人ばっかりで組織を固めていると、早晩、会社が危なくなるかも知れませんよ?岩波のない日本の出版業界、それはもっとイヤなことなので…。
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# by silverspoonsjp | 2012-02-05 23:16 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(0)
大地震から1ヶ月以上経つというのに、まだ災害が現在進行形な上、業務や日常生活のなかで、今頃になって思わぬ影響が出てきたりと、気の滅入る毎日が続いています。

でも、地震をきっかけに、それまで交流のなかった近隣の人と顔みしりになる、ということもあったりして、このマイナスの中から、少しでもプラスに転じることがあればいいなと念じているところです。

という訳で、何もする気が起きないモードから、少しは動こうかという気になったところで、前から気になっていた本屋さんに行ってみることにしました。

ちょっと前に、ほんの半日ほど京都で自由時間が取れたとき、おみやげを買いに三条へ行ったら、いつも立ち寄るレトロなビルに、「art-bookshop」という面白い書店を見つけました。美術書を扱う本屋さんかと思ったら、手芸本の専門店で、ちょうど良い感じの広さの空間に、和書や輸入書がギッシリ。

最近の和書ではビジュアル重視のスタイリッシュな手芸本も増えているように感じますが、輸入本には素朴な味のあるものが多くて、実際に手芸をしない人にも楽しめるジャンルだと思います。来店している人は、実用の本を探している人半分、面白そうな本を探している人半分、といった雰囲気でした。

旅先で本を買うのはちょっとためらわれたので(郵送する時間もなかったし)、本と並べて売っていた、手芸用の鳥の形のハサミを買ったところ、レジに他店舗のお知らせが置いてあり、東京にもあるようなので、いつか行きたいなと思っていたわけです。(その時は池袋店のお知らせしかありませんでしたが、神保町や渋谷、大阪の梅田や天王洲にもあるんだそうな)

で、その一つ、池袋店にお邪魔してみました。ただ、期待に反して、西武デパートの手芸売り場にちょこんと間借りしているという風情で、時間によっては、中で手芸体験もできるスペースがありましたが、本の棚は少なく冊数もそれほど置いていませんでした。ただ、ディスプレーにフランスの老舗手芸用品店・サジューの復刻版刺しゅう糸や指ぬきなどの小物がちょこちょこと陳列されていたのが目を引きました。

おっ、サジューが置いてある!と注目した先に、並べてあったのがこの本、
「サジューのお裁縫箱」です。

翻訳本でオールカラー、238ページもあるのに2700円というリーズナブルさにまずビックリですが、翻訳監修にユキ・パリスさんのお名前があり、本気度が伝わってきたので即買いしてしまいました。

原著者のクレスタン=ピエさんは手芸用品のコレクターで、それが高じてサジューの製品自体を復刻してしまったという、コレクターの中でも究極の人らしいのですが、前書きで手芸用品の来歴の特定や系統化がなぜ難しいか簡潔に述べ(多岐にわたる職人の分業だったこと、産業化が始まり、爆発的に種類が増えたことなど)、解説が絶対でないことを読者に告げ、訂正を歓迎する旨を知らせている姿勢は(訳文が上品な文体なせいもあるかもしれませんが)、好感が持てます。

続く本文では、ところどころに生産地やメジャーなメーカーなどについて解説したコラムを挟んでいるほか、ハサミと裁縫箱、指ぬきとメジャー、縫い糸と刺繍糸、図案集など、ジャンルごとに物自体の写真が配置され、キャプションで説明するスタイルを取っています。キャプションでは、象牙や真珠貝など、珍しい材料を使っているものについてはその説明をしたり、製造法や製造業者がわかるものはその説明を添えるなど、美術展のカタログによくある機械的な解説ではなく、いかにも好きでオタクで調べました!という感じが出ているのが、これまた好感が持てる点です。たとえば、ハサミの説明の一つ。

金製やここにあるような金メッキ製のハサミの場合、柄と刃は別々に、たいていは2人の職人によって作られていました。銅の取っ手が付いた刃は、柄に差し込まれ、接合されていたのです。接合するのには、樹脂を混ぜた、スペイン蝋と呼ばれるものをよく使っていました。

昔の裁縫箱のセットを見ると、なぜこんなものが入ってる?と驚くアイテムが入ってたりするのも楽しいです。例えば、繊細な細工のガラスの小瓶が入ってたりするのですが、中には、うっかり針を指に刺してしまったときに付ける消毒薬が入ってたそうです。昔からそそっかしい人っていうのは居たんですね…。



フレデリック・クレスタン・ピエ 著
峯澤典子 訳
ISBN 978-4-902199-40-6
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# by silverspoonsjp | 2011-04-24 12:13 | センス・オブ・ワンダーの本 | Trackback | Comments(0)