本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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本が面白くなかったら、ほとんどの部分が書いた人の責任だけど、雑誌が面白くなかったら、それは100パーセント編集者のせい。

どんな素材を選ぶか、どう見せるか、誰に何を頼んで、何を載せ、何を載せないか。

限られた時間でこれらを的確に按配するのは難しいし、だからこそ、成功した号には心から感動します。

実は、最初特集タイトルを見たときは、全然ピンと来なかったんですけど、よくある映画紹介かな、と思ってめくってみたら素晴らしくて、初めてこの雑誌を買いました。

見開きのカラーで、冬らしいテーマをひとつ選んだ記事があり、テーマにまつわる映画が、隅のほうに控えめに載っている、というつくりなのですが、まずそのテーマというのが面白い。

普通、冬にしたいこと、というと、温泉に入りたいとか、暖炉であったまりたいとか、スキーに行きたいとか、そういうことを思いつきますが、「白い器」とか「コペンハーゲンの自転車」「帽子」とか、冬でもないし、「したいこと」でもない、というオキテ破りの記事がかなり挟まっているのに、ちゃんと冬の特集っぽく見えるのがまずスゴイ。

しかも見開きごとに、まったくバラバラな内容を扱っているのにもかかわらず、ちゃんと統一感がとれているのがスゴイ。

だから、眺めていて単調な印象がないし、「雑」な感じもしない。

ひとつのテーマは2ページしかありませんが、その中で過不足なく新鮮な情報が提供され、いい按配にテーマが展開している。

たぶん、レイアウトのフォーマットと写真の色味は厳格に揃える代わりに、内容はゆるく作っとく、という方針なのでしょう。

以前に眺めたことがある同じ雑誌の映画特集とかは、全然こんな洒落た作りではなかったので、編集した人が違うか、編集方針を変えたんだと思う。

同じ素材なのに、腕利きの料理人が作ると一味違うって感じでしょうか。

ほとんどが、読む人のことはともかく、広告が取れればいいや、みたいな印象しか与えなかった昔の女性誌に比べると、今はちゃんと中身で勝負しようという心意気が伝わってきて、ぜひこういう傾向が支持されて欲しいなと心から思います。

次号は児童文学特集だそうで、ちゃんと児童文学ファンにも声をかけて作っているらしい。同様の丁寧な誌面を期待しています。
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by silverspoonsjp | 2015-12-29 15:28 | 素敵なヴィジュアルの本 | Trackback | Comments(0)
昔むかし、1957年に「雪の女王」というロシアのアニメ映画がございました。この作品があまりにも好きだったため、ディズニーのアニメ化と聞いて、これは観たくない…と思ったのも一瞬で、「ホビット」の上映館で流れた、思わずコーヒー吹いちゃう、拳握りしめて歌い踊るアメリカーンな雪の女王が♪どこまでやれるか、怖いものみたさで観に行ってしまいました。

好奇心はネコをも殺すとは、けだし名言であります。

この話は元々、女の子がさらわれた男の子を助けに行く、という時点で、すでにふつうのファンタジーとは逆の意外なパターンなのですが(ナルニアっつーのはございますが、あの話は前半がまるごと似て見える…)ディズニー映画はさらに「ディズニーだからやっぱり王道だろ」というこちらの読みを見事に外してきたので、その辺が腹黒い大人にもウケたんじゃないでしょうか。

ま、映画の中身については別ブログで書くとして(書きました。こちら)、私がちょっと驚いたのは、この話が北欧の話だったってことでした。

アンデルセンだから当然でしょ、と言われてはぐうの音も出ないのですが、だって、ロシア民話かと思ってたんだもん。予告を観ると、衣装とか小物にロシアっぽい柄が描いてあるし、チョコレートを食べるシーンがあったりするし…。

なので、かなり冒頭の部分で国王夫妻が探し出した文献がルーン文字で書かれていたほんの一瞬のシーンに目が釘づけ。他にも、石碑とか、装飾とか、トロルが出てくるとことか、よくよく気を付けて観ると、北欧っぽさの小ネタ演出がいろいろあって面白いです。

私は吹き替え版を観てしまったので、かなり情報が圧縮されているのですが、英語版を観れば、さらに小ネタが見つかるかもしれませんね。

雪だるまの名前が「オラフ」なのも、私的には評価高いポイントかな。

と、いうようなことをつらつら書いているとオタクと間違われちゃうかもしれないからやめておきますが、そういう意味で(ってどういう意味だろう)、指輪ファンの皆様も、一見の価値ありかとおもいます。取り急ぎ…。
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by silverspoonsjp | 2014-05-04 01:50 | プチ日記 | Trackback | Comments(0)

ルーンの教科書

ちょっと仕事の都合で、ルーン碑文の写真を確認する必要に迫られたのですが、人に聞いたりネットで検索したりした結果、一番読むべき基本書、と推薦されていた『ルーン文字の世界 歴史 意味 解釈』は品切れ。基本図書を品切れにされたら困るんですが…。それで、同じ著者のこの本を注文してみました。

ちなみに、品切れというと、「ちょっと市場に商品がないだけ」という印象であまり深刻ではなさそうなニュアンスを感じますが、版元がこの言葉を使うときは限りなく「絶版」と同義です。

それはともかく、本が届いて分かったのは、これが上記の本の改訂新版だったってことでした。絶版にはなってなかったのは有難い限りですが、そうならそうと、どこかに告知するか(私が参照した時点では、版元のHPを見てもよく分からなかった)、書名を『改訂新版 ルーン文字の世界』にしていただきたかったです。旧版のタイトルをサブタイトルに使うのは、旧版を持っているお客さんを戸惑わせることになるので、個人的にはあまり感心いたしません(そういう本はたくさんありますけどね)。

で、せっかく買ったのですが本来の用途には時間的に間に合わず、でも中味は評判にたがわず面白い本でした。
しかも、あとがきにはこんな一文が…

「この「ルーン」という言葉は、今日の我が国でも若年層を中心に広く知られるようになったが、それは、ゲームや占いもそうだが、やはり数年前に(中略)大ヒットを飛ばした映画『ロード・オブ・ザ・リング』に負うところが大ではないだろうか。言語学者で大学教授でもあったトールキンは北欧神話やルーン文字について造詣も深く、そうした学問的知識を基に独自の空想世界を創り上げたが、これとは逆に、こうしたゲームや占いや映画を通じて「ルーン文字」の存在を知り、これに興味を覚えた方も少なくなかったにちがいない」

あらま、これはご明察…。確かに『LotR』を観れば「マザルブルの書」が読めれば面白いだろうなぁと思い、『ホビット』を見れば、エレボールの玉座の下に刻まれているあの文字は、いったい何て書いてあるんだろう、と釘づけになった方は多いはず。

これで解読に走るようになれば、それはオタクというよりは立派な専門家な訳ですが、当然そこまで行き着かないのでとりあえず飛ばして、この本の中身について。

本書の著者はラーシュ・マーグナル・エーノクセンというアイスランドの格闘技「グリーマ」の元チャンピオンだったという在野の研究者で、格闘技への関心から文字と文字の語る歴史を掘り起こす方へ興味を向けたという、ある意味、正統派の「オタクから専門家」ルートを極めた方といえます。

ですので、何かのきっかけで古文字に興味を持った人が何を知りたいか、というツボをしっかりと押さえてあり、それがこの本の最大の魅力です。

著者はルーン文字の来歴を語るにあたり、タキトゥスの『ゲルマーニア』に見える、ゲルマン人の占いの記述から始めます(これは西洋史の王道アプローチですが、胡散臭いとみられがちな事柄を解説するには効果的な滑り出し)。ゲルマン人は前途を占うとき、樹木の枝を切り取り、それに特殊な印を刻み付けて、白い布の上に放り投げる習慣があることが書かれているそうです。

タキトゥスはゲルマン人には書き言葉はない、とも記しているそうですが、中国の甲骨文字のように、占いと文字が何らかの関係を持つことを示唆しています。

続いて、北欧の古い文献に現れるルーン文字の情報、古北欧型ルーン文字そのものの解説(構造と音価)、ルーン文字の変化、碑文などが次々と紹介されていきます。

そのあと、ルーン文字を実際に解読できるように、特殊な綴り規則の解説があり、ヴィーキング時代の碑文の写真や中世のルーン写本などが図版つきで紹介されています。判型は普通の単行本サイズなのですが、きちんとスペースを使って図版を大きく載せているため、これらを見るためだけでも購入する価値があります。紙がいいのか印刷がいいのか、どの図版もとてもくっきりしていて、細部までよくわかります。しかも、大変贅沢なことにこの本は地味ながら2色ずりのため、写本の地は羊皮紙っぽく、ルーン文字はクッキリとした黒で、この手の図版に弱い読者を魅了すること間違いなしです。(こんなに凝ってて1,800円って、いったい何部刷ったんだろう…)

中世以降のルーン文字の研究史も大変興味深く、よろず文字に興味のある人には一読の価値があります。全国民を巻き込んだルーン研究っていうのもスゴイし、ルーン文字の研究で貴族になった人もスゴイですね。
ただ、呪術と縁が深い文字だっただけに、勝手な解釈も後を絶たなかったようです。あのナチスも、ルーン文字の神秘性と象徴性を最大限に利用したことが紹介されています。ドイツとルーン文字を結びつけるための勝手な解釈や、皆様もきっとご存じのナチ親衛隊のSS徽章、あれもルーン文字だそうです(言われてみれば…)。

専門用語をほとんど使用していないため、非常に気軽に読めます。専門家の方は物足りないかも知れませんが、概観をつかむにはうってつけの参考書だと思います。北欧に行く前に、この本でしっかり予習しておきたいですね!

ラーシュ・マーグナル・エーノクセン 著
荒川明久 訳
アルマット 発行
国際語学社 発売
1,800円  382ページ
 

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by silverspoonsjp | 2013-03-04 23:34 | 「指輪物語」関連の本 | Trackback | Comments(0)

Beowulf(ベーオウルフ)

見ないで終わってしまった映画とも(結局何だったんでしょうねーアレは)、
「指輪物語」とも特に関係なく、
ゲルマン英雄詩のretold版(英語初心者向けにやさしく書き直した本)として手にとってみたのです。

このシリーズは、お話を読みながら英文学や英語にまつわるトリビアも楽しめるので一石二鳥…と思ってたら、早速コラムにはKennings(ケニング)が登場。いきなりツボを突いてきましたねー。

ケニングというのは、詩の技法の一つで、ある決まった言い回しによって何かの単語を象徴する比喩のことです(アイスランドの神話「エッダ」の講義を受けたときに出てきて以来なので、旧友に再会したような気持ち)。

たとえば「兎より早く走る」といえば「カメ」とか(←こんなケニングありません)
「フロドのダイモン」といえば「サム」とか((C)よもやま。こんなケ…)

ベーオウルフの中のケニングとしては、
The Breaker of the Rings」
が紹介されていました。
Ringsを壊すものとは何のことでしょう?
答えは「王」です。その昔、王は黄金で出来た輪を身につけており、時にそれを壊して、家来に報奨として与えたことから出た比喩だとか。

何か、この単語の並び具合はどこかで…

と思ってると、やっぱり「The Lord of the Rings」とその著者・トールキン教授の「ベオウルフ研究」についても触れられて、ばっちり別コラムもあります。その辺、実に抜かりのない編集であります。

ほかにも、良い王の条件とは「強いこと、リーダーシップがあること、名誉ある死を重んじることに加えてユーモアのセンスがあること」とか、キリスト教とベオウルフ成立の関係とか、ゲルマン民族にとって剣がいかに神聖なものであるかについてとか、本編そっちのけでコラムに気を取られつつ読了致しました。

お話そのものはGeat族の勇者ベーオウルフがデーンのフロースガール王の宮殿に巣くう魔物と、その魔物の母を退治するという前半部と、老いたベーオウルフが、宝物を守る竜を退治する話という後半部から成っています。当然、後半部と「ホビットの冒険」との関わりは気になるところですが、宝を守る竜というのは、古来よく使われる物語のモチーフのようです。

二つの話は一見関係なさげですが、前半に出てきたフロースガール王がベーオウルフに与える忠告、すなわち、英雄も自らを恃み、ただ老いれば、魔物が忍び寄ってくるという言葉によってつながれています。

原文は古英語による詩なので絶対歯が立たないと思い(サトクリフはさらに読む気がしない…)、ずるしてリトールド版で粗筋だけつまみ読みをしてしまいましたが、なかなか面白かったです。

Black Cat Publishing
ISBN 9788853006363
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by silverspoonsjp | 2008-07-10 23:34 | 「指輪物語」関連の本 | Trackback | Comments(0)
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買うと思ったでしょー?はーい、すみません、買いました!

旅・鉄道・北欧の三題噺で買わない人がいるでしょうか。鉄板企画ですよ、これは、良い意味で。(←最近、良い意味で、と付けるのが流行ってますが、「裏切られた」等、本来は悪い意味の言葉を発した上で、「良い意味で」と付け足したって全然フォローにならないから気を付けましょう)

あー、ともかく、この特集は編集に愛情が感じられて大変素敵です。
駅舎、車窓、車内の写真を載せてる特集はあるけど、駅務室のはあまりないでしょう?
運転席まで載ってるんですよ。地球の歩き方でもないのに券売機まで載せてるし。

時間軸に沿って載せてる体験記も良いですね。ついでに「北斗星」のパンフみたいに、その時間どこを通ったかも載せてくれたらさらに嬉しかったけど、まあ、良しとしましょう。

北欧の鉄道自体で感心することは、トータルデザインを徹底していることですね。ヨーロッパでは乗り物全般に言えますが、デザインコンセプトを建物からチケットまで貫通することは、移動の手段としての機能性という意味でも、常に移り変わる車窓を際だたせるというサービスの意味でも、優れた手法と言えます。

デザイン鉄道に乗って、北欧デザインめぐり。もう明日にでも出かけたくなること請け合いです。

スウェーデンのデザイナー、オーレ・エクセルの特集も入ってお買い得。

2008年夏号(No15)
えい(木偏に世)出版社
本体1200円
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by silverspoonsjp | 2008-05-30 20:05 | 素敵なヴィジュアルの本 | Trackback | Comments(2)
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渋谷と原宿の真ん中にcinqというお店があります。良い物だけほんのちょっと置いてるお店で、行くとつい買い物をしてしまう非常に危険な場所です。

今日も乗り換えの都合上、吉祥寺で降りたので、あ、そういえばここの支店が出来たんだと思って、立ち寄ったのでした。

駅前の雑踏を抜けて、お店のあるあたりまで来ると、武蔵野らしいのどかな雰囲気に変わります。ホントに、会社がこの近くにあったら絶対武蔵野市に住みたいけど、そう上手くは行かないですねえ…。この辺に悠々と住んでる人から見れば、23区内に住む人の気が知れないでしょうね。

開店間際は(たぶん雅姫さんが)店内で撮影していたので、先に同じ通り沿いのお店で食事をしました。いつもならオープンエアのお店があれば迷わずそこへ入るんですが、途中にスウェーデンの国旗がかかってるお店があって、オープンと同時に人がどんどん入っていくので、思わずくっついて行きました。

さすが皆さまオススメの店(?)だけあって、おいしかったです!
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お昼も食べたところでお店に戻ります。そして、うっかり店に入ったが最後、つねづね買わなきゃと思っていたものがグッドデザインで並んでいるのを見てしまうのであります。しかし、これから私は乗り換えなければ!最終目的地は駅から往復30分以上歩くのよ!そんなゴッツイものを買っちゃダメ!!と自分に言い聞かせる、この辛さ。

連れに睨まれながら、お店を出ようとすると、これまたグッドデザインの脚立の上に、小さな本がありました。同じ本が、5色の違う装丁で作られていました。文庫本サイズながら上製、天・小口・地の三方を黒で染める、という何気に凝った装丁です。

ひらいてみると、北欧関係のショップで時折見かけるポットと、それをデザインした人の夫人へのインタビュー、素敵なアトリエの様子が紹介されていて面白かったので、即購入しました。
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夫人もデザイナーで、人真似をしないこと、という当たり前ながら商業活動をするうえではかなり難しいことを実践している人とお見受けしました。

なんとなく私家版っぽい本なので、一般の書店には置いてなさそうです。欲しい方はこちらでご確認のうえ、注文してみてください。
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by silverspoonsjp | 2008-05-02 21:38 | 素敵なヴィジュアルの本 | Trackback | Comments(0)
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工作機械からチャーハンまでDIYする男、いやワニが、
家の階段をじゅうたんから板張りに替えたため、
接着剤がきちんと付くまでお泊まりに行くことになりました。

選んだ行き先はなぜか京都。
いえ、桜が見たかったんですけど、
工事の進度の関係で、こんな半端な時期に…。

そして、せっかく京都へ行ったというのに、
相変わらず同じ場所を徘徊する私。
またしても一乗寺の恵文社書店へお邪魔いたしました。

その場では買わなかったものの、帰って買おうと思っていると忘れるかもと、
三条のアンジェでぱっと購入いたしました。

装丁の白く見える部分は帯で、外すと、同じ模様が銀の箔押しでついた表紙が現れます。
素朴さとモダンさを上手く表現した素敵な装丁です。

表紙の図案がつまり「ヒンメリ」の形です。
説明を読まずに中の写真だけずっと追っていくと、
確かに表紙にあるとおり一筋の光のような、洗練された造形です。

しかし、説明を読んでみると、これが麦わらで作られた伝統工芸品だとわかります。
そのギャップにいささかびっくり。

作り方が詳しく出ているので、作ってみるのも楽しいと思います。

ヒンメリは1150年ころからもう存在していたそうで、作者はずいぶん文献を調べていらっしゃるようです。せっかく本にするなら、もう少し背景なんかも読みたかったですね。そう思わせるほど面白い装飾品です。

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←本書10ページから。軒下に下がっているのがヒンメリ。

おおくぼともこ著
プチグラパブリッシング
1905円 2007年
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by silverspoonsjp | 2008-04-13 14:19 | 素敵なヴィジュアルの本 | Trackback | Comments(2)
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先日お邪魔しました京都のガケ書房で購入した本です。

「ヴィレンジ・ヴァンガード」みたいな雑然としたお店なのかと勝手に予想していましたが、ガケ書房は雑誌陳列のレイアウトに気を配っているお店で、表紙を見せて並んでいる本が多く、手にとりやすかったです。おかげで雑誌を何冊も買い込んでしまいました。

たぶんどれも近所の本屋さんで扱っている本だと思うのですが、何でもかんでも置いてある書店で見ると手が伸びないようなものでも、こうして綺麗に並べてあると、読んでみようと思うから不思議です。

Pieton(ぴえとん、eの上にアクサン)は現地で発行されている日本語雑誌。観光客はあまり行かないような地域を、その場所特有の文化と合わせて紹介していて、とても興味深いです。私が買ったのは第3号で9区のノートルダム・ドゥ・ロレットの特集でした。

レイモン・クノー、エリック・サティ、マルセル・ドゥシャンといった気になる名前が連なる「パタフィジック」という概念をこの雑誌ではじめて知りました。「ノービットの冒険」にも「パタフィジック」が登場するのですが、関係あるんでしょうか…。

この素敵な雑誌のHPはこちら

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こんどはブラジルについての小冊子。表紙写真に惹かれて買いました(今奥付をみたら、ホンマタカシさんの写真だった。さすが~♪)。ブラジルの音楽と文化について愛あふれる記事が多く出ています。HPはこちら。ちなみにガケ書房にはNo.1も置いてありましたよ。どっちにしようか迷ったんだけど、ジラルド・アルヴェス・ビントのデザインについて紹介記事があったのでNo.2の方にしたんです。

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この雑誌は神保町でも平積みになってます。フィンランドを紹介する雑誌なんですが、数ページパラパラ立ち読みしただけだったんです。今回は時間があったのでよく見てみたところ、デザインの紹介でマリメッコの日本人デザイナーの方が特集だったことにようやく気づき、購入となりました。暑くなると行きたくなるフィンランド。…でも今年はダメみたい。今後の楽しみとして…。
HPはこちら

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ちなみに、ガケ書房ではこんな袋に入れてくれました。裏は当然「ケ」って書いてあるのかと思ったら、真っ黒のまま。ロゴ入りを嫌うお客さんのために、わざと入れてないんだそうです。
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by silverspoonsjp | 2006-06-27 22:49 | 素敵なヴィジュアルの本 | Trackback | Comments(0)