本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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タグ:指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング) ( 37 ) タグの人気記事

ついに買ってしまいました、Amazon Kindle第3世代。軽い、小さい、超便利!Amazon謹製の読書ライト付きブックカバーもセットして、久々に良いお買い物であります。

まだAmazon.comからしか買えないのが玉に瑕ですが、日本語も読むことが出来ます。洋書を読むために買ったのに、なぜこの機能が大事かというと、それは英辞郎を使いたいからです(苦笑)

匙流Kindleの使い方はというと…それは当然、歩く指輪図書館(呆)

Lord of the Rings 全巻とHistry of MiddleEarth、教授の手紙等々、指輪関係で電子版や自作デジタル化したデータは全て突っ込んでも容量的には余裕綽々。こんなに入って、見た目は文庫本が一回り大きくなったくらいのサイズ。画面が見やすいのはもちろん、知らない単語にカーソルを合わせると、別途購入した英辞郎の語釈がポップアップで出るように設定してあります。これがとても便利。気になるところを抜き書きしたり、しおりを付けたりできます。

さあ、これで明日から2週間の入院期間も絶対退屈しないことでしょう。では、皆様どうかお元気で。
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by silverspoonsjp | 2011-02-04 00:22 | 本にまつわるエトセトラ
ひごろ(SF以外の)小説はほとんど読まず、(SF以外の)小説を読むとなったら重箱の隅をつつくようなところばかり熱心に追求しているのでございます。

世間にお仲間は少なくないと見え、小説に出てくる何ソレを取り上げて一冊にした、という本は探せば結構あります。まあ、普通はレシピとか、小説の舞台になった場所とか、そんなものなんですけど、もう少し考現学的な部分に注目した本を面白く読んでます。以前、インテリアで読むイギリス小説という重箱隅本をご紹介しましたが、あんたも好きね、の類書がこちら、イギリス「窓」事典でございます。

こちらは前者よりさらに隅度がアップしており、登場する窓の用語は300以上、取り上げた小説は187におよびます。も、ち、ろ、ん、「指輪物語」も取り上げられています(マニアックな箇所ですが)。

しかし、気になったから「窓」を集めただけなら、単なる趣味の本ですけど、思うに、インテリアが英国の人の内面を表すものだとすれば、外との境界であり、しかも自分は中にいながら、あたかも外とつながっているかに思わせてくれる「窓」というものが、小説の中でどのように使われているかをテーマに据えるのは、なかなか上手い着眼点ではないでしょうか。

「上げ下げ窓」(sash window)の説明を見ると、この窓の細部の名称から、材料も含めた歴史的な変遷、なぜこの窓が珍重されたか(換気のしやすさや窓辺に花を飾るときに邪魔になりにくいなど)の考察、「まだらの紐」を含む、このタイプの窓が登場する小説の一節が紹介されています。

「フランス窓」(French Window)の項目を見ると、サキの「開いている窓」の引用があり、このタイプの窓でなければならなかった理由が解説されています。

ただ、名称の説明の項目では、この「フランス窓」のように、なぜ小説中に登場するのが「そのタイプの窓」でなければならないのか解説しているのは例外で、ほとんどは窓自体の説明と、小説の引用だけで終わってるのはちょっと残念です。紙幅の関係もあるんでしょうけど…。ただし、映画で窓が出てくるシーンについて言及している時は、割合突っ込んだ解説が載っています。

特に面白く読んだのは補遺の「窓の歴史」以降で、windowの語源(「風」の「目」)から始まり、ガラスがなかったころの窓、ガラスの窓…と続きます。

そうそう、日本の窓もガラスの前は「紙」だったんですよね…家に和室がないから忘れてましたけど。イギリスではリンネルや油紙、牛の角を薄く切ったものなどが使われていたそうです。ガラス窓は高価で、留守の時は取り外して保管し、引っ越しの時は外して新居にもっていったとか。18世紀になってもまだまだ貴重なものでした。

そんなに高い贅沢品なので、窓には「窓税」という税金がかけられていました。取り付けられた窓の数に応じて税金がかかる仕組みで、しかも所有者ではなく居住者から徴税したため、税金を払えない店子が窓をレンガでふさいでしまった跡が今も残る建物もあります。税金対策のためか、検査が入るときだけ窓をふさぐという荒技もあったという話は、今も昔も変わんないなーといったところでしょうか。

しかし、一番ビックリしたのは、この信じられない税金「窓税」、名前こそ「窓銭」ですが、中世・近世のニッポンにもあった、というくだりでした。

こういう本、持ってて悪くないと思うのですが、お値段がビックリ税込9600円、まさか窓税included?(ああっ!ガラスを振り回さないでくださいっ!!)個人で買うにはちょっとした勇気が必要です。470ページもあるし、良い紙を使っているので法外とは言えないけど、それにしてもねえ…。

三谷康之著
日外アソシエーツ
A5判 470ページ
4816920757
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by silverspoonsjp | 2010-02-13 22:37 | 素敵なヴィジュアルの本
「二つの塔」の生演奏つき上映会があります!

詳しくはこちらまで。

去年は「旅の仲間」をやったそうなので、来年は「王の帰還」をやるんでしょうね。
ローハンのテーマが好きなんで、行くなら今年だけど、指揮はショアじゃないみたいだし。
第一、ニューヨークは遠いもんね…。
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by silverspoonsjp | 2010-01-17 01:25 | プチ日記
最近は「ウェブ」か「マップ」しか使ってなかったので、全然気が付かなかったけど、Googleに「書籍」ってカテゴリーが出来てたみたいですね。

これが訴訟だ和解だと大騒ぎになってた機能か…へーぇと思いつつ試してみました。

たとえば「One ring to rule them all」と検索してみると(^^;)
原作の「旅の仲間」の該当ページをはじめ、
Lex Populiに始まって、トールキンのガイド本やら指輪物語の映画関連本やら、本文にこの詩が引用されている書籍がずらずら出てきます。

ちなみに下の方の欄に、本の中でよく使われている語句としてAragornが一番大きく出ているのはどういうことなんでしょうか?(ちなみにちなみに、Aragornよりは小さい字でMerry とPippinも出てくるのに、Frodoが出てこないのはナゼなんでしょう??)

うーむ…これはこれは…。

日本の書籍ではどうかと思って、

石炭をば早や積み果てつ

と入力してみると、
鴎外全集の一部(該当部分の6字くらいを1ページにわたって横長に表示)
が出てきました。

確かに、このページそのものは出てこないのですが、
検索した時点で鴎外全集の400ページに記載があること、前後の文章なども出てきますし、
アメリカの大学に蔵書があるためか、がっつりデジタル化されています。

こういう仕組みは確かに調べ物なんかにはとても便利です。
論文を書くときに、どこに自分の欲しい情報が載っているか探すところに時間がかかっていたのが、これならあっという間。

しかも、ネットに慣れてる人は調べ物をするとき、本を探すってことを考えつかないみたいですが、ネットを窓口にすればもれなく探せますしね。

それなのに何が問題なのかといえば、たとえば、

・いきなり無許可で印刷物をスキャンしてデジタル化し、これをネットで公開するというやり方は乱暴過ぎる。

・検索に賛成なら何もしなくて良いが、反対するには高いハードルがあるうえ、一方的に不利な立場に立たされるというのはアンフェアではないのか。

・ユーザーにとっては無料に見えるが、Googleは(現状)広告料で成り立っている。著作権者や出版社がコストをかけて作ったコンテンツを許可なく利用してもうけているのはどうなのか(ただ、これはニュースの検索の方が影響大きかったと思いますけど)。

・絶版本や著作者の許可が取れた書籍のみを全文公開するというが、その支払いの窓口はGoogle一社であり、著作者には相応の著作権料が払われるというものの、額や支払い方法はGoogleの都合によって左右される恐れがある。

・将来的に、全世界の本に対して、Googleの恣意的な判断で検閲まがいのことが行われる可能性は排除できるのだろうか。

私も上記の懸念はもっともだと思うんですが、一方で、Googleがやらなくてもどこかがやるだろう、という気もするんですね…。なので、結局、問題は、

一私企業であるGoogleの独り勝ちになるやり口は如何なものか

ということに尽きるんだろうと思います。

あとは、ますます書籍のデジタル化が進むだろう、ということでしょうか。
この点については、またの機会に…。
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by silverspoonsjp | 2010-01-04 23:34 | 本にまつわるエトセトラ

お申し込みは今すぐに!

いきなりですが、お知らせです。

ご存じの方には懐かしい、初めての方には感動の
帰ってきたエルフ語講座、10月17日(土)に開催の運びとなりました。
あと定員に若干名空きがあるそうです。
詳細はこちらまで。

思いっきり学会とぶつかってるし(泣 (っていうか、先生大丈夫なのかしら…?)
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by silverspoonsjp | 2009-09-29 21:10 | プチ日記

自慢

胸に手をあてて考えてみると、
純粋に他人様に自慢できる経歴って特に無い気がします。

もちろん、ピンポイントの自慢ならありますよ。

川本喜八郎先生んちでお茶したことがある、とかさ。

ドウ・ウェイとお茶したことがある、とかさ。(お茶してばっかり)

でも、関係ないひとには、関係ないですもんね、そんなの。
強いていえばこんなところか…。

◎信房子に間違われたことがある。

人民大会堂の宴会に招かれたことがある。


まさに馬齢を重ねてるってヤツですかね…(哀)

しかし、人生捨てたもんじゃありません。この地味な人生において、ついに誰にでも自慢できる輝かしい経歴に手が届こうとしているのであります!それは!

武道館で歌う

わはは、どうです、文句なしでしょうーーー!!!

単に、宮崎アニメのコンサートで、一般参加のコーラスに混じって歌うだけなんですが…2008年8月4日、5日於武道館、良かったら来て下さいねー。

こうしてみると恨まれるのは、以前行われた「ロード・オブ・ザ・リング」のコンサートで、コーラスを公募してくれなかったことです。講座に出て毎月エルフ語を練習してたのに…きっと講座に出ていた皆さんの方が上手く歌えたに違いない…

ということで、目下の私の秘かな望みは、いつか有志による有志のためのエルフ語合唱コンサートを開催することです。合唱メンバー、オケメンバ^-募集中です!ついでにエルフ語指導者も絶賛募集中。4649!!
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by silverspoonsjp | 2008-07-11 20:16 | プチ日記

Beowulf(ベーオウルフ)

見ないで終わってしまった映画とも(結局何だったんでしょうねーアレは)、
「指輪物語」とも特に関係なく、
ゲルマン英雄詩のretold版(英語初心者向けにやさしく書き直した本)として手にとってみたのです。

このシリーズは、お話を読みながら英文学や英語にまつわるトリビアも楽しめるので一石二鳥…と思ってたら、早速コラムにはKennings(ケニング)が登場。いきなりツボを突いてきましたねー。

ケニングというのは、詩の技法の一つで、ある決まった言い回しによって何かの単語を象徴する比喩のことです(アイスランドの神話「エッダ」の講義を受けたときに出てきて以来なので、旧友に再会したような気持ち)。

たとえば「兎より早く走る」といえば「カメ」とか(←こんなケニングありません)
「フロドのダイモン」といえば「サム」とか((C)よもやま。こんなケ…)

ベーオウルフの中のケニングとしては、
The Breaker of the Rings」
が紹介されていました。
Ringsを壊すものとは何のことでしょう?
答えは「王」です。その昔、王は黄金で出来た輪を身につけており、時にそれを壊して、家来に報奨として与えたことから出た比喩だとか。

何か、この単語の並び具合はどこかで…

と思ってると、やっぱり「The Lord of the Rings」とその著者・トールキン教授の「ベオウルフ研究」についても触れられて、ばっちり別コラムもあります。その辺、実に抜かりのない編集であります。

ほかにも、良い王の条件とは「強いこと、リーダーシップがあること、名誉ある死を重んじることに加えてユーモアのセンスがあること」とか、キリスト教とベオウルフ成立の関係とか、ゲルマン民族にとって剣がいかに神聖なものであるかについてとか、本編そっちのけでコラムに気を取られつつ読了致しました。

お話そのものはGeat族の勇者ベーオウルフがデーンのフロースガール王の宮殿に巣くう魔物と、その魔物の母を退治するという前半部と、老いたベーオウルフが、宝物を守る竜を退治する話という後半部から成っています。当然、後半部と「ホビットの冒険」との関わりは気になるところですが、宝を守る竜というのは、古来よく使われる物語のモチーフのようです。

二つの話は一見関係なさげですが、前半に出てきたフロースガール王がベーオウルフに与える忠告、すなわち、英雄も自らを恃み、ただ老いれば、魔物が忍び寄ってくるという言葉によってつながれています。

原文は古英語による詩なので絶対歯が立たないと思い(サトクリフはさらに読む気がしない…)、ずるしてリトールド版で粗筋だけつまみ読みをしてしまいましたが、なかなか面白かったです。

Black Cat Publishing
ISBN 9788853006363
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by silverspoonsjp | 2008-07-10 23:34 | 「指輪物語」関連の本
本日は講演会のお知らせです。

関西の皆さまに朗報です。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」日本語吹き替え版でエルフ語の監修をされた伊藤盡先生の特別講義が西宮の神戸女学院で行われます。

貴重なお話&あの神戸女学院の校内に大手を振って入れる、滅多にないチャンス(爆)をお見逃しなく!

詳しくはトールキン協会日本スミアル「クウィヴィエーネン」のブログを御覧下さい。

テーマ エルフに森の中で出会ったら・・
        「エルフ語」の解説と実践

講師 : 伊藤 盡 杏林大学外国語学部准教授

日時 : 7月5日 土曜日 14時~15時半
場所 : 神戸女学院大学 理学館 S-24
      〒662-8505 兵庫県西宮市岡田山4-1
              神戸、大阪より阪急電車で15分
       西宮北口駅よりタクシー5分または、
                門戸厄神駅より徒歩10分
資料費:500円 (要参加申し込み)
定員:50名
申し込み締め切り:6月30日
    どなたでもご参加いただけますので、お気軽にどうぞ♪    

主催:英国トールキン協会 スミアル クウィヴィエーネン
共催:神戸女学院大学

問い合わせ・お申し込み :クウィヴィエーネンまでメールでどうぞ。
*件名「エルフ語」 お名前(HNでも構いません)と参加人数をお知らせください。
       e-mail:cuivienen@infoseek.jp

駐車場はございませんので、どうぞ公共の交通機関をご利用の上、お越しくださいませ。
尚、構内は全面禁煙となっておりますので、ご協力よろしくお願い申し上げます。


万一変更などがありました場合は、上記「クウィヴィエーネン」のブログに掲載されますので、参加を予定される方はご注意下さい。
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by silverspoonsjp | 2008-05-29 21:48 | 「指輪物語」関連の本

トールキンのガウン

図書館に張り出されてた新聞書評の掲示を見て初めてこの本の存在を知りました。恥ずかしい…
しかもまだ読んでないし(すみませんねー)。

書評の記事を見る限りではトールキン教授の本じゃなくて、単に話題の一つとして出てくるだけで、古本屋さんの話らしいので買って読むかどうか迷っております。

とりあえず、他の英文学者をさしおいて、今この時期にトールキンをタイトルに選ぶあたりに、商魂たくましいらしい著者の著者たるゆえんを感じた、とでも日記には書いて、おやすみなさい…

リック・ゲコスキー著
早川書房

【追記】
結局、まんまと読む羽目に陥りましたが、大変おもしろかったです。紹介されている作家も本も有名どころばかりで(の割には読んだことない…(^^;)、特に「ロリータ」のくだりは圧巻です。出来たプロダクツの側から作家や制作時のエピソードを語ってる章もありますし、手に入れたいきさつがドラマだったり、いろいろですが、著者の英文学の知識が嫌味なく盛り込まれていて、作品鑑賞にあまり作家のことを考慮に入れたくないと思っておりました私の見方を、かなり変えてくれました。ちょっとネタに苦しい章もありますが、オススメ。
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by silverspoonsjp | 2008-05-05 02:23 | 「指輪物語」関連の本

The Hobbitの映画化

「指輪物語」の発端となりました、前作「The Hobbit」の映画化。
あちゃー、デル・トロ監督か~!
あまりPJと変わんないじゃないですか(←オタクに対する偏見?)。
文芸作品の映画化なら、彼にはガルシア=マルケスの「百年の孤独」とか撮ってもらいたかったんだけど…。そうじゃなきゃ、クトゥルー神話がお似合いですよ、監督。

まあね、彼なら、間違っても甘口の、ナイトキャップみたいなのをかぶった小人さんが、動物さんとお話しながら歌い踊る、「いわゆるファンタジー映画」にはしないでくれると思うけど。スマウグを「ネバーエンディングストーリー」だの「魔法にかけられて」に出てくるような許せない竜にはしないでくれると思うけど!(と、自分をなぐさめてみる)。

でもですね、彼独特の色彩や演出など随所に(恐らく無意識のうちに)散りばめられるラテンぽい感じが、ちょ~っとイメージちがーう~んですけどー。とりわけ「パンズ・ラビリンス」風は絶対ちがうんですけどー!!

さすがに、前作と似たような雰囲気で撮ったりはしないですよね??(懇願)

一体イギリスの映画制作者たちは何をしてるんでしょう。原作のファンだから、映像にはしたくないのでしょうか。

PJ監督については「いかにもファンタジー映画」の定石から抜け出した作品を作った、という点を大いに評価したいし、原作の中で映像化しても面白くなさそうなところを大胆に切った手腕は素晴らしいと思いますが、トールキンを文芸作品っぽく撮ったのも見たかったので、どれもこれも映画「LotR」風になったら、ちょっとガッカリ…。

と、何の生産性もないエントリーですみません。
くどいようですが、私はアンチ・デル・トロ派という訳じゃありません。
「The Hobbit」がちょっと彼の作風に合わないんじゃないかと心配してるだけなんです。
パンズ・ラビリンス風「ホビット」も別に見たくないし…。
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by silverspoonsjp | 2008-04-27 22:50 | プチ日記