本と読書をめぐる冒険


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タグ:指輪物語(ロード・オブ・ザ・リング) ( 37 ) タグの人気記事

a0003079_0504.jpg皆様お久しぶりでございます。締め切りに追われ、一週間があっという間でございました。

さて、映画も終わったこととて、「指輪物語」関連の本をまたひっくり返して読んだりしております。こちらは『季刊 幻想文学』のバックナンバー、第12号「インクリングズ」特集でございます。1982年に創刊されて以来20年、残念ながら終刊になったものの、「夜想」誌の復活劇もあったことですし、ぜひ頑張って頂きたいものです。

この特集号は相当数が出回ったらしく、バックナンバーとしては品切れしているものの、古書店で割合簡単に見つかります。

1985年刊のものですが、別役実、蜂谷昭雄、赤井敏夫、中村妙子…と執筆陣は超豪華版。さらに、瀬田貞二さんを語る対談にはトールキン教授の伝記を訳した菅原さんが参加しているなど痒いところに手が届く感じで、よくわかった人が編集したんだろうなあと感心します。

インクリングズそのものの考察に始まり、メンバーであったC・ウィリアムズ、C・S・ルイスの短編の邦訳、トールキンの書簡集の訳なども掲載されています。論考もきわめて示唆に富むものです。たとえば、『シルマリルの物語』と『指輪物語』の関係に触れ、神話と文学との有機的相互作用の反映を見る一節-

「神話は釈義に対して基本的な枠組みを提供するだけで、釈義が神話の意味内容を比較的自由に解釈することを妨げない。そしてまた逆に釈義が成立するたびごとに総体としての神話は変質を蒙り、そこに新たな意味内容が付与されていくのである」
(「インクリングズの中のトールキン神話」赤井敏夫)


また、書簡集中の翻訳にはこんな一節も-

「我等を試みにあわせず、悪より救いたまえ」という祈願は、普通考えられているよりも実現が難しいことだ。『指輪物語』での概念は、万象には(少なくとも)二つの面が、個人の人生と成長という立場と世界の歴史の流れという立場があるというものだ。ところが人はそのどちらにも当てはまらない状況に追い込まれることもある。私はそれを〈自己犠牲的な立場〉と呼んでいる。世界の命運が、一個人にかかわっており、成就の為にはその人が耐えうる以上の肉体的・精神的な苦痛を必要とするという状況のことだ。ある意味では彼は失敗することを、誘惑に負けることを、他人の意志に屈することを運命づけられているのだ」
(1956年・ストレイツ宛の書簡)


作品の背景についてさらに知りたい方は必携の1冊。お勧めです。
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by silverspoonsjp | 2004-06-12 00:51 | 「指輪物語」関連の本
 『指輪物語』に登場する詩全てを、アラン・リーの挿絵とともに収録した本です。トールキン教授の作品にはいろいろな方が挿絵をつけており、作品に想を得たイラストなども多数ありますが、私はアラン・リーの作品が一番好きです。ファンタジーものというと、きらびやかな色彩を使う画家の多いなか、この人の作品は自然に近い色合いなところもいいし、英米の挿絵によく見られる鉛筆画のタッチ(「毛皮タッチ」と勝手に命名。この技法で描くので、地面を描いても生きているように見えるのです。)なところも好き。また、数々の神話や伝説の挿絵を描いておられるので、どことなく絵に神さびたところが感じられるのも気に入っております。
 縦167×横128ミリと小ぶりで、詩のアンソロジーにぴったりのサイズだと思います。
 と、褒めてきたところで何ですが、この本は本文組にあまり気を遣っていませんね。せっかくのアラン・リーのイラストがもったいない。デザイン担当者は自分とこで出したPoems from the Hobbitをよく研究して、反省するように! 
ISBN 0-261-10312ー1 
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by silverspoonsjp | 2004-03-27 22:03 | 「指輪物語」関連の本
 
 ブライアン・シブレーによる80ページの解説書と、ジョン・ハウによるオールカラーの地図4枚。
地図はWilderland Middle-earth Numenorの4枚で、広げると28インチ、28インチ、地図の周りを挿絵が取り囲んでいます。普通の印刷なので、凝った古地図のようなものを想像するとちょっと違うかも…。
 解説書はジョンハウによる白黒挿絵が入っています。またジョン・ハウが、それぞれの地図の図版の下にどこから想を得たか、飾りの模様は何か、などの説明を入れています。とてもかっちりとした造本で、解説本の方は、まさに愛蔵版といった感じです。

Brian Sibley&John Howe Harper Cplloms ISBN 0-00-716970-1 £20.00
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by silverspoonsjp | 2004-03-27 21:57 | 「指輪物語」関連の本
a0003079_22319.jpgChris Smith著。映画の戦闘、軍隊、武器に関する公式ガイドブックということで、イラスト、戦闘配置図、スチル(初公開含む)、そして解説もふんだんに入った保存版となっております。武具・甲冑に興味のない方でも、LotRの美術班の働きぶりに心を打たれた方なら買って損はない内容かと思います。
 クローズアップでみると、小道具の手の込み具合に感激ひとしおです。解説を見ると、どういう理由でそのデザインを採用したかなど、製作側の細かい配慮も伺えます。
 武器がどこまで届くかの図、というのもありまして、一番遠く(400ヤード先)まで届くのはレゴラスの矢でした。さすが!
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by silverspoonsjp | 2004-03-26 22:32 | 「指輪物語」関連の本
a0003079_222859.jpg子供用(…)公式フォトガイド。9歳から12歳までのお子様向けです。「さうろん の 中つ国 せいふく の たくらみは」くらいの難易度なんでしょうねえ、この文章は。ただし、セリフ部分は脚本通りです。

 48ページのごく薄い本です。ただし、すでに前回、前々回のフォトガイドで知られているとおり、後半の写真こそないものの、ネタバレそのものの内容です。本編で使われていなかったスチルも入っていますので、考えようによってはSEEのネタバレも含んでいる、ということでしょうね。
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by silverspoonsjp | 2004-03-26 22:30 | 「指輪物語」関連の本
a0003079_22279.jpg日本でいう「~がわかる本」というジャンルに相当するであろう、軽い本です。コンパクトな体裁の2色刷。内容は、映画と原作の豆知識みたいなものを、これでもかこれでもかと集めてきたもの。よくぞここまでというのが最初の印象です。ただし、はっきりソースが書いてある記事ばかりではないので、ここから孫引きはちょっと憚られる感じです。
 どこかで聞いたような逸話がごろごろ載っていますが、「読むとき飛ばすべき箇所」とか、「スターウォーズとの比較」とか微苦笑を誘うコラムもあり、なかなか捨てがたいです。
 面白いとおもったのは、最後の「The Context」の章。ここも、どこかで聞いた話のオンパレードではありますが、ミドル・アース・レーベルの話とか、ジミー・ペイジがトールキンをテーマに曲を書いてたとか、マーク・ボランが指輪の大ファンだとか、意外なアーティストやバンドが「指輪物語」に影響を受けていたりするのが面白いですね。さすがはカウンターカルチャーの文脈で読まれていただけのことはあります。
 以前にグワイヒアさんのサイト「ミドルアースの風」で紹介を見て以来、すっかり虜になってしまったLeonard MimoyのBallad of Bilbo Baggins(「ビルボ!ビルボ・バギンズ」ってコーラスが入るキテレツ(でもなぜか耳に残る)な曲で、傑作なフラッシュ映像もあります)のこともバッチリ出ています。雑学のおともに。
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by silverspoonsjp | 2004-03-26 22:28 | 「指輪物語」関連の本

日本でも公開して欲しい

【映画の原作ニュース】イライジャ・ウッド、リーヴ・シュレイバーの初監督作品に出演
昨日(3月25日)は「指輪物語」では指輪棄却の記念日でした(原作に、指輪を捨てたのはいつかちゃんと書いてある)。で、劇場へ行って、指輪を捨てるイライジャを見てまいりました。次回作の公開は来年だっていうし、他の出演作はあらかたビデオで見ちゃったし、日本公開されるような作品に出て欲しいです…(涙
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by silverspoonsjp | 2004-03-26 08:14 | 「指輪物語」関連の本