本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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代官山 蔦屋書店

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みなさま、こんばんは。またまたご無沙汰しておりました。
猛暑が一段落した昨日、渋谷に出たついでに代官山 蔦屋書店に行ってみました。

駅からほどよく離れたヒルサイドテラスの一角に、ガラス張りの、これまたほどよい高さの建物が点在しています。そのうち3つを蔦屋書店が占めています。

書棚と床は自然な感じの木でできていて、天井近くの吊り書架と、目線の高さまでの低めの書架がコンビネーションになっており、本の森に囲まれているといった印象です。

店舗の中は至るところに座れるスペースがあり、ところどころ、雑貨や食品などでコーナーを作っています。それぞれのコーナーが書架によってゆるく仕切られているため、どことなく森に迷い込んだようで、実際より広く感じます。お客さんも口々に、こりゃ一日じゃ回りきれないねー、と言っていました。

私も最初は探検家気分でワクワクしながら書架を見て回りましたが、仕掛け的には楽しいものの、どうも落ち着いて本が見られず、途中で本は諦めてテラスのソファでお茶する方にシフトしてしまいました。

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建物の周りには木がたくさん植えられ、贅沢なスペースの使い方です。そういえば建物2階にあるラウンジにも読み放題の貴重な雑誌が並んでいて、まったりできそうでした。ここは本を探しに来る場所というより、本が小道具に写り込んでいるラウンジスペースといった方が正しいのかもしれません。ヘタすると、蔦屋本体より、併設しているスターバックスの方が儲かっているかも…?

空間を広く見せてはいるものの、各コーナーはあまり大きくなく、本自体のプレゼンテーションがイマイチだった気がします。棚の編集がイマイチというべきか…。

一日いられる本屋さんであることは間違いないので、ここはさらに頑張っていただきたいところです。
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by silverspoonsjp | 2013-07-21 01:31 | 書店めぐり国内編 | Trackback | Comments(0)
ズドラストヴィーチェ!

ちゃんとロシア語も勉強している、銀の匙です。(勉強方法はこちら)

ラジオは聞いているだけなので、さっぱり出来た気がしていませんでしたが、現在の「ロシア語」ラジオ講座本放送のテーマ曲(グリンカの「忘れない、あの美しいひととき」という、とても素敵な歌曲)がインストなので、歌曲版のCDを借りたら、歌詞に意味の分かる単語がかなりあったうえ、知らない語でも発音が分かることに気づき、狂喜乱舞!

ロシア語、続けてよかった…。

さて、この放送を聞くにあたり、すでに「アンコール」と去年のテキストを6冊買った私は、かなり考えました。やっぱりテキストがないと、文字で見たとき解読できないし、買った方がいいのでは…でも、すでに2種類のラジオ講座で相当部屋の体積を喰ってるし、ワニに怒られそう…

この葛藤を解決すべくネットをさまよっていると、Fujisanで講座テキストのデジタル版の取り扱いがあるではありませんか。

読めるデバイスはiPhoneしかもってないのですが、逆にいつも持ち歩くからいいか、と思って購入してみました。

デジタル版のいいところは、場所をとらない(プリントアウトができるというのも利点かも)ということに尽きるので、以下はちょっとよくないところを。

買うのはクリックするだけだから簡単なんですが、そのあとが少々面倒。一番初めに雑誌を開くときは、Fujisanへのリンクから開かなければなりません。ログインするのが面倒だし、当初は骨董もののXPパソコンだったので、画面が開くまで待つことしばし。

一度開いてしまえば、次はそこから開けられるので楽ちんなんですが、雑誌データがダウンロードできるわけではないのが一番問題でした。

おそらくFujisan側のサーバーにデータがあるので、ネット環境必須。ネットの切れ目が縁の切れ目なわけなんです。私は主に自宅で使うので問題ないんですが、モバイル派の人は腹立ってるでしょうね、きっと。。。

ただし、iPhoneでは、アプリ経由という面倒くささはありますが、オフラインでも読むことができます。そのため、私は外ではiPhone版を使っています。画面が小さくてすごーく鬱陶しいですが…。一回お金を払えば、複数のデバイスで読めるのは実用的なサービスですね。

そして、これはデジタル雑誌の仕様の問題かと思いますが、NHKテキストはデジタル目次みたいなものがついておらず、先の方を読もうと思うと、サムネイルから飛ぶしかないんですね~。○月○日のテキストをみたい、と思ったら、サムネイルのだいたいその辺をえいやっ!とクリックして、前後へ戻るという、まさかデジタル時代に、ツメのない辞書で引きたい語を一発頭出しみたいな技を磨くことになるとは夢にも思いませんでした。

でも、発売日になると、読める雑誌のリストに、ひっそりと最新号が付け加わっているのを発見するのは、なかなか乙なものです。

NHK語学テキストのデジタル版はいくつかのデジタル書店からダウンロードできます。Fujisanを選んだのは定期購読と印刷ができ、海外にいても購読できるという、私にとっては一番付加価値の高いサービスだったからです。逆にAndroid対応のものが良かったりすれば、ほかのサービスが良いかもしれません(この編の情報については、NHKテキストのページに説明があります)

ただ、半年やってみて、こういったテキスト関係はやはり紙の方がしっくりくるなーと思うようになりました。感想の域を出ませんが、なんだか情報の定着度が違う気がして…。実証研究ができたら面白いかもしれませんね。

そういうわけで、続きのテキストは紙版を、これもFujisan経由で取り寄せています。Amazonでは雑誌を扱ってないので、つい頼ってしまいますが、そっけないけど(きっと利幅薄いんだろうな、と思ってしまいます)確実なFujisanが結構気に入ってる私です。

それでは、パカ~♪
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by silverspoonsjp | 2012-08-25 00:31 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(0)
大地震から1ヶ月以上経つというのに、まだ災害が現在進行形な上、業務や日常生活のなかで、今頃になって思わぬ影響が出てきたりと、気の滅入る毎日が続いています。

でも、地震をきっかけに、それまで交流のなかった近隣の人と顔みしりになる、ということもあったりして、このマイナスの中から、少しでもプラスに転じることがあればいいなと念じているところです。

という訳で、何もする気が起きないモードから、少しは動こうかという気になったところで、前から気になっていた本屋さんに行ってみることにしました。

ちょっと前に、ほんの半日ほど京都で自由時間が取れたとき、おみやげを買いに三条へ行ったら、いつも立ち寄るレトロなビルに、「art-bookshop」という面白い書店を見つけました。美術書を扱う本屋さんかと思ったら、手芸本の専門店で、ちょうど良い感じの広さの空間に、和書や輸入書がギッシリ。

最近の和書ではビジュアル重視のスタイリッシュな手芸本も増えているように感じますが、輸入本には素朴な味のあるものが多くて、実際に手芸をしない人にも楽しめるジャンルだと思います。来店している人は、実用の本を探している人半分、面白そうな本を探している人半分、といった雰囲気でした。

旅先で本を買うのはちょっとためらわれたので(郵送する時間もなかったし)、本と並べて売っていた、手芸用の鳥の形のハサミを買ったところ、レジに他店舗のお知らせが置いてあり、東京にもあるようなので、いつか行きたいなと思っていたわけです。(その時は池袋店のお知らせしかありませんでしたが、神保町や渋谷、大阪の梅田や天王洲にもあるんだそうな)

で、その一つ、池袋店にお邪魔してみました。ただ、期待に反して、西武デパートの手芸売り場にちょこんと間借りしているという風情で、時間によっては、中で手芸体験もできるスペースがありましたが、本の棚は少なく冊数もそれほど置いていませんでした。ただ、ディスプレーにフランスの老舗手芸用品店・サジューの復刻版刺しゅう糸や指ぬきなどの小物がちょこちょこと陳列されていたのが目を引きました。

おっ、サジューが置いてある!と注目した先に、並べてあったのがこの本、
「サジューのお裁縫箱」です。

翻訳本でオールカラー、238ページもあるのに2700円というリーズナブルさにまずビックリですが、翻訳監修にユキ・パリスさんのお名前があり、本気度が伝わってきたので即買いしてしまいました。

原著者のクレスタン=ピエさんは手芸用品のコレクターで、それが高じてサジューの製品自体を復刻してしまったという、コレクターの中でも究極の人らしいのですが、前書きで手芸用品の来歴の特定や系統化がなぜ難しいか簡潔に述べ(多岐にわたる職人の分業だったこと、産業化が始まり、爆発的に種類が増えたことなど)、解説が絶対でないことを読者に告げ、訂正を歓迎する旨を知らせている姿勢は(訳文が上品な文体なせいもあるかもしれませんが)、好感が持てます。

続く本文では、ところどころに生産地やメジャーなメーカーなどについて解説したコラムを挟んでいるほか、ハサミと裁縫箱、指ぬきとメジャー、縫い糸と刺繍糸、図案集など、ジャンルごとに物自体の写真が配置され、キャプションで説明するスタイルを取っています。キャプションでは、象牙や真珠貝など、珍しい材料を使っているものについてはその説明をしたり、製造法や製造業者がわかるものはその説明を添えるなど、美術展のカタログによくある機械的な解説ではなく、いかにも好きでオタクで調べました!という感じが出ているのが、これまた好感が持てる点です。たとえば、ハサミの説明の一つ。

金製やここにあるような金メッキ製のハサミの場合、柄と刃は別々に、たいていは2人の職人によって作られていました。銅の取っ手が付いた刃は、柄に差し込まれ、接合されていたのです。接合するのには、樹脂を混ぜた、スペイン蝋と呼ばれるものをよく使っていました。

昔の裁縫箱のセットを見ると、なぜこんなものが入ってる?と驚くアイテムが入ってたりするのも楽しいです。例えば、繊細な細工のガラスの小瓶が入ってたりするのですが、中には、うっかり針を指に刺してしまったときに付ける消毒薬が入ってたそうです。昔からそそっかしい人っていうのは居たんですね…。



フレデリック・クレスタン・ピエ 著
峯澤典子 訳
ISBN 978-4-902199-40-6
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by silverspoonsjp | 2011-04-24 12:13 | センス・オブ・ワンダーの本 | Trackback | Comments(0)
ある日メーラーを立ち上げると、Amazon.comから妙な品物のお知らせが届いていました。

「キンドル-アマゾンの無線読書装置。英語書籍を100カ国以上の地点から60秒以内で購買可能。クリスマスの贈り物として好適」


一読した時点では、またケッタイな電子本を薦めてきたものだこと、どうせリブリエとかと同じで長続きしないに違いない…とスルーしたものの、1500冊内蔵できる!とか、60秒以内に本が手元に送られてくる!とかいう文句にちょこっと心が動いたのであります。パソコンにつながず、キンドル単体でAmazonにアクセスできて、しかも通信費はAmazon持ち(海外はちょっと料金体系違うらしいけど、アメリカ在住の人は通信費が全くタダらしい)

詳細ページ(リンク先の下の方まで見てみてください)には、むかーし昔にエントリーしたこの記事に関連する技術の名が。そう、超使えそうなハイテク、電源を切っても表示が消えないe-inkであります。

キンドルはすでにアメリカでは大人気とのこと、元記事書いたとき、この会社の株を買っておけば…(って株を買うお金がないんですけど)

あーでもアメリカが作るこういうのって、最初は図体が大きいからやっぱやめた…と忘れていましたが、神保町のスタバに入ったら、これで本読んでる人がいるではありませんか。

超薄い!(思ってたより比)

超カワイイ!

超白い!

実物を目の当たりにして、にわかにキンドルが欲しくなった私。よし、買うか!と思って調べてみたら、またまた人心を惑わず別の情報が。

バーンズ&ノーブルが、またまたカワイイ類似商品「nook」を出してます。

ということで、いったんキンドル熱は平熱に戻りつつあるのですが、さて…

実は現時点で、アメリカの読書端末は日本の電子ブックには対応していません。日本でも端末は買えますが、キンドルはあくまでもAmazon.comの取り扱い品を買うことになるようです。

日本ではこの点を取り上げて、日本はまた乗り遅れてる…とか、またはアメリカは英語の書籍だけでも大きな市場になると思ってるなんて傲慢、みたいな論調も見かけますけど、それはちょっと違うんじゃないかと思います。

まず、日本の本が買えない点ですが、これは英語の書籍でも、「ハリー・ポッター」シリーズのような人気作や最新の本なども買えないのと通じる部分があるんでしょうね。つまり、新刊の場合、紙の書籍の方が実入りが良い従来の出版社は、デジタルコンテンツを安価に(アメリカの場合たぶん半額くらい)Amazonに卸すということに、あまり熱心ではないと推測できます。装丁や「モノ」にこだわらない読者なら、高いペーパーバックより電子本を買うでしょうから。

出版社にしてみれば、紙とデジタル両方売れるうちは良いけれど、そのうち街の書店が無くなってしまい、デジタルコンテンツしか売れなくなったら、相当困るというのが本音だと思います。これまで書店に対して、卸価格を強気でつけていた出版社も、Amazonでしか本が売れないとなったら、条件を呑まざるを得なくなるでしょう。

本を作り、デジタルデータも作るやり方から、デジタルデータだけの作成になると、出版社という商売自体が成り立たなくなってくる可能性だってあります。著作権者が自分でコンテンツを売れば、出版社に中間マージン取られなくて済むわけですもんね(出来上がる作品のクオリティが下がるとは必ずしも言えないわけですし)。一方で、お手軽に楽曲がどんどんコピーされてしまう音楽業界の苦悩が、出版界の苦悩にならないとも限らないわけです。

日本の読書端末や音楽デバイスは、コンテンツ産業の反発を買わない方向で設計されているために、使い勝手が悪いのは当然の帰結で、メーカーを責めたって始まりません。変わるのはどこか。それは出版社しかないでしょう、残念ながら…。

書き手を発掘し、または企画を出し、編集し、欲しい層にきちんと届けるのが出版社の仕事なら、媒体がどう変わろうと必要な仕事だと思うし、それで対価が得られるように知恵を絞る時なんだと思うわけです。
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by silverspoonsjp | 2010-01-18 23:54 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(2)

大物買いの その訳は…

恐ろしいことに、2009もはや10日が過ぎてしまいました…。
たった10日で先が思いやられる状況の方、今年はツイてそうという方、こもごもいらっしゃることと存じます。

私めはと申しますと、たった10日ですでに散財しまくっております。
たとえば、こんなものを…
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あら、違ったわ。
(←しかもこれを買いたがったのは私ではない。セールになったからって正月過ぎて正月用品を買わなくてもと思うのは、私が日本人だからでしょうか。確かに鶴は決め手にはなりましたが…)

でも、正月すぎて盆栽が500円というのも悲しい話ではないでしょうか。どう考えても鶴だけで500円の価値はあると思う。

じゃなくてですね。

こんなもの↓を、いきなり買ってしまったりとか。

色味のものがほとんどない我が家のキッチンで異彩を放つこのディジョン・イエロー、私が部屋を出て行くとここを中心に爆発する…訳ではございませんで、ごらんの通り、檸檬…じゃなくて、鍋なのでございます。

なんで本のブログに鍋なんだ、とエントリーしている本人すら思うわけでございますが、
そこはちゃんと理由があるのです。
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以前、丸善オアゾ店で、ついつい「クック膳」なる電子レンジ用の鍋を買ってしまった話を書きましたが、今回も似たようなシチュエーションでございまして、三省堂書店の料理本コーナーで、この鍋で作る料理の本を買ってしまって以来、鍋本体を買うかどうしようかずーっと考えていたわけなのです(さすがに鍋とセットでは売っていなかったので)。

説明の必要もないと思いますが、この鍋はル・クルーゼという会社の製品で、鋳物にホーローがけがしてあり、強いて言えば塚原卜伝がフタを愛用していたあの鍋の仲間なのです-フランス料理を作るわけでもなし、要らないものなのに、学習機能が備わってないせいで、レシピ本を買ったら欲しくなってしまったのでございます。

恐るべし、業界横断マーケティング戦略!

それが証拠に、同じフランスの製品で、料理上手と評判の方のおうちへお邪魔すると必ずといって良いほどお持ちの「ストウブ」という鍋がル・クルーゼの後塵を拝しているのです。恐らく、かなり最近まで、家庭向けの料理本が出ていなかったことが大きいと思います。
(ちなみに私は、ただでさえ重たいのに、暗い色だと見た目も重そうだからストウブは諦めました。その代わり、ストウブの長所をパクッたセンセーションというラインのにしたのです。だから、色が欲しかった白じゃなくて、黄色になっちゃったという、まだるっこしい話なんですけど。)

雑誌は広告が取れないせいで苦戦しているそうですが、あれは雑誌の広告がいかにも広告だからで、記事を見て本当に使えそうだと読者が思えば、効果はあるんですよね、きっと。

それに、料理本なら小さな書店にも行き渡るので、この店頭効果は侮れないものがあると思います。

で、鍋を買ってどうだったかというと、フタが重いんで肩が凝ってしょうがありません(爆)
2~3人前用のココット・ロンドの20cmという一番標準的な大きさでこれなので、4人前用なんか買った日にはどうなることか…。お店でちょっと持ってみるのと、いちいちフタを開けて材料を追加したり味見したりするのでは、かなり負担が違うものです。これをダンベル代わりに鍛えろってことかな。そう思っとこ。

色を優先するか、機能を優先するかさんざん迷った挙げ句に買ったこのお鍋、果たしてどのくらい効果を発揮するものか、レシピ本を一通り作ってみて、良さそうだったらレシピ本とともにご紹介致しましょう。

ではでは。
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by silverspoonsjp | 2009-01-12 23:53 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(4)

雑誌のバックナンバー

神保町のRBブックパワーが扱い品目を減らしてからというもの、雑誌のバックナンバーが手に入れにくくなって本当に困っています。

いったいあの大量の在庫をどこへやったのか?…の詮索はさておき、古雑誌というものは手に入りにくい割にはプレミアも付きづらく、あまり良い商売ではないんでしょうね。

銀座の教文館、神田の三省堂本店など、新刊書店で扱っている雑誌はそれほど多くないし(恐らく、次号が届いても返品しないと買い取りになってしまうためだと思います)、Fujisanなどのネットショップや版元の通販は、今も続いている雑誌で直近の号しか普通は置いていません。

頼りの図書館も、たいていの図書館では最近2年分くらいのしか置いてないのではないでしょうか。以前、廃刊になった大変貴重な雑誌の全号揃いを図書館に寄付しようとしたら、古雑誌は要りません、と思いっきり断られたことがあります(仕方ないから大学図書館に寄付しました)。

かような困難があろうとも、たとえば80年代前半に流行ってたスタイルについて知りたい!というような時は、本を見るより雑誌を見た方が確実。そして今はインターネット時代、どうしても買いたいという以外は日本の雑誌なら中味を見る方法はあるのでした。

一つは、国会図書館のアーカイブ「PORTA」を利用する方法。

↑このサービスは説明がわかりづらく、いまいち何が出来るのか判然としませんが、少なくとも、国会図書館に見たい雑誌が所蔵されてるかどうかはわかるので、あればお近くの図書館を通じて閲覧する、または国会図書館で見ることが可能です。運良くデジタル化されていれば、居ながらにして画像を見ることも可能(要登録)。

そして最近マイクロソフトのポータルサイトで始まったのが、
マガジンサーチ」というサービス。

今のところ、マガジンハウスの発行する「クロワッサン」「ターザン」など数誌のバックナンバーが閲覧できるだけですが、それでも全ページ読めてしまうのが凄い。

最近では雑誌もデジタル製版だろうから、印刷直前のデータを使えば、アップロードはお手のものなんでしょう。

ということで、直接の制作費はかからないとはいえ、一体どういうビジネスモデルになってるのか、それには興味があります。マイクロソフトが補助を出すとか…あり得ないか…あるいは、今後は広告を、バックナンバーとしてwebで宣伝できると言って集めようという算段なのでしょうか。雑誌の広告集めは苦戦しているし…。それにしても、なぜ苦戦しているかは、読者が減ってるからなのですから、何週間か待っていれば必ず無料で全ページ読める雑誌をわざわざ買う読者はますます減るのでは、というのは余計な心配なんでしょうか。

以前、某大手出版社で雑誌の編集をしている人に、冗談とも本気ともつかない口調で、「私たちは消耗品を作ってるだけだから…」とグチられたことがあるんですが、デジタルなら読み捨てられないけど、紙版が買っても貰えなくなったらわざわざ雑誌って形で出すことないですものね。
(やっぱりパソコンの画面で雑誌の紙面は読みづらい)。

一体、どうなることやら…。
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by silverspoonsjp | 2008-06-13 23:26 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(8)

ブッククラブ

読みたい本を全部買ってたら、そりゃお金が持ちません。ネットで借りられるようになってから図書館の貸出サービスも利用しやすくなったものの、ジャンルによっては全然置いてないし(何のジャンル…?)

と、考える事は同じなのか、世の中にはブッククラブというものが存在いたします。
一口にブッククラブといってもいろんな形態がございます。
定期的に集まって、ある本について意見を交わす読書会のようなものもあれば、共同購入の形で本を定期的に購入する会のこともあります。子ども文庫のように、あるジャンルの本を集めた場所で本を読むのも、ブッククラブの一つですよね。

むかーしむかし、子ども向けの本(キンダーブック)を定期購読してましたが、これも一種のブッククラブかも。HPで確認したら、もう81年の伝統があるそうですね。なるほど、国語学者の金田一さんが「きんだいちブック」と思ってた訳だ…。

以前、Sonyやいくつかの会社が集まって、電子出版を配信するTimebook LibraryとTimebook Clubというシステムを作ってたことがあります。たぶんもうサービスは終了してしまったと思いますが、面白い試みでした。まあたぶん時期尚早すぎたんでしょうね。ここに参加してた企業のうち、新潮社はDSへ、シャープはケータイへ、配信先を広げたので、きっと無駄ではなかったんでしょうけど。

私の家の近くにはないので、その存在すら知らなかったのですが、貸本屋さんというのもまだあるそうですね。あと、マンガ喫茶とか。ただ、これらはブッククラブとは言いづらいでしょうね。

ブッククラブの第一の特徴は、会員制であることです。その点では、六本木ヒルズにある有料図書館「六本木ライブラリー」も一種のブッククラブと言えるかもしれません。

会員制というだけで、何か秘密めいたワクワク感を覚えるのは、イギリスものの見過ぎ?あるいは神保町に長く居すぎたせいなのか…。(本の街というくせに、◎花隆以外は街で見かけたことがない!とおっしゃる貴方、それはセンセイ方がバーだの会員制の場所だのに居られるからなのですよ-缶詰めになってる方もいますが-)

かくいう私も近頃のポンド高ユーロ高で全く洋書が買えなくなったため(アメリカ版が手に入るときはいいんだけど)、ついに意を決してブッククラブに入ることにしました。会員費は良心的ですし、欲しい本が揃っていて満足しています。難点といえば、図書館形式なので行かなくちゃいけないことで、会員費より交通費の方が高くつくし、仕事が混んでくると行かれないんだけど、まあしょうがありません。中国語の本だったら、中国食品店とかで借りられるのに…。

というわけで、早速シャーロック・ホームズもののリトールド版(外国人用にやさしく書き直したもの)を借りてみました。イタリアの出版社Black Catというところが出してるシリーズで、CDがついてるのと、挿絵がカラーできれいなのが目を引きます。

実際に中を読んでみると、語学学習用の本として優れた編集で感心しました。短編が何本か載っているのですが、冒頭にきちんと人物紹介があります。しかも「わたしは誰でしょう?」式のクイズ形式で、漫然と読みとばす心配がありません。後に続くお話の読み取りがスムーズになるような、さりげない工夫です。

CDを使って巧みに聞き取りの練習ができるようになっているページや、章末には書き取りの練習ができるようになっているページもありますが、いかにも練習問題という感じではなく、着せ替えのような穴埋め問題とか、自分がその場に居合わせたと仮定して短い手紙を書く問題とか、いずれもやってみたくなるエクササイズで、上手いもんだな~と感心しました。

章末に置かれている、作者・ドイルに関するコラムも面白く読みました。

難しい単語には脚注がついてるのですが、読み進むうちに不思議なことに気が付きました。普通、日本で出てる学習用の本なら取り上げるような単語は落としていて、keyとかgooseとか、基本単語じゃん?みたいな単語に注がついているのです。

思うに、きっとこの本に出てくる長くて(日本人にとっては)難しげな単語って、ラテン語起源なんじゃないでしょうか。だからイタリアの子は、長い単語には注が要らないのでは?どうかね、ワトソン君…?とホームズだけに推理してみたりする今日この頃です。


Sherlock Holmes Investigates
Black Cat
ISBN88-530-0017-1(CD付き)CDなし版もあります。
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by silverspoonsjp | 2008-06-05 22:53 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(0)
金曜土曜は千駄木界隈とは思えないほど遅くまで開いている、大変良い古本カフェ。
しかーし、始まる時間が不定期(…)につき、昼下がりに行って開いてなかったことがしばしばあります(思わずドキドキした)。

地下鉄千代田線の千駄木駅を出ると、すぐ目の前が不忍(しのばず)通りです。ブーサンゴはこの通り沿いにあり、駅至近。

このあたりには、庶民値段でおいしいものを出すお店がいろいろあります。ということは、いったん嵌ったが最後、お昼を食べて、ブーザンゴで本を読んで、夜ご飯を食べて、ブーザンゴで本を読んで…と無限ループになる危険が多いにあるのですが、上手くしたもので、いつも千客万来なので(休みの日に行くせいかしら)、そうそう座れるとは限りません。

席数が少ないので、珈琲片手に1冊読み終わる、ということがしづらいのが唯一の弱点です。

中目黒とか、下高井戸にこんな感じのお店があったな、って気がする店構えなのですが、そこはそれ、場所が場所ですから。
先日は、おばあさんがカウンターに陣取っていました。(←昔取ったモガかも知れないので侮れない)。かと思うと、絶対に芸大生だと思うような子が座ってたり、客層のばらつき具合は昨日今日の新興住宅地ではあり得ないものがあります。

お店のある文京区千駄木、お隣の根津、そのまた隣の台東区谷中は「谷根千(やねせん)」と呼ばれる地域で今や観光地化しており、カメラ片手に下町散策の観光客が右往左往している不思議な土地柄。でも、不忍通りの辺は車もびゅんびゅん通るし、商店街は初台商店街っぽいし(←実名ですみません)私の思う、露地に三軒長屋、庭先には朝顔が咲いてるトロ箱っていう下町のイメージとはだいぶ違うんだけど…谷中の坂上とか、千駄木の奥の方とか高級住宅街だし…。

「谷根千」がどんなところかは、こちらの「Nostalgic TOKYO」さんのご紹介が素敵でわかりやすいです。

あと、下町というと良く言えば「人情に篤い」、悪く言えば「お節介」のイメージがあるかも知れませんが、このあたりの人たちは遠慮がちだし非常にあっさりしてます。そのいう意味では、いかにも東京っ子らしいです。樋口一葉ってこういう人だったのかな~?と思わせるようなお姉さんが多いのも特色の一つかも。

話がそれましたが、付近には大学が多く、若者が多数住んでるので、渋谷のFlying Booksみたいに、発信型のブックカフェがあると嬉しいなーと思う今日この頃です。

ここの本は通販しないようですので、ぜひ一度お店を覗いてみてください。
お店のHPはこちら
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by silverspoonsjp | 2008-06-02 23:10 | 書店めぐり国内編 | Trackback | Comments(2)
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佐野繁次郎装丁の本を展示している…というので千代田区立図書館までノコノコ出かけていったところ、展示はほんのわずかで、しかもアンダーグラウンド・ブックカフェの出張版でありました。そりゃー本家に行ったほうが楽しいでしょう…

ということで、明日2008年6月1日(日)から3日間の開催です。
場所は神田小川町にあります東京古書会館の2階。10-18時まで。
最寄り駅は地下鉄小川町、淡路町、神保町、御茶ノ水…あたりでしょうか。
ちょっとわかりにくい場所にありますが、こちらの地図をご参照ください。
休みの日と平日と両方やってるのがありがたいです。

地下では恒例の古書展をやっていますが、今回が最終回だそうです。
発展的解散になってしまうのか、あるいはパワフルな新企画が登場するのでしょうか。
後者であることを願いつつ…。

詳しい情報はこちらまで。
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by silverspoonsjp | 2008-05-31 00:38 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(0)

【吉祥寺】Book Shop 百年

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百年」といえば、何でしょうね。

すぐに思い出すのは「夢十夜」?
百年待っていてください…と死にかけた女の人に言われてハイハイと待っている…
(雰囲気が全然違うし)

それとも「百年の孤独」?
それとも「百年戦争」?
いずれにしても、長いような、短いような不思議な時間です。
それが店名になっているのでインパクト大。

ジョウロを買いに来て(うちの近くにはこういうもの全然売ってないんですよ…)、吉祥寺の東急百貨店の横をふらふらと歩いていたら、まず立て看が目に入りました。
「妖怪本」という文字にピピッと反応したのです(髪の毛が、じゃありませんが)。
次に、白い正方形に黒い文字で「百年」と書いたお店の看板が目にとまりました。
ちょっと前に流行った飲料のロゴみたいな書体です。
もうその段階で、入るしかない、といった感じです。

階段を上がると、さらにもう一回黒板があり(↑写真)、入荷した本などが書かれています。
吉増剛造が入ったようです。妖怪と良い勝負です(違います)。

ぱっとすぐ見渡せる、ちょうど良いサイズの売り場に、面白そうな本が並んでいます。
新刊も古本も等しく並んでいる、近年流行の品揃え。
吉祥寺という場所柄か、音楽や映画の棚にお客さんが溜まっていました。
入り口近くは断腸亭のステッカーあり、ムナーリ本ありとディープなセレクション。
かと思うと、お料理の本が固めておいてあったりして、キチキチに趣味に走ってないところが良い感じです。

お客さん込みでの、この颯爽とした雰囲気は、なかなか他の街では出せないでしょうね。
オシャレ系雑貨屋さんだけが吉祥寺じゃないという、中央線の底力も感じます。お店と街とは持ちつ持たれつ。こういう本屋さんが存在できる街が誠に羨ましいです。

HPはこちら
お、エキサイトブログも持ってらっしゃいますね。
そうか、店頭に出てない本もあるんですね。しかもすごーーーーーーく良い本が…。

東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10MURATAビル2F
電話:0422-27-6885 
火曜日定休
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by silverspoonsjp | 2008-05-25 23:53 | 書店めぐり国内編 | Trackback | Comments(2)