本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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ISBN

 ISBNとは、International Standard Book Number (国際標準図書番号)の略で、JIS X 0305で規定され、国際的に統一された規格です。理論上は、100億冊の本に、異なる番号を振ることができます。  

 日本の書籍では、1981年以降出版されたものには、奥付、箱、背表紙などに、この10ケタの番号がついています。例えば、『旅の仲間 上1』なら、ISBN4-566-02362-1になります。
 
 このうち、最初の1桁「4」は国(地域もしくは言語)を表しています。(ISBNから国名を調べたいときは下記渋谷氏のサイトより、「ISBNの国名」をご覧ください) 。
 次の566は「評論社」の出版社コードを表しています。各出版社には、日本図書コード管理センターにより、固有のコードが割り当てられています(ISBNから出版社名を調べたいときは下記渋谷氏のサイトより
こちらをご覧ください)。
 次の02362は書名番号(刊行物記号)で、それぞれの出版者(社)が自分の発行した書籍に付けます。
 最後の「1」はチェック・ディジットといい、ISBNが間違っていないかどうかコンピュータが自動的に検算するためのものです。
 
 ISBNは全部で10ケタと決まっていますので、日本の場合は最初と最後を除いた8ケタで出版社と書名を表します。そのため、大量に出版するところは少ないケタ数が割り当てられ、書名番号のケタ数が多く使えます。大量に出版すると、よりケタの少ないコードが新しく割り当てられると聞きましたが、どうなんでしょう。   
 6ケタ出版社(うっ…)に勤める友人は、取引が古い順から少ない番号が与えられているのだと言っていましたが、それですと、00岩波書店、01旺文社あたりはまだ話がわかりますが、創業1954年の徳間書店が19で、1948年の学燈社が312なので変です。  ということで、やはり先に述べた見解が正しいものと思われます。   

                *           *             *
 
 なお、通常はISBNの後ろに、Cで始まる4桁の分類コードと、Pで始まる価格コードがついていますが、こちらは日本国内向けのものです。   それぞれの分類コードについては「CyberLibrarian」の分類コードのページをご参照ください。    
                *           *              *

 さて、前置きが非常に長くなりましたが、ここからが本題です。 今見ましたように、ISBNのうち、書名を表す番号は、出版者がつけたものです。同じ本なら同じ番号になりますが、問題は改訂したケースです。  
 一般に、増刷した場合、番号は変わりません。版が変わると、通常は番号も変えます。また、装丁を変えて「新装版」とした場合にも、振り直します。辞書などですと、改訂するたびにISBNを振り直さないと、読者が混乱することになります。
 ところが、出版者側の番号管理が徹底していない場合、または番号をつけなおすガイドラインが担当者によって曖昧だったりする場合など、必ずしもこの原則に従っていないケースが起こりえます。  
 そのため、ISBNだけを基準にした書籍の注文は、トラブルが皆無とはいえないのです。洋書の通販では、書名や装丁を指定しても、「ISBNで管理している」の一点張りなので、LotRのように、刷りによって単語が変わっていたり、映画化によって装丁がコロコロ変わったりするような本では、欲しいものがはっきり指定できないので困ってしまうわけです。書名でも指定できるようにしてもらえると有り難いんですけどね。  
 
 この項の記述につきましては、渋谷 憲政氏(久留米工業大学教養部)のサイトを参考にさせていただきました。

<追記>
2006年から、ISBNの先頭に「本」を表す数字3桁が加わり、11桁になりました。
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by silverspoonsjp | 2004-03-24 18:03 | 本にまつわるエトセトラ

本屋さんの品揃え

本屋さんはどういう風に品揃えしているのでしょうか。
 以下はいくつかの本屋さんの店員さんに直接聞いた話です。
 
 日本の書籍は「再販制度」を採用しています。再販制度とは、メーカーが卸や小売に商品の販売価格を同一にさせるもので、新聞、書籍などの販売システムが該当します。本に値引き商品がなく、全国同一価格なのは、そのためです(ただし、独占禁止法の面からいうと例外的な措置のため、業界でもバーゲン本を出すなどの試みをしているそうです)。
 ここでの小売とは本屋さんになります。本屋さんは基本的に本を定価で売り、仕入れは卸(取次<とりつぎ>)から行います。このとき、販売実績などの力関係によって、取次からどんな本が仕入れられるかがある程度決まってしまうそうです。

 通常は、本を仕入れても、返品条件を満たしていれば返品することが出来ますが、中には買い切りが条件の本もあります。古くは岩波文庫がそうですし、最近話題になったのは「ハリー・ポッター」の第4巻。返品不可だったため、大量に在庫を抱えたところもあったようです。
   
 このような流通システムのため、部数が少ない本だと、どういう本屋に卸すか(配本)のパターンが予め決められていることがあるそうです。そうなると、小さな書店や地方の書店にはなかなか変わった本は届きません。そういう書店では、取次へ注文を出さなければならないそうです。最寄の本屋で取り寄せを頼むと断られることがあるそうですが、ダンボール箱がいっぱいになるまで本が届かないので、お客さんを待たせることになるからと聞きました。
 
 取次から送られてきた本は、梱包を解いて棚に並べますが、これが結構な重労働。売れなさそうな本のセットは開けずにそのまま期限がきたら取次に返しちゃうと言ってる人もいました。そ、そうなの?

 小さな書店では、本屋さん単位で仕入れの担当者がいます。大規模な書店になると、各本棚ごとに仕入れの担当者がいます。本屋によっていろいろですが、たいてい仕入れやポップ書きなど全面的に任されると言っていました。だから、同じジャンルでも本屋さんによって、かなり品揃えに差があります。本屋さん業界は業界内で転職が多いそうで、定点観測していると、担当者が変わったのはすぐにわかります。
 
 店員さんは本に詳しく、かつ結構話し好きな方も多いので、空いている時間帯に本屋に行くことがあれば、お勧めの本など聞いてみるのも面白いと思います。
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by silverspoonsjp | 2004-03-24 18:02 | 本にまつわるエトセトラ
 別に本を集める趣味はないのですが、最近はあっという間に店頭から消えてしまうので、迷ったら買うようになりました。特に、
   
   1.専門書
   2.マイナーな内容でカラーが多い 
   3.復刊ドットコムでランキングが上の出版社の本

 は品切れになりやすいので要注意です。雑誌はいうまでもありません。

 相当昔のことになりますが(私も執念深いな)、古本屋の店先に青木正児の「北京風俗図譜」カラー版(平凡社・東洋文庫じゃないやつ)が8000円ナリで売っていました。古本のくせに新刊と同じ値段とは生意気な…と思って、新刊書店で聞いたら絶版とのこと。急いで引き返したけど、本は売れた後でした。自分のばか~!!皆さん、本は見かけたら買っておきましょうね。
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by silverspoonsjp | 2004-03-24 18:00 | 本にまつわるエトセトラ