本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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何の因果か、テレビドラマ『蘭陵王』をハイスピードで見る羽目に陥り、しかも結構面白かったので、別ブログでなぜか延々と記事を書いております。(ご興味がおありの方はThe Palantir の史実編)、テレビドラマについては(有話即長編)からどうぞ。)

『蘭陵王』はツッコミどころに事欠かないドラマだという点も大変面白いのですが、中国語や、中国の歴史を覗くにも恰好の題材で、これをきっかけに、調べ物したり、本を読んだりするのもなかなか楽しいものです...と思っていたら、やはり同様な事を考える方は多いらしくて、ついにこんな本 ↑ まで出版されてます。

って言っても、史実そのままだと脚色もしづらいから、ワザと変えてるドラマがほとんどだと思うんだけど、それで学んじゃって大丈夫なのかなぁ…といちおう史学科出身の私は思いますが、そこはそれ、フィクションだとわかる年齢の方が観てるってことで、OKなのでしょう。

それにしても、こんなにいっぱい史劇(時代劇)が日本語でもオンエアされてたんですね。ほぼ全時代網羅してるのが凄すぎる。

中国では、時代劇で一番近い時代が清代で、漢民族にとっては異民族(満州族)に支配されていた時代なので、それ以前のものとは使う用語から衣装、髪型、習俗に至るまで(貴族の名前なんかもカタカナ)、ガラリと違うんですが、意外に清代を舞台にしたドラマも人気あるんですね。

取り上げられているのは、古いとこで「封神演義」(これは「殷」代!)から清代の「書剣恩仇録」まで、約58本。

巻頭はスターや新作の話題などテーマ別、本編は時代順になっています。

各時代の年表プラス地図もついた本格的な歴史解説に続いて、各ドラマの解説があるのですが、歴史解説が本格的すぎちゃって、ドラマの解説とはかなりレベルに差があるのが気になるけど皆、ついていけるの?…きっといいんでしょうね、これで。

小ネタや史実の解説などもちょこちょこ織り交ぜてはありますが、どの辺が脚色かとか、もうちょいいろいろ解説する本も欲しい感じですね。まあ、どのくらいファンがいるのか分からないので、ドラマごとに本を出すのは難しいんでしょうけど…。

その辺は今後に期待するとして、1冊でコンパクトに見渡せるのがありがたいムックです。持ってて損はない本と言えるでしょう。解説を書いてる方々も、この方面では長いこと活躍されている方が入っていて、しっかりした内容だと思います。

キネマ旬報社
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by silverspoonsjp | 2014-12-23 11:12 | センス・オブ・ワンダーの本
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装丁家+小説家+アーティスト+夫婦漫才(?)のユニット、「クラフト・エヴィング商會」の展覧会が世田谷文学館で開かれています。

京王線蘆花公園駅からだとゆっくり歩いても徒歩10分程度。入口に錦鯉なんか飼ったりしちゃってよくわからない世界なのですが、先日は坂本九の「上を向いて歩こう」をテーマに展示をするなど、「文学館とは、手書き原稿や作家の遺品が並んでいる場所」的な先入観を常に覆そうとしているアヴァンギャルドな姿勢が大変よろしい。

っていうか、展示の中身以上に、展示品を並べるセットや小道具に凝っているあたりが、さすが特撮のメッカ、砧(きぬた)を擁する区の正しいあり方というべきでしょうか。

ともあれ、今回の展示は装丁なので、いちおう装丁作品を並べているコーナーもありますが、それは何となく言い訳で、挿絵の写真の中だけでなく、きちんと存在する小物である、入口の「商品見本」の数々がちゃんとモノとして作られているのが圧巻だったりします。
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展示のメインの、ぼんやりと街頭に照らされ、暗闇に浮かび上がる想像の古書店「一角獣書店」やクラフト・エヴィング商會の架空の事務所も実物大で再現され、後者は中に入って見学できるつくりとなっています。

小品の数々には説明がついているのですが、よくも考えついたな…と唸るものばかり。たとえば、

シガレット・ムーヴィー

なるものは、火をつけて口に加えれば脳内に映画が再生されるという代物。また、自作の詩はぜひ味わってみてほしい、と詩人が取り出す食べられる詩、

エピファイト

とか、Q&AのうちのAだけが書かれた書物(A41 猿を探すことが先決だったから って、質問は何だったんだろう? 答えた人はとりあえず、柴田元幸さんかも知れない)とか。

取りあえずといえば、

とりあえずビール

赤巻紙、青巻紙、黄巻紙

などは、実物を拝める日が来るとは思わなんだ、と人をして感嘆させる逸品ぞろいでございます。

店主の言う、世の中は「絶対にない」と証明する方が難しい、という言葉が、これらの商品が詰められた箱を覗くごとに腑に落ちてきます。

チケットもとても洒落たつくりで、こんなコースターみたいなデザインが、
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展示を観終わったあとは、こんな感じに。
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展覧会のタイトルは稲垣足穂の本から取られているそうで、そんな感じの世界観がかなりしっかり出来上がっているあたり、好き嫌いはあるかも知れませんが、装丁ではちまちました(←褒めている)作品ばかりでなく、かなり大胆に白地を生かした『絶対音感』や、すっきりとした印象の国語の教科書なんかもあります。インスピレーションが刺激される、観て絶対損のない展覧会。モノとしての本がお好きな方は、ぜひお出かけください。

なお、展覧会の詳しい情報は、→
こちら

2014年3月30日まで
世田谷文学館にて開催中
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by silverspoonsjp | 2014-03-10 01:39 | 本にまつわるエトセトラ
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JR御茶ノ水駅前の道を明治大学に向かって降りていくと、最初の交差点からすぐの右側に、キリスト教関係の施設が集まったOCCビルというのがあります。

ここの4階の奥まったところに、聖書考古学資料館という、「館」というよりは「部屋」があります。

月曜と土曜の午後1時から6時しか開いていないし、祝日がお休みなので、なかなか見られませんが、たまたま土曜に通りかかったので入ってみました。

中には、聖書に登場する時代の展示があり、碑文など大きなものはレプリカですが、楔形文字が記された粘土板や印章などは本物の出土品です。

ちょうど、聖書の世界と文字、という特別展が行われていました。アブラハムの時代からパウロの時代まで、聖書に登場する地域で使われていた文字の変遷が辿れます。
楔形文字、アラム文字、ギリシャ文字…などなど、文字好きには興味深い品々が目の高さ、至近距離から見られて、なかなか離れがたいものがあります。

学芸員の方も大変親切で、質問するほど知識がないのは残念でした。興味がある方なら、きっとお話も弾むことでしょう。講演会やセミナーも開催されるそうです。

入場料は無料(寄付歓迎)なので、日にちが合えば、立ち寄って見られてはいかがでしょうか。

千代田区神田駿河台2-1 OCCビル403

http://www.tmba-museum.jp/
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by silverspoonsjp | 2013-10-13 10:14 | 東京ところどころ

ルーンの教科書

ちょっと仕事の都合で、ルーン碑文の写真を確認する必要に迫られたのですが、人に聞いたりネットで検索したりした結果、一番読むべき基本書、と推薦されていた『ルーン文字の世界 歴史 意味 解釈』は品切れ。基本図書を品切れにされたら困るんですが…。それで、同じ著者のこの本を注文してみました。

ちなみに、品切れというと、「ちょっと市場に商品がないだけ」という印象であまり深刻ではなさそうなニュアンスを感じますが、版元がこの言葉を使うときは限りなく「絶版」と同義です。

それはともかく、本が届いて分かったのは、これが上記の本の改訂新版だったってことでした。絶版にはなってなかったのは有難い限りですが、そうならそうと、どこかに告知するか(私が参照した時点では、版元のHPを見てもよく分からなかった)、書名を『改訂新版 ルーン文字の世界』にしていただきたかったです。旧版のタイトルをサブタイトルに使うのは、旧版を持っているお客さんを戸惑わせることになるので、個人的にはあまり感心いたしません(そういう本はたくさんありますけどね)。

で、せっかく買ったのですが本来の用途には時間的に間に合わず、でも中味は評判にたがわず面白い本でした。
しかも、あとがきにはこんな一文が…

「この「ルーン」という言葉は、今日の我が国でも若年層を中心に広く知られるようになったが、それは、ゲームや占いもそうだが、やはり数年前に(中略)大ヒットを飛ばした映画『ロード・オブ・ザ・リング』に負うところが大ではないだろうか。言語学者で大学教授でもあったトールキンは北欧神話やルーン文字について造詣も深く、そうした学問的知識を基に独自の空想世界を創り上げたが、これとは逆に、こうしたゲームや占いや映画を通じて「ルーン文字」の存在を知り、これに興味を覚えた方も少なくなかったにちがいない」

あらま、これはご明察…。確かに『LotR』を観れば「マザルブルの書」が読めれば面白いだろうなぁと思い、『ホビット』を見れば、エレボールの玉座の下に刻まれているあの文字は、いったい何て書いてあるんだろう、と釘づけになった方は多いはず。

これで解読に走るようになれば、それはオタクというよりは立派な専門家な訳ですが、当然そこまで行き着かないのでとりあえず飛ばして、この本の中身について。

本書の著者はラーシュ・マーグナル・エーノクセンというアイスランドの格闘技「グリーマ」の元チャンピオンだったという在野の研究者で、格闘技への関心から文字と文字の語る歴史を掘り起こす方へ興味を向けたという、ある意味、正統派の「オタクから専門家」ルートを極めた方といえます。

ですので、何かのきっかけで古文字に興味を持った人が何を知りたいか、というツボをしっかりと押さえてあり、それがこの本の最大の魅力です。

著者はルーン文字の来歴を語るにあたり、タキトゥスの『ゲルマーニア』に見える、ゲルマン人の占いの記述から始めます(これは西洋史の王道アプローチですが、胡散臭いとみられがちな事柄を解説するには効果的な滑り出し)。ゲルマン人は前途を占うとき、樹木の枝を切り取り、それに特殊な印を刻み付けて、白い布の上に放り投げる習慣があることが書かれているそうです。

タキトゥスはゲルマン人には書き言葉はない、とも記しているそうですが、中国の甲骨文字のように、占いと文字が何らかの関係を持つことを示唆しています。

続いて、北欧の古い文献に現れるルーン文字の情報、古北欧型ルーン文字そのものの解説(構造と音価)、ルーン文字の変化、碑文などが次々と紹介されていきます。

そのあと、ルーン文字を実際に解読できるように、特殊な綴り規則の解説があり、ヴィーキング時代の碑文の写真や中世のルーン写本などが図版つきで紹介されています。判型は普通の単行本サイズなのですが、きちんとスペースを使って図版を大きく載せているため、これらを見るためだけでも購入する価値があります。紙がいいのか印刷がいいのか、どの図版もとてもくっきりしていて、細部までよくわかります。しかも、大変贅沢なことにこの本は地味ながら2色ずりのため、写本の地は羊皮紙っぽく、ルーン文字はクッキリとした黒で、この手の図版に弱い読者を魅了すること間違いなしです。(こんなに凝ってて1,800円って、いったい何部刷ったんだろう…)

中世以降のルーン文字の研究史も大変興味深く、よろず文字に興味のある人には一読の価値があります。全国民を巻き込んだルーン研究っていうのもスゴイし、ルーン文字の研究で貴族になった人もスゴイですね。
ただ、呪術と縁が深い文字だっただけに、勝手な解釈も後を絶たなかったようです。あのナチスも、ルーン文字の神秘性と象徴性を最大限に利用したことが紹介されています。ドイツとルーン文字を結びつけるための勝手な解釈や、皆様もきっとご存じのナチ親衛隊のSS徽章、あれもルーン文字だそうです(言われてみれば…)。

専門用語をほとんど使用していないため、非常に気軽に読めます。専門家の方は物足りないかも知れませんが、概観をつかむにはうってつけの参考書だと思います。北欧に行く前に、この本でしっかり予習しておきたいですね!

ラーシュ・マーグナル・エーノクセン 著
荒川明久 訳
アルマット 発行
国際語学社 発売
1,800円  382ページ
 

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by silverspoonsjp | 2013-03-04 23:34 | 「指輪物語」関連の本
ここ数年、スケジュール管理はスマートフォンにお任せだったのですが、それだけではちょっと味気なく感じてきたのでまたアナログの手帳も使ってみることにしました。

せっかくカムバックするなら、少し新しいアイディアも取り込んでみようかな、と思い、手にしたのがこの本。

『マンスリー&ウィークリーで幸運を呼び込む「2度書き」手帳術 さとうめぐみ 著 東邦出版

ひゃー勘弁してくださいよ、1回書くのも面倒くさいのに2度書きっすか?!とおっしゃられるなかれ。確かにスゴイ面倒くさいですが、その面倒くささが秘孔を突いてくるので、気になる方はぜひ、トライしてみてください。

タイトルが胡散臭いのが気になる方もいらっしゃるかと思いますが、その辺は飛ばしてつまみ食いでも、やってみる価値はあります(後述するように、必ずしも続けなくてもよいのではと個人的には思います)。私はここのところ本当にツイてなかったので、この際、胡散臭くてもいいから実行してみるかと投げやりな気分でした。

さて、手帳術的に紹介すると、手帳のマンスリーページ、ウィークリーページの両方を極限まで利用するテクニックなのですが、そのやり方のあらましは以下の通り。

1 まず、自分が実現したいことを考える

2 それを月で割る

3 マンスリーページに、するべきことのほか、したいことも3つまで書く

4 仕事は青、プライベートは緑、体調に関することは赤、日常のことは黒、夢に関することは好きな色で、月の予定を書き込む。この色分けは手帳のどの部分を書くときも統一します。

5 日々の予定の中に、夢に向かって行動する、5分程度でできる予定項目を書き込んでおく。また、1日1縁と称して、安価またはただで、一人でできて時間がかからない、ワクワクする予定を記入しておく。

 
6 毎週はじめに、ウィークリーページに月の予定を写し、予定の詳細も記入。毎日繰り返してやること、定期的にやること(9時から5時まで仕事など)も必ず記入する。 

  そのほか、各日の頭に、今日はどんな日にするか、スケジュールに合わせてあらかじめ書いてしまう。同窓会で思わぬ人脈を得られたとか…

7 1日の終わりには、予定外に起こったことを後からわかるように書き込み、今日終わらなかったことは繰り越すかどうか考えます。

8 さらに、頂きものなど物質的・金銭的に得した(自分が相手に得をさせた)こと、精神的に豊かになれたこと(相手を豊かにしたこと)を「ハッピーマイレージ」と称して、それぞれ1行ずつメモする。

また、出来事・行動、結果・感情、学び・宣言をそれぞれ1行ずつ書きます。

この非常に面倒な作業を2週間ほどやってみたところ、驚くべきことが分かりました。

8番目のハッピーマイレージ、つまり、得したり、心豊かになれたことが、毎日各1行じゃ書ききれないほど起こっているということです。

「小確幸」なんて言葉もありましたが、気づけばなんとラッキーな毎日を送れていることか。文句を言ったらバチが当たるとはこのことです。

この方式でずっと記録していって、後で振り返ってみると面白いだろうと思いますが、かなりの手間がかかります。「作業事が大好き」「記録魔」みたいな人にはお勧めですが、システマティックすぎて、クリエイティブな人にはあまり向いてないかも知れません。で、もっとアバウトにラッキーになれる方法としておススメなのはこちら↓です(新年なので、妙なエントリーですが許してください…)

『書くだけで運と幸せが集まる「願いごと手帖」のつくり方』 ももせいづみ著 PHP文庫

これは、願いごとだけで1冊ノートを使う方法で、願いを思いのまま書くだけでいつの間にか叶ってしまう、というもの。せっかく買いためたお気に入りのノートの使い道を考えているときに目に留まった本です。

しかし、願いごとを思いつくままに書けって言われても、そりゃ願いごとはたくさんありますよ!っていう人は良いけど、あんまりツイてないと、自分の願いごとが何かさえ分からなくなってくるのが人間というもの。自分が本当にしたいことは何か。本当に欲しいものは何か。自分の事なのに、的確に文字にするのはとても難しいものです。逆に、書けるようになれば、それは実現への第一歩ということなんです。そうです、叩けよ、さらば開かれん。だけど、どこを叩くんだかわからないと、開けませんもんね(月光文字で書いてあったら、なおさらですよ)。

で、いったいどうなったら自分は嬉しいんだろう…と考えていくと、ぼちぼち思いあたることも出てきます。見つからない場合、この本ではこんな方法がおススメになってます。

好きなノートを用意して、願い事を書きます。

1 いま座っている場所で、足りないとずっと思っているものや、あったらいいなと思うものを書き出す
2 いまの自分自身を見て、こうなったらいいな、こんなものが欲しいというものを書き出す
3 家族や周りの人との関係を思いだし、こうだったら嬉しいな、と思うことを書き出す
4 仕事や趣味、地域活動のなかでこうなったらいいな、と思うことを書き出す
5 「身」「知」「社」(地位や資格)「財」「心」(充足感、満足感)など、自分の中に眠る大きな願いについて
書き出す

あとは基本、放っておく。たまーーーに、ノートを開いて、実現したことに印をしてみたり、少し違ったけど出た結果について、メモしておいたりする。年に一回は見直してみて、気になっていてずっと動かない願いごとは3つだけアクションを考えてみる(が、それをToDoにはしない。別の場所に書き出すだけ)

ここで大事なことは、目標じゃなくて、願いごとを書くことだ、と著者は言います。たとえばTOEICで何点を取るとか、○○の資格を取るとか、目標にしてしまうと、本当の願いのありかが分からなくなるし、いまの自分が目指せる範囲でしか、自分の未来を設定できなくなってしまう恐れもありますし、向上心のある人だと目標を達成したらまた次の目標を設定することになって、どこで幸せを感じるべきか分からず、無限ループに陥ってします。

足るを知る、というとむやみにガマンするみたいですけど、全然自分に必要じゃない目標を追っかけていくのではなくて、自分が本当に幸せと思うことは、小さいけれどたくさんある、ということに気がつくことが大事なんですね…

また、ToDoリストにしてしまうのも厳禁。そうすると、しなければならない義務で時間が埋まってしまい、本当にしたいことが見えなくなってしまうからだそうです。確かにそうですね。なので、願いごとは棚ぼた式で実現したように書くのがコツとのこと。プラス、自分が本当に手にしたいことは何かをよく考えて、手にする仕方や程度(さくさくと、すんなりと、あっさりと、など)までなるべく分かりやすく具体的に書くこと。できれば今自分が持っているものも有効利用して、たとえば、


・○○のバッグを買う→○○を偶然手に入れて、かっこよく使いこなす
・オーディションに受かってモデルになる→モデルになる話が舞い込んで充実した楽しい活動が続く
・来年は試験に絶対合格する→○○の試験にうかって家族と合格パーティーを開いて弾ける
・昇進して給料が増える→とんとん拍子に収入が○パーセント上がって、新車に買い替えた

…なんか大物小物の物欲満開な例ですが、この大小取り混ぜて、っていうのもコツの一つ。

大きいことはなかなか叶いにくいけど、小さなことで願いが実現するというのは結構あるもの。それに気が付いていくと、だんだん大きなことも実現するようになる。実現する大きなことというのは、実は、無意識の中にある、自分がこうしたいという望みなんだろうと思います。

自分でそれを探らずに、どこかで聞いてきたようなこと、たとえば、将来息子が○×大学に入学するとか、自分が24歳までに結婚するとか、そんなことを書いても実現しないし、実現してもおそらく幸せではないでしょう。

おおかたそれは自分の望みじゃなくて、お父さん・お母さんの希望だったり、世間の期待だったり、周りに言われてその気になってたり、ということだからです。もちろん、進学したい、結婚したいという願いについて本人がきちんとその行きつく先について考えていて、強くそれを願っているのなら、いまの日本の状況だったら実現するでしょう。

そう考えると、深いですね、このやり方は。

ある人にとって何が幸せであるかということは、他の人には決められないことなので、それを自分との対話の中で探っていくというのは、シンプルではありますが、心理カウンセリングに通じる、一種の内観法といえます。

どんなことでも良いから願いごとを書いてみるというと、ブランドもののカバンが欲しいとか、おいしいケーキが食べたいとか、個人的で俗っぽい望みしか出てこないように見えるかもしれませんが、表面的な事が叶って、その先を考えていくほどに、なぜその望みが出てくるかというところへ考えが至り、自分が本当に本当に欲するものは何なのかについて、多くの人が向き合うことになるでしょう。

なんて、エラそうなことを書いておきながら、自分はといえばつい、「エルフ語ネイティブに道を聞かれて答えられる」なんて願い事を書き込んでしまったりするんですが、なんか実現の暁には恐ろしいことになりそうな、と思ってるうちは、あり得ないんでしょうねぇ…
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by silverspoonsjp | 2013-01-15 21:13 | センス・オブ・ワンダーの本
こちらはシーズン1に関するエントリーです

私がいま一番ハマってる番組はこちら、

「おとなの基礎英語」

再放送の途中からなのですが、それが良かったみたい。ちょうど舞台が香港なので、興味を持って見ています。シナリオを書いた人が詳しいのか、コーディネーターの人が詳しいのか分かりませんが、ちゃんと香港らしい小ネタも織り込んであって、単にロケの背景じゃないのがいいところ。

取り上げられるのは基本、中学3年間で習った表現だけなのに、結構口に出てこなくて見ててショック…。

月~木の毎日たった10分の番組ですが、とてもよく考えて作られていると思います。シーズン1は、日本から、香港で働く姉の留守番を頼まれて出かけたミカが、いろいろな出来事に出合う…というストーリー仕立てになっています。

スキット中の「今日のフレーズ」の場所だけクイズのような形で伏せられていて、それをスタジオで見ているゲストの千里子さんが太田エイミーさんからヒントをもらって何とか言い当てようと頑張る。できないときは、もう1人のゲストのジェイソンさんが助ける。

で、答えをチェックし、講師の説明を聞いたら、今日のフレーズの箇所からスキットの続きをみる。そのあと、もう1回「今日のフレーズ」についてスタジオであれこれトークをして、似た表現も紹介。毎週最後の回には表現をチェックするテスト…という流れになっています。

番組のテーマは「伝えたい 心から 届けたい 素直な気持ち」という、オープニングの歌詞が、実によく表していると思います)。


で、スキットがほのかにラブストーリーになっていて、ついつい続きをチェックしてしまうんですねー。そういうお話の妙もさることながら、番組コンセプトが最近の外国語学習のトレンドをちゃんと押さえているなーさすがだなーと思うわけです。

たとえば、こんなところ。

・舞台をアジアに設定している。
・スキットの登場人物はいずれも英語が母語ではない。(今回は一人が香港人で一人が日本人)
・主人公は女性。
・中学で習った簡単な表現ではあるが、自然な会話で使われる英語がターゲット。
・さりげなく、英語を使って「何かができる」ように仕組んでいる。
・さりげなく、何度も復習している。
・さりげなく、追加表現も覚えるように仕向けている。
・主なスキットは英語でも、現地の言葉(今回は広東語)や文化を尊重する姿勢を崩さない。
・視聴者代表の千里子さんはごく一般的な日本人の英語レベルで共感できる。
・スキットに字幕をつけたり解説したりせず、まずは自分で内容を推測させようとしている。

たった10分で本当にスゴイ。

まず、舞台設定。ひところの、英語はアメリカ人かイギリス人のお手本を見習うもの、という常識をぶっ飛ばし、お互いの言葉が通じないときには共通語としてとりあえず英語を使っとけ!という「とりあえず英語」を前面に出してます。放送大学の「発音をめぐる冒険」という、これまた私の好きな番組があるのですが、その番組も、この「オトキソ」ほどぶっ飛んではいないものの、いろいろな地域のいろいろな英語の発音や表現を「可愛い発音ですね」「素敵な表現ですね」と肯定しています。

英語だけじゃなく、フランス語会話なんか見ると、いまや「花のおパリ」みたいな内容じゃなくて、アフリカ出身のフランス語話者の話題とか、きっちり出しています。いまは、こういうのがトレンドらしい。

主人公が女性というのも、昔はあまりありませんでした。最近は多いですね、こういうパターン。

英語が自然なのもポイント高いです。「おとなの」というだけあって、日本語から考えたらこう訳すけど、ふつう英語ではこういう言い方をする…という微妙なところをついてくるフレーズが多いです(しかも、なぁんだ、というくらい簡単な表現が多い)。

また、英語が話せるようになるというより、修理をお願いしてみたり、困った状況に救いを求めたりなど、何か達成したいことができるほうに目的があって、それを英語でするならどう?みたいな状況設定になっているので、勉強のために勉強してる感が皆無なのもいいですね。

それに、やむなく英語で話すとはいえ、現地語は現地語でちゃんと使われている、できればそっちにも興味を持ってね、世の中、英語一色じゃないんですよ、という隠れたメッセージが込められているのも、今風です。

そして、スタジオゲストの千里子さんがさっぱり英語ができない(!)というのも、実にホッとする演出で憎いですね…思いっきりカタカナ英語なんだもん。でも、これでも大丈夫だよ、という力強い励ましを感じます。彼女がまず今日のフレーズを推測して、ゲストが補強して、スキットで確かめて、応用して、番組終了時のあいさつにも使って…とさりげなくはありますが、何度も何度も復習の機会が設けられています。

さらにさらに、私が一番スゴイと思うのは、今日の表現以外のスキットを
・敢えて訳したり、解説しない。
というところ。

テキスト買ったら訳が載ってるのでしょうが、まずはテレビだけを観て勉強してみるのをおススメします。この方法で、相手が何を伝えたいかを「推測」する訓練を積む仕組みになってるんですね。文字に頼らず、音声とシチュエーションから内容を理解しようと集中することは、日本の外国語学習に弱い点。そこをカバーしてる構成はお見事です。

というわけで、この番組、金曜にないのがとても残念。土曜にはまとめて再放送があります。
詳しくはこちらのページでチェックしてみてくださいね。See you!

【追加情報】
この番組、やはり大評判になったらしく、2013年度は続編を放送中。また、シーズン1についてはまとめの単行本が2冊も出ました。


1)CD BOOK おとなの基礎英語 100のフレーズで話せる英会話 (NHK出版)
2)DVD BOOK おとなの基礎英語 シンガポール 香港 タイ (主婦の友)

1)は、スキットの中から今日のフレーズ+αを抜き出して解説し、類似表現も練習できるようにしたもの。
2)は、ドラマ部分だけを収録したDVDと、その訳をまとめたもの。

2)の方がストーリーの筋は追えますが、練習に役に立つのは1ですね。
ドラマがみたいなら2、勉強したいなら1かな。

ということで、See you!
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by silverspoonsjp | 2013-01-11 00:03 | 英語の本
皆さん ドブリ ビーチェル!

覚えた表現は骨までしゃぶる、銀の匙です。
感心にもまだロシア語を勉強しています。(←誰も褒めてくれないので自分で言っとく)

何事にも面倒くさがりなので、地道な外国語学習なんか大嫌い。
別に作家や通訳になる訳じゃなし、
そこに行きさえすれば、私が必要な程度の外国語なんて
簡単に覚えられるのですから(これは私だけではなく、たいていの人が)。
これまでもこうしたズルをして、すっかり味をしめているので、
なかなかこのらくちんな方式から思考回路が抜け出せません。

しかしまあ、社会人ではそうそうワガママも言えません。
ロシア語を勉強したいからって、さくっと旅行に行けるでもなし。
次のチョイスは語学学校だけど、お金がかかるし。
日本にいるロシア人の日本語の勉強をジャマする訳にもいかないし。

仕方ないので、ラジオのロシア語講座を使うことにしました。

昔、ラジオ講座だけで英語を覚えた!みたいな人の話は
イマイチ信用していませんでした。だって、ラジオは一方通行だし、
自分が言い間違えても直してくれないからです。
(私は、外国語が上達する唯一の方法は、自分で言い方を考え、
間違えて、直されることだと思っています。子どもはみんな、
そうやって覚えてますよね…)

第一、ラジオ講座の教材が、あまり面白くなくて…。
しかも、だいたいがリスナーをナメてるのか、簡単過ぎます。
ナニ威張ってるのかって?じゃー証拠を見せましょう。
ホラ、ラジオ講座のページにある、中国語レベルテスト。
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見て下さい、1位ですよ。(って同順二百数十人いるけど、でも
1位は気持ち良いですよね、あっはっは)っていうか、
こんなにたくさんの人が100点取ってて
レベル分けの役に立つわけ?

…とまあ、これまで歯牙にもかけて来なかったラジオ講座ですが、
全然知らない言葉には、今さらながら、かなり役に立つことに気づきました。
名付けて、絨毯爆撃方式。

1.ラジオの語学講座は本放送というのが毎日15分くらいあります。
これは、今書店で売られているテキストを見ながら聴くもの。
今年の講師は八島雅彦先生。ソフトな語り口で、ロシア語が好きでたまらない!という雰囲気を醸し出しているのが何ともGood。ゲストとのやりとりも軽妙です。簡単な内容の割に練習問題は手応えがある内容。
ただし、(私にとっては)聴きづらい時間に放送されているので、
直接聴くことが難しいし、今年の内容は表現中心で文法はあまりやってない。

しかし、ありがたいことに、この放送は「ストリーミング方式」で、
翌週1週間、ネット上で聴くことができます。1周遅れになりますので、
私はこれを復習に使うことにしました。

2.まいにち放送されてる語学講座にはもう一つ、
「アンコールまいにちロシア語」というのがあります。
これは2010年度(つまり2年前)に放送された内容と同じで、
全部通したテキストを売っています。

残念ながらCDはもう入手できません。なので、音声はラジオで聴くか、
らじる☆らじる」というネットラジオで聴きます。これを1日1課、録音し、
家に帰ったら必ず聴きます。つまり、これを本放送のように使っています。

2010年度の講師は柳町裕子先生で、あまり立て板に水でなく、しかも
とっても親しみのもてる解説で毎日楽しく聴いています。スキットも後半はとても自然で、使えそうな表現がたくさん出てくるし、初心者の苦手そうな内容は必ず繰り返してくれる親切設計でありがたいです。日本、しかも新潟を舞台にしているという点も物珍しく、また、ゲストのトークや文法の説明もよく練られていて、オススメの内容です。

3.そして、実はもう一つ、ラジオ講座を使っています。
それは去年(2011年)のバックナンバーです。
基本的にロシア語講座は半年で講座が修了し、
次の半年は再放送になるので、本は6冊、CDは6枚買えば済みます。
チリもつもれば結構なお値段ではありますが、教室に行くよりは安いと思って、
思い切って買いました。

NHK出版は今出てる号の1年前の1つ前の号までしかバックナンバーを
置いていないので、今からだともう4月号(5月号もたぶん)は買えません。

ですが、4月号なら、中味は10月号を買っても一緒です。
以下、5月号は11月号、6月号は12月号…と同じなので、
10月号から翌3月号まで揃えれば、一通りOKです。
2011年度は表紙がとても可愛く
(特に4月号と5月号が可愛かったんだけど…)、
CDとセットで持っていると、何ともいえず幸せな気持ちです。

また、2011年の講師は源貴志先生で、
文法がきっちり整理して示されているので、
後々役に立つと思います。
私はCDを録音して持ってあるき、スキマ時間に聴いて、
地道にコマ数を稼いでいます。

つまり、

3を2ヶ月先の内容まで-1を1週間先の内容まで-2を1日1課

進んでいるので、何気なく2回復習することになり、
しかも文法事項は同じなのに、テキストも単語も異なるので、
飽きずに続くという仕掛けなのです。
(実際には、この前ご紹介した「初級ロシア語文法」
復習にもなっているので、
ほぼ同じ文法内容を4回学習することになります)

そして、3が全部終わったら、同じく源貴志先生がこの年のテキストを
中心に編んだという、「ロシア語練習ドリル」NHK出版に手を付ける
予定です。実は、それぞれの文法事項が終わった時点でちょっと
やってみたんですが、今の私には例文が難し過ぎる…。
でも、半年が終わった時点ならちょうど良いくらいだと思います。

ということで、果たしてどのくらい効果が上がるか、半年後のお楽しみです!
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by silverspoonsjp | 2012-04-24 23:55 | その他のことばの本

初級ロシア語文法

この秋(って去年ね…遠い目)、ロシアに行って参りました。

ロシアといえば、神保町の住民なら、
「バラライカ」のロシア!
「ナウカ書店」のロシア!
「サラファン」のロシア!
おや、結構ゆかりが深いですね。おっと、そうそう、
「ニコライ大聖堂」のロシア!

そして、指輪ファンなら当然、
シュロブ大好物マトリョーシカのロシア!(こらこらこらこら!!)

際限ないのでこの辺でやめときますが、気が付かなかっただけで、
結構ロシアって身近にありますね。
そういや昔から結構ロシアのモノが好きだったんでした。
映画とか、音楽とか、絵とか、SFとか…。
今は独立しちゃってる地域のモノが多いから、正確にはロシアじゃないけど、
ソビエトっていうと、イメージまた違うし。

ま、とにかく、遅い夏休みが取れたのと、いまはツアーじゃなくてもロシアに行ける、という人の話を聞いたので、これはチャンスとばかり、出かけてみたのでした。

そしたらもう、ツボにはまったの何のって。
うら寂しく寒々しい平原や、ひっそりした森をバックに、
絵から抜け出して来たような美しい人々や建物。
物見遊山で覗く教会、覗く教会、どこでもめちゃくちゃレベルの高い
アカペラの合唱が聞こえ、(もちろんby普通の信者さん)
街のカフェではびっくりするほどおいしいお料理が…。

これで気に入らなかったらヘンですよ。
物価が高いのが玉に瑕だけど。
まあ、東京よりは、安かったですけどね…。

以来、人に会うごとに旅行先にはロシアを勧めまくってる私。
(ご興味があれば、旅行の様子も別のところに書いたので見てやってください)

さて、そんなに面白かったロシア旅行ですが、一つ残念なことがありました。
それは、ロシア語がほとんど分からなかったこと。

ロシア語の旅行会話本がとても良くできていたので、
ほとんどそれで用は足りたし、片言のロシア語でも
皆さん、それなりに親切にはしてくれたのですが、
じっくり観察できるという利点はあるもの、言葉がちゃんと出来ないと、
テレビの紀行番組を見ているみたいで、良いことも悪いことも
ダイレクトに心に響いてこない気がします。

日本人には言われたくないと思いますが、
とにかくモスクワでは英語が通じないし、二カ国語表示はほとんどありません。
(ゴンドールに王が必要ないのと一緒ですかね…)
サンクトペテルブルクの人は結構英語ができたんだけど、
せっかく英語圏以外の国に来たのに、それじゃ面白くないですもんね。

で、きちんと勉強しようかなと思って、読み始めたのがこの本、
黒田龍之助 著 『初級ロシア語文法』(三修社)。

えっ、会話のために勉強するんでしょ、何で文法が必要なの…?
と自分が思うけどこればかりは仕方ありません。
何せロシア語には「一致」と「変化」という厄介な性質があるので、
旅行会話帳の単語を入れ替えただけでは、通じる文章にならない(らしい)んですよ。

「一致」と「変化」 なんだそりゃー?
知りたいでしょう?!
ほら、文法書を読まなきゃ、と思うでしょ?!

取りあえず私はそう思ったので、まず文法書から始めることにしました。
外国語は音から、がポリシーではありますが、何とおいしいことに、
この本にはばっちり音声CDが付属しています。

しかも著者が、あの「羊皮紙に眠る文字たち」の黒田龍之助先生ですよ!
当然、文法用語の知識をひけらかそうとして書いているとしか思えない、
凡百の類書とは比べものになりません。

著書にはほとんど目を通しているくらい、好きな先生の本なので、
当然学習にも身が入る…といいなぁ。

400ページもあって、ボリュームもばっちり、お得感満載。
しかも、課をとても細かく分けている上に、各課が扉で始まっていて、
実質4ページ進むと1課が終わり、非常に達成感があります。
本当に小さな工夫ですが、見開き単位でレッスンが進む本が
いかに見えないストレスを与えるか実感しました。

まあ、ただロシア語は、
キリル文字が何とか読めるくらいまでは嬉しいんだけど、
日本語遣いにとっては発想の違いが大きくてやっぱり大変。
複数形なんて男性、女性、中性の他に、最後の文字によって
作り方が微妙に替わったり、アクセントの位置が変わったりと
正直面倒…と思っていたら、先生のこのお言葉。

「このように、ロシア語は複数形の作り方一つとってもこれほど複雑であり、
学習者を飽きさせることが決してないのです。」


どうですか、モノは考えよう このポジティブ思考!
私なんかすっかり感化されてしまい、変化表を見ると、
ああ、これがロシア語流のおもてなしなのね、お気遣いすいません。

と思える境地に…


なりたいなぁ…。

周りの人にロシア語の勉強始めたんだ~と言うと、
意外な人が
「自分も勉強したことある」
「英語塾の先生が実はロシア語専攻だった」
「(バレエを極めたくて)ロシア留学を本気で考えたことがある」
「ロシア語で I love you」が言える」
「実は自分、正教徒」(マジですか!?)
と言い出し、ロシア語学習人口の多さにも驚く今日この頃、
もし皆様がロシア語に興味をお持ちだったり、
あるいは過去に囓って挫折していたり、するならば、
ちょっとご覧になってみると、毎日が楽しくなるかも知れない本でございます。

健闘を祈る!
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by silverspoonsjp | 2012-02-26 21:06 | その他のことばの本
皆様こんばんは。長のご無沙汰でございました。
今年はちょっとウチのが病に倒れた上に、再発を心配しすぎたあまり私まで倒れ、本当に自分でも何やってんだかなーでございました。心配したって治るわけじゃないのにね。おかげでアレコレと滞り、ご迷惑をお掛けした皆様、申し訳ございませんでした。

と言ってるうちに、もう今年も最終日ですが、有終の美で、
今回は一番好きな本で締めたいと思います。

動物のことばが話せる獣医さん、ドリトル先生シリーズの1冊です。
小さい頃、井伏鱒二訳でお読みになった方も多いことでしょう。

このシリーズの英語版は、いろんな出版社からいろんな種類のものが出ているのでどれを選ぶか本当に迷うのですが、今年読んだのは、
Bantam Doubleday Dell Booksから出されたバージョンです。

ペーパーバックでお安い本なのですが、
きちんと原作者ロフティングの挿絵がページいっぱいに使ってあり(←これ重要)、一見分厚く見えますが、驚くほどサクサク読めます。

厚い本だと途中でイヤになっちゃうことあるでしょ?
この本は2見開きか3見開きで1章が終わるように、
原文を上手く圧縮したり、レイアウトを工夫して作ってあり、
そんなに短い割に、どの章もわかりやすく、続きが読みたくてしょうがないような感じにまとめてあります。
これがサクサク読める秘訣なのです。

どの程度オリジナルと近いのか、比べてみようと思っていたのですが、
いまだオリジナルが手に入らずにいます。
第一、ネット書店の書誌情報では、どれがオリジナルなんだか今ひとつハッキリしません。
確実に著者によるイラストが入っているのがどれかも分かりづらいし…。
復刻版というのは間違いがなさそうですが、日本語版の底本になっているのは、そのバージョンではなさそうです。

説明を読む限りでは、オリジナルが書かれた当時の描写に差別的な内容があるために、いま普通に流通しているものには、多かれ少なかれ、手が入っているのだそうです。
だからといって、挿絵を全面的に差し替えなくてもいいと思うんだけど、ああ、挿絵にも差別的なものがあるんですね、きっと。

こういう場合、オリジナルを変更すべきという意見、変えるべきではないという意見、どちらの立場も分かるので、コメントは控えさせて頂きます。
巻頭にエクスキューズを置いて、文章はオリジナルというのは妥当なようですが、子ども向けの本という性格を考えるとベストなのかどうか…

前置きが長くなりましたが、いくつになって読んでも、本当にこの本は面白いですね。

私は、いつも抜群のアイデアを考えついてドリトル先生の窮地を救う、オウムのポリネシアが大好きで、他の登場人物はすっかり忘れていましたが、そういや本の語り手はトミー・スタビンズ少年だったんですよね…。

読んだ年より上の設定だったので(しかも今読んでもすごく大人びてるし)、
自分にとってはドリトル先生と同じくらい遠い世界の人に感じてました。
今の方がむしろ、スタビンズ少年の目を通して物語を見渡せるような気がします。
貧しくて学校にも行かれなかったスタビンズ少年ですが、
音楽を愛するお父さん、優しいお母さんに大切に育てられたというあたりが、
お話のトーンに大きく影響しています。

それにしても、お母さんの英語の丁寧なこと、オリジナルでもこうなんでしょうか…。

英語版の全編でいちばん興味深かったのはこのシーン。
スタビンズ少年が、自分も動物のことばが話せるようになるかどうか、
ポリネシアに尋ねるシーンです。

“Do you think I could ever learn the languages of animals?”
“Well,it depends,Are you clever at lessons?”
“I don't know” 

スタビンズ少年は学校に行ったことがないので、
授業についていけるのかどうかわかりません。
ポリネシアは学校に行ってるかどうかは大した差ではない、
と少年を慰めた後、こう聞きます。

“Are you a good noticer?
Being a good noticer is terribly important”


物事を観察する力があるかどうか…博物学者になるには、
確かに大切でしょうけど、ことばを学ぶにも、大事な能力なんですね。
さすがポリネシア!

と、まあ、簡単な英語で結構深い内容のこのお話、
懐かしい皆様にも、初めて読む皆様にも自信を持ってオススメ致します。

ということで、皆様、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

N.H.Kleinbaum編
4.5USドル
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by silverspoonsjp | 2010-12-31 23:11 | 英語の本

時節柄。

ちょっと物騒かなと思うのですが。

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なんかもう、このページに載るの確定って感じなんですけど。

あるいは、『世界でもっとも阿呆な旅』の目的地とか?

いえ、実は自分、パナマとハイチを間違えてたっていうのがオチなんですけれども…
(タイムリーな話題かと思って…)
そして、こう見えても地理の教員免状を持ってるんですけれども…

それにしてもハイチの歴史は本当に悲惨。(wikiには簡単にしか書いてないけど…)
こんなことが許されるんでしょうか…
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by silverspoonsjp | 2010-02-04 23:57 | プチ日記