本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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こんばんは。

ちょっと仕事の都合で、とある指数のことを調べたときに、自己診断ツールがあったので試しにやってみました。
ちなみに診断ツールはコレです。

どうせ自分で答えられるような人には関係ないでしょと思ったら、

思いっきり閾値大幅越えなんですけど。
っていうか、この数字、重症…??(くらくら)

いや、自己申告なんて当てになりませんよ(ぜいぜい)。

と思って、「サリーとアン課題」をやってみたら…

できないじゃん!

っていうか、「サリーとアン課題」は読解の問題でもあるんですから、これが間違ったということは正しく校正できないってことじゃないですか?(しくしくしくしくしくしく…)
っていうか、頭悪いんじゃないですか?(しくしくしくしくしくしく…)

いえ、自分でも脳のどこかが壊れてるかなーと思わなくはなかったんですけど、きっと大きくなるまでに、何かが補ってくれたんでしょうね。たぶんそうだと思う。たぶんそうじゃないかな?ま、ちょっと覚悟はしておけ。

ちなみに子どもの頃は、典型的な症状とされる以下の事柄がすべて当てはまる子どもでしたが、残念ながらいまはかなり違います。

諸兄・諸姉に思い当たるフシはありませんか?

・同じことを繰り返しするのが好きです。ビデオでは気に入った30秒くらいの場面を10回でも20回でも巻き戻して見ています(LotRを何十回も見たりね)

・事実だけを羅列した作文を書く(昔は先生に驚かれたものです…今は〆切間際だとついそんな文章になりがち・笑)

・乗り物が大好きで、ナンバープレートから外側の広告に描いてある電話番号まで覚えていて、事細かな絵を描く(鉄子だもんね)

・車のナンバー、時刻表などの細かい情報やデータなど、数字や数量、文字などをとても細かく覚えている(史学科でした)

・一日の計画が決まっていたり、毎日の決まり事があるようで、急遽予定が変わることをとても嫌がる(今はどたキャン不可とか言ったらクビが飛ぶから気にしてません)

・不器用さが目立つ。ボールの受け取りがうまくできない、歩き方がぎこちないなど(これは今でもそう)

・特定のものへのこだわりが強い(これは今でもそう…)

・行動の順序をこだわり、その通りにいかないとやり直したり、怒ったりする(怒りはしないけど…)

・突然の音に過剰に反応する(これは今でもそうです)

・特定のものを見ることや音を聞くことに苦痛を感じているようだ(それは、ミナス・テ〈以下自粛〉)

・物事や手順を視覚化して確認しないと不安(ビジネススキルじゃなかったのね…)。

まあ、いいや。今度「相性テスト」とか言ってうちの職場の人にやらせてみよっと。きっと皆高得点だと思うわ…(新年早々ブラックな私)。周りが似たものばかりなら、特に問題も起きないという、そういうオチに持っていきたい今日このごろです。はぁ。
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by silverspoonsjp | 2010-01-13 00:39 | プチ日記 | Trackback | Comments(4)
最近は「ウェブ」か「マップ」しか使ってなかったので、全然気が付かなかったけど、Googleに「書籍」ってカテゴリーが出来てたみたいですね。

これが訴訟だ和解だと大騒ぎになってた機能か…へーぇと思いつつ試してみました。

たとえば「One ring to rule them all」と検索してみると(^^;)
原作の「旅の仲間」の該当ページをはじめ、
Lex Populiに始まって、トールキンのガイド本やら指輪物語の映画関連本やら、本文にこの詩が引用されている書籍がずらずら出てきます。

ちなみに下の方の欄に、本の中でよく使われている語句としてAragornが一番大きく出ているのはどういうことなんでしょうか?(ちなみにちなみに、Aragornよりは小さい字でMerry とPippinも出てくるのに、Frodoが出てこないのはナゼなんでしょう??)

うーむ…これはこれは…。

日本の書籍ではどうかと思って、

石炭をば早や積み果てつ

と入力してみると、
鴎外全集の一部(該当部分の6字くらいを1ページにわたって横長に表示)
が出てきました。

確かに、このページそのものは出てこないのですが、
検索した時点で鴎外全集の400ページに記載があること、前後の文章なども出てきますし、
アメリカの大学に蔵書があるためか、がっつりデジタル化されています。

こういう仕組みは確かに調べ物なんかにはとても便利です。
論文を書くときに、どこに自分の欲しい情報が載っているか探すところに時間がかかっていたのが、これならあっという間。

しかも、ネットに慣れてる人は調べ物をするとき、本を探すってことを考えつかないみたいですが、ネットを窓口にすればもれなく探せますしね。

それなのに何が問題なのかといえば、たとえば、

・いきなり無許可で印刷物をスキャンしてデジタル化し、これをネットで公開するというやり方は乱暴過ぎる。

・検索に賛成なら何もしなくて良いが、反対するには高いハードルがあるうえ、一方的に不利な立場に立たされるというのはアンフェアではないのか。

・ユーザーにとっては無料に見えるが、Googleは(現状)広告料で成り立っている。著作権者や出版社がコストをかけて作ったコンテンツを許可なく利用してもうけているのはどうなのか(ただ、これはニュースの検索の方が影響大きかったと思いますけど)。

・絶版本や著作者の許可が取れた書籍のみを全文公開するというが、その支払いの窓口はGoogle一社であり、著作者には相応の著作権料が払われるというものの、額や支払い方法はGoogleの都合によって左右される恐れがある。

・将来的に、全世界の本に対して、Googleの恣意的な判断で検閲まがいのことが行われる可能性は排除できるのだろうか。

私も上記の懸念はもっともだと思うんですが、一方で、Googleがやらなくてもどこかがやるだろう、という気もするんですね…。なので、結局、問題は、

一私企業であるGoogleの独り勝ちになるやり口は如何なものか

ということに尽きるんだろうと思います。

あとは、ますます書籍のデジタル化が進むだろう、ということでしょうか。
この点については、またの機会に…。
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by silverspoonsjp | 2010-01-04 23:34 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(0)

どうぞ皆様、良いお年を

皆様にとって2009年はいかがだったでしょうか。

ここ数年、ラッキーだったとは言い難かった私ですが、
今年も年頭から災難続きで、
自分としては、とにかく早く年が変わって欲しいとばかり思っておりました。
逆に、一生の思い出に残る年になった方も多いことでしょうね。

これから来るかも知れない最大災厄の事を考えると、
あまり早く年が過ぎるのも考えものなのですが、
ここは一つ、「災厄コナーズ」を心に持って、
立ち向かいたいと思います。
今年ツイてなかった皆様もどうぞご一緒に…

それでは、来る年が皆様にとって、
良い年でありますように。

来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

銀の匙 拝
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by silverspoonsjp | 2009-12-31 23:41 | プチ日記 | Trackback | Comments(2)

お申し込みは今すぐに!

いきなりですが、お知らせです。

ご存じの方には懐かしい、初めての方には感動の
帰ってきたエルフ語講座、10月17日(土)に開催の運びとなりました。
あと定員に若干名空きがあるそうです。
詳細はこちらまで。

思いっきり学会とぶつかってるし(泣 (っていうか、先生大丈夫なのかしら…?)
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by silverspoonsjp | 2009-09-29 21:10 | プチ日記 | Trackback | Comments(0)

日食ツアー

皆さま大変ご無沙汰致しました。

この数ヶ月、ブログ休止へ追い込まれる羽目になった私事につきまして、いろいろとお心遣いを頂きました皆様、本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。やっと少し何かしようという元気も出て参りましたので、ご放念ください。

まあ、私がどんなに心配したって事態が好転する訳ではない(そうだったらどんなに良いか)というか、きっとむしろ悪くなるので、記事を再開することに致しました。もう二度と長期にエントリーを止めなくても済むことを、私は心から神様にお祈りしております。本当、こればかりは神様がお決めになることなので…。

気を取り直して。
復帰第一弾なので、時事的にズレた話題になってますことをお許しください。

さて、拙ワニこと、家の者はワニのくせに果物が大好きなため、拙宅では「果子狸(くだものタヌキ=ハクビシン)」と呼ばれております(ハクビシンは果物が大好物なので美味しいらしい)。彼によると、果物が好きなのはハクビシンだけではないらしく、こんな話があるんだとか。

茘枝といえば、あの楊貴妃が、夜に日を継いで届けさせたという逸話があるくらい、中国では高貴で美味しい果物の代名詞。そして逸話からもわかるように、摘みたてででなければ美味しい茘枝とは言えません。で、わざわざ香港や台湾のグルマンが、摘みたてを賞味するために名産地である広東省までやってくるらしいです。いわば、「茘枝狩り」とでも言いますか。

しかも、究極の「茘枝狩り」とは、そんな甘いものではなく、つぼみの段階から始まってるらしいのです。

お茶にも名樹があるように、茘枝にも有名な樹があるそうで、それは何と、栗と茘枝の掛け合わせになってるらしい。というのも、元々美味しい茘枝として知られた老木が雷に打たれ、隣の栗の木と強制的に接ぎ木されたからだというんです(そんな事が本当に起こるものかどうか、私の知るところではございませんが…)

で、たった1本のその樹には、つぼみのうちから買い手がついてるそうです。当然、そこから実がなるかどうかは運次第。今年は途中で散っちゃった…とか涙目の人が毎年いるんだろうなあ…。

という話をしてたら、ネットニュースにかじりついてた拙ワニが、「上海にもグルメツアーがある」と言いだしました。

「えっ、まだ上海ガニの季節じゃないよね?何なの?」
「だって、ヨーロッパからわざわざ日帰りだって。すごく美味しいものだと思う…」

ヨーロッパから日帰り??

「だって日食ツアーって…」
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by silverspoonsjp | 2009-08-01 22:26 | プチ日記 | Trackback | Comments(6)

図書館の興亡

マシュー・バトルズ著「図書館の興亡-古代アレクサンドリアから現代まで」(草思社)という本を、それこそ図書館から借りて読んでました。

大変申し上げにくいのですが、この本は、私には、典型的な「参考書を右から左に写して書いた本」に見えるため、あまり積極的にオススメは致しません。特に古代の部分は、著者もよく理解しないで書いてるんじゃないかと思われるフシがあり、どこまで本気にしてよいのか迷います(リテラシーを試されてるのでしょうか?)。

訳もー異国情緒を醸し出すためと思いたいですが-中国古代の書記用具で「黒インク」はないでしょう…それを日本語では「墨」っていうのでは…?(古代中国では黒インクを使っていたのなら、失礼しました…)石碑の森は、「碑林」のことなのでは…いえ、良いんですけど、別に。

文句があるなら読まなきゃいいでしょ、何で読んだの、と問われれば、それはcrannさんのブログを拝見して「ゲニーザ」って何だろ?と思ったからです(crannさん、いつも面白い話題をありがとうございます)。

けなしておいて何ですが、B級映画も見方次第なのと同様、どんな本でも見どころはあります。「考察」って言葉をゲニーザに埋めてきちゃったらしい本ではありますが、図書館の来し方についてまがりなりにも1冊にまとまっていると、読み手の方では、行く末について考えてみることも出来るというものです。

著者はハーバード大のワイドナー記念図書館で司書をつとめた人だそうで、よって、司書の役割について書かれた箇所と、アメリカの図書館について書かれた箇所は、なるほどね、と思わせてくれます。

以前、アメリカの子ども向けの本で、開拓地に本を載せてやってくる幌馬車図書館(現在の移動図書館のご先祖みたいなものでしょうか)の事を知りました。この本では、それらが一定の期間、まとまってある農家などに貸し出される「ホーム・ライブラリー」の紹介があります。

20世紀の初頭、アメリカ開拓農家の仕事はあまりにも厳しく、本を読むゆとりは親にも子にもそれほどなかったと思われます。前述の本でも、移動図書館の本を読む事に、親はあまり乗り気ではありませんでした。それを思うと、本書の写真にある、祭壇のように恭しく本のセットが置かれた光景には、そんな暮らしでも本を読みたいと思う人たちもいたんだと、畏敬の念まで覚えてしまいます。

性質は違いますが、二十世紀初頭、図書館に出入りするのを禁じられていた黒人が、そんな中でも知恵を絞って本を借り出した話なんていうのも出ていて、本があふれているのに全然読まない人も多い身の回りの状況と考え合わせると、皮肉というか何というか、考えさせられる話です。

そういえば、ローラ・インガルスの本に、クリスマスプレゼントにテニスンの詩集を贈られる話が出てきましたね(ローラは、クリスマス前に引き出しの中に隠してあったのを見つけてしまい、あまりに続きを待ちこがれたため、実際に読んだ時、がっかりしたらしいです。とても良くわかる気がする…ので印象に残ってます(苦笑)

さて、肝心の「ゲニーザ」(「ゲニザ」の方が検索ではヒットしやすい)については、「書物の墓場『ゲニーザ』」という節で6ページくらい紹介があります。「ゲニーザ」はユダヤ教のシナゴークの一角にある、使い終わった、文字の書かれた紙を集めておく場所を指すそうです。

ユダヤ教やイスラム教では書かれたものを神聖視する伝統があり、それらが冒涜されないように保存しておくと、中身が魂のように昇天する、ということなのだそうです。ですから、系統だって本を集めた訳でもなく、外に向かって開かれることもありませんでした。

したがってゲニーザに保存されたものはは焚書のような受難に遭うこともなく、後世にとって有用か否かの振り分けをされることもなく、千年にわたってただ延々と蓄積されてきたのです。

アレキサンドリアの図書館以来、図書館に集められた本はほぼ例外なく消失の運命をたどっているというのに、墓場にある本は後世に伝わるとは…。図書館の歴史にこの項目を入れた著者のセンスは「買い」とすべき、なんでしょうね。

目次抜粋

アレクサンドリア炎上
 焚書坑儒と石碑の森
 消えたアステカの絵文書
 「クーマの巫女(シビッラ)」の予言書

知恵の館
 バヌ・ムーサ三兄弟と知恵の館
 図書館のルネッサンス

書物合戦
 スウィフト

みんなに本を
 新時代の司書の資質
 

知的遺産の消失
 「本を焼くところでは、やがて人を焼く」
  ルーヴェン図書館の悲運
  ナチス・ドイツの図書館改革
  抑圧の道具としての図書館
 
書架のあいだをさ迷いつつ
  書物の墓場「ゲニーザ」
  ホーム・ライブラリー
  人民宮殿
  「アーケード・プロジェクト」
  ミューズの鳥かごは今

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by silverspoonsjp | 2009-02-10 01:52 | 本にまつわるエトセトラ | Trackback | Comments(2)

意味浅な追加情報。

ゾロアスターさんへのコメント(?)ありがとうございます。
ラッコ庵さんのおかげで、意外なものがゾロアスターさんに関係あることがわかりましたが、
国宝 阿修羅像展のHPを見てたら、またしてもつながりが…

阿修羅クイズ

阿修羅ファンクラブのみなさんに、クイズです。
「アッシリア」と「電球」と自動車の「マツダ」に共通するものとは何でしょう?

まず古代メソポタミア地方一帯を治めたアッシリアは、「アッシュールの国」という意味。アッシュールとは、この地域で絶大な信仰をあつめたゾロアスター教の最高神である「アフラ・マツダー、ahura mazda」のことで、光り輝く太陽神のことでした。ahuraとasuraは語源的に共通し、アッシリアとは「阿修羅の国」となります。
つぎに、かつて東芝電器が発売していたマツダランプは、エジソンによって発明された白熱電球がゼネラルエレクトリック社から発売されたときの登録商標で、光の神「アフラ・マツダー」にちなんで名付けられました。
さいごに自動車のマツダは、創業者の名前に由来しますが、その綴りはMATSUDAではなく「アフラ・マツダー」から拝借してMAZDAにしたのだとか。
というわけで、クイズの答えは「阿修羅」でした。

仏教よりもはるかに長い歴史を持った阿修羅の生い立ちを調べていくと、世界史のいたるところにその名残を見つけることができるのです。

(出所はこちら → http://www.ashura-fanclub.jp./voice/index.html#contents)

意外にメジャー、ゾロアスターさん。
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by silverspoonsjp | 2009-02-03 01:06 | プチ日記 | Trackback | Comments(2)

執事ジーヴス

羊カフェに行ったからという訳でもないでしょうが、
最近、いまさらながらジーヴスものにはまっております。
勢い余って、ドラマのボックスセットまでイギリスから取り寄せてしまいました。

物語の舞台はロンドン。時代はいつだか良くわからないのですが、
シャーロック・ホームズだったらこう推理するに違いない…てな会話が出てくるのと、バルカン半島で小競り合いが…みたいなセリフが出てくるので、ホームズよりは後で第二次大戦よりは前でしょう(何を考察してるんだか)。

ロンドンのフラットで悠々自適に暮らす、自他共に認めるボンクラなお坊ちゃま、
バーティー・ウースター(なんかこの設定、リアル世界で聞いたことあるような)。
賭け事、スピーチ、服のセンスもまったくダメダメなくせに、人から頼まれると嫌とは言えない性格で、
その人柄の良さと家柄の良さが災いし、
自分とは関係のない数々の揉め事に、常に巻き込まれているのであります。
しかし、ああ、神は見捨て給わず、そんな彼をいつも鮮やかな計略で助けるのが、燕尾服を着たどらえもん 諸葛孔明のようなバレット(和訳は「執事」となってます)、
ジーヴスなのであります。

しかし、このジーヴス、ご主人の問題を解決しつつもさりげなく自分に有利に事を運んだりして、切れ者なだけに性格もなかなかクールで、
一筋縄ではいかない人物なのを、バーティーの間抜けっぷりが上手く中和していて、そこがシリーズの一つの魅力になっています。

いちおうユーモア小説ということになってるらしいんですけど、エピソードが笑えるというよりは、表現とか、間がおかしいんですよ。

私は最初、英語(少しやさしく書き直したバージョン)を読んだのですが、
主従の会話がそれっっぽくて本当におかしいです。
たとえば、フランスにバカンスへ行ったバーティーが帰宅して、
(ジーヴスはアスコット競馬が気になるといって同行しなかった)、
久しぶりにジーヴスに会う場面。

バーティー:Well,Jeeves,here we are,what?
ジーヴス :Yes,sir.
バ:I mean to say,home again.
ジ:Precisely,sir.
バ:Seems ages since I went away.
ジ:Yes,sir.
バ:Have a good time at Ascot?
ジ:Most agreeable,sir.
バ:Win anything?
ジ:Quite a satisfactory sum,thank you,sir.


こういう会話を面白げに翻訳するのは至難の業でしょうね。

国書刊行会から何冊か訳本が出ています。
日本語版は、こなれてない部分があったりもするのですが、
なかなか頑張って訳してると思います。たとえば、バーティーの服のセンスに関する、こんな箇所…

僕は自分の部屋に直行し、カマーバンドを引っ張り出して腹に巻きつけてみた。
僕が向き直るとジーヴスが驚いた野生馬みたいにあとずさりした。
「失礼ですが、ご主人様」彼は声を抑えて言った。
「まさかそれをご着用で人前に出られるおつもりではいらっしゃいませんでしょうな」
「このカマーバンドか?」僕は軽く受け流すと気楽な、屈託のない調子で言った。「そのつもりだが」
「それはお勧めできかねます、ご主人様。本当にいけません」
「どうしてだ?」
「ご印象がにぎやかきわまりすぎでございます」


にぎやかきわまりすぎ(爆)
いいでしょ、これ。

60冊くらい出てるらしいので、全部読むのは大変そうなんですけど、
とっかかりとしては短編の方が飽きなくていいと思います。
上のリトールド版は強く強く推薦しておきます。
ジーヴスもの以外にエムズワース卿のシリーズが含まれており、
どっちかというと私はそちらのシリーズの方が好きだったりします。
ロンドンが大嫌いで田舎の居城を愛する卿の静かな生活をぶち壊す、やかましい村人や妹のコンスタンツェ、頑固なスコットランド人庭師などなどが活躍する、いかにもイギリスなお話です(未読ですが、文藝春秋から「P・G・ウッドハウス選集」として、訳本が出ている模様)。
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by silverspoonsjp | 2009-02-01 00:18 | 英語の本 | Trackback | Comments(14)

まったき動物園

【練習問題】

センター試験もやっと終わったところで恐縮ですが、問題です。

以下は短詩です。英文を日本語に訳してみなさい。

The Posby goes into a trance
In which it does a little dance.



できましたか?
ナニ?わかんない単語がある?
しょうがないなー、サービスね、サービス。

The Posby : ポスビー(生き物の名前)
goes into a trance: トランス状態になる
In which:その中で
it:それは
does:~する
a little:ちょっと
dance:踊り

…わかりましたか?





ハイ、それでは答え合わせをしてみましょう。

【柴田元幸先生による模範解答】

ポスビーは 忘我の境(きょう)に 浸りつつ
繰り広ぐるは ささやかな舞。


ああー、受験生の皆さん、暴れるのはやめてください~~~!
そう、全ての単語の意味を日本語で書いてもらっても、
出てきませんて、こんな訳。

しかも意味はまったくその通り。
これはまったきプロのお仕事。

ホント、前回「うろんな客」の時も思いましたが、
どうやったらこんなことが出来るんだろうと不思議でたまりません。

原著の価値を3割増しに高める訳業に加えて、
日本語の活字の選び方や並べ方など、造本も良いお仕事ぶりです。
カバーを邪魔する無粋なバーコード類はシールに印刷して、
きれいさっぱり剥がれる工夫がしてあるのも嬉しい。
さすが河出。

本はいつものエドワード・ゴーリーぶりに、
26匹の幻獣が見開きに1匹ずつ登場し、どんな生き物であるかという説明の短詩が添えられている、ありていに言って、ただそれだけの本です。

しかも、訳者の言葉を借りれば
「華麗であったり、雄々しかったり、温かく優しげだったりすることは絶対ない。どれもみんな、情けなかったり、あさましかったり、影が薄かったり、むさくるしかったり、性格が悪そうだったり、ただ単に訳がわからなかったり、とかそんなのばっかりである。」
あ、おまけにモノクロです。

買う価値あるんだろうか、そんな本、と思う方はいないでしょうけどいちおう背中を押しとくと、怖いものみたさでホラーを見るならば、ヘンなものみたさでこの本を読んだって悪くはないというか、そういうことです。

「まったき動物園」
エドワード・ゴーリー著
河出書房新社 1000円

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by silverspoonsjp | 2009-01-22 23:31 | センス・オブ・ワンダーの本 | Trackback | Comments(4)

教えて、ジーヴス!

本日は、お友達の紹介で男もすなる羊喫茶…もとい(←お約束なんですみません)、執事喫茶に言って参りました。

メイド喫茶なるものが初めて出来たころに、どんなものか拝見しようと女だけで乗り込んで、相当浮いていたわたくし共でございますが、さすが執事喫茶の凝りようは、メイド喫茶とは違うものでございますね…なんかしゃべり方がお嬢様っていうよりは執事寄りになっているのはご勘弁頂き、先に参ります。

隣の席のお嬢様にお話を伺うと、女性と男性では、やはりこういう場所に求めるものが違うのでは、ということでございました。

ちょうど、執事ジーヴスのシリーズを読んでいたので、なんかそれが立体になったみたいで面白かったです。ちなみに、ここのお店のブログには、教えて、◎◎!というコーナーがありました(リンクは自粛させて頂きます)。ちゃんとジーヴスシリーズもチェックしてるあたり、出来るな!

では、どのような場所か、ということについて、以下レポート申し上げます。
行く前にどんなものかわかってしまっては面白くない…とお思いのお嬢様、若旦那さまはこちらからはご遠慮くださいませ。

それでは、ご帰宅のお嬢様方のみ、こちらよりお入りくださいませ。
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by silverspoonsjp | 2008-12-23 23:52 | プチ日記 | Trackback | Comments(4)