本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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英語耳

何だか弾みがついたのでまたしても英語本。

こちらは、リスニングマスター用の本です。
英語を聞いても聞き取れない原因は、英語の正しい発音を知らないため」という著者の主張は、確かにその通り(まあ、当然ですね)。

っていうか、聞き取ろうと思ったら、著者も指摘する通り、それだけではだめで、

・正しい発音を知る
・単語が組み合わさった時の音の変化を知る
・文章丸ごとのメリハリ、高低など(プロソディ)がわかる
・話されている文章中、半分以上の単語の意味を知っている

が必要です。取りあえずこの本では、最初の2つをおさえられるようになっています。
といっても、子音の発音の仕方と母音の発音の仕方、音の変化のいくつかのパターンが載っているだけなので、似たような練習をやったことがある人は多いと思います(;)。

個人的には、この本は、学校で英語を全然習ったことがないひとにオススメです。
学校で習ったことがある人は、個別の発音よりもプロソディの練習を先にした方が良いと思います。
(プロソディの練習本はなかなか良いのが見つかりません。ただいまリサーチ中です)

なぜかというと、すでにカタカナ英語の癖がついている人は、個々の発音を綺麗にすることに意識が行きすぎて、全体としてはちっとも英語っぽくない…という結果になりがちだからです。

ではどうして紹介したかというと、この本は確かにリスニング強化には役立つからです。
最初にVOA(Voice of America)などを聞いて、
次にこの本のCDを一通り練習してから
もう一回同じVOAを聞いてみてください。明らかに1回目よりクリアに聞き取れます。

早口のシャドウイングについていけない人の補助教材としても使えそうですね。

特に出色だと思ったのは、賛美歌「Amazing grace」を使った練習です。強調して練習する場所を変えて何度か繰り返すだけで、5回目にはかなりなめらかに発音することができます。この方法は自分でもすぐ進歩が実感できるので、せっかちな人向けかも…。

もう後4~5曲練習できて、短文・長文練習の例がCDに入っていれば絶対オススメだったのですが、まあ、CDを全部通して練習しても1時間かからないので、1冊持ってて損はない本だと思います。

松澤喜好著
アスキー 1800円
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by silverspoonsjp | 2008-04-28 23:37 | 英語の本 | Trackback | Comments(0)

マジっすか…。

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ずいぶん上手い場所でちぎれましたね。
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by silverspoonsjp | 2008-04-25 21:37 | プチ日記 | Trackback | Comments(4)
4~6月、NHK教育テレビで放映される予定の英会話のテキスト。
「赤毛のアン」からの抜粋で、放送は、カナダ人による朗読、松坂慶子をゲストに迎え、講師の松本侑子先生による解説、原作のワンシーンを再現したドラマ(テレビシリーズからでしょうか?)、カナダロケ、「赤毛のアン 夢紀行」の再録を組み合わせたものです。

放送を見て驚いたのは松坂さんの英語が上手かったことですね。発音にも癖がなく、優しい人柄を思わせる英語です。

まー、ただちょっと、演出がロマンチックすぎて私のような荒くれ者にはついていけませんね…。

ということで、もっぱらテキストを愛読しております。こちらは、放送でカットされてしまった部分の原作の全文、それに日本語訳つきです。

このテキストを読むまで全然知らなかったのですが、物語に登場する「グリーンゲイブルズ」はじめさまざな場所は実在の場所がモデルだったんですね。19世紀当時の風俗習慣の説明も楽しいです。

放送は毎週火曜日の23時10分から20分間。
再放送は翌週の火曜日の朝6時40分~と昼0時10分からです。

1か月 380円

ところで、原作の方ですが…

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by silverspoonsjp | 2008-04-22 23:29 | 英語の本 | Trackback | Comments(2)
ゆとりある熟年世代がターゲットのシブイ雑誌だけに、どこかびみょ~にこちらの趣味と合わないときもある「サライ」ですが、今回ばかりはこのサービス精神に脱帽です。

特集は「おくのほそ道を旅する」。
豪華付録は「おくのほそ道」全文と全現代語訳および、松平キャスターによる全文朗読CD。

おまけにつられてつい買いましたが、記事も充実しています。いまや定番の「松尾芭蕉スパイ説」の紹介のほか、江戸時代、「おくのほそ道」が出版されたあとの後日談というのが面白かったです。

江戸時代の俳人たちは、俳聖の句集が出た直後ぐらいから、「地球の歩き方」を片手に旅するバックパッカーよろしく、「ほそ道」片手にゾクゾクと芭蕉の足跡めぐりをはじめたらしく、句に詠まれたばかりに、次から次へと旅人に来られて迷惑した人の話が出てきます。今で言うと、マスコミに取り上げられちゃって困った…って感じでしょうか。

鉄道マニアには鉄道でめぐる「おくのてつ道」コーナーも嬉しいです。

それにしてもこの雑誌、連載コーナーが本当にピンポイントですよね…雑誌には定番のオススメCDやおすすめ書籍のラインナップが、その辺の雑誌とは一線を画しているのがまた勉強になりますね…。

小学館
750円
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by silverspoonsjp | 2008-04-20 22:00 | 人文科学の本 | Trackback | Comments(2)
なんだ今さらかよー!と石を投げないでくださいっ!
引っ越し荷物の積んどく本の地層からようやく発掘いたしました。
ああー私ももうちょい早く読んでればねえー受験は楽勝だったのに(…←図々しい)。

っていうか、受験生が読んだらマズイのかもね、この本。
薄々感じている学校英文法の不備な部分(学校では「これはそういうものなんだと覚えなさい」と丸暗記させられるような箇所)をずばり突いてくる内容なので、四択問題を解いたりするときは却ってマイナスになっちゃうかもしれません。

全編これ、はたと膝を打つ!の連続なんですが、最初に唸ったのは「if」の項目ですね。

「if」=①「もし」 ②「~かどうか」

と大抵の方は覚えていらっしゃると思いますが、この語は更なるパワーを持ってるんだ、と著者は言います。

と言っても、if自体は単に「選ぶ道が2つある」ことを示す言葉。この言葉の使い方のキモはその結び方だと言うんです。

「もし、値段をまけないと、他で買う」という脅し(?)文句の2つのパターン。

1) If you can't give me a better price, I'll look elsewhere.

2) If you can't give me a better price,I look elsewhere.

1)と2)で違うところは、1)の結びがwill を使っていて、2)は使ってない、ということだけです。そしてこの2文では相手に与えるプレッシャーが違うというんです。
1)は「他をあたることになるだろうね」
2)は「他に行くぞ」
 
ifの選択を行うと何がおこるかを示す、結びの文章をちょっといじるだけで、相手にかけるプレッシャーを調整することができるわけです。

学校でならう文法だと、ifの後ろが現在形(上でいうと2)ね)は一般的な法則を表す、とか説明する訳ですが、何のことはない、避けがたい結果だよ、選択の余地がないよということを、現在形が示しているということなんです。

言われてみればなるほどねーと思うような、ある語の喚起するイメージを、イラスト入りでわかりやすく示してくれるので、本当に勉強になります。あと、この本の良いところは、そのニュアンスを会話にどう生かすか、その具体例を示してくれていることです。

会話に文法は要らない、とか
文法を知らなければ会話はできない、という不毛な論議ではなくて、
実例を元に、微妙なニュアンスの違いや感情の込め方を表現の使い分けや文法の面から指南してくれ、結果として、文法オタクのための文法に疑問を抱かせる内容になっています。一読に値する本です。

大西泰斗/ポール・マクベイ著
NHK出版
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by silverspoonsjp | 2008-04-14 23:52 | 英語の本 | Trackback | Comments(0)

ちょっとしたこと。

その昔、神保町近辺は「さぼうる」「エリカ」「きゃんどる」等々、独立系カフェの牙城であり、フライチャンズ系のカフェといったらドトールぐらいしかありませんでした。

ところがいつのことからか、ありとあらゆるカフェの支店が入り乱れ、戦国時代といった様相を呈しております。

なかでも、上島珈琲店は至近距離に2店舗を有し、勢いがあります。渋めの内装といい、サイズが大中小なことといい(?)、オジサマ好みなのでしょうか。

しかしわたくしめ、このカフェがはっきり言ってキライでした。ここの小サイズは、ちょこっと飲みにはちょうどいいんですが、注文すると必ず、カウンターからカップを出してきて

「このサイズになってしまうんですが、よろしいですか?」

と念を押すんですよ。
「構いません」と答えるんだけど、毎回釈然としません。

他の大きさの時は聞かれないから、小を注文する客にはこう言えって、
マニュアルに書いてあるのかな。

何が気に障るのか考えてみると、たぶん「…てしまうんですが」のところなんでしょうね。どうも、相済みませんというニュアンスより、「本当に覚悟は出来てるんですか?そんなものを注文したら最後、このような(最悪の)結果になってしまうんですよ」というニュアンスが感じられるんですねー。

そのサイズはやめとけってことですか?

って今度聞いてみようか…いえ、そんなつまんないこと気にするお客はいないだろうなぁ~。むしろ、過去にド◎ールのSサイズあたりと比べたお客さんが暴れたんでしょうかねえ…。そしてその客の名前はナオミだったりする…(?)

まあ、閉店時間が近くなると真冬でも自動ドアを開け放し、客を追い出しにかかる◎ェローチェとか、分煙という言葉を知らないらしい「霧の」◎レッシュネス・バーガーに比べれば天国ですが。

しかし、世の中上手く行かないもので、先日、行き倒れそうになった私はフラフラと上島珈琲店ののれんをくぐってしまったのであります。

脅しにも屈せず小サイズを注文し、奥の席でちびちび飲んでいると、同じフロアには誰もいないと思ったのか、店員さんが新人さんに仕事を教え始めました。

「さあ、お客さまにコーヒーをお出しします。カップはどう置く?」
「えっ、こうですか?」
「どうしてそう置いたの?」
「…」
「注文を取りながら、お客様が右利きだとわかったら、取りやすいようにお客様の右側に持ち手がくるようにしてね。荷物がある方なら荷物を置かなくてもトレイが取れるように…」

セルフサービスのお店でここまで気を配っているとは、これは失礼しました。そういえば、さっき渡してもらったときに、とても取りやすかった。マニュアルに書いてあるのか、店員さんが自分で気づいたのかはわからないけど、この瞬間、お店に対する好感度がぐぐっと急上昇したのであります。
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by silverspoonsjp | 2008-04-10 20:32 | プチ日記 | Trackback | Comments(6)
さあ、いよいよ最終ラウンド、「書く」ですね。
日本語で書くのだって難しいんですから、外国語の作文は出来なくて当たり前です。ただ、しゃべる場合と違って、間違いを指摘されて意識的に直せるのが、唯一の利点といえば利点?

文章を書くのは自分のレベルを思い知る良い方法です。この段階になって初めて、ああー文法やっといて良かった!と心から思えることでしょう(爆
はっきり言って私は作文が超~~~下手。こんなエントリー書く資格まるでナシ!なんですが、苦労してて悔しいので書いておきます。何か上手い方法をご存じの方は教えてください。<( )>
(伏してお願い)

最近、「書く」が重要になってきたのには、メールの存在があると思います。以前は、手紙をもらってから返事を出すまでにワンクッションあっても平気だったし、その間誰かに聞くこともできました。昔、とある国際機関でバイトをしたことがあるんですが、…っていうとカッコいいけど、実際のところ、ほとんどの仕事は、日本人職員が書いた英文手紙を、校閲のために別のフロアのネイティブ職員のところに持って行くという社内のお使いでした(血税で何やってんだか)。今もあるのかな、こんなバイト?

今は、もらったメールを何日も寝かしといたら、先方は心配するでしょうね…。

練習方法
ともあれ、誰か直してくれる人がいるなら、メールを書いて先方に添削してもらうというのは良い訓練方法じゃないでしょうか。それに、今、外国語を「書く」場合、日記とか小説とかより、まずはメールを書く方法が一番必要ですよね?

身近に添削してくれる知り合いがいない場合(普通、いませんわな…)手っとり早いのは英文チャットに参加することです。お節介な人がいるとこちらの間違いを直してくれるので、大変勉強になります。ただし、大文字にするべき言葉を小文字にしたり、ヘンな略語を使ったりというコギャル系のチャットだとマジメな用途には不向きかも…?

作文の手がかり 1 要件を先に書く
そのまた昔(すみません)、タッチタイプを覚えるために、英文タイプの授業を受講しました。当時はまだワープロも一般的じゃなくて、私以外の受講生は「英文レターの書き方を習う」のが主目的で受講してたんですが、実はこれが後々、大変役に立ちました。

外国語で文章を書くとき何が難しいかっていうと、伝えたい内容をネイティブだったらどう書くか、それがわからない点だと思います。

細かいニュアンスとか、語彙の選択はともかくとして、とにかく形式だけでも英語っぽくしたい場合は、とにかく先に要件!サブジェクトラインをまず書け!ってその授業で言われたんですが、なぜなのか良く理解できず当時はとても困ったものです。手紙でそんないきなり要件なんて失礼じゃないですか?

今や、英語圏産のメール形式が普及したおかげで、日本語のメールもまずは「件名」を書くっていうのに馴らされてますけど、一般的な手紙や論文などではまだまだ、要件を先に書くのに抵抗があるみたいです。でも、英作文では最初のワンパラグラフ目までに要件書いてないとその先読んでもらえないらしいので気をつけましょう。

作文の手がかり 2 頭のない文章を書かない。ただし、頭は軽く、身体を重く
日本語で文章を書くときは、なるべく述語(身体)に近いところに主語(頭)を置いた方が文意が取りやすくなりますが、英語の場合、回りくどく説明するよりまずは、「誰が」(頭)を書くのが普通のようです。

動詞がなるべく早い段階で出てこられるように、その前に来るものはなるべく短くしろと言われたものです(本当かどうかはあまり自信ないです。すみません)。主語(頭)を短くできないっ!そのときは「It」を使いましょう!

また、(小説なら別ですが)読んでみて曖昧と思える表現は、徹底的に避ける訓練が必要です。これは中国語も同様です。

作文の手がかり3You oriented
これは依頼文や広告などのとき、特に言えることですが、英語を書くとき、一番大事なのは「あなた」(読む人)に向けて書くということなんですね…って言われたって、何のこっちゃって感じですが、何か良い例ないかなと思ったら、見つかりました。naked fishさんのこちらのエントリーがまさにそうですね(すっごい極端な例な気もするけど、気にしない)。

つまり、「日頃お世話になっております」(←実は主語は「私」)
「よろしくお願い致します」(←実は「私を」or「私の要求したこの件について」が隠れている)
日本語と違い、
「Thank you」(←あなたのお世話に感謝しますor あなたがこの件について処理してくれるのを感謝します)
と書かなきゃいけないってことですよ。押しつけがましい
お世話するかしないか、よろしくやるかやらないか、あくまでも選択権は「あなた」にある、ということなんですね(ちょっと違うか)。

私は、この言い回しが日本語でいう「敬意表現」にあたると考えています。敬語は日本語にしかない、と思っている人はまさかいない…と思っていましたが、そう思いこんでる国語の先生がかなり居ることを知って結構ショック…まあ、それはともかく、人間関係がある以上、言葉遣いやロジックの持って行き方によって、相手を持ち上げたり、他人と距離を置いたりする方法が大抵あるでしょうから(しかも学習者には良くわからない)、気をつけましょう。


作文の手がかり 4 繰り返すな!

これは論文の場合特に言われるようですが、キーワード以外の単語をあまり何度も繰り返すのは良くないらしいです。どうするのかというと、2回目以降は別の言い方に差し替える。たとえば、
「それは大変やさしい手順です」というセリフを使っちゃったら、次は
「簡単な方法で行えます」
って言うってことです。
だから「シソーラス」が売れるのね?

作文の手がかり5 削れ!
英語ではあまりうるさくないかも知れませんが、中国語の場合は、高野豆腐みたいにギリギリまで字数を縮めた文章が良いとされています。私はダラダラと文章が長いので、怒られっぱなしです。中国語の文章は簡潔に!論理的に!特に後者は、日本語のクセで論理的にはあり得ないことを書いちゃったり、曖昧なことを書いちゃったりしがちなので気を付けましょう。

たとえば
「12時には改札に来て下さい」
と書いてあったら、どう行動します?「12時になったら動けばいいや」とも取れませんか?実はこれは「12時までには」の「まで」を抜いちゃってるんですよね。中国語ならはっきり、「12時以前に改札に到着して下さい」と書かないとダメです…とかね。

あると便利なもの、参考図書
英語の場合、「シソーラス(類義語辞典)」は上記の理由で必需品です。また、和英よりはむしろ英和の方が役に立つことが多いです(和英に英和を組み込んだハイブリッド式は、なるほど上手いアイデアですね)。

中国語の場合は、外国人が間違いやすい箇所に関する本がいろいろ出ているので、そちらも読んでみましょう。

ということで、長々続きましたこのエントリーはこの辺で…。もっと良い方法をご存じの皆さま、是非ご教示お願い致します。また、頂いたコメントに従ってエントリーに随時補足致します。ではでは!
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by silverspoonsjp | 2008-03-23 23:55 | 英語の本 | Trackback | Comments(0)
新学期特集?ということでまだ続いております、このエントリー。
さて、聞く、話すときて次は「読む」ですね。

外国語を日本語に翻訳する能力は素晴らしいけど、「聞く」「話す」「書く」が全然ダメ、という方、プロでも結構います。

確かに、翻訳はどちらかというと日本語勝負なところもあるので、ちょっと特殊です。
ただ、これから翻訳をやろうという方は、他の能力も磨いとくのをオススメします。仕事が天から降ってくるうちは良いですが、話すことも書くこともできないと原著者から翻訳を断られるケースだってあるんです。信じてない?本当にあるんですよ!

特に中国の人はシビアなんで、知り合い経由で「私の本を訳すって話が来てるけど、この○○って翻訳者、中国語のレベルどのくらい?何の連絡もよこさないけど、ちゃんと中国語できる人?」って問い合わせを貰ったこともあります(こ、怖~)。

翻訳者が原作者に電話で交渉したりインタビューしたりって企画もあります。そのたびに他人の手を煩わせなきゃ行けないというのも、外国語の専門家として如何なものかと…。

「聞く」「話す」「書く」が出来ないと、ニュアンスが良くわからないとき、原作者に聞くという奥の手も使えなくなりますしね。

と、さんざん脅して「読む」に入る訳ですが、これは中国語だと特に、英語は上級者の方ほど、やさしいものから読む、がオススメです。その点、難しいものからチャレンジすべき「聞く」とは違います。

しかも、「やさしい」程度が半端ではいけません。いきなり「ハリー・ポッター」は無謀すぎです(笑)。もっとやさしい児童書なら良いかというと、たぶん、それではレベルが高すぎるでしょう。

リトールド(retold)版といって、映画や大人向けの小説をごくごく短く書き直した本もありますが、それでも難しすぎます。

理想は、1冊1折(16ページ)程度、語数は全部で(異なり語数がじゃないですよ、aだのtheだの、何度も出てくる語もみんな数えて)100語以内の本からスタートです。

いまあなたがTOEIC400点であろうと、800点であろうと、スタートは全て一緒。むしろ、スコアが高い人の方が(英語圏での生活が長い方を除き)、やさしいものを読む必要があります。

この分野で有名で、オススメの学習材料としては、小学生向け副読本のシリーズがあります(オックスフォード・リーディング・トゥリーとか)。

中国語は文学以外の分野、あるいは上級になればなるほど、使われている語彙が日本語と似てきます。逆に、小学生くらいが読む本には、日本人学習者が苦手とする「補語」がいっぱい出てきますし、イディオムの勉強にもなりますからオススメです。
具体的には、中国語書店で扱っている幼児向けのペラッとした(一見パンフのような)絵本とか、「十万個的為什ma?」あたりですね。

今後、自分の力で難しいレベルまで読みたいと思う方は、次のやり方がお勧めです。
必ずや自力で洋書が読めるようになりますが、注意点が4つあります。

1 最低レベルから始めてください
どんなに英語が出来ると思っても、最初の目安は、1冊16ページ前後から。総単語数30~200程度。

いくら何でも大人なんだから…と思わないように。

実際、本を手にしてみるとスッカスカなのでアホらしいとお思いかも知れませんが、意外に知らない単語があるものです(←少なくとも私程度のレベルでは)。こんなレベルですら、というか、逆にこのレベルだからこそ、知らない単語や熟語があると思われます。でも、分からない語は辞書を引いたりしないで、絵や続きの文章から類推してください。

何のためにこんなことをするかといえば、日本語を介さずに英語を英語で理解する習慣をつけるためです。ですので、もっと難しい内容の本が読みたいと思ってもぐっとこらえて(わからないところがあると和訳したくなるのが大人の悪い癖なので)、やさしい本から読んでください。

2 本の難易度はとにかく低く。ただし量を読むこと。
初めて手にする幼児向けの本でもすらすら読めるようになったら、小学校低学年向けの本に移りましょう。そのぐらいのレベルの本をひたすら読みます。

3 ペーパーバックが読めるようになるまで、2年かかるのは覚悟してください。
子ども向けの本と言えども結構難しいものです。とにかくすごーく易しい本から読み始めて、最終的に語彙(word)にして300万語に目を通せば大人向けの本が読めると言われています。一般的な日本人の外国語学習方法ではインプットの時間が足りなさすぎます。
中編1本で2000語くらいなので遠い道のりですが、この方法は時間はかかっても確実です。

4 英語が大嫌いで目の前の試験だけが大事な人には向きません。
上記の方法に即効性はありません。大学受験のためなら、高校1年生くらいに始めてギリギリのラインです(本が好きな人はもっと上達が早いかも)。それから、英語が大嫌いで見たくないという人には全く効果がないです。

人生は短いです。キライなことより、好きなことに時間を使いましょう。くどいようですが、てっとり早く試験の成績を上げたいなら英文法をやりましょう。
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by silverspoonsjp | 2008-03-22 00:50 | 英語の本 | Trackback | Comments(6)
聞く、話す、ときたら次は「読む」ですね。

その前に、前回のその4の補足を。(←あんな記事でもやって見ようかと言ってくださる方がいらした♪のでもうちょい親切に)

通訳はとっさの時に、話が止まっちゃったらアウトです。
だから、普段から、アウトプットの練習が欠かせません。
普通、学校で習うときは先生の話を聞いたり黙読したりのインプットが主ですよね?
これだと、頭では知ってても口から出てこないので、声を出す練習をする訳です。

聞いたことばを、繰り返していうのがリピーティング。
お手本の音声の後ポーズがあるので、その間に言います。
シャドウイングはちょっと違って、音声を止めないで、影のようにずーっとくっついてしゃべるのです。

勉強したい言語が英語のときは、リピーティングじゃなくて、シャドウイングがオススメです。
しかも、最初はお手持ちの、なるべくナチュラルスピードの音声を使うのがいいと思います。映画のDVDとか、英語のニュースとか。

なぜかというと、日本で義務教育を受けた人は学校で英語を習っているため。
そのとき覚えた発音を忘れた方がいいからです。(- -;) 

最近の英語の先生はお上手なのかも知れませんけど、
少なくとも私の周りで、日本で普通の英語教育を受けて英語らしい発音をしてる日本の方はお見かけしたことがありません。

そりゃカタカナ英語だって話せないよりずっと良いし、
特にアメリカの人はあまり気にしない(か、気にしないふりをしている?)みたいですが、
相手があまり外人(←この場合日本人)の応対に慣れてない人だと、疲れるのかだんだん相手にしてもらえなくなります(泣)

で、カタカナ英語の克服に速い音声がなぜ良いかというと、英語(特にアメリカ英語)の独特のくせがつかみやすくなるからです。

たとえば、‘the Lord of the Rings’と言いたいとしましょう。
映画館の窓口で、このタイトルのチケットが買いたい。
前の人の発音を聞いていると、明らかに全部は発音してません(笑)

the で少し間があって、
Lord of the までひとまとまり。「ろー」が一拍とすれば、of theは三連符くらい。
つまり、「ろ~~どぶだ」くらいの勢い。
Rings は最初の「ぅり」と最後の「S」のこすれた音が大きく聞こえます。

□ ■■□□□ gs

こんな感じ?
だから、窓口で律儀に「ザ・ロードオブザ・リングス プリーズ」
と言うより、
「ダ、ロー(ごにょごにょ)ゥリン、ピーズ」
って言った方が、聞き直される率が低いです(←実験済)

シャドウイングをしてみると、細かいところはついて行けないため、
逆に文全体のリズムがわかります。
タモリさんのしゃべる妙な外国語、単語はメチャクチャなのに何となくその国の言語っぽく聞こえますよね。あれです、あれ。
リピーティングは、お手本を聞いている間に自分で勝手に日本語のリズムに置き換えてしまうスキが生じるため、最初のうちはあまり良くない練習方法だと思います。

カタカナ英語が矯正されたら、もうちょい遅いものを聞きましょう。

この前の記事でも書きました通り、全く同じ音声を繰り返し聞いただけでも、目に見えて(というか、耳に聞こえて)効果が上がります。たぶん音のつながりに慣れるせいでしょう。ですので音声を頭の中で日本語に(または意味がわからないまでもカタカナに)直してしまわず、聞こえたとおりに聞きましょう。

偉そうなこと書きましたが、自分の発音をテープで聞くと、プロフェッサー・ギルの笛を聞かされたキカイダーのようになってしまいます(古いな)。はは。ご一緒に頑張りましょう!
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by silverspoonsjp | 2008-03-21 23:50 | 英語の本 | Trackback | Comments(0)

辞書を選ぶときのNG

一年のこの時期、辞書を買う(買わねばならない)方も多いことでしょう。
辞書の選び方に頭を悩ませる方も多いのでは?

そのまえに~!
あなたはやってませんか、こんなこと。

1)エコだから、お下がりの辞書を使ってます
2)辞書はボロボロになるまで使いこみます
3)新しい辞書が出たら、ソッコー買ってます
4)英文科ですが辞書は1冊の英和辞書に惚れ込んでます
5)国文科ですが漢和辞典はもってません
6)今年から中学生なので電子辞書を使わせます
7)中味は見ずに、語数の多い方を買いました
8)有名な先生の辞書なので買いました


出したお金の元が取りたいなら、
これらは全部NGですっ!

なぜかって…?

辞書は新しいほど良い
辞書史を研究したいなら別ですが(笑)、
普通に使うなら、なるべく新しい辞書を買うべきです。
言葉の意味はどんどん変わっていくし、
国語の辞書なら、採用されてる語彙が違います。
正しいとされる表記が変わった場合もあります。
外国語の辞書なら、研究が進んで、よりわかりやすくなってるからです。

特に、言葉が商売の人がうっかり1)2)のような事を口走れば、
裏で何を言われるかわかりませんよ…(経験者は語る)
まず、あの先生は(翻訳者は/通訳は)不勉強、と言われるのは確定(;)
如何に使い込んで愛着があろうと、
たまには買い換えることをオススメします。

でも新しすぎちゃダメ
新しい方が良いって言ったじゃん!と怒ってはいけません。
見識ある出版社なら、市場に出す前に、
まずは関係者に見本をバラまいて不備を指摘してもらうものですが、
世の中そんなに余裕のある出版社ばかりとは限りません。
辞書の初版第一刷を購入する場合は、良く考えましょう。
ただし国語や英和以外は、そんなにたくさん刷りませんから止むを得ませんが…。

専門家のニコモチは当たり前!
大抵の辞書は、お互いを研究しあって作ってますから、
そんなにトンデモなく語釈が足りない辞書というのは無いはずなんですが、
文法解説を多くして語彙は削る方針の辞書と、
語彙を多くして説明は削る辞書では、得られる情報が違います。
ですので、なるべく毛色の違う辞書を最低2種類持っていることは、
専門家の卵として当然のことです。

日本語だけど漢和辞典
理由は知りませんが、日本語として漢字を使ってるのに、
漢字の説明がたくさん載ってる国語辞典というのはほとんどありません。
(あってもほとんどオマケ)。なので、国文科に漢和辞典は必須です。

電子辞書は20歳になってから。
とまでは言いませんが、最初に使う辞書は紙がオススメです。
なぜかというと、引くたびに、要らない情報も目に入るからです。
自分の引きたい内容にパッと辿り着きたい、
時間のない大人には電子辞書がオススメですが、
学生のうちは紙の辞書を引いた方が勉強になると思いますよ。

語彙数の罠
何が良い辞書かを見極めるのは難しいので、
同じ値段ならついつい語彙数が多い方を選んでしまいますが、
そんな量り売りじゃないんだから…。

応用力を求める方は語法の詳しい辞書を、
とにかく調べもの優先の方は、学習辞典じゃなくもっと規模の大きい辞書を買いましょう。

語彙数というのは、かなり水増しが出来ます。
見かけの語彙数を増やすために、
普通は派生語として付加情報にするようなものも見出しにした結果、
語釈の行数が減ってるなんて辞書は言語道断です。

編者が有名人
この理由で辞書を買う人は少ないでしょうが、
さすが○○先生の辞書…と言ってる人は良くいます。
でも、その先生がどの程度係わるのかはいろいろです。
一字一句編者が全て目を通し、執筆校正するパターンもあれば、
(新明解がこれだったそうですね)
分野に分けてそれぞれの専門家が校閲するパターンあり、
お弟子さん頼みのパターンあり。

一見、全部同じ人が書いた方が良さそうな気もしますが、
書いた人の個性が濃厚に出ることになり、
辞書としては目配りが足りなくなるのではと
私などは思います。

じゃあ、辞書をどうやって選ぶのか?
一番良いのは、本屋に行って、あるやつ全部並べて比べることです。
電子辞書ならせっかくなので、音声つきのをオススメします。

学校指定の辞書がある場合は、
先生が予め生徒さんに向いているのを選んでくださっている場合と、
政治によって決まっている(国語はA社だから英語はB社とか)という場合が
あるそうなので、
先生にこっそり「私が買うならどれが良いですか?」と聞いてみましょう。

使う人によって合う辞書は違うので、どれがおすすめとは言えませんが、
すごく使いづらいと思いつつ、私は国語辞典は広辞苑を使ってます。

なぜ使いづらいかというと、まず例文が足りない。
使い分けの情報が足りない。
私が辞書を引くのは、こういうとき、この語を使っても良いかしら?
こういうとき、この表記で良いかしら?と確認するためで、
意味を調べることはあまりないので、そういう情報が少ない広辞苑はあまり役に
立つとは言えません。

他の辞書は良く工夫してあり、使い分けの情報があるのは助かるんですが、
いかんせん、語彙が足りなさ過ぎです。
使い分けを調べようとして、その語自体載ってなかったときの空しさよ…。
広辞苑が変わるか、他の辞書が語彙を増やすか、とにかく何とかしてーーー!

中国語は講談社をメインに使ってます。
小学館のはとても良く作ってあり、頑張ってて愛情を感じますが、
見出し語がピンインなのが自分にはとても引きづらいです。
近世語を調べるのに中日大辞典、作文に現代漢語詞典、
外出時には新華辞典を使ってます。
応用漢語詞典(とこれの日本版の東方中国語も良いですね)。
それから、翻訳のときには光生館の「現代中国語辞典」は必ず引きます。
訳語がビシッとしているのと、ちょっと前の時代の語彙を削らずに残してあるので、
これ以外で見つからない語があるためです。

第二外国語だからと、ポケット版とか小型版の辞書を買うのは却ってもったいないと
思います。旅行とかなら良いですけどね。
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by silverspoonsjp | 2008-03-16 00:08 | 英語の本 | Trackback | Comments(4)