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本と読書をめぐる冒険


by silverspoonsjp
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マニュアル車で行こう!

夏の旅行を計画してたら、行く先はレンタカー必須であることが判明。

しかも、借りられる車種はほぼマニュアル(MT車)。

免許を持ってる期間こそ長いけど、長距離ドライブは未経験で、っていう以前に都内に引っ越してからはマイカー持ってないし、そもそも都内では有り難いことに、おうちに小さなお子さんやお年寄りがいるとか荷物を運ぶためとか、特別な事情がない限り車は必要ないし。

で、最後にマニュアル車に乗ったのは前世紀(!)イギリスで車を借りて以来。

どうしよう、行くのやめようかな…事故ったり、周りに迷惑をかけたりしてもいけないし…と弱腰になりながらも、そういえば前回、イギリスのコッツウォルズでマニュアル車に乗ったときは(公共交通機関が不便なので、個人旅行でいくなら車が必須だったのです)、運転自体がすごく楽しかったな。そうだ、近場で試し乗りをしてみればいいやと思い直し、マニュアル車をレンタルしてみることにしました。

と言っても、都内だと、どこで借りられるのかよく分かりません。
(そういえば、日本でレンタカーを借りたことがなかった…;)

ネットで予約時にトランスミッションを指定できる、というサイトもあったのですが、何度トライしてもご希望の車種はありません、という答えばかり。車が趣味の人専用のレンタカー屋さんは料金が数万単位で試し乗りにしては高すぎる。

困ったな…と思っていたら、ホンダのレンタカーにマニュアル車がおかれているのを発見。

当然、車種はホンダのみですが、6時間で7,000円台と意外にリーズナブル。早速電話で問い合わせてみると、すぐに都内で借りられるところを教えてくれました。貸出日まで余裕があれば、メールで問い合わせも可能で配車もしてくれるそうです。
Honda Cars 東京中央のHP

電話した翌日、指定の販売店に行ってみると、ピカピカの車が用意されていました。

マニュアル車で行こう!_a0003079_10372350.jpg

(写真はホンダの公式サイトから)

FitのRSで6段変速、乗ると広いのに見た目はかわいくコンパクトなのも気に入りました。

最近の車に乗ってないのでトレンドを知らないのか、Fitの仕様なのかは存じませんが、エンジンは鍵じゃなくてボタンで操作するんですね(ヘタクソがマニュアル車に乗るとエンストしがちなので、これはすごく助かる仕様;)。

実はカーナビを使ったことがなく(をいをい…)設定に時間がかかりましたが無事出発。

外に出る前に駐車スペースでぐるぐる乗ってみましたが、操作は忘れてなかったようでホッとしました(をいをい…)。

都内なので、ちょっとした道も結構交通量が多く、右折左折などの車線変更もキビキビやらないといけないのですが、ナビが優秀ですいすい走れました。

そして何よりも、速度に合わせてギアを切り替えていく作業が楽しいです。
シフトレバーがガシッ、ガシッと決まる、この爽快感がたまりません。
実は大したことしてない割に(笑)バッチリ「操縦した」感が味わえる、いやー、ホントに好きです、マニュアル車。

お借りした車は中にいると吸い付くように静かで、カーブでの取り回しもよく、加速もスムーズで乗りやすかったので、戻って御礼を言ったら、そうですね、これはスポーツタイプなので、シリーズの下位車種とは乗り心地は違うと思います、といったような趣旨のことを教えてくれました。

スポーツ車の定義はよく分からないんだけど、普通に街中を走ってるコンパクトカーの見た目で6速というのが、走ったら凄いんです…のツンデレ風で面白いです。

ともあれ、これなら旅行で運転できそう。ありがとうございました。
すっかり味をしめたので、日本でも旅先でレンタカーを借りてみようかな。
# by silverspoonsjp | 2016-05-29 11:17 | プチ日記
ようやく「10年ぶりの新作公開」フィーバーも一段落し、昔からのファンはしみじみと、新たなファンは過去作見てみようかなと情報集めをしているのではないかと思われます「スター・ウォーズ」の今日この頃。

ちゃっちい子ども騙しの映画じゃん、一体どこが面白いのよ? とおっしゃる方々には、ハイさようでございます、でも子どもを騙すのこそ大変だと思いますけどね…と流しておき、

あれマニア向けの映画で面白くない、と言われれば、ハイさようでございます、初めて観る人にかなり気を遣ってたみたいですけどね、と庇っておく。

そもそも、良識のある作り手ならば、子ども向けの作品こそ、細心の注意とエネルギーを注いで作るはず。

何しろ、子ども向けの作品は当然大人も見に来ますし(付き添いで)、小さいときに目にしたものは一生にわたって影響力も大きく、成功すれば長く名声を手にすることが出来るということは、お子様を優遇するデパートしかり、世界のジブリしかりで、日常あらゆる場面で証明されています。

…って、別に宣伝部員でもマニアでもないのに、何で自分がこんな解説をしなければならないのだろうか....と思う、ごく普通の「スター・ウォーズ観たけど面白かった」ご同輩の皆様も、いざ、じゃどこが面白かったの、と言われると言葉に詰まるのではないでしょうか。

そこに焦点を当てた、ありそうでなかった本が「スター・ウォーズ論」

この本は、巷によくある、「○○論」といいながら、その作品の分析に名を借りて、他のことを論じようとしている便乗本でもなければ、作品のオタクすぎてそれしか見えてない、という本でもありません。

「スター・ウォーズ」の面白さを、映画産業に携わる人の目から見て、映画史の中での位置づけや、興行作品としての意味合い、シリーズ自体の価値といった面から、きちんと分析、紹介、考察している本なんです。こういう本はマニアやファンでは書けません。

マニアやファンが悪いと言うのではなく、そういう「ファンの声」を読むのも楽しいものなのですが、本として出版するならば、きちんと当事者に話を聞いて書いている、こういうレベルの仕事を取り上げて欲しいものです。

とは言っても新書なので、文章は堅苦しくないし、他の映画の話もいろいろ出てきて読み応えがあります。

この本を読むといちいち、へぇ、なるほどねぇ、とか、ふーん、そうだったのか、と感心してしまいますが、それはトリビアが満載だからじゃなく、映像作品を、芸術面や技術面、興行面など、各方面から知っている人でないと書けない内容だからです。

シリーズの生みの親ジョージ・ルーカスと作品の関わりや、最初はボツだった企画が、どのように映画史に残る作品になったのか、スター・ウォーズが描いているもの何か、スター・ウォーズが作り上げた文化とは何なのか、これらが説得力を持って考察されていきます。

ジャニーズ事務所と同じくらい業界の人が恐れている、ディズニー関係の内容もしっかり入っており、ディズニーの功績について評価すべきところはきちんと押さえている点にも好感が持てますし、

著者のレベルの高さに唸るのは、同じ著者によるもう1冊のいかにもファン向けなタイトルの本、

「スター・ウォーズ フォースの覚醒 予習復習最終読本」

でも同じです。

こちらは、新作「フォースの覚醒」の公開前に発行された本なのですが、驚くべきことに、今読んでみると、ここに書かれた予測内容は、ほとんど外れていません。

もちろん、ストーリーを公開前に知っているのが重要なわけではないのですが、それが出来る人の発信する情報に信頼がおけるという傍証にはなります。

あれほど厳しい情報統制がなされていたにもかかわらず、そんなことが出来たのはなぜかといえば、ズバリ、これまでの作品を良く知っていたこと、作品に愛情を持っていること、情報を幅広く集めることができ、その取捨が正しく、その読み方が正しかったからだ、と言えるからです。

ネット上には、新作に関して無数の推測や憶測が流れていましたが、ほとんどのものは、その正しさについて製作者側がYesともNoとも言っていません。製作者側のリークもなく、こうした玉石混交の情報のなかから正確なものを選び取れるというのは、正しくプロの書き手の仕事だと感じます。

つい「予習」の方ばかり取り上げてしまいましたが、この本の「復習」部分も周到に整理され、読みやすく書かれています。ただ単にあらすじ紹介にとどまらず、当時ファンが(現在と同じように)推測していた内容や、途中で放棄された設定なども上手いこと織り込んで、公開時の雰囲気や作り手の視点なども知ることができ、興味深いです。

春休みにリピート鑑賞をする前に、あるいは、次回作をより楽しむために、または、見なかったけどちょっと気になる、という方にも、ぜひにとお勧めしたい2冊です。

「スター・ウォーズ論」 河原一久著 NHK出版新書 

「スター・ウォーズ フォースの覚醒 予習復習最終読本」 河原一久著 扶桑社
# by silverspoonsjp | 2016-02-21 18:48 | センス・オブ・ワンダーの本
CREA 2016年1月号 冬にしたい ふだんのこと、と映画。_a0003079_15404742.jpg
本が面白くなかったら、ほとんどの部分が書いた人の責任だけど、雑誌が面白くなかったら、それは100パーセント編集者のせい。

どんな素材を選ぶか、どう見せるか、誰に何を頼んで、何を載せ、何を載せないか。

限られた時間でこれらを的確に按配するのは難しいし、だからこそ、成功した号には心から感動します。

実は、最初特集タイトルを見たときは、全然ピンと来なかったんですけど、よくある映画紹介かな、と思ってめくってみたら素晴らしくて、初めてこの雑誌を買いました。

見開きのカラーで、冬らしいテーマをひとつ選んだ記事があり、テーマにまつわる映画が、隅のほうに控えめに載っている、というつくりなのですが、まずそのテーマというのが面白い。

普通、冬にしたいこと、というと、温泉に入りたいとか、暖炉であったまりたいとか、スキーに行きたいとか、そういうことを思いつきますが、「白い器」とか「コペンハーゲンの自転車」「帽子」とか、冬でもないし、「したいこと」でもない、というオキテ破りの記事がかなり挟まっているのに、ちゃんと冬の特集っぽく見えるのがまずスゴイ。

しかも見開きごとに、まったくバラバラな内容を扱っているのにもかかわらず、ちゃんと統一感がとれているのがスゴイ。

だから、眺めていて単調な印象がないし、「雑」な感じもしない。

ひとつのテーマは2ページしかありませんが、その中で過不足なく新鮮な情報が提供され、いい按配にテーマが展開している。

たぶん、レイアウトのフォーマットと写真の色味は厳格に揃える代わりに、内容はゆるく作っとく、という方針なのでしょう。

以前に眺めたことがある同じ雑誌の映画特集とかは、全然こんな洒落た作りではなかったので、編集した人が違うか、編集方針を変えたんだと思う。

同じ素材なのに、腕利きの料理人が作ると一味違うって感じでしょうか。

ほとんどが、読む人のことはともかく、広告が取れればいいや、みたいな印象しか与えなかった昔の女性誌に比べると、今はちゃんと中身で勝負しようという心意気が伝わってきて、ぜひこういう傾向が支持されて欲しいなと心から思います。

次号は児童文学特集だそうで、ちゃんと児童文学ファンにも声をかけて作っているらしい。同様の丁寧な誌面を期待しています。
# by silverspoonsjp | 2015-12-29 15:28 | 素敵なヴィジュアルの本
中国時代劇で学ぶ中国の歴史_a0003079_22221666.jpg


何の因果か、テレビドラマ『蘭陵王』をハイスピードで見る羽目に陥り、しかも結構面白かったので、別ブログでなぜか延々と記事を書いております。(ご興味がおありの方はThe Palantir の史実編)、テレビドラマについては(有話即長編)からどうぞ。)

『蘭陵王』はツッコミどころに事欠かないドラマだという点も大変面白いのですが、中国語や、中国の歴史を覗くにも恰好の題材で、これをきっかけに、調べ物したり、本を読んだりするのもなかなか楽しいものです...と思っていたら、やはり同様な事を考える方は多いらしくて、ついにこんな本 ↑ まで出版されてます。

って言っても、史実そのままだと脚色もしづらいから、ワザと変えてるドラマがほとんどだと思うんだけど、それで学んじゃって大丈夫なのかなぁ…といちおう史学科出身の私は思いますが、そこはそれ、フィクションだとわかる年齢の方が観てるってことで、OKなのでしょう。

それにしても、こんなにいっぱい史劇(時代劇)が日本語でもオンエアされてたんですね。ほぼ全時代網羅してるのが凄すぎる。

中国では、時代劇で一番近い時代が清代で、漢民族にとっては異民族(満州族)に支配されていた時代なので、それ以前のものとは使う用語から衣装、髪型、習俗に至るまで(貴族の名前なんかもカタカナ)、ガラリと違うんですが、意外に清代を舞台にしたドラマも人気あるんですね。

取り上げられているのは、古いとこで「封神演義」(これは「殷」代!)から清代の「書剣恩仇録」まで、約58本。

巻頭はスターや新作の話題などテーマ別、本編は時代順になっています。

各時代の年表プラス地図もついた本格的な歴史解説に続いて、各ドラマの解説があるのですが、歴史解説が本格的すぎちゃって、ドラマの解説とはかなりレベルに差があるのが気になるけど皆、ついていけるの?…きっといいんでしょうね、これで。

小ネタや史実の解説などもちょこちょこ織り交ぜてはありますが、どの辺が脚色かとか、もうちょいいろいろ解説する本も欲しい感じですね。まあ、どのくらいファンがいるのか分からないので、ドラマごとに本を出すのは難しいんでしょうけど…。

その辺は今後に期待するとして、1冊でコンパクトに見渡せるのがありがたいムックです。持ってて損はない本と言えるでしょう。解説を書いてる方々も、この方面では長いこと活躍されている方が入っていて、しっかりした内容だと思います。

キネマ旬報社
# by silverspoonsjp | 2014-12-23 11:12 | センス・オブ・ワンダーの本

続・デザビレの猫

続・デザビレの猫_a0003079_0183179.jpg東京、下町発のデザインの祭典、モノマチに行ってまいりました。日本発のものづくりや地場産業と組んだデザインを発信していこうということで、秋葉原駅高架下の2k540と台東区のデザイナーズ・ビレッジを中心に、千代田区や墨田区の工房や小規模なデザインショップなども参加して、プロダクツの展示や販売、各種イベントなどが行われています。

そこで見かけたのがこちら↑の小冊子。デザイナーさんが、仕事場にふらりと現れた猫の写真をまとめた本です。被写体の猫は、たぶん野良猫なんだと思いますけど、とっても自然体で、人間なんかふんっつて感じが、いかにも猫らしいです。

背景に映っているデザイナーズ・ビレッジの建物も、すでに廃校になった小学校ですが、洒落たモダンな造りで、とても素敵です。本のデザインが良いのはデザイナーさんが作ってるなら当然でしょうけど、写真も上手いなー。ご本人が撮ったのかしら。。。? 猫が好きな人じゃないと、撮れない写真ですね、これは。

これは「続」になっていますが、正編と、たぶんもう1冊くらいあって、どれにしようか相当迷いました。文庫版で薄いとはいえ、300円はお買い得です。他のも買えばよかったなー。

モノマチは明日5月25日(日)まで開催です!

詳しくはこちら
# by silverspoonsjp | 2014-05-25 00:19 | 素敵なヴィジュアルの本