備忘録:バタフライの泳ぎ方 その4
2012年 08月 13日
ついにバタフライが完成しないまま、海ではクラゲが舞い踊る季節となりました。何てこった…。
(ここまでの練習の歩みはこんな感じです。)
備忘録1
備忘録2
備忘録3
しかし、懲りずにバタフライの練習は続けているのであります。
何ていっても、海よりも、屋内プールの方がカッコいいですから、
バタフライで泳いでると!
私が行っているプールは、コースが片道泳ぐ人と往復泳ぐ人にゆるく別れているのですが、(そして当然、往復の方に上級者が集まってるわけですが!)、私が下手くそなバタフライを練習していると、なぜかしばらくして、それらのエライ上級者様たちが、下手くそ用レーンに移動して来られます。
そして、息も絶え絶えに片道泳いで休んでいる私を押しのけて、バタフライで泳ぎ始める訳なんですよ。
ほほーー!!これはどういう心理なのでしょうか!?
しかも、そういう上級者様に限って、手足がバタバタと大きく音をたてる、いわゆる「バタ」フライになってるのです。
しかーし!ここまで読んでおわかりの通り、上手いバタフライはイルカのようにうねうね泳ぐのですから、バッシャンバッシャン、音なんかしません。何かこう、つつーっつと水面に出たかと思うと、すいーっと潜ったりして、実に静かな泳ぎなんです。
だいたい、足が必要以上に外に出てるから大きな音がするわけで、うるさい泳ぎ方はハッキリ言って間違っています。
それが証拠に、他の泳法ならグルグル往復で泳げる上級者様も、ことバタフライになると、片道泳いだらターンできません。全身力の入れすぎで、疲れちゃってそれ以上泳げないのです。本当に上手い人なら、バタフライはかなり楽々長距離を泳げるらしいので、推して知るべしです。
と、自分のことは棚に上げて意地悪なことを書いてるのですが、ご存じの通り、自分の練習はさっぱり進んでおりません。
下手っぴいなクセに、ダメな箇所は上級者様そっくりです。
どこを直せばいいのか?
まあ、特定できないほど直すべき箇所はいっぱいあるんですが、足がうるさいのと、息継ぎができないのとは、実は理由が一緒です。そこを直すと、かなり良い感じで泳げるようになります。
何がダメなんでしょうか、コーチ。
「それはですね、泳ぎが浅くなってるんですよ」
泳ぎが浅い?
「人間の身体は潜ると自然に浮き上がるようになっています。だから、浮き上がって息継ぎしたければ、しっかり潜ることです。潜ってから、視線を上に向けると、自然に水面の上に身体が向かいます。勝手に浮き上がる、というのが自分で感じ取れると思いますよ。
そのとき、すかさずぴょんっ、と腕を後ろに掻く力と、キックを補助にして、水面に顔を出すんです。真上ではなく、斜め前に向かって。
呼吸が終わったら、沈んでいくと同時に手を前に回してきて、またぐんっと潜ります。
毎回手を回して来るたびに水面上に出て呼吸していると、疲れるし遅くなるので、3回に1回にすると良いでしょう。」
つまり、ヨコからみると、
1 まず、斜め前に向かってぐん!と潜る
======= ←水面
頭 */ \ 足
手
手は下に向かってハの字に伸ばし、足は潜る動作を助けるように、
揃えて斜め後方にすばやく、小さくドルフィンキック。
手を斜め前下方に向かって伸ばす動作を継続。この、伸びている間が、
距離を稼いでいるのです。身体全体の姿勢としては「へ」の字のままです。
(への字は前が浅いですが、実際は手の方が足より深い位置に潜っています)
2. 伸びたら、手の掻きを開始。掻き方は習ったコーチによってまちまちなので、もう少しハッキリしたら書きます。
いちおう、今のコーチのやり方だと、
・肩幅よりやや広く手を広げ、親指を下に、手の甲を向かい合わせになるように入水
・心持ち、左右の腕は外側に広げます。(左右に向かって、水を押しのける感じ)。
・両腕のポジションは、先に広いハの字になっています。
・肘は固定し、前から胸の前へ水を集めるように、
手を進行方向と逆に向かって、内側に掻いてきます。
・水を集めたら、水を押すように、両腕をぐっと体側に伸ばします。
・最終的に、小指が上向きになります。
掻きつつ、潜っている場所から、水面を見上げる。身体が浮上しはじめます。
3.手を後ろに伸ばす勢いで、息を吐き、キックの補助で水面に出る。
ここで息を吸います。沈んだ勢いで上がってくるので、キックは強くは蹴りますが、
補助的な役割です。
頭 *
\ ←手のひらが上で伸ばしている)
=======
\ 足 (足は揃えて、斜め下に、補助するように蹴る)
4.呼吸が終わったら、トビウオのように、斜め前に向かって落ちていきます。
顔からバッシャン!と入ったらイタイに決まっているので、手を先行させ、
頭を両腕の間に優雅に落とし込むように入水します。
つまり、息を吸う、手を素早く、体側から水面に出し、肩胛骨を寄せつつ、
左右に広げた後、頭が入る前に、手の甲は向かいあわせ、肩幅より少し広げ、
親指を下にして斜め前方に差し込んでゆきます。
また、斜め下に潜る動作に戻るわけです。
これがバタフライの息継ぎです。ヨコからは
への字→ 左上スラッシュ→ 襲いかかる広重津波の図→への字
と何だか手ぬぐいの図柄のように進行いたします。
これを見てお分かりの通り、キックが水面に出るチャンスはありません。バタバタうるさいバタフライはキックが水面に出ているせいです。つまり、ちゃんと潜っていないのにキックしているので、水面に足が出ちゃうのです。…などと受け売りで偉そうなこと書いていますが、自分はまだまだです。
なので、記述に間違いもあるかも知れません。ご指摘お待ちしております。
ほ、やっと息継ぎまで来た!
そしてバタフライの5へ続く!