【金沢】あうん堂
2005年 09月 08日
ご無沙汰いたしました。ようやく仕事も一段落です。途中で覗きに来てくださった皆様、本当にありがとうございました。お変わりなくお過ごしでしょうか。
さて、実は途中数日抜け出せた日があり(本当は仕事をしなくてはいけなかったのですが…ゴールデンウィーク以降ずっと休まなかったから許して)、ここぞとばかり金沢へ行って参りました。
金沢21世紀美術館で展示を見るのが目的だったのですが、欲ばって市内も歩いてみました。東京から電車だと4時間かかるので、実質半日くらいしか街歩きの時間がなく、歩いたというより走ったという方が正確です。金沢は2回目とはいえ、かなり昔に行ったので面白いところはないかなあと思い、ミニコミを探しにBook246に行ってみました。ここは23時まで営業しているので滑り込みセーフ。開いてて良かった!
探していたのはこの本です↓
住んでる人が面白いと思うところが旅行者にとって面白いとは限りませんけど、少なくともそこの人がどんなものが好きかはわかります。この小冊子[そらあるき」は金沢で個性的なお店を持つ店主さんたちが集まって作ったもの。でも単なるお店の宣伝ではなく、最近の個人発行のミニコミっぽい雰囲気。定価300円です。
ちなみに「そらあるき」とは、雪の上を、雪を踏み抜かずに歩けたときのことを指すそうです。普段歩くときより、ちょっぴり空に近いお散歩。ステキな言葉です。
その中で編集スタッフに名を連ねる古書店にひかれて訪ねてみました。名前はあうん堂さんといい、ひがし茶屋街のほど近くにあります。間口が狭い町屋作りで茶屋街の建物に似ています。ドアを開けると、細長い建物をうまく生かした作り、古本スペースより喫茶スペースの方が心持ち広いかな、という感じで、その古本スペースがヒミツの隠れ家風なのがとても良いのです。
金曜日の昼下がりなのにお客さんが何人も来ていて、気を利かせた先客が席を空けてくれました。お店のご主人夫妻(?)も「やあ、いらっしゃい」くらいの勢いで、金縁メガネの端からじろっとお客を品定め、みたいな老舗古本屋の雰囲気とは全然違います。お友達の家のダイニングに通されたようなアットホームな感じです。
古本探しというより、ここでちょっとした朗読会だの、読書会だのをしたくなるようなこぢんまりしたスペースで和めました。こんなお店が近くにあったらきっと入り浸っちゃうだろうな…。昔、小泉今日子さんが「大人の部活」という魅力的な提案をしていましたけど、大人の部活室にぴったりだなんて勝手に思っちゃいました。めちゃくちゃオススメです。
あうん堂さんのHPはこちら
by silverspoonsjp
| 2005-09-08 23:59
| 書店めぐり国内編