The Little Juggler リトル・ジャグラー
2005年 11月 08日
古本屋さんに入ってぱっと目についたこの表紙は小さな曲芸師、バーナビーのことを描いた絵本です。もとはノートルダムの曲芸師、というお話だったようで、元になったフランスの手書き本の図版が裏表紙に入っています。
版画のような色合いや、主な舞台になっているのが修道院というところが、登場人物のほとんどがフードかぶってるところが、つまりすべての挿絵が、めちゃめちゃツボです。もちろん、このハク様(千と千尋の)のようなバーナビーが可愛い!というのが気に入った一番の理由です(こらこら)。
1961年の初版本で絵本とは思えないほど高かったです。なんでも、あのイギリスの古本の町「ヘイ・オン・ワイ」で仕入れたものだとか。
別にコレクターじゃないので初版本でなくても良かったんですが、せっかく会えたものだから思い切って買いました。何しろ私、絵本のことはまるで知らないし(ファンシー系のファンタジーが苦手なせいもありますが…)、お店の人に挿絵を描いた人について尋ねたところ、バーバラ・クーニーというとても有名な方だということでした。こんな本当の価値を理解してない者が買ってよかったんだろうか…(^^;)
この本の邦訳はないとのことでしたが、同じ作者で邦訳があるものでは「ルピナスさん」という絵本が人気だそうです。
人気作家のこんなに可愛い本なのに、日本語訳はなぜ出ないんだろうと思っていろいろ検索してみたら、やっぱり見つけちゃいましたよ…・
「バーナビー ちいさな曲芸師」
というタイトルで、すえもりBOOKSというところから今冬発売されるようです。
ということで、ぜひバーナビー君をこの冬、本屋さんで探してみてくださいね。
The Little Juggler
挿絵:Barbara Cooney
Constable & Company Ltd
by silverspoonsjp
| 2005-11-08 23:33
| 素敵なヴィジュアルの本